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社会 2013年07月11日 11時45分
追送検された大阪府警の巡査長が「30回くらい痴漢した」
京都府警は7月9日、電車内で女子中学生に痴漢をしたとして、府迷惑行為防止条例違反の疑いで、大阪府警茨木署地域課の北口俊成巡査長(38)を追送検した。 大阪府警は9日、停職1カ月の懲戒処分にし、北口巡査長は同日、依願退職した。 追送検容疑は、6月7日午前7時すぎ、近鉄京都線・興戸〜大久保間の普通電車内で、隣に座った女子中学生の太ももに手の甲を押し当てるようにして触ったとしている。女子中学生が、北口巡査長の顔を携帯電話のカメラで撮影し、京都府警鉄道警察隊に写真を提供したという。北口巡査長は「手の甲なら偶然当たったように装えると思った」と容疑を認めている。 北口巡査長は6月13日、近鉄京都線・丹波橋〜竹田間を走行中の電車内で、京都府内の女性会社員(26)の左太ももを触った疑いで現行犯逮捕された。その際、京都府警の捜査員が、女子中学生から提供された写真をもとに、同日朝から警戒していた。その後、北口巡査長は釈放され、京都府警が任意で捜査していた。 大阪府警監察室によると、北口巡査長は昨年10月頃から月3、4回のペースで、通勤電車内で痴漢をするようになった。「電車が揺れたときに偶然、女性の尻に手が当たったことがきっかけだった。柔らかい感触が忘れられなかった」と話しているという。 北口巡査長は「昨年10月頃から、30回ぐらい痴漢をした」と供述しており、余罪がゾロゾロあるようだ。 偶然、当たった感触が忘れられなかったという言い分は分からぬではないが、さすがに現職警察官が30回も痴漢行為を繰り返していたとは、許されるものではない。(蔵元英二)
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スポーツ 2013年07月11日 11時00分
「祖国を勇気付けろ!」大嶽親方に檄を飛ばされた 内乱エジプト出身・大砂嵐の動揺
デビューからわずか8場所と、小錦に並ぶスピード出世で十両に昇進し名古屋場所に臨んでいる大砂嵐(21)だが、祖国のエジプトは揺れに揺れている。 「首都カイロでは7月5日、軍によるクーデターで解任されたモルシー前大統領を支持するイスラム勢力と反対派が激しく衝突し、30人が死亡したとの情報もある。母国が真っ二つに分かれ先行きも不安な状態ですから、大砂嵐も気が気ではない。自身のフェイスブックでも『僕の国はいったいどうなっているんだ!』と不安ぶりを叫んでいます」(相撲記者) しかし、大砂嵐は実力もさることながら、大嶽親方にとっても初の関取だけに期待も大きく、今が重要な時期だ。 「本来なら、名古屋場所後にも関取昇進祝いを行うはずでしたが、大嶽親方は中止を決めたといいます。というのも、この勢いであれば十両も2場所で通過すると見ているからです。この名古屋場所では、元横綱輪島らと並び最速タイの2場所で十両に昇進した遠藤も注目されていますが、大砂嵐はこの遠藤よりも実力は格段に上で、上半身だけなら既に幕内上位並み。課題は硬い下半身を柔らかくすることで、これをクリアすれば大関を狙える器。把瑠都なども、うかうかしていられません」(元力士) 大砂嵐も報道陣の取材には、「エジプト国民の心が一つになることを願っている。私にできることは土俵でベストを尽くすことだけ」と述べているが、その心中を相撲関係者が言う。 「正直、日本で相撲なんて取っている場合か! といったところでしょう。引退後はエジプトに帰り相撲の指導者になるのが夢で、毎日必死に稽古し日中断食のラマダーンには食いだめをして耐えている。とにかく真面目で愛国心が強いんです。大嶽親方はそんな大砂嵐を心配して、『お前のできることはエジプトの人を勇気づけることだろう! 日本にいてあれこれ考えても仕方ないから、とりあえず相撲に集中して結果を出すしかない』と、檄を飛ばしていますよ」 祖国愛を力にできるか。
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社会 2013年07月11日 11時00分
