スポーツ
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スポーツ 2020年06月29日 17時30分
DeNA・ラミレス監督「球場のアドバンテージはあった」 得意のハマスタ開幕は6勝3敗で好スタート!
6月19日に開幕し、本拠地・横浜スタジアムで9戦を戦ったベイスターズ。最初のカープ戦こそ1勝2敗で負け越したが、続くドラゴンズを3タテ、苦手タイガースにも2勝1敗で勝ち越し。6勝3敗の貯金3と好スタートを切る事に成功した。 9戦を振り返ったラミレス監督は、カープ戦の3戦目、宮崎敏郎のサヨナラヒットで今季初勝利を挙げたゲームをターニングポイントに挙げた。「開幕から連敗し、次の日もあっさり負けてもおかしくない展開だったが、(サヨナラで)勝てたことでモチベーションが上がり、“イケるんだ!”という気持ちになれた」と、その後の戦いにいい影響を与えたと語った。 無観客での開幕3連戦はカープ、ドラゴンズ、ファイターズ、マリーンズ、イーグルスがビジターながら2勝1敗で勝ち越し、ホームではジャイアンツだけが勝ち越すプロ野球初のケースとなった。無観客でホームの有利さが失われるかとも言われていたが、ラミレス監督は「ファンの方々がいらっしゃらなくていつもと違う状況ではあるが、球場は同じ球場。ホームだとフィーリングも違うし、自信を持ってやれるのはある。もちろんファンがいらっしゃって、声援を頂けるというのはそれ以上ないベストな事だが、球場自体のアドバンテージはある」と無観客でありながらも地の利を強調。昨年は15もの貯金を作った横浜スタジアムで、今年もいい戦いを見せてくれそうな自信を垣間見た。 再び横浜スタジアムに戻ってくるのは7月17日。火曜日からは長いロードでの戦いが待っている。指揮官は「ロードではプレーの仕方が少し違う」とし、臨機応変な「Day bay day Baseball」で戦い抜くと宣言した。 まずは火曜日から敵地東京ドームで、昨年の覇者でもあり現在首位に立つジャイアンツと対峙するベイスターズ。ホームでつけた勢いそのままに王者を倒し、念願のリーグ制覇目指してスタートダッシュを決め込んでいく構えだ。写真・取材・文 /萩原孝弘
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スポーツ 2020年06月29日 17時00分
ソフトB・工藤監督に「もう辞任しろ」ファン激怒 3連敗を招いた継投ミス、本人も「僕自身も見直して」と反省?
26日から28日にかけて行われたソフトバンク対西武の6連戦後半戦。この3試合でソフトバンク・工藤公康監督が繰り出した継投策が、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 >>ソフトB・工藤監督、甲斐の“ファインプレー”で命拾い?規則違反寸前で「あっ!」、ベンチでのドタバタ劇に反響<< 23日から25日にかけての6連戦前半戦で、2勝1敗と勝ち越したソフトバンク。後半戦最初の試合である26日も8回表まで「4-3」とリードしていたが、その裏に起用した中継ぎ・岩嵜翔が西武・木村文紀に逆転満塁ホームランを浴びてしまう。この一発で「4-7」と一気に試合をひっくり返されたチームはそのまま敗北した。 翌27日も7回表までは「7-5」とリードしていたソフトバンクだが、7回裏に工藤監督は前日の敗戦投手である岩嵜を起用。だが、岩嵜は西武・山川穂高に逆転3ランを被弾。2試合連続の継投失敗でチームは「7-8」で敗れ2連敗となった。 2連敗して迎えた28日の試合は、9回表まで「3-3」と同点の展開。迎えた9回裏、工藤監督はプロ2年目の若手・泉圭輔をマウンドへ。しかし、泉は2四球、フィルダースチョイスで無死満塁のピンチを招くと、最後は西武・森友哉にタイムリーを打たれサヨナラ負け。またしても終盤の継投策が裏目に出て、6連戦後半の3試合は3連敗という結果になった。 この3試合をいずれも継投失敗で落とした工藤監督に対し、ネット上からは「工藤の継投のせいで勝てる試合全部落とした」、「1戦目打たれた岩嵜を2戦目も勝負所で使ったのは謎采配すぎる」、「何で守護神の森(唯斗)より先に泉を使ったのか教えて欲しい」、「この調子だと今後の試合もダメそうだな、これ以上借金がかさむ前に潔く辞任しろ」といった批判が噴出している。 一方「この段階での批判は気が早すぎる、まだ開幕から9試合が終わったばかりだぞ」、「他チームと対戦が一巡するまで見てみないと判断しようがない」、「3年連続日本一の監督に、たった数試合の結果で辞めろって言うのはさすがに」といった、批判に対する苦言も複数見受けられた。 