スポーツ
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スポーツ 2020年06月15日 17時30分
DeNA、横浜スタジアムは選手も報道陣も3密防止 “ウィズコロナ”のプロ野球、除菌を徹底しいざ開幕へ
開幕が6月19日に決まり、最終調整の練習試合が各地で開催されている日本プロ野球界。ベイスターズも6月2日から本拠地・横浜スタジアムで再開され、14日のナゴヤドームのドラゴンズ戦まで計12試合(4勝4敗4分け)を消化して終了した。 3月下旬まで行われていた練習試合の際も無観客となっており、今回も同様の処置が取られたが、報道陣に対する規制は更に厳しくなった。入場の際の検温とチェックシートの記入は同じだが、通常使用されていた1階の受付は2階の3ゲートに移動。それにより駐車場での選手、首脳陣、球団スタッフとの接触は完全に断たれた。試合を見る場所も3密を避けるために記者席は使用は不可とされ、昨年新設されたラウンジを使用。入場できる人数も各社2名までと制限されており、必要最低限の人数しか球場には入ることはできず、試合前の練習時であってもグラウンドへの立ち入りは禁止。写真を撮るのもスタンドからで、選手たちの動きをチェックするのもスタンド席から。試合前の監督との囲み取材や、その日の先発ピッチャーや活躍した選手との取材も、練習試合2日目からはミーティングアプリ「ZOOM」を使用して行い、報道陣からチーム内にウイルスが感染しないよう、万全の体制で対策を行っている。報道陣が使用している部屋は、使用後にスタッフが除菌スプレーを持って清掃し、常にクリーンに保たれている。 チームもベンチの選手、スタッフ全員が常にマスク着用。ベンチ内のシートにも1席置きに使用禁止の紙が置かれ、自チームが攻撃時はベンチでの3密を避けるためにグラウンドにせり出した席の「エキサイティングシート」へ移動。陽射しが強い日にはテントも設置され、暑さ対策も同時に取られていた。 横浜スタジアム内のトイレも使用箇所が制限され、除菌シートがノブやエレベーターのボタンに貼られるなどの対策も行われており、所々にアルコール除菌スプレーも設置。ゴミ箱も撤去され、スタジアム丸ごとウイルスを撃退する処置がなされていた。 やっとこぎつけた開幕戦をなんとか無事に迎えられるよう、横浜スタジアムでは考えられる感染防止対策を出来る限り採用。ウィズコロナ禍でのプロ野球は、緻密な気遣いの下でのペナントレース始動となる。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年06月15日 17時00分
中日・梅津のクリーンヒットがライトゴロに! 思わぬ珍プレーで勝利をふいに、本人も“小学生以来”と嘆き?
14日に行われた中日対DeNAの練習試合。この試合で飛び出したプレーが、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 >>カネやん、「血も涙もない」?『珍プレー・好プレー大賞』にも登場、倒れた選手の額を蹴飛ばした伝説の大乱闘劇<< 注目を集めたのは、「0-1」と中日1点ビハインドの2回裏に飛び出たプレー。この回2死一、二塁と同点・逆転のチャンスを作った中日は、ここで投手・梅津晃大が打席に。梅津が7球目を痛烈にライト前に弾き返し、チャンスはさらに拡大したと思われた。 しかし、前進守備を敷いていたDeNA・乙坂智は打球を捕ると一塁に素早く返球し、一塁・ロペスもショートバウンドとなった返球を、体を倒れ込ませながら好捕。梅津は一塁へ全力疾走するも間に合わずライトゴロでアウトとなり、3アウトでチャンスを逃すまさかの結果となった。 「2-2」で両軍引き分けという試合結果以上に話題を呼んでいる今回のプレー。ネット上には「ヒットと思ったらライトゴロか、これは珍しいプレーが出たな」、「梅津は怠慢走塁してた訳じゃないし、打球がもう少し弱ければヒットになってただろうな」、「乙坂もよく恐れずにライトゴロ狙いに行ったな、逸れれば一発で同点なのに」、「これは『ライトゴロにできる』と瞬時に判断した乙坂のファインプレー、梅津は不運だったって割り切るしかないな」、「梅津、乙坂、ロペスがそれぞれ全力でプレーした結果だね、開幕後もこんなプレーを1つでも多く見たいな」といった反応が多数寄せられている。 「プロ野球の試合では投手が打席に入った際に守備側が前進守備を敷くことが多いため、ヒット性の当たりを放った投手が外野ゴロに打ち取られてしまうことはしばしばあります。