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金本監督が鳥谷の記録を止める日がくる?

 不振の鳥谷敬(34)に、アニキが引導を渡す−−。
 キャプテン・鳥谷敬が攻守ともに不振に喘いでいる。打率2割3分5厘はリーグ28位、併殺打は同ワースト2位、守備でも失策数6をカウント(5月28日時点)。近年の守備成績を逆上ってみると、2014年のトータル失策数が「5」、昨季が「14」。今季はペナントレースが始まってまだ2か月だが、すでに一昨年以上のエラーを記録したことになる。
 「エラーでカウントされなかったミスもありました。数字以上の『衰え』があると見たほうがいい」(在阪メディア陣)

 キャプテン・鳥谷は本当に衰えてしまったのだろうか。
 4年目の北條史也の成長、身体能力の高い大和、故障離脱中の西岡剛も復帰までさほど時間が掛からないという。昨秋キャンプで守備能力の高さを認められた2年目の植田海もいる。今なら“鳥谷ナシ”で内野布陣を再構成するのは決して難しいことではない。
 「就任当初の金本監督がレギュラーとして名前を挙げた数少ない選手の1人。鳥谷に対しては厳しいことも色々と伝えてきた。チームの牽引として、そして、本人や周囲にも『まだ出来る』と思わせる狙いもあったはず」(プロ野球解説者)
 不振の原因についても色々聞かれた。「勤続疲労で体のキレを失っている」との声がもっとも多かったが、こんな声も聞かれた。
 「開幕オーダーは6番でした。これまで、1番かクリーンアップを打ってきた選手なので、精神的なショックもあったのではないか。不振が長引き、『喝』を入れるためでしょう。金本監督は打順を8番まで落としています」(前出・同)
 8番の打順。このあとは「スタメン落ち」しかないというわけか…。とはいえ、鳥谷は『連続試合出場記録』を更新中である。金本知憲監督が持つプロ野球記録『1766』には17年シーズン中に追い抜く計算。現役時代からの弟分でもあるだけに、「新記録樹立を後押ししてやりたい」というのが、金本監督の胸中だろう。

 「鳥谷がチームの足を引っ張っていると判断すれば、スタメン落ちもあるでしょう。その前に守備負担を少なくするため、ショートからサードかセカンドにコンバートするのでは」(前出・同)
 コンバートは記録達成の後押しである。選手の現役生活を一年でも長くしてやりたいという親心でもあるようだ。
 「スカウト編成部は『ポスト鳥谷』の獲得に本腰を入れているようですね。中京学院大・吉川尚輝、日大・京田陽太をマークしており、2人とも鳥谷と同じ右投左打の遊撃手です。和田豊前監督(シニアアドバイザー)も直接視察しています」(球界関係者)
 しかし、金本監督の『連続試合出場記録』が止まった2011年4月15日のことだ。試合後の金本監督はむしろ上機嫌だったという。記録がストップした背景に人為的ミスもあり、その当事者を庇うためとも思われたが、「本当にホッとしていた」と、当時を知る関係者たちも証言している。
 「連続試合の記録更新が重圧になっていたようですね。記録が止まったことで安堵し、むしろ、ハツラツとしたような…」(当時を知るプロ野球OB)

 金本監督の理想は鳥谷が復調すること。しかし、記録更新が呪縛になっていたとする自らの経験から考えると、復調の兆しが見えなければ、“延命のためのコンバート”はしないのではないだろうか。

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