「ソフトバンクは3連敗によりチーム成績が『3勝6敗』の借金3となりましたが、この借金数は2016年4月8日(3勝6敗2分)以来、工藤政権ではワーストタイとなる数字。8連勝中の首位・ロッテとは早くも5ゲーム差となったことも相まって、工藤監督への批判が強まっているようです。ただ、過去の優勝チームの史上最多借金記録である借金8にはまだほど遠く、ゲーム差でも最大14.5ゲーム差から優勝した例もあります。シーズンはまだ始まったばかりですし、そこまで騒ぎ立てるような段階ではないとも思いますが…」(野球ライター) 3連敗を喫した28日の試合後の報道では、工藤監督が「6連戦の中であり得ることを僕自身も見直してしっかり戦っていきたい」と語ったことが伝えられている。前回借金3を負った2016年シーズンは次の試合から8連勝をマークし一気に首位に浮上したソフトバンク。30日から始まる対日本ハム6連戦で、工藤監督は4年前のV字回復を再現することはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月29日 15時40分
ロッテ佐々木朗希、岩手県大会開催に「野球を楽しんでもらいたい」と球児にエール!
夏の全国高校野球大会が中止になったことに伴い、令和2年夏季岩手県高等学校野球大会の地区予選が7月1日から、県大会が7月11日から開催されることが発表された。 今回の決定に関して、岩手県立大船渡高校出身で、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が出場する選手たちへの気持ちを語った。佐々木は「今回の事態で色々なことを経験し、感じた事と思います。高校最後の成果を見せる場所が用意されずに引退することになる同級生もいるかと思います。その中で、野球はこのように大会が開催されることになったということで、感謝の気持ちなど、それぞれが色々な事を感じて欲しいと思います」と今回のような代替大会が開催されたことへの思いを述べた。 さらに、「高校3年生にとっては最後の大会となりますので、思う存分、野球を楽しんでもらいたいと思います。最後に甲子園という目標はなくなりましたが、この先には素晴らしい未来が皆様には待っていると思いますので、素晴らしい未来に向けて、この3年間で行ってきた積み重ねを忘れずに、これからも頑張り続けてください」と、これが最後の大会となる3年生の選手たちに熱いエールを送っている。 佐々木は現在、ファームで一軍デビューを目指して、慎重な準備を重ねており、その日が待たれるところだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月29日 12時00分
張本氏とのトラブル続く?『サンモニ』、MLBの話題もダルビッシュの発言スルーで物議に
28日の放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、メジャーリーグを取り上げた際、ダルビッシュ有投手を「完全スルー」したことに、違和感を覚える視聴者が続出した。 番組では、アメリカ・メジャーリーグが7月23日か24日に無観客試合で開幕することになったことを紹介。60試合制、従来のアメリカン・リーグ、ナショナル・リーグの区分けではなく、地区ごとに試合をすることなどが紹介される。 >>ダルビッシュ「もう3ヶ月過ぎた」 先の見えないMLB開幕にうんざり? 諦めムードにマー君も「それっ!」と同調<< さらに、タイブレーク制の導入や、紙タバコ・ひまわりの種の禁止などを唐橋ユミが紹介。そして、最後に日本人選手9人の写真が貼り付けられたフリップを出し、「二刀流復活が期待される大谷選手ですとか、メジャー1年目の筒香選手、山口選手、秋山選手もいますね。メジャーの日本選手たちは、どんなアッパレを見せてくれるんでしょうか?」と結んだ。 この放送に、視聴者は「やっぱりダルビッシュは名前を呼ばれない」「この番組はダルビッシュのワードは禁句だもんね」などと、取り上げないことに違和感の声を上げる。 ダルビッシュと張本氏は昨年、大船渡・佐々木朗希(現千葉ロッテ)が岩手県大会の決勝で監督の判断によって「温存」されたことを巡り、意見の違いが明らかになり、同投手が「シェンロンが一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う」とツイート。その後、雑誌で張本氏が反論し、バトルとなっていた。 それでもダルビッシュは自身のプレーするゲームで張本氏を使うなど、一定のリスペクトを見せているが、『サンデーモーニング』は騒動後ダルビッシュの名前を出さず、映像で紹介することもしなくなった。この措置については「大人気ない」「張本氏の意向を汲んでいるとしか思えない」「放送機関としての中立性を欠いているのでは?」と批判や疑問の声が相次いでいる状況だ。 前田健太や平野佳寿なども名前を呼ばれなかったため、「たまたまではないか」という声もある今回の「ダルビッシュスルー」。今後も続くのか注目したい。