ただ、いくら前進守備といっても打球が弱ければ一塁への返球は間に合わないため、今回のプレーは梅津が球をきれいに捉え過ぎたため起こった珍しいプレーといえるでしょう。また、今回の場面は得点圏にランナーがいたため、外野手は失点を防ぐために本塁に投げるのがセオリー。送球がそれれば2死満塁、あるいは同点となってなおも2死一、三塁という危険も想定される中、乙坂がリスク覚悟で一塁に返球した点も珍しいといえます」(野球ライター) 試合後の報道によると、梅津はライトゴロを打ったのは小学生以来と明かした上で、「何とか打てたけど恥ずかしい」と語ったとのこと。ただ、本職の投球では5回1失点とライトゴロを引きずることなく好投し、プロ2年目・23歳にして自身初の開幕ローテ入りを決定的にしている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月15日 12時00分
張本氏、ヤクルト奥川を絶賛も「東北はいいピッチャーが出る」発言が物議 「訂正しなくていいの?」の声も
14日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が2019年のドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団した奥川恭伸投手(星稜高)を絶賛。その際に発した「仮説」が物議を醸している。 番組は奥川投手が、東京ヤクルトスワローズ二軍本拠地・戸田球場で行われたシートバッティングに登板した模様をVTRで紹介。MAX153キロのストレートなどを見せるなど好投し、打者11人34球を投げ、4三振を奪う様子が映し出された。 >>張本勲氏、大谷翔平に「今年は大した成績を残せない」 数十秒の練習動画への発言に「何がわかるのか」批判の声も<< これを見たゲストでリモート出演の元シアトル・マリナーズ・佐々木主浩氏は「すぐにプロのバッターから空振り取れるのはすごいことですね。球持ちもいいですし、非常にやっぱり完成されたピッチャーですね」と絶賛する。さらに、「開幕が遅れて、奥川くんが出てくるのが早くなるんじゃないでしょうかね」と、早期の活躍を予想した。 続けて、関口宏から感想を求められた張本氏は「球が重そうだもんね。実際に見てないんですけども、テレビでなんか見てると、球が重そうだしスライダーがいいよね」と絶賛する。 そして、張本氏は「それと東北の人は何でこんないいピッチャーが出るんかな。大魔神初め、佐々木(朗希)、大谷(翔平)、奥川、吉田輝星。土地柄が良いのかなあ」と話す。佐々木氏は「お米ですかね」と呟くが、関口と張本氏は聞いていなかった。 張本氏の言うように、このほかも菊池雄星(マリナーズ)や石川雅規(ヤクルト)、かつての山田久志(阪急)東北出身の大投手は多い。それだけに納得の声が上がるかと思われたが、視聴者は奥川を「東北出身」としたことに違和感を持つ。 奥川は石川県かほく市出身で、一般的に「北陸」と呼ばれる地域の生まれだけに、「奥川は東北じゃない」「間違ってるよ」「大魔神は気づいているはずなのに…」「誰か訂正しなくていいの?」と物議を醸す。一方で、「誰にでも間違いはある」「東北出身者に良いピッチャーが多いのは間違いない」「いちいち目くじらを立てなくても…」という擁護もあった。 誰にでも間違いはあるもので、張本氏だけを責めるのは酷というもの。しかし、公共の電波である以上、訂正はあっても良かったのかもしれない。
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スポーツ 2020年06月15日 11時45分
阪神、練習試合でセ・リーグ首位も喜べない? 新助っ人が露呈した不安、矢野監督も“投手頼み”に舵を切るか
セ・リーグ首位で、フィニッシュ。矢野阪神が6月14日のオリックスとの練習試合を引き分け、練習試合を「5勝3敗3分け」で終了した。練習試合とは言え、セ・リーグでいちばん勝率が高いのだから、矢野燿大監督も悪い気はしないはずだ。 「欲を言えばまだまだありますけど…。チームとして必要なところはできた」 同日の試合後、矢野監督は記者団にそう答えている。歯切れが悪かったのは、欠点も露呈してしまったからだろう。 「打線はもう一度組み直すことになると思います。練習試合の最終戦ですが、先に3点を挙げたのは阪神の方。なのに、その後、全然得点を挙げられませんでした」(在阪記者) 阪神がセ・リーグトップで練習試合を終えた勝因は「打線」だ。