値下げが待ち受ける『吉野家』vs『松屋』 真夏の高値合戦の限界
吉野家が7月4日から新商品『牛カルビ丼』を全国発売した。並盛480円で、季節商品ではない“定番”の丼では最も高い。この日、ライバルの松屋も同社の丼物では最高値の『唐揚げ丼』(並盛500円)の発売に踏み切っており、これまで「体力の消耗戦」と揶揄されてきた値下げ競争に決別した格好だ。 唐突にも映る“逆張り”の裏に何があったのか。 「吉野家は4月に牛丼の並を280円に値下げした結果、来客数が3割以上もアップして売上高が2カ月連続で2桁増となった反面、客単価が大きくダウンしました。そこで付加価値を高めた商品を投入することで、客単価のアップを狙ったのです」(食品アナリスト) 先行して牛丼並盛を280円にしているすき家、松屋の両社は既存店売上高の前年割れが止まらず、すき家は5月までで21カ月連続、松屋も14カ月続いている。4〜5月に限れば、両社とも吉野家に大量の顧客を奪われたことになる。 当然、ライバルは対抗策を迫られることになるが、予想外に進んだ円安の逆風に加え、コメ価格の上昇も響く。原価率がいや応なく高止まりする中で利益を確保して成長を遂げるには“脱・低価格路線”にシフトするのが最も効果的というわけだ。 とはいえ、低価格に慣れきった顧客が、その戦略にやすやすと乗るかどうかは疑問。前出のアナリストが喝破する。 「国内の牛丼店は、今年中に5000店を超えるといわれている。限りなく飽和に近いことから、今後、東南アジアを中心に海外出店が加速するでしょう。とはいえ、3社とも国内が主戦場であることには変わりありませんし、お互い『客を奪われたら取り返す』という焦りが常にある。再び値引きの体力勝負を仕掛ける可能性は十分ありますね」 同じく低価格路線で苦しんでいたマクドナルドは『限定1000円バーガー』を発売するなど“高低”織り交ぜた戦略が功を奏し始めた。いっそ、牛丼屋も半端な高額商品ではなく『1000円牛丼』を引っさげて勝負してみては?
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社会 2013年07月11日 11時00分
日本にも「ブラックアウト」の脅威
隣国の原発大国・韓国がこの夏「ブラックアウト」(=大停電)に襲われるのではないかと囁かれている。偽造部品の使用など不祥事が相次ぎ、原発23基のうち9基が停止し、電力供給が過去最悪水準にあるのだ。 では、猛暑という見方もある今年の夏、日本は大丈夫なのか。 防災に詳しいジャーナリストの村上和巳氏が言う。 「福島第一原発の事故の際も何とかやりくりして乗り切りましたし、東電は計画停電をするなどの対策を講じ、突然ブラックアウトすることはないでしょう。心配なのは首都圏よりも大阪です。関西電力は、大飯原発3、4号機以外はストップしていますが、原子力規制委員会が示した新基準のもとで他の原発の再稼働が年内に認められるのは難しい。関西圏では過去にも電力需要が高まり、供給予備率が10%を割り込んだことが2度ほどある。それでも危機感が乏しく、再稼働で得られる電力をハナから充て込んでいるんです」 日本原電の敦賀原発も関西電力に供給していたが、老朽化に加え、活断層の問題で廃炉を求める声が高まっている。 さらに関東地区でもこんな心配がある。 「世界遺産登録で話題になっている富士山の噴火です。もしその時が来れば、火山灰が関東圏に2〜10センチ、都内には5センチ程度降ることが予想されている。問題は、首都圏の電力供給源が火力発電に依存していることです。火力発電所の動力であるガスタービンが、火山灰を取り込んで故障する。送電線も破損する可能性があり、電力供給ができなくなるのです」(サイエンスライター) 産業技術総合研究所でも、「降灰の影響で首都源の電気が完全にストップするブラックアウトが起きるかもしれない」と警鐘を鳴らしている。 灼熱地獄にならないことを祈るばかりだ。
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芸能 2013年07月10日 18時00分
スキャンダル処女・テレ東大江アナが爆乳化の理由
