スポーツ
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スポーツ 2020年06月12日 19時30分
ソフトB・工藤監督、甲斐の“ファインプレー”で命拾い? 規則違反寸前で「あっ!」、ベンチでのドタバタ劇に反響
11日に行われたソフトバンク対オリックスの練習試合。試合の中継画面に映し出されたソフトバンクベンチ内の様子が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 >>ソフトB・和田、工藤監督からの“金言”を明かすも思わぬ注目? 「ストレス溜めこんでるのか」監督の変貌ぶりに驚きの声<< 話題となっているのは、「5-10」とソフトバンク5点ビハインドで迎えた9回裏。この回ソフトバンクの先頭打者は甲斐拓也だったが、工藤公康監督は明石健志を代打として準備させていた。しかし、工藤監督は明石の代打起用を審判に伝えておらず、球場アナウンスでは甲斐の名前がコールされた。 明石が代打に送られたためベンチ内に座っていた甲斐は、自身の名前がコールされたのを聞き「あれ?」という表情で首をかしげる。その直後、後ろの席に座っていた工藤監督の方を振り向き何やら言葉をかけた。 すると、工藤監督は「あっ!」というような様子で慌てて立ち上がり、審判に明石の代打起用をジェスチャーで伝達。中継ではベンチ内の音声まではひろわれていなかったが、甲斐は工藤監督に「審判に代打伝えましたか?」というような旨を伝えたようだ。 工藤監督のジェスチャーは間に合い、球場アナウンスでは改めて明石の名前がコールされた。その後も特に混乱はなく、試合は「5-10」とオリックス勝利で終了した。 甲斐と工藤監督の一連のやりとりを受け、ネット上には「工藤監督完全に代打失念してて草」、「すんでのところで甲斐が教えてくれて工藤監督は助かったな」、「監督が代打を伝え忘れる場面は初めて見た、現場の選手からしても珍しい事だったのかな?」、「甲斐に話しかけられた後の工藤監督の慌てぶりは見てて面白かった」、「もし伝え忘れたままならどうなったんだろう?アウトとかになるのかな?」といった反応が多数寄せられている。 プロ野球における公式ルールを定めている公認野球規則には、「代わって出場したプレーヤーは、たとえその発表がなくても、次のときから、試合に出場したものとみなされる」、「打者ならば、バッタースボックスに位置したとき」との記載がある。今回のケースに照らし合わせると、仮に工藤監督が審判に代打を申告し忘れたままであったとしても、明石が打席に入った時点で打者交代は成立していたということになる。 ただ、野球規則には「監督はプレーヤーの交代があった場合にはただちにその旨を球審に申告し、あわせて打順のどこに入るかを明示しなければならない」とも記載されている。規則内にはこの一文に反した際の罰則などは特に設けられてはいないが、もし今回伝え忘れていれば対戦相手のオリックス側から抗議を受ける可能性もあったといえるだろう。 機転を利かせて工藤監督の伝達ミスを未然に防いだ甲斐。工藤監督にとっては、同戦で一番の“ファインプレー”になったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月12日 17時00分
西武・森の送球を二遊間が“スルー”! 大量失点に繋がったミスが物議、「普段やってないから迷った?」との声も
11日に行われた西武対楽天の練習試合。この試合に出場した西武のスパンジェンバーグ、呉念庭のプレーが、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 >>西武・森、CS敗退後に猛バッシング? MVPに輝いたシーズンとの明暗、屈辱をバネに26年ぶりの快挙を果たせるか<< 問題となっているのは、4回裏2死一、三塁の場面。西武は2番手として登板した田村伊知郎が1点を失い、なおも打席に昨シーズン33本のホームランをマークした強打者の楽天・ブラッシュを迎えるピンチの状況。ここで一塁ランナーが盗塁を仕掛けてきたため、西武捕手・森友哉は盗塁阻止を狙い二塁へ送球した。 しかし、二塁・スパンジェンバーグ、遊撃・呉はどちらも二塁ベースカバーに入らず。