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スポーツ 2020年06月29日 11時30分
阪神、今シーズンは歴史的大敗? 開幕9戦で借金5、立て直しに向け“ファイヤーセール”に踏み切るか
3連敗して、1勝。このサイクルが続くようなら、矢野阪神は「ファイヤーセール」に踏み切るかもしれない。 開幕カードの巨人戦に3連敗し、次節の東京ヤクルト戦で初戦を取りつつも連敗。第3節のDeNA戦も負け越してしまったが、9試合を終えた6月28日時点で、3連敗をすでに2度も経験している。28日も負けたから、30日からの中日戦で初戦、2戦目を落とすと、3度目の3連敗となる。「大丈夫か? 歴史的大敗も…」と懸念する声も各方面から聞こえてきた。 「打線が日替わり。選手も戸惑っていると思います。矢野燿大監督はレギュラーを固定しないことで選手を発奮させる意向ですが、スタメンに抜擢した選手が活躍していません」(在阪記者) ライバルの原巨人も打線を動かしているが、スタメン起用した中堅、若手がバットで結果を出している。敗北ムードの発端は大砲・ボーアの不振だが、矢野阪神には早急なチームの建て直しが求められる。 「いっそ、若手に切り換えてチームをゼロから作り直した方が良いのかもしれない」(球界関係者) メジャーリーグではペナントレースの優勝争いから脱落したチームが主力、ベテラン選手をシーズン途中に放出し、その見返りとして、有望な若手を交換要員に求めて次年度以降に備える。また、補強費が潤沢にないチームは若手を育てて「売る」。素質のある若手を試合で使い、彼らが成長していくのに従ってチームも強くなっていく。そして、年俸が高額となった頃、放出して、また別の若手の育成に切り換えるのだ。 その育てた主力選手をほぼ同時期に放出することで知られているのが、マイアミ・マーリンズ。その大胆な主力選手の放出は「ファイヤーセール」とも呼ばれている。 “阪神版・ファイヤーセール”を推す声も出始めた。確かにベテランの多いチームだが、「彼らを放出しろ」という意味ではない。ファームで、新人、若手が奮闘しているのだ。 「ドラフト2位の井上広大(履正社)の評判が良いんです」(前出・同) 一軍がクローザー・藤川球児の救援失敗でサヨナラ負けを喫した25日の二軍戦だった。新人ながら4番を任された井上は第2打席で結果を出した。フルスイングした打球はセンターへ。中堅手はほぼ真後ろに走ったが、打球はその頭上を超えて行った。 高校時代から飛距離と打球の速さには一目を置かれていた。新人自主トレ、キャンプでも「将来の大砲候補」として紹介されていたが、高校卒の野手ということで「二軍でじっくり」という育成が決まった。しかし、井上はプロ投手のスピード、木製バットにも適応してみせた。この井上に“一軍投手のスピード”を経験させてやっても良いのではないか、と――。 「同3位の及川雅貴(横浜)、3年目の熊谷敬宥(立教大)も二軍戦で1番を任されています。走塁技術が高く、出塁するだけで対戦投手に脅威を与えています。タイプとして近本とかぶりますが」(前出・在阪記者) 若手が結果を出すとチームが活気づくのは、下位チームも同じだ。ボーアがもたついているようなら、井上や熊谷を使った方がチームの相乗効果も見込める。120試合制は短期決戦でもある。「3敗して1勝」のままでは取り返しがつかないことになる。矢野監督は“ファイヤーセール”に踏み切るべきだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月29日 11時00分
オリックス同一カード悪夢の6連敗!1点差ゲーム4試合落とす…
