昨今、広告業界ではこんな声が聞こえてくる。女子スキージャンプの高梨沙羅(19)を指しての質問だが、リオデジャネイロ五輪を終え、スポーツ界のCM女王の座も変わろうとしている。日本勢はリオで金メダル12個を含む計41個のメダルを獲得する大活躍だったが、CM業界は違う見方をしていたようだ。
「リオに出場した選手はインパクトに欠けていました。レスリングの吉田沙保里(33)も決勝で敗れ、かといって若い選手が新たに出たわけではなく、それまでいた選手が堅実に勝ったというイメージですからね」(広告代理店スタッフ)
そこで、急浮上してきたのが、少々早いウインタースポーツの選手たちである。「企業広告の取れそうな冬の女王」に、高梨が再検討されたのだという。
「ただ、高梨は親しみやすさもあって好感度は高いが、すでに何本かのCMに出演しているため新鮮さに欠ける。そこで再浮上してきたのが、浅田真央(25)。オトナの女性らしさを出すようになった彼女の方に注目が集まっているんです」(同)
高梨の方は現在、サマージャンプ大会で3連勝と絶好調。2年後の平昌冬季五輪(韓国)の金メダル候補だが、そういう売り出し方はまだ早過ぎるのか。
本誌が調べた限りだが、2014〜'15年シーズンの高梨の獲得賞金額は2万8890スイスフラン(日本円で約350万円)。当然、海外での長期遠征の多いスキー競技を続けるには赤字だが、同シーズン、世界トップの女子ジャンプの選手が高梨とほぼ同額で、男子賞金ランク6位の葛西紀明が1500万円ほど。
また、これまでの高梨のCM出演料は1本4000万円強。そこへ近年、浅田の出演料も高梨まで下がってきたという。
「リオで活躍した選手に企業側がさほど興味を示さないとなれば、先行投資で冬季選手を推すしかない。浅田が漁夫の利で新たなCM契約を取りそう」(同)
大人の色気とエロスを備えた真央チャンが、高梨にとって最大のライバルとなるのか。