結局、森の送球は二塁後方でスパンジェンバーグがなんとか捕球したが、一塁ランナーには楽々と盗塁を許してしまった。 すると、このプレーの直後に田村がブラッシュに3ランホームランを浴び、後続打者の浅村栄斗にも2者連続となるソロホームランを被弾。西武は4回表までに「9-2」と7点をリードしていたが、4回裏に計5失点を喫し一気に2点差に。最終的には「12-8」で勝利したものの、大勝ムードが一気にしぼんでしまう形となった。 二遊間がお互いにカバーに入ろうとして送球をお見合いしてしまうケースはたまに見られるが、今回のようにどちらもカバーに入らないというケースは異例。二遊間の連係ミスを受け、ネット上には「初歩的なミスで大量失点って最悪だろ」、「普通にカバー入ってればアウトっぽいタイミングだったから余計にもったいないな」、「何でどっちがカバーいくか決めてないんだよ」、「どっちも普段やってないポジションだから判断に迷ったのかな?」といった反応が多数寄せられている。 「今回のミスが出た時に打席に立っていた右打者のブラッシュは、昨シーズン放った33本のホームランのうち23本を左翼方向に放っている打者。引っ張り方向へ強い打球を打ってくることが予想されるため、遊撃の呉は守備位置を三塁側に寄せてヒットゾーンを狭めるなど気を配っておく必要があります。そのため、今回の場面では二塁のスパンジェンバーグがカバーに入るべきだったといえるでしょう。ただ、スパンジェンバーグは外野を本職とする選手で、呉もプロ1年目の2016年以外はシーズンで遊撃を守っていません。急造の二遊間だったということを考えると、連係ミスが出たのは致し方ない面もあるかもしれません」(野球ライター) 正二塁手・外崎修汰が腰の張り、正遊撃手・源田壮亮が右足甲の打撲により共に欠場していた同戦。本来のレギュラーである両名が出場していれば、今回の連係ミスも起こらなかったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月12日 11時45分
楽天・涌井、先発ローテ入りは確実? 「甘く見過ぎていた」他球団の評価も一転、2年続いた不振から復活なるか
データも大切だが、野球は「感情のスポーツ」である。 東北楽天ゴールデンイーグルスの涌井秀章投手が“復活”した。 埼玉西武戦に先発し(6月10日)、4回被安打2失点ゼロと好投したのは既報通りだが、他のパ・リーグ各球団は「甘く見すぎていた。要注意」と、現在、涌井対策をやり直しているという。 「楽天に移籍して、ある程度はやれるんだろうなとは思っていましたが。真っ直ぐのキレ、スピードが去年とは全然違う。ここまで復調するとは予想外でした」(在京球団スタッフ) 昨季の成績は、3勝7敗。防御率も4・50と振るわず、年齢的にも「このまま落ちていく」というのが、金銭トレードが成立した昨年オフ時点での評価だった。 しかし、他球団のスコアラーが「ヤバイ」と直感したのは、4イニング目の投球内容だった。三塁に走者を置き、迎えるバッターは、目下、赤マル急上昇中の新外国人選手・スパンジェンバーグ。涌井は外角低めに小さく沈む変化球を投じ、遊ゴロに仕留めてみせた。その変化球がいかに鋭角に曲がっていたか、それは、バッターボックスに投げ捨てられたバットが折れていたのを見て、分かったという。「真っ直ぐもこんなに速かったっけ?」の声も、西武ベンチから囁かれていたそうだ。 「2017年オフ、メジャーリーグ挑戦を前提にフリーエージェント権を行使しましたが、交渉のテーブルにも着けず、結局、千葉ロッテに帰還しました。同年で彼の後ろ楯でもあった伊東勤監督(現中日ヘッドコーチ)の退団し、『涌井が浮いている』という話は何度か聞いたことがあります」(スポーツ紙記者) 残留後の2年間は勝ち星よりも「負け」の方が多い。昨季は夏場の大事な時期に“リフレッシュ”を兼ねて、二軍での再調整も通達された。 「不振の原因がモチベーションによるものなのか、それとも、年齢的衰えなのか。2年続けて不本意な成績で終わったことで、涌井の評価は厳しいものになりました」(球界関係者) この調子で行けば、涌井の先発ローテーション入りは確実。「2ケタ勝利も」というライバル球団偵察部隊の評価からしても、復活は間違いなさそうだが、こんな声も聞かれた。 