対外試合でまだ1本も本塁打の出ていなかった主砲・ボーアのバットが火を噴き、他選手を勢いづけた。しかし、敗因もまた、在阪メディアが指摘するように「打線」にある。ボーアが左投手に全く適応できていないのだ。 メジャーリーグ時代のボーアを知る米国人ライターがこう言う。 「昨年、エンゼルスで大谷翔平とチームメイトでした。米国では、ボーアは『対右投手用の一塁手』と位置づけられています。マーリンズ、フィリーズ、エンゼルスと渡り歩きましたが、『プラトーン』を前提に獲得された選手でした」 プラトーンとは、他選手との併用。左投手が先発する試合では他選手にスタメンを渡し、スタメンで試合に出られるのは、対右投手の時だけだった。 もっとも、本人は「左投手でも打てる」と思っており、フル出場を訴えてきた。何度かチャンスをもらったが、そのチャンスをモノにできず、今日に至っている。 「阪神打線がペナントレース本番でも爆発できるかどうかは、全てボーア次第」(前出・在阪記者) 関西地区で活躍するプロ野球解説者によれば、矢野監督はショートのポジションでは「プラトーン」を予定しているという。2年目の木浪と北條を使い分けるそうだが、ボーアに関しては「4番でフル出場することが理想」と話していたそうだ。 「メジャーリーグ時代の対左投手の打率ですが、ボーアは2割をやっと超える程度しか残していません。技術的な理由があるのかもしれません」(前出・米国人ライター) オープン戦、練習試合でのボーアの対左投手の打率だが、16打数ノーヒット。開幕カードでぶつかる巨人、次節の東京ヤクルト、第3節のDeNAにも好左腕がいる。ボーアのプラトーン起用も検討したそうが良さそうだが、こんな指摘も聞かれた。 「スアレスから藤川球児に繋ぐ継投策がうまく行きました。1点差で8回に突入すれば、この2人でなんとかなると言うのが矢野監督の心境でしょう。中継ぎ投手をドンドンと投入する試合になるのでは」(前出・プロ野球解説者) 先のオリックス戦後、矢野監督は「チームとして必要なことはできた」と言っている。「必要なこととは?」と聞き直した記者団に対し、矢野監督は「誰が出ても戦力面で大きく変わるチームではないので」と誤魔化し、ハッキリとは答えなかったが、この練習試合の期間中、二軍で調整を続けていた高橋遥人のことを気に掛けていたそうだ。 近年の阪神は外国人スラッガーを獲得しているが、結局は投手力で凌いできた。今年も“投手頼み”となりそうだが、誰か一人がダメになると全員に蔓延する悪循環はなくなった。“ボロ負け”しなくなった分、今年の阪神は優勝戦線に踏みとどまってくれるのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月15日 11時10分
ロッテ今年の“チバユニ”決定!二木康太「目立ってカッコイイ」
千葉ロッテマリーンズは、2012年から着用しているCHIBAユニホームのデザインのリニューアルを行うと発表した。 新デザインのCHIBAユニホームは、7月7日の埼玉西武ライオンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)など指定試合にて着用するという。今回のCHIBAユニホームのデザインコンセプトは「千葉移転20周年を記念して2012年から始まったCHIBAユニホーム。9年目となる今季も『サンライズレッド』を基調としたユニホームを着用します。リニューアルしたキャップとシャツは全面に『サンライズレッド』を施すことで、より精悍で力強い印象となっています」とのこと。 ユニホームに袖を通した二木康太投手は「昨年までは帽子と両脇にブラックカラーが入っていましたが、今年はロゴの白色以外は赤一色でとても目立ってカッコイイという印象を受けました。早くこのユニホームを着て試合をしたいです。赤はテンションが上がります!」とかなり気に入った様子。 同じく袖を通した種市篤暉投手は「デザイン自体はマイナーチェンジに近いと思うのですが、赤が際立っていて、とてもカッコイイなと思いました。このユニホームを着て投げる日が楽しみです」と細かい部分のリニューアルに気が付いたようで、早くこのユニホームを着てピッチングをしたいそうだ。 今年は6月19日と、プロ野球の開幕が3か月も遅れたことや、試合数の削減、無観客試合が続くなど、イレギュラーなシーズンになったことから、“チバユニ”のようなユニホームを使った展開を見送る球団が増えているのだが、ロッテは千葉移転20周年という節目の年から始まり、今年で9シーズン目を迎える“チバユニ”をリニューアルした上で着用することを決断している。 無観客試合の間は、球場のスピーカーからファンが歌う応援歌を流す試みも練習試合から行われており、ロッテのこうした「攻め」の姿勢はもっと評価されてもいいだろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月14日 17時00分