オリックスが23日から千葉に乗り込んで、ロッテとZOZOマリンスタジアムで6連戦を行ったが、想定外の同一カード6連敗を喫してしまった。<オリックス戦績 6.23〜28>対 千葉ロッテマリーンズ(千葉・ZOZOマリンスタジアム)▽6.23●オリックス(アルバース)5-6(二木)千葉ロッテ○▽6.24●オリックス(K-鈴木)4-6(小島)千葉ロッテ○▽6.25●オリックス(村西)0-5(岩下)千葉ロッテ○▽6.26●オリックス(山岡)5-6(石川)千葉ロッテ○▽6.27●オリックス(田嶋)1-2x(種市)千葉ロッテ○▽6.28●オリックス(山本)5-6(美馬)千葉ロッテ○※(カッコ)内は先発投手※オリックス0勝6敗※オリックス通算9試合1勝8敗 スコアだけ見て完敗だったのは25日の試合だけだが、この試合も初回に5失点したものの、2回以降は無失点に抑えており、1点差ゲームが4試合、逆転負けも4試合と勝てる試合を落としているのが痛い。開幕当初、話題となった超攻撃型打線も25日から組み替えられ、26日には1番を打っていたT-岡田がクリーンナップに回り、打線に怖さが薄れたように見える。「打てる2番」は、西村徳文監督が春季キャンプから模索し続けて来たことなだけに、こんなに早く打順を変えてくるとは想定外だった。 30日からはメットライフドームに乗り込んで、今度は西武との6連戦が待っている。まだ始まったばかりとは言え、今回の6連敗により、3カード連続の負け越しは、シーズンに致命傷になりかねないだけに、一戦、一戦、切り替えて戦っていくことが求められる。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月28日 21時30分
コロナ禍でうやむやになったあの人気球団の名手の女性スキャンダル
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今月19日にようやく開幕したプロ野球。 3月には阪神の藤浪晋太郎(26)らが、開幕直前には巨人の坂本勇人(31)らのコロナ感染が発覚したが、外出自粛中、あまり目立たない“不祥事”が報じられていた。「いずれも西武の選手だが、金子侑司は美女と合コン、森友哉は自宅に女性を呼び出し“濃厚接触”したものの“一線”は超えられなかったことが報じられた。とはいえ、両選手とも特におとがめはなし。しかし、“自粛破り”がたたったのか、両選手とも成績がふるわない」(プロ野球担当記者) そして、大リーグ移籍を目指すもかなわなかったあの人気球団の名手も女性スキャンダルが発覚していたのだ。「3月に極秘結婚が発覚した広島の菊池涼介だが、一部メディアで関係を持っていた女性に巨額の慰謝料を請求されて提訴されたことが報じられた。浮気相手を仲介した男性に対し、菊池は『軽く遊べる子でお願いします』とお願いしたいうから、まるでアンジャッシュ・渡部並の倫理観。結局、慰謝料1000万円を支払って和解することになったようだ」(スポーツ紙デスク) 高すぎる“慰謝料”となったが、ショックもあってか打率は2割2分9厘(27日現在)とふるわず。巻き返しを図りたいところだ。
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スポーツ 2020年06月28日 17時00分
「巨人・ウィーラー」、本塁打量産が確実視されるワケ MVP獲得の可能性も? トレード移籍助っ人の覚醒は過去にも
2014年12月に楽天に入団し、翌2015年から昨シーズンまでに「.262・106本・345打点・553安打」といった数字を残した助っ人右打者・ウィーラー。25日、そのウィーラーが巨人の左投手・池田駿との交換トレードで巨人に移籍することが両球団から発表された。 >>巨人・原監督「お前もう一生料理するな!」 甥っ子・菅野への激怒に賛否、致命的な怪我を負った選手も?<< トレードを伝える報道によると、今回のトレードは左の中継ぎの層を厚くしたい楽天と、右の長距離砲を求めていた巨人の思惑が一致したため実現したとのこと。また、巨人・原辰徳監督がウィーラーを左翼、もしくは一塁で起用する意向を口にしたことも伝えられている。 今シーズンはここまで一軍出場がなかったが、ネット上には早くも「実績十分の助っ人だから凄く楽しみ、1日でも早く一軍で見たい」、「リーグ間移籍をきっかけにもう一段上の成績を残してくれるはず」といった期待の声が集まっているウィーラー。シーズン途中での突然の移籍となったが、過去の球界を振り返ってみても、シーズン途中のトレード移籍をきっかけにブレークを果たした助っ人は少なくない。 2017年12月に中日に入団したモヤは、ロメロ、ビシエド、マルティネスといった同僚助っ人が外国人枠を占めたこともありなかなか一軍でプレーできず。来日1年目の2018年は46試合、翌2019年も途中まで7試合の一軍出場にとどまっていた。 しかし、2019年6月に金銭トレードでオリックスへ移籍すると、その後シーズン終了までに64試合に出場し「.242・10本・35打点・59安打」と2ケタ本塁打をクリアする活躍。