お笑いコンビ・千原兄弟の千原せいじが3日、自身のYouTubeチャンネル「せいじんトコ」を更新。「皆様へ」と題し、77日ぶりの動画には黒のスーツ姿で登場した。せいじは、「先だってのニコニコチャンネルプラスでの、番組内での私の発言及び騒動に関して、お騒がせしてしまい本当にすみませんでした」と頭を下げ、「番組中感情に流されてしまい、MCとしての立場を見失い、配慮に欠ける発言を多々してしまったこと、さらに、視聴した方に誤解を与えるような発言をしてしまった自分の態度と言葉選び、全てにおいて心から反省しています」と謝罪した。
せいじは今年7月、ニコニコチャンネルプラスの生配信番組で埼玉県戸田市議会議員の河合悠祐氏と対談。川口市のクルド人問題をめぐる議論となり、事前にせいじが訪れた西川口と蕨でのロケを見る企画だった。だが、互いが紛糾し、声を荒らげる事態に。その際、せいじが河合氏に対して「お前、いじめられっ子やったやろ?」「この河合という人間を支持している戸田市の人、やばいって」などと発言し、批判が殺到。以来、せいじのYouTubeチャンネルは更新が止まっていた。
「千原は2024年9月にも同チャンネルで『いじめられる側にも原因ある?って話』というタイトルの動画をアップして、物議を醸しています。当時の動画では、『いじめられる側に原因はない』などと正義感を醸し出し『排除すべきはいじめてるヤツ』『いじめは犯罪。絶対悪やから』などと“いじめっ子”をしったしていたのですが、河合議員への挑発動画に視聴者からは、『自分がいじめっ子だったのね』『排除されるべきはお前』『50を超えた人の親って。子どもが可哀想すぎる』と批判の声が寄せられていました」(芸能ライター)
だが、せいじは騒動後に動画をしばらく削除せず謝罪することもなかったためか、8月31日の放送をもって、レギュラーのKBS京都ラジオ番組「大雲・せいじの坊僧ラジオ」が終了。さらに、9月に開催した大阪・大阪市の競艇場「ボートレース住之江」で予定されていたせいじのトークショーも急遽、中止となり仕事への影響があったとみられる。
7日配信のニュースサイト「FRIDAY DIGITAL」(講談社)では、記者が9月に行われたせいじのトークライブ後に直撃した詳細を掲載。せいじに「仕事面で影響が出ていることをどう思う」と問うと、「出てないやん。明日も舞台があるで」とせいじが応じ、強気な姿勢を見せていたと報じている。
また9月25日、せいじが2024年11月に就任した一般社団法人「日本仏教協会」の顧問の辞任を協会の公式サイトが発表した。公式サイトでは「千原せいじ氏が日本仏教協会顧問を辞任した経緯の事実をお報せ致します」として、文書を公開。「大変皆様方から、千原せいじ氏がSNS上で炎上後、日本仏教協会顧問を辞任した件で日本仏教協会宛てに問い合わせが大変多いので、日本仏教協会顧問を辞任した経緯の事実をお答え致します」として、「千原せいじ氏は5月に不快な行動をとった為、日本仏教協会 代表理事が注意したところ、本人から辞任したい意向があったので、辞任を認めました」と説明した。
さらに、「炎上する以前に日本仏教協会顧問を辞任しています」と知らせ、「ですので、千原せいじ氏がSNS上で炎上している件については、当会は全く無関係です」と関係外であることを強調した。
冒頭の動画内では7度も頭を下げたせいじ。自身の不倫報道では謝罪どころか開き直り発言で波紋を広げたが、今回の詫びの入れようをみると、余程のことだったと察しが付く。はたして、心を“浄化”した僧侶の謝罪は世間に受け入れられるだろうか。