ロッテ・佐々木、変則日程が追い風に? 松坂・マー君級の才能、「沢村賞」への一歩は踏み出せるか
佐々木朗希の対外試合デビューが、シーズン開幕以降になることが伝えられている。 春季キャンプから一軍に帯同し、先月の投げ込みでは160kmを記録するなど期待も大きかっただけに、実戦でのマウンドが遠ざかったのはもどかしいばかりだ。若き右腕の実力は未だに分厚いベールに包まれている印象だ。 ただ、19日からの開幕以降の日程によると、セ・パともに例年とは違い変則的な組み合わせとなっている。同一カード6連戦が組まれるなど、序盤から過密日程の中での戦いとなるパ・リーグにおいて各球団とも、投手陣のやりくりに頭を悩ますことは想像に難くない。また、開幕がずれ込んだことで各選手のコンディションの好不調なども今後、はっきりと表れてくるだろう。その状況を踏まえると、そう遠くない段階で佐々木の一軍登板が観られる可能性も決して小さくはない。 無論、プロデビューが待ち焦がれる理由は「160km」だけではない。 井口資仁監督から「全部(の球種が)厄介」と評される程の変化球のキレ、コントロール、さらにはフィールディングやプロの打者へ向かう気迫といった、投手としての総合的な能力がどれだけのものかが楽しみでならない。「令和の怪物」という異名を持つからには、全ての面において、高いレベルを期待してしまう。 近年を振り返ってみても、高卒1年目から数年にわたって成績を収めてきた投手は、「平成の怪物」松坂大輔、「神の子」とも称された田中将大のわずか二人だけであり、何れもルーキー時より強烈なインパクトを放ち続けた。佐々木の潜在能力の大きさを、そして真のポテンシャルを、その両投手と比較しながら想像し、匹敵するものと信じているファンが多いのは間違いないだろう。その二人に近づいた時、昨夏の日本中で物議を醸した県予選決勝での登板回避や、U-18W杯での負傷降板などの語られ続けるネガティブなエピソードも、遠い過去の話となるはずだ。 外出自粛期間にはSNSを通じて、自宅トレーニングなどの動画にも頻繁に登場し、ファンへのメッセージを送っていた。また、昨年の入団会見時、プロでの目標を問われると「沢村賞、日本一の投手に」と力強く語っている。求められているものや強固な自信など、プロとしての果たすべき使命を理解し、備わっていることは間違いない。 あとはマウンド上でそのポテンシャルを披露するだけだ。「怪物」が解き放たれる瞬間はもうすぐ、訪れる。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年06月14日 12時00分
渋野日向子“待ちに待った開幕”も暗雲…読みが外れた海外シード権の行方
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が6月3日、アース・モンダミンカップ(6月25〜28日、千葉・カメリアヒルズCC)の無観客開催を発表。新型コロナウイルス感染拡大で中止が続いた国内女子ツアーは、約3カ月半遅れ、第17戦目で開幕することになった。「人気者の“シブコ”こと渋野日向子にとっても、待ちに待った開幕。ですが、にわかに暗雲が立ち込めてもいるのです。全米女子プロゴルフ協会(LPGA)は去る5月20日、新型コロナウイルスの感染拡大によりツアー大会の中止や延期が続いている状況について対応策を発表。その中で、選手の2020年の出場資格を『次年度も持ち越す』と決めたのです。やむを得ない特例ですが、当然といえば当然。次年度適用は大方の予想通りでした」(スポーツ紙記者) そんな中、思いも寄らない措置があった。シブコが昨夏の全英オープン優勝の“アドバンテージ”を喪失してしまったのだ。「21年度の米ツアーの出場資格を争う予選会の中止も決定しました」(同・記者) 今年の出場資格を来年に持ち越すため、新たに資格取得のための予選会は行わないという。これも当然の措置かもしれないが、シブコの読みは外れたわけだ。「シブコは全英オープンで優勝し、20年の米ツアー出場の資格を得ました。しかし、まだアメリカで戦う覚悟ができていないことや、国内フィーバーに応えなければいけないことを理由に、その権利を行使しませんでした。