“貧乳キャラ”が定着していたあの美女アナのバストが、最近、急成長を遂げていることが話題となっている。 「テレビ東京の大江麻理子(34)ですよ。今年4月からニューヨーク支局に転勤となったが、早くもバディがアメリカナイズされてきたようなんです」(テレビ雑誌記者) 大江アナは、渡米後もツイッターを通じてファンに近況を報告するほか、テレ東の公式WEBページ内の「アナウンサーパーク」のフォトギャラリーに、NY支局での様子をアップしているのだが、最近公開された〈オフ編〉を見ると、確かに、胸の膨らみが増してきたように見えるのだ。 「問題の一枚は、公園の芝生に寝転んでちょっと一息、といった写真。胸に乗せた読みかけの新聞が、バストのボリュームで見事に浮き上がっているんです。かつて、さまぁ〜ずの三村に、散々、胸の小ささをいじられまくった大江とは思えない成長ぶりです」(前同) また、ニューヨークからニュースを伝える最近の大江の姿からも、“異変”は十分に確認できるという。 「先日、大江は白いブラウスで登場したのですが、サイズを間違えたのではというくらい、バストがパンパン。胸元のボタンが左右に引っ張られ、間から黒っぽいインナーが丸見えになっていたほどでした。推定、Dカップはありそうな雰囲気でしたよ」(芸能記者) 今年、メディアの「好きなアナウンサーランキング」で、Eカップが自慢のフジの加藤綾子を抑えて1位に輝いた大江だが、唯一の弱点が“貧乳”だった。それを34歳にして克服するミラクルを起こしたのだから、見事というほかはない。 「実は、NYの生活が合っているようで、食欲も旺盛になった大江は胸だけでなく、体全体がふっくらしてきたようなんです。シャープだったアゴの線も、いささか丸みを帯びてきましたね」(テレビ東京関係者) 巨乳化を果たせたなら、NY転勤は大成功だった!?
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芸能 2013年07月10日 15時30分
今、注目の爆笑ハーフ芸人! アントニー
ハーフブームが、お笑い界にも押し寄せている。筆頭格は、デニスの植野行雄。父がブラジル人、母が日本人のハーフ。濃厚な顔面だが、英語を話せない。しゃべりが達者で、おもしろエピソードも豊富なため、今年からはフジテレビ系『笑っていいとも!増刊号』の増刊号特派員、同『バチバチエレキテる』にレギュラー出演中だ。 そんな植野に続けとばかりに、今注目されているのは、マテンロウのアントニーだ。奇しくも、デニスと同期である。 現在23歳で、東京都板橋区在住。父はアメリカ人で、その昔は、黒人ボクサーとして活躍していた。しかし、アントニーが3歳のとき、逝去。再婚相手は純粋な日本人で、寿司職人だった。 これが、その後のアントニーの人生を、大きく狂わせた。おもしろ劇場の開演である。 幼稚園時代はすでに、両親が日本人。しかし、本人の身体能力はアメリカ人なので、小学生の低学年で、かけっこはぶっちぎりのトップだった。 地域の少年野球に目をつけられて、小3でスカウトされた。入部した翌日に言いわたされたのは、「4番でピッチャー」。緊張のままバッターボックスに立つと、監督は外野全員に「下がれ!」と指示。河川敷での練習試合で、下がりすぎたレフトは川に落ちてしまった。これでついたあだ名は、「レフト殺し」だった。 そんなアントニーの風貌にホレこんだのは、ザ・ぼんちのおさむ。ブルース好きであるおさむは、黒人のアントニーを見て「本物だ!」と思い、食事に招いた。しかし、当の本人は、英語を話せない。しかも、人生初の大阪2日目で風邪をひいており、期待を大きく裏切った。 中学時代には、あまりにも英語ができないため、英会話教室に通う決意。しかし、教室に入った瞬間に先生と勘違いされ、全員に起立されて、礼をされたアントニー。掘るとまだ、爆笑実話が出てきそうだ。 次回も注目ハーフ芸人を紹介しよう。(伊藤由華)*画像はアントニーTwitterから https://twitter.com/hsa199029
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芸能 2013年07月10日 15時30分
記録も胸も急成長中の重量挙げ・八木かなえ