今シーズンはまだ一軍出場がないが、2年目のさらなる飛躍に期待するファンは多い。 2017年1月に日本ハムに加入したエスコバーは、同年シーズンは中継ぎ投手として14試合に登板。ただ、シーズン途中の7月に、DeNA・黒羽根利規との交換トレードで急遽DeNAに移籍することが決定した。 思わぬ形でDeNA入りすることになったエスコバーだが、移籍後も中継ぎとして27試合に登板すると、2018年は53試合、2019年は74試合に登板するなど中継ぎエースとして立ち位置を確立。今シーズンは春季キャンプ中に右ひざを痛めた影響で開幕二軍スタートとなっているが、ラミレス監督は「そんなに長く二軍にいることはない」と早期の一軍昇格を明言している。 モヤ、エスコバーの両名は近年の成功例といえる選手だが、歴代最高の成功例といえるのが1988年5月に中日に入団したブライアント。ブライアントは入団直後から二軍暮らしが続いていたが、同年6月に金銭トレードで近鉄に移籍。近鉄は同月に主砲・デービスが大麻不法所持で逮捕・解雇という事態に見舞われていたため、苦肉の策でブライアントの緊急補強を決断した。 他球団助っ人の不祥事のあおりを受けた形のブライアントだったが、移籍後からシーズン終了まで74試合に出場し34本塁打をマーク。さらに、その後1995年オフに退団するまでに「.261・259本・641打点・778安打」といった数字を残し、本塁打王3回(1989,1993-1994)、打点王1回(1993)、リーグMVP(1989)を1回獲得するなど、誰もが予想していなかった大活躍を見せた。 以上の3名は全員がチーム事情により新天地へトレード移籍しているが、ウィーラーについては新型コロナウイルスの存在も巨人移籍に影響したとされている。現在も日本、世界で続いているコロナ禍により、今季はシーズン途中の外国人補強が例年以上に難航することが濃厚。そのため、国内で既に一定の数字を残しているウィーラーは、巨人にとって非常に計算がしやすい存在に映ったとみられている。 今回取り上げた3名は、実績が乏しい状態からトレードをきっかけに飛躍を果たしている。3名とは比べ物にならないくらいの実績を既に持っているウィーラーは、果たして新天地の巨人でどのような成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月28日 11時00分
こめかみ直撃で目からも流血! ロッテ・中村だけじゃない、頭部死球に苦しめられたプロ野球選手
6月19日に開幕し、21日までに開幕カードの3連戦が行われた今シーズンのプロ野球。ネット上にも多くのファンが選手への反応を寄せているが、中には心配の声が寄せられた選手もいる。その1人がロッテ・中村奨吾だ。 >>ロッテ・中村の頭部死球に「ふざけんなよ!」ファン激怒 1週間前にも直撃、予期せぬアクシデントが続くワケは<< 中村が話題となったのは、21日に行われた対ソフトバンク戦でのこと。中村は2回表無死一、二塁とチャンスの場面で打席に立つも、ソフトバンク先発・二保旭が投じた3球目が頭部に直撃。中村は一度は出場を続行するも3回裏の守備から途中交代。試合後に病院で検査を受けた結果、頭部打撲と診断されたが脳には異常が見られなかったため、23日のオリックス戦にも出場している。 18試合が行われた開幕カードでは計8個もの死球が記録されているが、当たった箇所が頭ということもあり「思いっきり頭に当たってるけど大丈夫かな」、「今後に悪影響が出なければいいけど…」といった心配の声が最も多かった中村の頭部死球。過去のプロ野球を振り返ると、頭部死球による後遺症に苦しめられた選手たちは少なくない。 阪神(1969-1978)、西武(1979-1984)で活躍した捕手・田淵幸一は、1970年8月26日・対広島戦で相手投手・外木場義郎の球が左こめかみに直撃。耳や口、さらには目からも血を流しながら昏倒した田淵はすぐに病院に搬送されたが、「左側頭葉脳挫傷及び頭蓋内血腫」で全治3カ月の大怪我を負ってしまった。 田淵は翌1971年シーズン途中に一軍に復帰したものの、左耳の難聴や方向感覚の乱れといった後遺症が残ってしまったため、平凡なキャッチャーフライをしばしば見失うなど苦労を強いられた。田淵は現役16年間で「.260・474本・1135打点・1532安打」といった成績を残したが、頭部死球がなければもっと数字は伸びていたのではとの見方は根強い。 広島(1966-1982)、阪急(1983-1985)でプレーした水谷実雄は、1984年3月31日のロッテ戦で土屋正勝から頭部死球を受け、左側頭部骨折・三半規管損傷の重傷。