「涌井の胸中には『古巣を見返してやる』という思いはないみたい。オープン戦から好投が続いていますが、コメントも淡々としたものばかり」(前出・スポーツ紙記者) 07年、北京五輪・野球競技のアジア地区予選でのことだった。NPBスタッフに聞いた話だが、当時の星野仙一代表監督は本大会を戦う正規メンバーを絞り込まずに予選会場入りした。合宿練習を行い、最後に「落選者を告げる」というサバイバル形式だったが、その予選初戦の2日前、星野監督が呼んだのは涌井だった。しかし、涌井はなかなかやって来ない。あまりにも遅いということで星野監督が呼び直すように告げると、涌井は「落選した」と思い込み、部屋に“籠城”していたそうだ。星野監督は手を叩いて大笑いしたが、マイナスに捉えた関係者も少なくなかった。 「ピッチングに関しても、そう。『打たれるんじゃないか?』って警戒し、いつもストライク・ゾーンのギリギリを狙って投げています。それが決まればスゴイですが、ストライクカウントを悪くして、自滅するケースも多々あります」(前出・関係者) 10日の好投の要因は、強気な攻め。コメントは淡々としていても、涌井の胸中には「このままでは終われない、見返してやる」の強い思いもあるのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月12日 06時30分
新庄剛志が巨人の目論見を粉砕! 常識外れの打撃に長嶋監督もあぜん? 計算づくめで呼び込んだ敬遠球サヨナラ打
6月19日の開幕に向け、2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。練習試合では選手の調整機会を確保するために、「後攻チームが勝っていても9回裏を行う」、「投手への代打をDHとする」といった、普段の公式戦ではあり得ない特別ルールが採用されることも多くなっている。 横浜スタジアムで4日に行われた楽天対DeNA戦では、特別ルールにより「先攻DeNA・後攻楽天」という通常とは真逆の形で試合が行われ、後攻の楽天が敵地なのにサヨナラ勝ちを収めるという珍事が起こっている練習試合。今から約20年前のこの時期には、この楽天対DeNA戦を上回る異例のサヨナラ劇が起こった試合がある。 1999年6月12日、甲子園で行われた阪神対巨人の一戦。「4-4」と両チーム同点のまま迎えた延長12回裏、阪神は1死一、三塁と絶好のサヨナラ機を演出。ここで打席には同戦で3安打、8回裏には同点ホームランも放っていた新庄剛志が入った。 新庄がここまで猛打賞を記録していたことやベースが1つ空いていたことを考慮した巨人ベンチは、新庄を敬遠し勝負を避けることを選択。この回からマウンドに上がっていた巨人・槙原寛己は、指示通りに1球目を外角のボールゾーンへ投げた。 しかし、槙原が続けて投じた外角への2球目を、新庄は思い切り踏み込みスイング。打球が三遊間を転々と抜けていく間に三塁ランナーがホームインし、試合は「5-4」で阪神がサヨナラ勝ち。敬遠球を打つというセオリー無視の打撃が生んだまさかの結末に球場から大歓声が沸き上がる一方、打たれた槙原や巨人・長嶋茂雄監督はあぜんとした表情のままグラウンドを後にした。 現在でもしばしば“球史に残る名場面”として取り上げられるこの一打。ただ、新庄は単なる思いつきではなく計算して敬遠球を打ったと、2020年4月16日放送の『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)の中で明かしている。 新庄によると、同戦の3日前の試合で敬遠された際に「これは打てるな」と思い翌日から敬遠球を打つ練習をしていたといい、当時の野村克也監督もこの練習を見ていたとのこと。その後、同戦で新庄が打席に入る前に「敬遠球を打ちたい」と目でアピールしたところ、野村監督が了承してサインを出してくれたため練習の成果を発揮するに至ったのだという。 予想外のサヨナラ打で注目を集めた新庄は、試合後のヒーローインタビューでも注目を集めている。インタビューの中で新庄は「明日も勝つ!」とファンに高らかに宣言したが、同戦が行われた6月のチームは翌13~30日の11試合で「3勝8敗」と低迷した。また、新庄は同年9月10日巨人戦後にもヒーローインタビューで「明日も勝つ!」