search
とじる
トップ > スポーツ > ロッテ・佐々木、変則日程が追い風に? 松坂・マー君級の才能、「沢村賞」への一歩は踏み出せるか

ロッテ・佐々木、変則日程が追い風に? 松坂・マー君級の才能、「沢村賞」への一歩は踏み出せるか

pic pic

佐々木朗希

 佐々木朗希の対外試合デビューが、シーズン開幕以降になることが伝えられている。

 春季キャンプから一軍に帯同し、先月の投げ込みでは160kmを記録するなど期待も大きかっただけに、実戦でのマウンドが遠ざかったのはもどかしいばかりだ。若き右腕の実力は未だに分厚いベールに包まれている印象だ。

 ただ、19日からの開幕以降の日程によると、セ・パともに例年とは違い変則的な組み合わせとなっている。同一カード6連戦が組まれるなど、序盤から過密日程の中での戦いとなるパ・リーグにおいて各球団とも、投手陣のやりくりに頭を悩ますことは想像に難くない。また、開幕がずれ込んだことで各選手のコンディションの好不調なども今後、はっきりと表れてくるだろう。その状況を踏まえると、そう遠くない段階で佐々木の一軍登板が観られる可能性も決して小さくはない。

 無論、プロデビューが待ち焦がれる理由は「160km」だけではない。

 井口資仁監督から「全部(の球種が)厄介」と評される程の変化球のキレ、コントロール、さらにはフィールディングやプロの打者へ向かう気迫といった、投手としての総合的な能力がどれだけのものかが楽しみでならない。「令和の怪物」という異名を持つからには、全ての面において、高いレベルを期待してしまう。

 近年を振り返ってみても、高卒1年目から数年にわたって成績を収めてきた投手は、「平成の怪物」松坂大輔、「神の子」とも称された田中将大のわずか二人だけであり、何れもルーキー時より強烈なインパクトを放ち続けた。佐々木の潜在能力の大きさを、そして真のポテンシャルを、その両投手と比較しながら想像し、匹敵するものと信じているファンが多いのは間違いないだろう。その二人に近づいた時、昨夏の日本中で物議を醸した県予選決勝での登板回避や、U-18W杯での負傷降板などの語られ続けるネガティブなエピソードも、遠い過去の話となるはずだ。

 外出自粛期間にはSNSを通じて、自宅トレーニングなどの動画にも頻繁に登場し、ファンへのメッセージを送っていた。また、昨年の入団会見時、プロでの目標を問われると「沢村賞、日本一の投手に」と力強く語っている。求められているものや強固な自信など、プロとしての果たすべき使命を理解し、備わっていることは間違いない。

 あとはマウンド上でそのポテンシャルを披露するだけだ。「怪物」が解き放たれる瞬間はもうすぐ、訪れる。(佐藤文孝)

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