水谷は同年夏に復帰したが、頭痛、めまい、吐き気といった後遺症により63試合で「.181・3本・20打点・29安打」と思うような結果を残せなかった。 水谷は前年の1983年には打点王(114打点)を獲得したほどの強打者。しかし、頭部死球による後遺症の影響で1985年はわずか13試合の出場にとどまり、同年限りでの現役引退を余儀なくされている。 日本ハム(1997-2011)、巨人(2011)、オリックス(2012-2014)の3球団に所属した高橋信二は、2010年7月1日・対西武戦で西武・藤田大洋から頭部死球を受けた。病院での検査の結果内耳しんとうで入院した高橋は同月27日に一度は復帰したが、内耳しんとうによる聴覚障害やめまいに悩まされ8月2日に再び登録抹消。その後のシーズンは一軍に戻ることはできなかった。 高橋は前年まで3年連続で100試合以上に出場した主力選手だったが、頭部死球を受けた2010年から引退する2014年まで100試合以上出場したシーズンはなし。死球で崩れた状態が戻らないまま、ユニフォームを脱ぐ不本意な結末を迎えている。 開幕カードで死球を受けた中村は、昨年から数えてこれが5度目の頭部死球となっている。頭部にダメージが蓄積されていることは想像に難くないが、今後後遺症が発生しないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月28日 08時00分
一度は使ってみたいプロレスの言霊 「俺だってねえ…」発言者・木村健悟
現在、東京都品川区議会議員として3期目を務める木村健悟。引退後のプロレスラーとしては、かなり安定している部類である。その現役時代を振り返ってみても、大きな故障がなく、長きにわたり活躍を続けた印象が強い。しかし、それは本当に木村の望んだレスラー像であったのだろうか。 脇役一筋のプロレス人生であった。 木村健悟(1988年にリングネームをそれまでの「健吾」から改称)。同い年の藤波辰爾(以前は辰巳)とは表向きにはライバルといわれ、ジュニア時代、ヘビー級転向後とそれぞれ抗争を繰り広げたが、シングル戦でのフォール勝ちは一度もない。 ’87年1月2日の対戦では3カウントこそ奪ったものの、脚のサポーターに凶器を仕込んだ稲妻レッグラリアットによるものであった。そのため、ノーコンテスト(無効試合)の裁定に終わっている。★脇役に徹したレスラー人生 タッグを組んでも主役はあくまで藤波であり、木村はそのサポートに回るのが常だった。 メキシコでタイトルを獲得しての凱旋初戦もテレビ中継されず、一度はNWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座を獲得したが、これも藤波が故障欠場した際の代替的なものであった。 反選手会同盟から平成維震軍に在籍した時代も、リーダーはあくまでも全日本プロレス出身の越中詩郎であり、木村は新日本プロレス草創期からのメンバーでありながら、与えられたポジションは副将格。それも肩書だけのことで、試合となると小林邦昭やザ・グレート・カブキ、後藤達俊らにも存在感で及ばなかった。 ’81年7月、ローラン・ボックの来日初戦で、強烈なダブルアーム・スープレックスを食らって秒殺負けしたように、外国人レスラーの引き立て役となることもしばしばで、揚げ句には付き人だった武藤敬司から、「木村さんみたいなレスラーになりたい。立場が楽だから」などと、いじられるほどの脇役ぶりだった。 プロレスファンの間でも「木村は弱い」との評価が大勢であろう。その代名詞となったオリジナル技、稲妻レッグラリアットにしても、開発当初こそは何度かこれでフォールを奪うこともあったが、後々はすっかりつなぎ技となって、木村が「イナヅマ!」と叫ぶと会場に失笑が起きるような始末であった。 まるで効かないとすら言われるこの技だが、相手の鎖骨を骨折させたこともあり、平成維震軍興行では長州力からフォール勝ちを収めている。 脛の硬い部分を相手にぶつける大車輪キック、あるいはロープの反動をつけて正面から当てる延髄斬りのようなものだから、むしろ一撃必殺であることこそが本来の姿なのだ。 それがつなぎ技となってしまったのは、木村自身が「相手にケガをさせないように」と脛にサポーターを装着し、また、当てる場所やその勢いを加減したことによる。そのように、あえて技の威力を殺すあたりを見ると、木村は自らの意思で脇役の道を選んだとも言えそうだ。 坂口征二の付き人として日本プロレスから新日へ移籍してきたという経歴から、やはり主流である猪木派の弟子たちよりは、団体内での扱いが低くなる。実際、海外武者修行へ出たのは、藤波よりもかなり後のことだった。 