と口にしたが、チームは翌日からまさかの12連敗を喫している。 今回取り上げたサヨナラ打をはじめ球界に様々な話題を提供した新庄は、昨年11月12日に自身のインスタ、公式ユーチューブチャンネルを通じて現役復帰を宣言し再び話題となっている。宣言以降は居住するインドネシア・バリ島でNPB入りに向けトレーニングを継続しつつ、自身の公式インスタグラムでしばしば生配信を行うなどファンとも交流。また、練習量を増やすことを目的に、新型コロナウイルスの影響を考慮しつつ日程が決まれば日本に帰国することも4月28日に伝えられている。 5月上旬には、3球団が獲得に向け調査を行っているとも伝えられている新庄。NPB復帰が実現すれば、今回の敬遠球サヨナラに匹敵する話題を集めることになりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月11日 19時30分
元楽天監督・大久保氏、指導者になる気は無かった? 西武・渡辺監督からの突然の誘い、決断まで2週間を要した葛藤を明かす
元楽天監督・大久保博元(デーブ大久保)氏が10日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。西武GM・渡辺久信氏について言及した。 渡辺氏とは現役時代に西武で共にプレーした経験があり、互いに「デーブ」、「なべちゃん」と呼び合うなど親交が深い大久保氏。本動画では渡辺氏が西武監督に就任した2007年シーズンオフにあった、大久保氏の一軍打撃コーチ就任を巡るやりとりを明かした。 1995年の現役引退後は野球解説者として活躍するかたわら、タレントやプロゴルファーとしても活動していた大久保氏。個人の活動が充実していたため指導者への意欲はほとんど無かったといい、渡辺氏の監督就任が報じられた際は「(コーチとして)声がかかっちゃうんじゃないかなあ。なんて断ろうかなあ」と危惧していたという。 そのような中、講演のため滞在していた鹿児島で渡辺氏から連絡を受け、「打撃コーチやってくれねえかな」と要請を受けたという大久保氏。渡辺氏から必要とされたこと自体は嬉しかったが、「嬉しいのが100%、困ったのも100%」と複雑な心境だったとのこと。そのため、「(自分には)向いてないですよ。自分は今タレントもやってるから、『タレントなんかやってる奴がコーチできるかよ』ってファンは思いますよ」と伝え一度は返事を保留したという。 保留中の大久保氏は要請を受けるか悩みながらも、「自分が断った場合(渡辺氏は)次を探さなきゃいけないから、『早く答え出せよ』って思ってるだろうな」と渡辺氏を心配していたとのこと。しかし、要請から1週間後に渡辺氏にもう少し考える時間が欲しいと連絡を入れたところ、渡辺氏は「全然いいよ。気にしないでくれよ」と逆にいたわってくれたという。 それからさらに1週間後、元西武監督・東尾修氏が手掛ける焼肉店で渡辺氏と食事をする約束があったが、渡辺氏から食事をする前に会って話をしようと言われた大久保氏。ただ、この時には既に要請を受ける決心を固めていたといい、渡辺氏に「なべちゃん、(コーチを)やらせてください。迷惑をかける(と思う)けど」と伝えたという。 自身の言葉を受けて渡辺氏から、「迷惑なんかじゃないよ。仲間じゃねえか」、「やってみなきゃ分からないからやってみろよ」と決断を後押しされた大久保氏。その後渡辺氏の指示により、同年の秋季キャンプから指導者生活がスタートしたと語っていた。 今回の投稿を受け、「指導者になりたくてもなれない選手がほとんどなのに、やりたくないっていうのは珍しいな」、「チームが低迷したら選手だけじゃなく首脳陣にも批判がいくから、即決っていうのはなかなか難しかったんだろうな」、「その後楽天の監督まで登りつめるほど指導者として出世するのに、最初は嫌がってたっていうのは意外」、「2008年に西武は日本一になったから、結果的にはコーチ就任は正解だったんじゃない?」といった反応が多数寄せられている。 現役時代に西武(1984-1997)、ヤクルト(1998)、台湾・嘉南(1999-2001)でプレーした後西武(2004-2013)で監督・コーチを歴任した54歳の渡辺氏と、西武(1985-1992)、巨人(1992-1995)で現役生活を送った後西武(2008,2010)、楽天(2012-2015)で指導者を務めた53歳の大久保氏。