スポーツ
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スポーツ 2012年03月31日 17時59分
亀田興毅の年収1億円突破宣言に冷ややかな声も…
プロボクシングWBA世界バンタム級王者で4月4日、神奈川・横浜アリーナで同級11位=ノルディー・マナカネ(28=インドネシア)とのV4戦を控える亀田興毅(25=亀田)が、自身の年収を公表した。 興毅は昨年3試合を闘ったが、1試合のファイトマネーは約3000万円。スポンサー契約やタレント活動のマネジメントをする亀田プロモーションの社長としての給与を含め、昨年の年収が9000万円台であったことを明らかにした。 3月3日に入籍し、秋には第1子が誕生する興毅は「年収1億円を達成してみせる。お父ちゃんになるんやから、頑張らなアカン。(年収が低いと)夢がない。盛り上げるためにも大台(1億円)に乗せたい」と、今年の年収1億円突破を宣言した。 ボクシング興行の場合、主たる収入源は興行収益とテレビ放送権料。興行収益はこの不景気な時代では、頑張って営業しても大きな上積みは期待できないだろう。そうなると、やはり放送権料頼みとなる。亀田3兄弟の試合はTBSが放送しているが、局側の期待に応えるマッチメークができていないのが現状。 「興毅が年収アップをさせたいなら答えは簡単ですよ。ビッグマッチを実現させれば、放送権料をアップさせることも可能じゃないでしょうか。客入りも良くなるでしょう。そうなれば、ファイトマネーを上げることができます。今のように、勝てる相手とばかり防衛戦をやっても客も入らないし、放送権料も上がらないでしょう。そんなことは、興毅自身もよく分かっているのでは?」(スポーツライターA氏) これまで、興毅は何度もビッグマッチの開催を口にしてきたが、実現に至っていない。2月にはV5戦で5階級を制覇したWBO世界バンタム級王者のホルヘ・アルセとの統一戦をぶち上げた。現在、9000万円台だという年収を1億円に引き上げるのは、そうむずかしいことではないはず。ビッグマッチを組んでファイトマネーをアップさせればいい。そこに踏み切る勇気あるかどうかが、1億円プレーヤーになれるかどうかの分かれ目だ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年03月31日 17時59分
日本人メジャーリーガーはどうなる? 岩隈久志編
シアトルマリナーズの岩隈久志(26)が3月26日の巨人戦に先発登板したが、『4回被安打10、失点6』と奮わず、“開幕ローテーション入り”がほぼ絶望視されている。各メディアは「ロングリリーフでの出直し」とも伝えていたが、マイナー落ちの可能性も出てきた…。 そもそも、岩隈は先発5人枠入りが確実視されていた。その地位を失った理由は主に2つ。チーム合流(キャンプイン)までの調整に失敗したこと。そして、招待選手にすぎなかった37歳のケビン・ミルウッドが見事な復活を遂げたからである。ミルウッドは昨年、ロッキーズで9試合を投げただけ。「右肘」の故障で近年はマイナーチームを転々としていたが、「まさか、そのロートルがマリナーズで復活するとは!?」というのが、米メディアの正直な感想のようである。 「岩隈が落選し、ミルウッドが先発5人枠に滑り込めたのは、ウェッジ監督の存在も影響していると思います。ミルウッドが最優秀防御率のタイトルを獲ったのはインディアンズ時代の05年。そのとき、インディアンズを指揮していたのが、現マリナーズ監督のウェッジ監督です」(米国メディア陣の1人) 岩隈が巨人戦でノックアウトを喫した時点で、ミルウッドはまだメジャー契約を正式には交わしていない。だが、ミルウッドの復活によって、岩隈は「ロングリリーフで出直し」なんて悠長なことも言っていられなくなった。 「MLBの公式球が馴染まないようです。カーブ、スライダーを内外角のコーナーぎりぎりに投げ分けられないのが不振の原因です」(現地特派員の1人) 2010年オフのポスティングに逆上れば、岩隈のメジャー挑戦は“2年越し”。万全の準備を整えていると思われただけに、ちょっと驚きである。 岩隈はマイナー落ちの可能性もある。 というのも、今回のマリナーズ対アスレチックスの日本開幕戦には、カラクリも隠されていたからだ。 通常、メジャーのベンチ入りする選手数は25人。今回の日本開幕2連戦に限り、28人がベンチ入りすることになっていた(試合に出場できるのは25人)。マリナーズは今回の日本遠征には30人を参加させた。巨人、阪神とのプレシーズンマッチは、25人枠に入れるかどうかの当落ラインのギリギリにいる選手に与えられる『ラストチャンス』でもあったからだが、この日本に遠征してきた『30人』のなかに、先発5人枠の座を勝ち取ったケビン・ミルウッドは含まれていない。