「海賊戦隊ゴーカイジャー」は、スーパー戦隊シリーズ第35作目。作品の最大の特徴は、過去34作のスーパー戦隊とのクロスオーバーである。「過去に34戦隊が地球を守り続けて来た世界」という設定で、ゴーカイジャーたちは本来の姿に加えて、過去のスーパー戦隊の戦士に変身できる。
特撮作品の世界では少子化の影響か子どもだけでなく、その親世代もファンに取り込むような戦略を取ることが多くなってきた。
仮面ライダーシリーズでは「平成ライダー」と呼ばれる最近の作品群で、イケメン俳優を積極的に用いてシリアスなドラマ仕立てにすることにより、お母さんたちの熱い視線も獲得している。仮面ライダー出身の人気俳優としてはオタギリジョーや要潤、佐藤健など、いずれの俳優も仮面ライダー主演を経て注目された。
「ゴーカイジャー」では俳優デビューとなる、ジョー・ギブケン役の山田裕貴など今後の活躍が期待されている。
スーパー戦隊シリーズの初代は「秘密戦隊ゴレンジャー」。幼い頃に熱中したお父さんも多いことだろう。
親も子どもと一緒に過去のスーパー戦隊を懐かしんだり、イケメン俳優を応援したり、楽しめるポイントが満載の本作。家族で映画を観に行くなら、ぜひ候補に入れていただきたい作品だ。
(川上三白眼 山口敏太郎事務所)