両者は1985年から1992年にかけて共に西武でプレー。指導者としては2008、2010年は味方として、2012年から2013年にかけては敵味方に分かれて戦っている。 渡辺氏が監督、デーブ氏が一軍打撃コーチに就任した2008年、西武は4年ぶりのリーグ優勝・日本一を果たしている。歓喜の瞬間を味わえたという意味では、大久保氏がコーチ要請を受けたことは正解だったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年06月11日 18時00分
千葉ロッテ・緊急対外試合で判明した佐々木朗希「6・23」デビュー
6月2日、12球団の対外試合が再開された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い活動を見合わせていた各球団は、失われた時間、実戦感覚を取り戻すため、手の内を隠すことなく、主力級の選手を投入している。しかし、千葉ロッテから発せられたアナウンスに、ファンやマスコミが飛びつく“怪情報”が隠されていた。「巨人と千葉ロッテだけ、16日に試合を追加しました。両球団とも『実戦感覚を取り戻すために1試合でも多く』と言っていました」(ベテラン記者) 5月末時点で、まだペナントレース全試合の日程は完全発表されていない。16日は「火曜日」にあたる。「ペナントレースにおいて、火曜日と金曜日はかなり重要なポイントです。この両日は、3連戦の初戦にあたるからです」(同) 日本のプロ野球では、6人の投手で先発ローテーションを組むのが一般的で、彼らが「中6日」で登板していく。つまり、16日の火曜日に急遽設定された試合で先発する投手は、「3連戦の初戦を託されるエース級の選手」となるのだ。 それだけではない。千葉ロッテについて「中6日」のサイクルを当てはめると、こんな見方ができる。全体練習が再開された5月26日の火曜日、実戦形式のシート打撃に登板したのは、佐々木朗希だ。「井口資仁監督(45)は5月30日の紅白戦後、記者団に翌31日の紅白戦で佐々木を投げさせないと言い切っていました。5月26日に160キロを計測した佐々木ですが、身体はどこも壊していません。紅白戦とはいえ、『中4日』で投げさせてリズムが狂ったら故障につながると判断したのでしょう」(同) 佐々木の育成プランとして、一軍帯同は否定している。「二軍で基礎体力を養ってから」という計画だが、基礎体力作りには、登板間隔を身体に染み込ませることも含まれている。 つまり「火曜日・中6日」の登板サイクルからすれば、6月16日の巨人戦に投げることは可能だが、各情報を総合すると、佐々木のお披露目マウンドは、同16日から中6日を経た6月23日火曜日のペナントレース第2節となりそうだ。「今、二軍戦も試合数が削減され、若手の育成機会が失われています。大事に育てることは、実戦で投げさせないという意味ではありません」(球界関係者) 投げたくてウズウズしている佐々木のガス抜きと経験値取得の両方を調整しているようだ。長いイニングを投げる必要はない。実戦で一軍打者を体感し、課題を見つけ、また二軍で練習に戻ればいいのだ。 日本中が明るい話題に飢えている今。160キロ強の剛球に誰もが注目している。
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スポーツ 2020年06月11日 17時30分
DeNA・大貫、ファームで5回1失点の好投!ターゲットは逆転開幕ローテーション!
ベイスターズの昨年のドラフト3位・2年目の大貫晋一が10日、ファームで好投を披露し、一軍ローテーション入りのアピールに成功した。 気温30度を超えるような暑さの中、神奈川・横須賀スタジアムでジャイアンツ相手に先発した大貫は、初回から2つの空振り三振を奪う順調な立ち上がりを見せると、2回には初ヒットを許すも、空振り三振を含む4人で片付けた。3回も危なげなく3者凡退に切って取ると、4回は味方のエラーにも動じず、ジャイアンツ4番の岸田を注文通りのセカンドゴロのゲッツーで切り抜けた。5回は先頭の田中俊太にセンター前に弾き返されると、続く加藤壮は大貫のグラブを弾く強襲ヒットで初のピンチを迎える。