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国民的英雄(ヒーロー)「月光仮面」の知られざる悲劇

 『月光仮面』は、川内康範原作の日本初のフィルム製作による国産連続テレビ映画にしてTV特撮ドラマのパイオニア的存在である。作品を視聴したことがない現代の若者でも名前くらいは知っている方も多いのではないだろうか?
 今日も続く、『仮面ライダーシリーズ』や『スーパー戦隊シリーズ』のご先祖様とも言えるだろう。
 しかしながら、今や古典的作品とも呼べる本作にして、現代においても光るのが、原作者である川内がそのキャラクターに込めた“哲学性”である。月光仮面は決して“正義のヒーロー”を謳わず、あくまで“正義の味方”に徹する。極めつけは、番組冒頭に一面に映し出される「憎むな! 殺すな! 赦しましょう!」のテロップだ。
 殺伐としたこの現代。今こそ見直すべきテーマがここにあるのではないだろうか?

 当時においても超などでは済まされない程の低予算の中で制作された本作であるが、等身大ヒーロー「月光仮面」の冒険活劇は当時の全国の少年たちの心を虜にし、社会現象にまでなった。
 ところが、この国民的ヒーロー「月光仮面」がお茶の間に姿を現した、第一話「月光仮面現る」は初放送以来一度も再放送されず、おまけに今日に至るまでパッケージ化もされていない。
 というのも、半ば公式的に表に伝えられている話としては第一話の原版は保存状態が劣悪でマスターフィルムがいわば“石化”してしまい、再生不可能となってしまったのだという。
 その他にもマスターフィルム欠損・紛失の為に欠番となってしまっているエピソードは少なからずあるのだが、当時の資料も少ないことも相まって、一体「正義の味方、月光仮面」が一体どのようにして、人々の前に姿を現したのかは今日においても長らく謎となったままである。

 今回、ファミリー劇場では『月光仮面』のHDリマスター版放送に合わせ、同作第一話の映像、ならびにそれに関連した台本などの資料提供を呼びかけるキャンペーンを開催。
 もし、第一話の映像資料が発見されれば、史上かつてない歴史的資料が発掘されたことになり、正真正銘“世紀の大発見”となるのである。

●ファミリー劇場『月光仮面』〜幻の第一話を探せ!〜キャンペーン特設サイト
http://www.fami-geki.com/gekkou/
●宣弘社HP
http://www.senkosha.net/

(小野寺浩 山口敏太郎事務所)

【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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