20年は国内ツアーと東京五輪に専念し、その後、21年度は資格取得のため予選会からしっかり戦う意向だったのです」(国内ツアー関係者) 東京五輪の延期が決定した時点で、シブコとそのスタッフは「まずい」と感じていたそうだ。しかし、シブコは日本女子ゴルフ界の“ドル箱”であり、彼女の出場を理由に協賛を決めた企業もあった。 一方、米ツアー挑戦の野心を持つ女子選手の一部は、「コロナ禍で入国困難になる」「入国できてもしばらくは隔離」などの海外ツアーの状況を知り、いち早く日本を脱出していた。「シブコは自身の立場を分かっていて、その責任感から海外に行きませんでした。今のところは、来年の東京五輪に出場してメダル獲得という目標があるので、モチベーションは下がっていません」(同) 夢の米ツアー挑戦が先送りになったのは気の毒だが、シブコの近くにいたいファンはひと安心。何よりも、無観客とはいえ、ようやく開催決定となった国内ツアーでの大活躍を楽しみにしていることだろう。
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スポーツ 2020年06月14日 11時00分
広島捕手の二塁送球が打者のバットに直撃! 予想外の光景に監督は猛抗議? 二塁送球が思わぬ事態を招いたプロ野球捕手
6月19日の開幕へ向け、2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。多くの選手が本塁打や奪三振といったプレーを見せファンの注目を集めているが、中には思わぬ形でファンの話題となった選手もいる。その1人がヤクルト・嶋基宏だ。 >>ヤクルト・嶋の二塁送球がしゃがんだ投手に直撃! 3アウト後のプレーにファン困惑、「投手がサインを見落とした?」との見方も<< 嶋が話題となったのは、10日に行われた対日本ハム戦でのこと。3回裏2死一、三塁、ヤクルト先発・吉田大喜が打者から見逃し三振を奪うも、一塁走者の盗塁を受けて嶋は審判がストライクをコールするより先に二塁に送球。すると、二塁手が見やすいようにマウンドにしゃがんだ吉田の頭に送球が直撃。ネット上には「嶋の送球危なすぎる」、「当たったボールが大きく跳ねてたけど吉田大丈夫かな」といった反応が多数寄せられた。 送球が頭に直撃したことはもちろん、二塁送球が予期せぬ展開を呼んだこと自体にも複数の反応があった嶋のプレー。過去の試合でも今回の嶋のように、二塁送球で思わぬ事態を招いた捕手がいる。 2019年7月8日、ナゴヤドームで行われた広島対中日の一戦。8回裏、ここまで「3-1」と2点をリードしていた中日は、1死一塁、打者アルモンテという場面で一塁ランナーが初球から盗塁を敢行。これを見た広島捕手・會澤翼は、自身から見て左方向に動きながら二塁へ送球した。 しかし、位置を横にずらしたことが災いしたのか、會澤の送球は投げた瞬間にアルモンテが持っていたバットに直撃。ボールが三塁ファールゾーンを転々とする間に、一塁ランナーは悠々と二塁を陥れた。この光景を見た当時の広島・緒方孝市監督は守備妨害ではないかと審判に抗議したが、送球時にアルモンテの動作に不自然な点はなかったことから退けられている。 ナゴヤドームでは會澤の送球が思わぬ事態につながった2年前にも、捕手の送球が珍事を招いている。2017年7月30日に行われた阪神対中日の試合。3回表、2死からヒットで出塁した阪神・上本博紀が二塁へ盗塁。当然、中日捕手・杉山翔大は盗塁阻止のため二塁へ送球するも、二塁へスライディングする上本の首付近に送球を直撃させてしまった。 盗塁自体は成功させた上本だが、送球を受けてうずくまったため一時球場は騒然となった。ただ、上本は途中交代せずに最後まで試合に出場。試合後の報道では上本本人、球団トレーナー共に「大丈夫」と語ったことが伝えられ多くのファンを安心させている。 ここまでの試合では捕手がはからずも人や物に対して送球を直撃させてしまい話題となっているが、逆に誰もいない箇所に送球してしまい注目を集めた捕手もいる。2012年4月5日、札幌ドームで行われたオリックス対日本ハムの一戦。1回裏から無死一、二塁とピンチに陥ったオリックスだが、ここで迎えた日本ハム・糸井嘉男がバントを失敗し空振りに。この間に二塁ランナーが飛び出していたため、オリックス捕手・伊藤光は二塁へ投げてランナーを刺そうとした。 ただ、ボールが指に引っかかってしまったのか、伊藤の送球はすっぽ抜けて無人の三遊間へ転がってしまう。ボールが転がる間に一、二塁ランナーはそれぞれ進塁し、結果的に無死二、三塁とさらにピンチが拡大してしまった。結局、この回オリックスは2点を取られてしまい、試合にも「1-3」で敗れる結果となっている。 二塁送球はリード、キャッチングと並び捕手に求められる重要な能力の一つであるため、日々練習を重ねるプロの捕手はほとんど確実に狙ったところに送球する力を持っている。それだけに、今回取り上げた3名や嶋のプレーはどれも非常に珍しいプレーであるといえるだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月14日 08時00分