そうした状況において木村が脇役に徹したのは、仕事としてプロレスを続けるためのやむを得ない選択であったのかもしれない。★マット史に残るワンマッチ興行 相手の技を受けて意識もうろうとなり、リングに崩れ落ちる。そんないかにも効いたような振る舞いで、相手の強さを引き立てることを業界内で「セール」と呼ぶが、「木村のそれは絶品だった」と評価する声もある。 ただ、それは木村の本意であったのだろうか。 子どもの頃には手が付けられないほどのヤンチャ坊主だったといい、新日流のグラウンド技術や試合の組み立てにはやや難があったとはいえ、海外遠征時にヒールとしてラフ殺法に徹した際には、メインイベンター級の活躍をしている。 敬愛するプロレスラーはアントニオ猪木で、子どもや孫には、猪木の本名「寛至」から「寛」の字を拝借して命名するほどであった。 ’87年1月3日、藤波とのシングル戦は藤波の反則暴走に終わった。流血した木村がリングを降りた後、そんな憧れの猪木から呼び止められると、うめくように「俺だってねえ…」と一言だけ呟いた。 果たしてその言葉の後に、のみ込んだ思いはいかようなものであっただろうか。 なお、その後の同月14日、日本プロレス史上初となる藤波vs木村のシングルマッチのみで開催された「ワンマッチ興行」では、序盤こそ木村が優位に試合を運んでいたが、最後は藤波の逆片エビ固めにギブアップの声を発している。木村健悟***************************************PROFILE●1953年9月4日生まれ。愛媛県新居浜市出身。身長186㎝、体重107㎏。得意技/稲妻レッグラリアット、パイルドライバー、トライアングル・スコーピオン。文・脇本深八
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2016年10月04日 14時00分
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スポーツ
プロレス解体新書 ROUND20 〈あまりに高い鶴田の壁〉 バックドロップ3連発で三沢散る
2016年10月03日 16時00分
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スポーツ
吉田沙保里 リオ五輪敗退で浅田真央に転がり込む“CM女王”の座
2016年10月02日 16時00分
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スポーツ
新日本、内藤哲也インターコンチ奪取! 気になる次期挑戦者は?
2016年10月02日 15時30分
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スポーツ
木村沙織『スポーツと結婚相手』で1位は納得…でも吉田沙保里が4位のフ〜ン?
2016年10月01日 16時00分
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スポーツ
ヨシノブ巨人の来季像『菅野がチームを仕切る日』
2016年10月01日 15時15分
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スポーツ
ドラフト戦線異常アリ 将来性重視で無名投手が上位指名される
2016年10月01日 11時00分
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スポーツ
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 ヤンキース「田中将大」サイヤング賞の可能性
2016年09月30日 16時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
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2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
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2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
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2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分