ロシアで行われているユニバーシアード夏季大会で、7月7日、重量挙げ女子53キロ級で、八木かなえ(20=金沢学院大)がスナッチ85キロ、ジャーク110キロのトータル195キロで優勝し、金メダルを獲得した。 八木といえば、12年ロンドン五輪の日本代表。五輪では女子53キロ級で12位に終わったが、まだまだ記録も自慢のバストも急成長中のようだ。 八木は92年7月16日生まれ、兵庫県神戸市出身。5歳から体操を始め、神戸市立押部谷中学時代は、全日本ジュニア選手権(2部)の個人総合で7位に入賞するほどの実力者だった。 ところが、本人は「10年でひと区切り」として、08年の高校入学とともに、重量挙げに転向した。 競技が変わっても、八木は運動能力の高さを存分に発揮。転向後、わずか8カ月で、アジアユース48キロ級で優勝。09年には「全国高校女子選手権53キロ級」を制し、「世界選手権」にも出場したが、48キロ級で10位だった。 10、11年も「全国高校女子選手権53キロ級」で優勝し、3連覇を達成し、敵なしで金沢学院大に進学。 大学で初の公式戦となった11年の「全日本女子学生選手権53キロ級」で優勝。12年の「全日本ジュニア選手権53キロ級」「全日本選手権53キロ級」を制して、ロンドン五輪日本代表に選出された。 五輪ではいまひとつの成績だったが、今年に入っても、「全日本学生選抜大会53キロ級」「全日本学生個人選手権53キロ級」を制している。 自称巨乳評論家のA氏は、「身長は153センチと小柄ながらも、そのパワーとバランスの良さは抜群ですね。重量挙げというと、どうしても『男がやるスポーツ』とのイメージが強いですが、アイドル顔負けのルックスは、重量挙げのイメージを変えましたね。Dカップはありそうですが、まだまだ胸も発展途上中で、今後に期待がもてます」と語る。 まだ、20歳と若い八木。故障さえなければ、16年リオ五輪への出場も有力です。その時は、ぜひメダルを狙ってほしいものです。(坂本太郎)
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スポーツ 2013年07月10日 15時30分
前日本ハムのジャイアンツ・田中賢介内野手が“外野手”でメジャー昇格!
MLBは開幕から早3カ月余を過ぎたが、前日本ハムのジャイアンツ・田中賢介内野手(32)がようやく、メジャー昇格を果たした。 田中はジャイアンツ傘下3Aフレズノでプレーしていたが、7月9日(同10日)にメジャーに上がり、メッツ戦でいきなり「2番・左翼手」でスタメン出場。4打数1安打1四球で、デビュー戦でメジャー初安打を記録した。 田中にとって、メジャー昇格は険しい道のりだった。昨オフ、ジャイアンツとマイナー契約を結んだ田中は、招待選手としてスプリングキャンプに参加したものの、メジャーに残ることはできず、開幕から3Aでプレーした。 ここまで、残した成績は78試合出場、打率.330、24打点、20盗塁で、打撃、走塁面では文句なし。ネックとなったのは、田中にとって得意であるはずの二塁守備であった。「オフに三塁や遊撃も守ろうとスローイングを変えて、うまくいかなかった」という田中は失策が多く、メジャー昇格の大きな障害となっていた。 そこで、今月に入って、チームから指示されたのは、外野手へのチャレンジだった。日本では二塁手で5度、ゴールデングラブ賞を獲得している田中にとって、外野へのコンバートは屈辱以外のなにものでもなかったに違いない。 日本ハム時代に経験があるとはいえ、7年ぶりの外野挑戦には不安もあったようだが、左翼守備を無難にこなしたことで、ついに上からお呼びが掛かった。これで、内外野を守れるユーティリティープレーヤーに幅を広げたことで、メジャーでの出場機会も増えるだろう。 内野手としての昇格ではなかったのは、田中の本意ではないだろうが、プロは試合に出てナンボの世界。“遅れてきた男”田中の逆襲に期待したい。(落合一郎)【訂正】文中3打数とありましたが4打数の間違えです、訂正してお詫び致します。
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社会 2013年07月10日 15時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第34回 消費者と生産者