一度は使ってみたいプロレスの言霊 「クリアすべき問題がある」発言者・ジャイアント馬場
結局、最後まで実現することのなかった昭和最大のドリームマッチ、ジャイアント馬場vsアントニオ猪木。猪木からの再三にわたる挑戦に対して、馬場は対戦拒否の構えを崩さなかった。 その理由とはいったい何だったのか? 未完のままで終わってしまったジャイアント馬場とアントニオ猪木のライバルストーリー。 日本プロレスの若手時代に対戦があるものの、エース格に成長した猪木が馬場への挑戦を表明したときには、団体幹部により「時期尚早」と却下され、それ以降は一方的な猪木の挑発を馬場が受け流すという図式が、10年以上にわたって続けられてきた。 馬場自身にまったくその気がなかったわけでもなく、例えば1975年に全日本プロレスが開催した「オープン選手権」は、猪木の参戦を想定したものだったという(もっとも猪木参加となれば、馬場と対戦する前に強豪外国人たちをぶつけて、潰してしまおうという裏の意図もあったらしいが…)。★夢の対決に向け1億円を提示!? ついぞ直接対決が行われることはなかった馬場と猪木だが、それでも対戦の機運が盛り上がった瞬間は確かにあった。 ’79年8月26日、日本武道館で開催されたプロレス夢のオールスター戦。8年ぶりに再結成された馬場と猪木のBI砲が、アブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シンの狂悪コンビを下すと、勝利後のリング上で猪木が「2人が今度、リングで会うときは闘うとき」とマイクアピール。馬場もこれに「よしやろう」と応じて、互いにリング上で抱き合った。 しかしながらその後の馬場は、対戦について問われてもオールスター戦以前と変わることなく、(猪木との対戦実現の前に)「クリアすべき問題がある」とにべもなかった。 では、このクリアすべき問題とはいったい何だったのか? 当然、テレビ放映権(全日は日本テレビ、新日はテレビ朝日との専属契約)や興行権は問題になろう。そして何よりも大きいのが、どちらが勝利するのか…。 プロレスマスコミは、こうした点に切り込むことはなかった。なぜなら当時、馬場の意に沿わない質問をすれば即座に取材禁止になるような空気があり、また、仮に聞いたところで“真剣勝負”を信じるファンが大多数だった時代に記事化することは難しく、結局、この話はいつしか立ち消えとなってしまった。 しかし、オールスター戦直後には、水面下において馬場が対戦に前向きな姿勢を見せていたと、その交渉にあたった栗山満男氏(当時のテレビ朝日系『ワールドプロレスリング』プロデューサー)は著書などで語っている。 その内容はというと、ファイトマネー1億円の提示に対しては、馬場から「税金対策の意味からも、1000万は新日から受け取るとして、残り9000万はテレ朝から借り入れという形にしてもらいたい」との要求があったとする具体的なもの。 馬場が猪木に負ければ全日の存続は困難で、解散の後に新日に吸収合併されることも想定。馬場自身は引退して、ハワイ暮らしをするプランも話していたという。 だが、これら栗山氏の証言が真実だとすれば、先に掲げた問題はいずれもクリアされることになる。高額ファイトマネーと引き換えに勝敗や興行権を新日と猪木に委ね、全日解散後にテレ朝のバックアップが約束されれば、日テレとの間には道義的な問題が残るだけである。 再三にわたる猪木の無礼に謝罪を求めたとしても、対戦実現のためなら猪木は喜んで頭を下げただろう。また、全日の興行に関わってきたプロモーターや関係者などの問題は残りそうだが、これも新日が興行を増やすなどして対応できそうではある。 しかし、馬場は栗山氏との交渉から間もなく、理由も言わずに対戦の白紙撤回を申し出たという。