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阿部慎之助がヨシノブを救う? 「早期一軍」が内定した真相

 阿部慎之助(37)が帰ってくる。右肩痛で今季開幕戦を二軍で迎えた“主砲”が、埼玉西武との二軍戦で2本塁打を含む4打数4安打と爆発し(5月29日)、31日の交流戦から一軍復帰することが決まった。
 「もともと打つほうは問題がなかったから。打撃の調子も挙がってきたところでの昇格が決まり、良いタイミングだと思う」(プロ野球解説者)
 指名打者での試合出場が有力視されている。「捕手」としての出場に関しては、本人も球団も曖昧な言い方をしていた。万全ではないのだろう。しかし、今の巨人は阿部を一軍昇格させなければならないのだ。

 「もともと、高橋(由伸=41)監督の構想は『4番阿部』でした。右肩の故障でオープン戦終盤に二軍に落とし、以後、新加入のギャレットが代役を務めてきましたが、守備難でチームの足を引っ張り、マジメな性格が災いし、バットのほうにも影響が出てしまいました」(前出・同)
 高橋監督がそのギャレットの二軍降格を決めたのは同23日に逆上る。左肘手術から復帰したアンダーソンを代わりに昇格させたが、チーム打率12球団ワーストの打線は相変わらず…。ライバル球団のスコアラーがこう言う。
 「ギャレットも24日の二軍戦で本塁打を打っています。対戦投手は三浦大輔でした。阿部が打ったのは成長過程の投手ばかり。ギャレットを交流戦序盤に呼び戻す選択肢もあったと思うんだが…」
 いったん二軍に落とすと、ルール上、10日間は再昇格できない。外国人選手枠の問題もあるが、『ギャレットの再昇格論』と阿部の復帰が決まった理由は同じだ。交流戦には、守備に着かなくて済む指名打者制の試合があること。ギャレットは一軍投手のスピード、キレに対応できている。その守備難のギャレットを指名打者で「打つこと」に専念させたら、ここまで一軍戦に出ていない阿部よりも「怖い」というわけだ。
 「交流戦で結果を出さなければ、阿部の今後の使い方が難しくなってくる」(前出・プロ野球解説者)

 「難しい」とは、一軍での働き場がないという意味。阿部の代役としてマスクをかぶってきた小林誠司(26)も“違和感”がなくなってきた。
 「おそらく、阿部がマスクを被る試合も出てくると思います(29日時点)。リードはこれまでの実績、投手陣からの信頼もあるので大丈夫だと思いますが、二軍で5イニングしかマスクをかぶっていません」(前出・スコアラー)
 しかし、阿部にはチームを統率する力がある。高橋監督が求めたものは打撃よりもこちらのほうではないだろうか。
 「たとえ代打でも、阿部がバットで結果を出し続ければ、その言葉に説得力が出てきます」(前出・同)

 阿部が交流戦で高打率を残せば、たとえマスクをかぶれなくても一軍定着が決まる。ひょっとしたら、阿部のバットが中盤戦以降の巨人の命運を決めるのではないだろうか。

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