日本の経済産業省が、珍しく「まともなデフレ対策」に動こうとしている。経産省と公正取引委員会が、メーカーが小売店に「定価」を指定することを容認する独占禁止法の「緩和」に乗り出したのだ。 これまでは「価格競争」を促進するために、独占禁止法によりメーカーが小売店に販売価格を指定すること(要は定価販売)を一律で禁止していた。 デフレ期というのは、消費者の利益があまりにも重視されてしまう時代である。理由は、デフレによる物価下落が所得の縮小をもたらすためだ。消費者側に所得が不足してしまうと、簡単にはモノやサービスを買ってくれない。 もちろん、所得が十分な人は、「良い製品」「良いサービス」と判断すると、価格について細かいことを言わずにおカネを支払ってくれる。 だが、所得不足の場合はそうはいかない。消費者は「良い製品」「良いサービス」であっても、おカネがないために買えないのである。結果、価格競争は激化し、生産者の所得が小さくなる。すると、その生産者が消費者の側に立った時、「カネがないから安くしろ」という話になる。消費者の要望で価格が引き下げられると、生産者の所得が下がり、価格と所得の低下の悪循環がどこまでも続くのが、デフレーションなのである。 昨今、TPPの議論に絡み、 「日本の農業は付加価値の高い農産物に特化すれば、TPPに加盟しても大丈夫」 などと、無茶な事を言う政治家がいる。彼らは「デフレ」を理解していないか、理解していないふりをしている。デフレが継続し、日本国民の所得が増えない限り、消費者は「付加価値」になど見向きもしない。商品購入時に重視されるのは、価格のみである。 さて、20世紀後半の日本では(日本のみならず世界では、だが)、次第に販売店(特に大規模販売店)のパワーが大きくなっていき、「市場主義」が叫ばれ、独占禁止法が強化されていった。 以前はメーカーが「定価」をつけていたのだが、独占禁止法が強化された結果、「メーカー希望小売価格」「オープン価格」に変わっていった。メーカー側が販売価格を拘束することができなくなっていったのである。 以前の日本は(高度成長期など)、生産者のパワーが強かった。それこそ当時は「セイの法則」が成り立っている可能性があったのである。セイの法則(供給は需要を創出する)が成立している以上、メーカー側は「定価」での販売を強制することができる。何しろ、モノやサービスを「買いたい人」は沢山いるわけだ。結果的に消費者に対する小売価格が高止まりし、 「消費者利益が損なわれている(確かに損なわれているのだが)」 との声が高まり、メーカー側が定価販売の強制で超過利潤を得ることが批判されていく。やがて独占禁止法が強化され、「定価」の押し付けは法的に禁止されてしまった。 同時に、各種の生産性向上が進む。生産性の向上で「セイの法則」が成立しなくなっていくと共に、大規模小売店側のパワーが大きくなっていったのだ。以前とは真逆で、メーカー側は大規模小売店の声に逆らうことが難しくなり、パワーバランスは逆転した。 挙句の果てに、インターネットにより、小売店と顧客との間のチャネルが一気に拡大し、さらにグローバリズム進展で資本の移動が自由化され、企業側は「人件費の安い国で生産する」ことが可能になった。日本の「生産⇒販売」に関する生産性が高まる中、日本銀行がバブル崩壊後であるにもかかわらず十分な金融政策を打つことを怠り、さらに財務省が「需要縮小」の政策を打ち続け、'98年以降の日本は完全なデフレーションに陥る。 気がついてみると、我が国は「消費者天国」となっていた。デフレの始まりは「必ず」バブル崩壊であるが、独占禁止法強化やインターネット販売拡大、さらにグローバリズムが「デフレを促進した」ことも間違いではない。 日本のバブルが崩壊せず、健全なインフレ率の下で名目GDPが成長を続けていたならば、「独占禁止法強化」「インターネット販売拡大」「グローバリズム進展」が、国民経済にポジティブな影響「だけ」を与える結果になったかも知れない。とはいえ、日本のバブルは'90年に崩壊を始めた。 結果、価格の低下が「所得の縮小」を引き起こし、国民は次第に貧しくなっていく。 