つまり、日本開幕戦にエントリーされた28人から「3人」を振り落とし、さらに、ケビン・ミルウッドを加えるために、「もう1人」を落選させなければならないのだ。その「もう1人」とは、岩隈ではないか−−。そう予想する米メディア陣は少なくない。 「岩隈は巨人戦に先発登板のチャンスをもらったものの、それを生かすことは出来ませんでした。この時点で、25人枠から外れたという見方が強まっています」(前出・米メディア陣) しかし、そうは言いながらも、「25人枠に残る可能性もある」とも予想していた。 「岩隈は3月20日のレッズ戦で中継ぎ登板し(現地時間)、3イニングを無失点に抑えています。他投手との兼ね合いで、中3日での緊急登板となりましたが、岩隈が初めて無失点に抑えたのが、この中継ぎ登板した試合でした。ウェッジ監督は岩隈のリリーバーとしての適性を称賛していました」(同) 『先発』にこだわるのなら、アウト。『中継ぎ転向』を受け入れるのであれば、4月6日の米国本土での開幕25人枠に入れるというわけだ。 同米国人メディア陣がこう続ける。 「ウェッジ監督は『岩隈の中継ぎとしての適性も見ておきたかった』とレッズ戦後に話していました。岩隈を戦力として必要と思ってこその中継ぎテストだったのではないか?」 本サイトがいち早くお伝えしたように、岩隈は最大340万ドルの出来高契約も交わしている。その内容のほとんどが「先発登板を果たして初めて加算されるもの」であり、言い方を換えれば、いかに岩隈が『先発』の地位に強い執着心を持っているかが分かる。「前腕部の張りをチームトレーナーに訴えた」との情報も交錯している。いずれにせよ、岩隈は厳しいシーズンの幕開けとなりそうだ。※メジャーリーグの選手、監督首脳陣等のカタカナ表記は、ベースボールマガジン社刊『週刊ベースボール』(2012年2月13・20日号)を参考にいたしました。
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スポーツ 2012年03月30日 15時30分
史上初の6大関時代に突入した相撲界に緊急提言〜陥落制度の改定
先の大相撲春場所で13勝2敗の好成績を挙げた関脇・鶴竜(26=井筒)の大関昇進が、3月28日に決定した。直前3場所で33勝をマーク。春場所は横綱・白鵬(27=宮城野)と並ぶ星で、優勝決定戦に進出。敗れて優勝こそ逃したものの、文句ない成績で大関獲りを果たした。 これで、大関は史上最多の6人。まさに戦国時代を迎えることになる。これが、ハイレベルでの争いになればいいのだが、今の大相撲をつまらなくしている元凶はふがいない大関陣だ。常に大関陣が白鵬と優勝を争ってくれれば盛り上がるのであるが、実態は逆。 八百長が全面禁止となり、オールガチンコとなった昨年5月の技量審査場所(東京・両国国技館)以降、白鵬以外では日馬富士(27=伊勢ヶ浜)=昨年7月・名古屋場所=と、把瑠都(27=尾上)=1月・初場所(両国)=が優勝した。しかし、いずれも綱獲り場所は日馬富士が8勝(7敗)、把瑠都が10勝(5敗)と期待を裏切り、強さを継続できないのが現状。 新大関の鶴竜を含め、ここ1年6場所の成績を見ると、6場所連続2ケタの把瑠都が最も安定しており、66勝24敗。これに鶴竜64勝26敗(関脇5場所、小結1場所)、日馬富士62勝28敗、琴奨菊(28=佐渡ヶ嶽)61勝29敗(大関3場所、関脇3場所)、稀勢の里(25=鳴戸)60勝30敗(大関2場所、関脇4場所)、琴欧洲(29=佐渡ヶ嶽)40勝38敗(2不戦敗)12休と続く。むろん、大関と関脇、小結では責任、立場が違い、新大関3人と他の大関の成績を一様に評価することはできない。 この1年間で、日馬富士、把瑠都が優勝した際の14勝(1敗)以外で、12勝以上を挙げた大関が誰一人いないというのは、情けない話。各大関は前半、中盤で格下相手にいくつか星を落とし、終盤の横綱、大関との対戦で星を潰し合って、ほとんどの大関が優勝争いに絡めず平凡な成績に終わるのが定番となっている。この上、来場所から1人大関が増えれば、さらに星の潰し合いが激化する。 そこで提言だが、現在の大関陥落の規定は2場所連続負け越し。これがあるために、大関陣は勝ち越すことでホッとしている状況。これを厳しくして、いっそ勝ち越し負け越しにかかわらず、2場所連続で1ケタ勝利に終わった場合は大関を陥落させたらどうか。そうすれば、格下相手でも目の色が変わり、本当に強い大関だけが生き残ることになる。 大関の最低限の責任は2ケタ。これがクリアできなければ、大関の責任を果たしたとはいえない。故障があったとはいえ、この1年間でわずか1場所しか2ケタ勝利を挙げていない琴欧洲が、大関に君臨していること自体、奇妙に思えてくる。 白鵬を脅かす力士が出てこない限り、大相撲は盛り上がらない。1場所限定ではなく、継続的にである。これくらいのショック療法を与えなければ、現在の地位に安閑としている大関陣を発奮させることはできないのではなかろうか。(落合一郎)
