「ラミちゃんの次は三浦かもしれませんね。三浦は投手陣だけでなくチーム全体に睨みが利くし、DeNAファン以外からも認知された看板選手ですから」(ベテラン記者)
DeNAはこれと前後して、ラミレス監督(41)の続投を発表している。初のCS進出を決定させた功労者であり、「奇策で目立つことはしなかったが、堅実な采配」に徹したことで、「ひょっとしたら名将!?」の声もチーム内外から出ているという。そのラミレス監督のもとで、DeNAの次世代を託す準備も始まった。
「三浦は兼任コーチと言っても、投手起用や一、二軍の入れ替えについて意見を求められることはほとんどなかったはず。練習のお目付役でした」(同)
投手部門は篠原貴行、木塚敦志両コーチが仕切っている。また、ヘッドコーチは進藤達哉氏が務めているように、DeNAは旧ベイスターズOBを呼び戻す戦略を中畑時代から続けてきた。「将来的には旧ベイスターズOBが監督になって、優勝を」の目標もあるからで、番長三浦にもその一端を託そうというわけだ。
「木塚投手コーチがその部門に長けた専門家だとしたら、三浦は監督タイプ。どんなに負けが込んでいたときも一番に球場入りして必死に練習し、若手はその背中を見て『自分も』と思ってきました。多くを語らず、でも自身の立ち居振る舞いでチームを牽引できる人。ラミレス監督も認めており、『三浦入閣』をすでに了承しているとも聞いています」(球界関係者)
また、三浦は自分自身を発信できる選手だった。ブログが好評なのは有名だが、『自撮り』の素質はプロ級とも言われており、「どうやって撮ったんですか?」と、テレビ取材を受けたこともあった。インターネット事業が中心のDeNAは観客増のため、積極的な経営展開を続けてきただけに、三浦の自己発信力は手放したくないと思っている。
「外で勉強させるのも悪くない。でも、三浦も芸能プロと契約しているので、退団させたらバラエティー番組に染まってしまう危険性がある」(同)
三浦にはFA宣言して残留した経緯があり、その“愛社精神”は旧横浜がDeNAに「忘れないでくれ」と継承させたという。大魔神・佐々木や谷繁前中日監督よりも三浦。ラミちゃんの参謀として番長はどんな睨みを利かせるのか。