もちろんスマートフォンやハイブリッドカーなどの「製品の進化」はあるのだが、所得と価格の関係だけでみると、現在の日本国民よりも'97年の日本国民の方が、間違いなく豊かだった。物価は今よりも高かったのだが、所得は「それ以上に高かった」のである。 消費者物価が下がるのはともかく、物価下落で企業の業績が悪化し、リストラクチャリングが進むのでは、国民経済にマイナスの効果しか与えない。 何しろ、日本の全ての消費者は、同時に生産者でもあるわけだ。 国民経済は繋がっている。この当たり前の事実を日本国民が忘失した結果、デフレが長期化したと言えないこともない。 非常によろしくないと思うのは、政治家やマスコミ、評論家などの、「消費者と生産者を対峙させようとする」傾向である。現実には、消費者と生産者は「敵同士」ではない。同じ国民が、時に「消費者」になり、時に「生産者」になるのである。 そして、国家とは消費者と生産者が互いに利益を分かち合いつつ、国民経済全体が成長する道を「模索」していかなければならないのだ。 そのためには、まずは国民が、「とにかく安ければいい」という「デフレ期」の間違った思い込みから解き放たれなければならないわけである。三橋貴明(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、わかりやすい経済評論が人気を集めている。
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社会 2013年07月10日 15時00分
パンドラの箱が開いた! 中国発“影の銀行規制”がもたらす 世界同時大恐慌カウントダウン(2)
中国が国家の威信をかけた2大イベントにまい進した時期と、影の銀行が存在感を発揮し始めた時期は、図らずも一致する。 「中国人民銀行は影の銀行を厄介者のように扱っていますが、現実には表裏一体の関係でした。実体経済に赤信号が点滅し始めた途端、資金流入の抑制カードを切ることで、中央銀行としてのアリバイ工作に訴えたのです」(金融アナリスト) 原因はオリンピックや万博だけに限らない。米国の著名投資家、ジョージ・ソロス氏は4月8日、中国海南省で開かれた経済フォーラムで「影の銀行の急激な成長は、世界的な金融危機を引き起こしたあのサブプライムローンと類似性がある」と指摘。「当局が危険性を認識していたと確信している」と付け加えた。 前出のアナリストは「確かにバブル初期の時点で、中国人民銀行の関係者がプライドを捨てて素早く対応していれば、事態は違っていたかも知れません」と批判する。 ソロス氏だけではない。米ヘッジファンド、グランドマスター・キャピタル・マネジメントを主催するパトリック・ウルフ氏は6月20日、モンテカルロで開かれた業界団体の会合で「中国経済はひどい状態だ。いつクラッシュが起きてもおかしくない」と喝破。返す刀で「(中国では)銀行間金利が急騰し、多くの企業は資金繰りに窮している」と言ってのけた。中国人民銀行が、冒頭の“資金供給宣言”をしたのは、それから5日後のことだ。 今や世界の関心は、いつ中国の金融危機が炸裂するかに尽きる。その場合、過度に中国に依存した企業は深刻なダメージを被る。 「あの反日デモを機に“脱・中国”に方針転換した会社は多いのですが、それでもユニクロや青山商事、東レ、良品計画、さらに日産自動車などは依然として依存度が高い。特にユニクロや日産はまだドップリ漬かっており、大ヤケドの恐れがある。販売不振で撤退を余儀なくされたヤマダ電機は、内心ヤレヤレでしょう」(経済記者) むろん、中国発の世界恐慌に突き進めばアベノミクスなどは吹き飛んでしまう。株価大暴落で、その衝撃はリーマンショックや日本のバブル崩壊の比ではない。繰り返せば“震源地”となる『影の銀行』に溢れる資金は約500兆円。それが濁流となって噴出すれば、どんな事態になるか−−。 「世界同時大恐慌に発展すれば、中国の威信は地に落ちる。それどころか旧ソ連と同様、中国そのものが崩壊して地方政府が独立しかねない。そうなれば、もう尖閣諸島の領有権に対する横槍介入などは不可能です」(同) 恐るべきカウントダウンが、今まさに始まろうとしている。
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