★最もクリアできなかった問題 この件を察知した日テレが好条件を提示した、または日テレから膨大な違約金を請求された、やはり猪木への不信感が拭えなかったなど、理由はいろいろ推察できるが、もう一つ、きっと事前に馬場が相談していたであろう相手がいる。 馬場元子夫人だ。このとき馬場41歳、元子夫人は39歳。不惑を過ぎたばかりの夫が隠居を言い出したときに、いくら金の不自由がなさそうだとはいえ、妻は素直に納得するものだろうか。 70歳まで生きるとしても余生は30年。これを隠居として過ごすよりも「もうひと頑張りしなさい」とケツを叩くのが、世の大半の奥方ではないか。 長年にわたり愛する夫のことを悪く言ってきただけに、猪木の軍門に下ることが、損得抜きで嫌だったということも十分あり得る。 むろん、まったくの推測には過ぎないが、もしそうであったなら馬場としても「嫁に反対されたから」とは言いづらく、白紙撤回の理由を言明しなかったことにもつながってきそうではある。ジャイアント馬場***************************************PROFILE●1938年1月23日生まれ。新潟県三条市出身。身長209㎝、体重135㎏。得意技/16文キック、ジャンピング・ネックブリーカー・ドロップ。文・脇本深八
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スポーツ 2020年06月13日 11時00分
死球が引き金で暴行劇に発展! ボコボコにされた投手にもまさかの批判? 近鉄助っ人と西武・東尾の大乱闘事件
6月19日の開幕に向け、2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。練習試合で飛び出た本塁打やタイムリー、奪三振といったプレーに多くのファンがネット上に反応を寄せているが、中には「死球の数がちょっと多すぎる」、「まだ練習試合なのに死球当てるのは勘弁してくれ」といった死球への反応も少なくない。 2~7日の34試合で計23個、1試合平均で「0.68個」と、昨シーズンのリーグ全体の1試合平均である「0.37個」を上回る数字となっている死球。今から約35年前のこの時期には、その死球を巡り大乱闘が勃発した試合がある。 >>既に2度当てられた選手も! 恐れられていた事態が現実に? プロ野球練習試合で死球禍が勃発したワケ<< 1986年6月13日、西武球場(現メットライフドーム)で行われた西武対近鉄の一戦。この日西武の先発を務めたのは、ここまで4勝5敗と黒星が先行していた東尾修。勝てば勝敗が五分に戻る同戦は5回表までに3点を失いながらも、「1-3」の5回裏に味方打線が4点を挙げ逆転したため勝利投手の権利を手に入れた。 しかし、リードをもらった直後の6回表に事件が起こる。この回、東尾は1死の場面で迎えたデービスに対し、右ひじへの死球を与えてしまう。すると、この死球に激怒したデービスがマウンド上の東尾へ突進。東尾は逃げずにデービスとやり合うも、複数回のパンチに加え蹴りまで浴びせられてしまった。 直後に両チームの選手が両者を目がけて殺到してきたことにより、両者のやり合いはチーム同士の大乱闘に発展。乱闘が収束した後デービスは暴力行為により退場処分となるが、東尾はデービスの暴行で顔面打撲、右足首ねんざ、右ヒジ内側裂傷と複数箇所を負傷してしまった。 しかし、傷だらけの状態にもかかわらずなんと東尾は続投。9回に1点を失ったものの、最後まで投げ切り完投で5勝目を挙げる気迫の投球を見せた。 試合後の報道によると、デービスは「正当防衛だ。東尾のようなコントロールのいい投手がどうして何度も危険な球を投げるんだ。狙って当てたんだ」と怒り心頭だったとのこと。そのデービスに西武側は告訴も辞さないほど激怒していたというが、パ・リーグが「出場停止10日間+制裁金10万円」、近鉄が「自宅謹慎4日間」とそれぞれデービスに処分を科したことで怒りの矛を収めたという。 ここまでの経緯を見るとデービスに100%非があるように見えるが、当時は被害者である東尾にも批判の声が挙がっていたという。というのも、東尾は“ケンカ投法”とも称された内角を強気に攻める投球スタイルの持ち主で、20年間の現役生活でプロ野球記録となる165個を記録したほど死球の多かった投手。そのため、「今まで散々やってきた報いだ」といった声は多かったという。ちなみに、東尾は東尾で当時は「何で死球ぐらいで頭を下げなきゃいけないのか」と考えていたと後年に出演したテレビ番組の中で明かしている。 死球は投げた投手に実害はないが、当てられた打者には大怪我のリスクがある危険な球。今回取り上げた出来事のようなアクシデントが起こる可能性もあるため、来たるシーズンではなるべく数が増えないことを願いたいところだ。文 / 柴田雅人