バントを挟んでモタのセンターへの犠牲フライで1点を失うも、続く笠井を落ち着いて空振り三振に抑え降板した。この日は5回、被安打3、奪三振5、失点1、無四球の堂々の内容を見せた。 昨年は145キロを越えるストレートを投げ込んでいたが、この日は140キロを少し越える程度のスピードも、得意のスプリットや、大きく割れるカーブなどの変化球を低めに集める丁寧なピッチングで相手打線を翻弄。許したヒットは、ショートが微妙にファンブルしたものと本人の焦りが見えた、2本の内野安打が含まれ、クリーンヒットは1本のみ。4回まではほぼパーフェクトと危なげない内容だった。 現在ベイスターズの開幕ローテーションは、エース今永昇太とパワフル左腕・濱口遥大、琉球サイドの平良拳太郎が確定。石田健大は使い勝手抜群なだけに、ラミレス監督がポジションを考慮中。10日に一軍でテスト登坂した育成上がりの成長株・中川虎大と、ルーキー左腕・坂本裕哉は内容が伴わず、2年目の上茶谷大河は右肘の違和感で開幕絶望。残り枠を新外国人マイケル・ピープルズ、ベテランの井納翔一らで争う状況となっている。ラミレス監督が「先発候補は8-9人いる」と話していた中に含まれていると思われる大貫も、この日のピッチングで一歩前進したと思われる。 昨年オフにオーストラリアリーグに参戦し、腕を磨いた大貫晋一。スピードよりもコントロールと変化球に活路を見い出した大人の投球術で、飄々とそして淡々と開幕ローテーションを狙う。 取材・文 ・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年06月11日 17時00分
ヤクルト・嶋の二塁送球がしゃがんだ投手に直撃! 3アウト後のプレーにファン困惑、「投手がサインを見落とした?」との見方も
10日に行われたヤクルト対日本ハムの練習試合。この試合に出場したヤクルト捕手・嶋基宏のプレーが、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、3回裏2死一、三塁の場面。ヤクルトは先発・吉田大喜が2点を失いなおもピンチという状況だったが、日本ハム・清宮幸太郎を見逃し三振に打ち取ってピンチを脱出。しかし、投球の間に一塁走者が盗塁を仕掛けていたからか、嶋は審判がストライクをコールするより先に二塁に送球した。 すると、二塁手から送球を見やすくするようマウンドにしゃがんだ吉田の頭に嶋の送球が直撃。吉田はどこか痛めたそぶりは見せずにベンチへ戻ったがこの回限りで降板となり、4回からは坂本光士郎がマウンドを引き継いだ。 今回のプレーを受け、ネット上には「嶋の送球危なすぎる、三振でチェンジなのに何で無理して二塁に投げたんだ」、「当たったボールが大きく跳ねてたけど吉田大丈夫かな…直後に降板したから余計に心配」、「審判のコールが遅かったのはあるかもしれないけど、セルフジャッジして二塁に投げなくても良かったのに」といった反応が多数寄せられている。 一方、「吉田がピッチャーカットのサインを見落としたって説も無い?」、「盗塁阻止にしては送球が低すぎる、投手のカットが前提だったんじゃないのか」と、吉田にも責任があるのではという指摘や推測も複数見受けられた。 「嶋の送球はマウンドにしゃがみこんだ吉田の頭に当たるほど低い軌道でしたので、ボールを握り損なったことによる投げミスの可能性はもちろんあります。ただ、本来二塁へはもっと高い軌道で投げられることがほとんどなので、嶋が一、三塁のダブルスチールを警戒し、吉田に送球をカットしてもらうためにあえて低い軌道で投げたのではと推測するファンもいます。カットありきの送球と仮定すると、通常は捕手から投手へサインでカットプレーの伝達が行われるので、今回の出来事は吉田のサイン見落としにより起こったものという見方もできます」(野球ライター) 試合後の報道によると吉田に怪我や異常は無かったというが、今回のプレーが嶋のミスで起こったのか、それとも吉田のミスで起こったのかは不明。ただ、6月19日の開幕前にこうした課題を洗い出せたのは幸いだったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月11日 15時10分
オリックス福田周平が剥離骨折で固定回避も開幕絶望か?