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巨人から盟主強奪! 阪神が建設する新球場タイガースタウンの全貌(1)
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2016年06月14日 19時00分
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2016年06月14日 16時00分
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2016年06月14日 11時00分
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プロレス解体新書 ROUND5 〈究極の兄弟弟子対決〉 流血ファイトの末に涙の抱擁
2016年06月11日 16時00分
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スポーツ
“オバサンなでしこ”をナデ切った 高倉新監督への不協和音
2016年06月10日 16時00分
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スポーツ
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 ダルビッシュ有に関する7つのQ&A
2016年06月09日 16時00分
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スポーツ
他球団が熱視線 ライバルチームが欲しがる意外なトラ選手
2016年06月09日 11時00分
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スポーツ
日本ハム新球場は北海道大構内 早まる大谷翔平メジャー移籍
2016年06月08日 16時00分
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スポーツ
金本阪神に忍び寄る次期監督候補・岡田彰布氏の現場関与
2016年06月07日 16時00分
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スポーツ
世界王者・武尊、IT会社に入社!? 初代王者・卜部功也にお姫様抱っこされるレア写真公開
2016年06月07日 12時55分
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スポーツ
新日ジュニアに新時代の到来! リコシェとオスプレイが奏でた16分47秒の神試合!
2016年06月05日 12時00分
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スポーツ
「レッドブルエアレース」強風で初日の中止が決定
2016年06月04日 15時23分
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スポーツ
プロレス解体新書 ROUND4 〈日米王者の友情物語〉 “東洋の巨人”と“人間発電所”
2016年06月04日 15時00分
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スポーツ
先発で使ってほしい! 藤川球児と本拠地・甲子園の不思議な相性
2016年06月01日 16時00分
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スポーツ
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 ドジャース「前田健太」
2016年06月01日 15時00分
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スポーツ
虎スクープ 金本阪神が断行する鳥谷と藤川「超変革」非情采配
2016年05月31日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分