オリックスは11日、福田周平内野手が7日のゲーム前、守備練習中にボールが右手人差し指に当たった為、同日、大阪市内の病院を受診していたことを明らかにした。 レントゲン、CT、エコー検査の結果、右手人差し指基節骨近位靭帯付着部の剥離骨折との診断を受けたという。今後は、患部の固定などはせず、状態を確認しながら練習強度を上げていく予定とのこと。手術や固定などをしないことから、早期の復帰を期待したいが、開幕には間に合わない模様だ。 福田は大城滉二とセカンドのレギュラー争いを繰り広げていたが、3日に京セラドーム大阪で行われたソフトバンクとの練習試合では途中出場し、1安打1四球の成績を収めるも、再調整という理由で、5日からファームに合流していた。内野手では中川圭太が右手人差し指の打撲及び指先の裂傷のため、ファームで調整中なだけに、福田の離脱は痛い。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月11日 11時50分
なぜ巨人・湯浅は急成長した? 坂本の立場を脅かすほどの打撃、今後のスカウト基準変わるか
高卒3年目の遊撃手・湯浅大の急成長により、高校球児におけるスカウトの判断基準も変わりつつある。 「開幕一軍入りはほぼ間違いありません。坂本勇人の状態も関係してきますが、湯浅の開幕スタメンも十分に考えられます」(プロ野球解説者) 巨人は「坂本が元気なうちに、その後継者を」なる課題を抱えていた。しかし、こんな形で湯浅が急浮上してくるとは思わなかった。 DeNAとの練習試合(6月10日)、湯浅は「2番・遊撃」でスタメン出場した。初回、腕をコンパクトにたたみ、内角球を左翼席中段まで運び込んだ。同試合終了時点での成績は、打率4割6分7厘、2本塁打、8打点(6試合)。ファンも、坂本の代役として開幕・遊撃手を任せてみたいと思っているのではないだろうか。 「湯浅が急成長し、高校球児に対するスカウトの評価基準も変えなければなりません」(球界関係者) 湯浅はドラフト8位だった。甲子園大会の常連校となった健大高崎校の出身で「1年秋からレギュラーを掴んだ」と言うが、当時を知るスカウトによると、「守備は巧かったが、打撃面はイマイチ。打撃難でも、プロでやっていけるだけの打撃能力がないとダメ。そういう不安要素もあって、指名に二の足を踏んだ球団も少なくありませんでした」とのことだ。 しかし、現在の湯浅が、最も評価されているのは打撃力だ。「守備面はちょっと心配」(前出・プロ野球解説者)と、正反対の声も聞かれた。 「打球に対し、一直線で追い掛けていきます。回り込むように追い掛けないと、送球までの動作でステップが多くなってしまいます。一軍首脳陣も教えているはずですが、まだそれができていない」(前出・同) とは言え、高校時代では“赤点”だった打撃力がプロで開花した理由だが、これが今後のスカウトの判断基準を変えそうである。 「打撃フォームが基本的と言うか、学生野球が指導している通りのスイングでした。良い意味で『何も教えていない』のと同じ。プロのコーチが教えて、改良する余地がたくさんあったということ」(チーム関係者) 高校球児に対し、スカウトは「投手」に関する判断基準を幅広く持っている。たいしてスピードの出ない投手でも「下半身を使えているから伸びしろがある」と判断する時もあれば、「肩の稼働域の広さ」などを見る場合もあるそうだ。 湯浅のようにプロで打撃が開花するケースは非常に珍しい。 「高校卒の投手の怪我が多いのも気になります。ヤクルトの奥川は右肘を、昨秋ドラフトの巨人1位・堀田賢慎もいきなり手術となりました。『怪我』に関するチェック項目をもっと増やさなければならないでしょう」(前出・同) 今年8月、甲子園球場で中止となった今春センバツ大会の代替試合が開催される。「今年は高校に好投手が多い」というが、評価は厳しくなりそうだ。また、打撃難の野手に関しても、もっと時間を掛けて見極めていかなければならないだろう。 湯浅がペナントレース本番でもバットで活躍すれば、かねてから囁かれてきた「坂本の三塁コンバート」も、シーズン中にテストすることになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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シンクロ日本代表 国際大会優勝でもスパルタ・井村コーチとの埋まらない温度差
2016年05月20日 16時00分
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スポーツ
白鵬の懲りない“ダメ押し”連発に怯える対戦力士たち
2016年05月19日 15時10分
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スポーツ
おもしろ大相撲「宇良劇場」開演 新十両・宇良が宙を舞う
2016年05月17日 16時00分
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スポーツ
プロレス解体新書 〈力道山vs木村政彦〉 今なお波紋を呼ぶ“昭和の巌流島”
2016年05月16日 14時00分
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スポーツ
「俺の手のひらの上で転がした」内藤哲也“消化試合”をベストバウト級の試合で制す!
2016年05月15日 12時00分
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スポーツ
盟主交代 巨人が「補強SOS」を送る福岡ソフトバンク巨大戦力
2016年05月12日 10時00分
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スポーツ
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 問題山積のチームを救った救世主 ドジャース前田健太
2016年05月11日 14時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分