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スポーツ 2012年03月30日 11時45分
直前情報! 開幕戦登録メンバー発表「虎は“捕強”ナシで大丈夫か?」
3月28日、プロ野球各球団は開幕戦の登録メンバー28人を発表した。新人、初めて開幕メンバー入り選手などが話題に挙げられたが、阪神の登録選手リストには“危険要素”が含まれていた。『捕手欄』である。 阪神が登録した捕手は3人。城島健司、小宮山慎二、藤井彰人だ。しかし、今季の城島は一昨年オフにメスを入れた左ヒザの影響もあり、主に一塁手として出場する予定になっている。“正捕手”候補の藤井だが、キャンプ終盤に左脇腹を故障。現在は通常の練習をこなすまでに回復しているが、 「1度痛めると、クセになりやすい箇所。本当は大事を取った方がいいんだけど…」 と、周囲は心配していた。 さらに小宮山にアクシデントが発生した。 奇しくも、開幕メンバーを決めた28日に小宮山が発熱と腹痛を訴え、ダウン。球団はインフルエンザではない旨も重ねて伝えたが、30日の開幕戦にはベストコンディションで出場できないのは明白…。そう、阪神は開幕戦の捕手を「藤井1人」で乗り切らなければならなくなったのだ。 「28人のメンバー表を提出した後に、小宮山の発熱が発覚したようですね。捕手は接触プレーの多いポジションなんで、ベンチに2人以上待機させておきたいというのが、首脳陣の心境でしょう」(球界関係者) 28人の登録選手の訂正が聞かなくなった時点でのトラブル発生のようである。 開幕2戦目以降の入れ換えは可能だ。小宮山の体調が戻らなければ、和田監督は早々に選手の入れ替えを行わなければならない。チーム関係者によれば、開幕戦でスタメンマスクを被る藤井に『万が一』があった場合、元捕手の浅井良外野手を捕手出場させるという。 城島も捕手ミットを持って試合に臨むことになりそうだが、考えてみれば、藤井も城島も他チームから補強してきた捕手だ。今回のアクシデントは小宮山、岡崎太一、清水誉など20代半ばの正捕手候補を育てられなかったツケが露呈してしまったとも言えなくはない。 「和田監督は接戦をモノにする野球をやろうとして、キャンプ、オープン戦を戦ってきました。藤井にアクシデントがなかったとしても、勝負どころで藤井に打順がまわってきたら、代打を送ることも出来ません」(選出・同) 本当は試合後半、藤井と小宮山を交代させる「捕手2人態勢」を、和田監督は描いていたとも聞いている。開幕の1試合だけとはいえ、思わぬハンディを抱えてしまった。和田監督の初陣が懸念させる…。
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スポーツ 2012年03月29日 15時30分
日本人メジャーリーガーはどうなる? 黒田博樹編
男気も健在である。昨季、黒田博樹(37)は『転機』が二度訪れた。最初は7月で『トレード』に応じるか否か、だった。ヤンキース、レッドソックス、タイガースなど優勝争いを繰り広げている上位チームから「黒田が欲しい!」とのトレードの申し込みがドジャースに殺到した。当時のドジャースは経営破綻の危機に見舞われており、経営陣は「本人が出たいと言うのなら引き止めない」と、黒田自身に判断を委ねた。黒田は迷った。了承すれば、自身もプレーオフ出場の栄誉を手に入れられた。しかし、「このチームで今年は頑張ると決めてシーズンに入ったので、それを全うしたい」と辞退。ロサンゼルスのファンは黒田の決断を喝采したという。 また、シーズン終了と同時に、古巣・広島東洋カープから帰還要請が送られた。こちらもかなり悩んだが、最後は広島側が黒田の背中を押した。黒田の「4年間のアメリカへの恩義、所属チームの優勝に貢献したい」との思いが伝わってきたからである。 昨年、黒田は1年間、ローテーションを守ってみせた。5回の責任イニングを果たせなかったのは32試合中、「たった1回」。クオリティースタート(先発投手が6回を投げ、3失点以内に抑える)の数は「22」(リーグ11位タイ)。防御率3.07もリーグ9位という安定した成績を残した。13勝16敗と、勝ち星に恵まれなかったのは、ドジャース打線の援護がなかったことに尽きる。「運の無さ」をとくに象徴していたのが、6月。5試合に先発し、全て「自責点2」以内に抑えてみせたが、0勝4敗…。ヤンキース等からトレードの申し込みが殺到したのはその直後であり、「それでもドジャースに残る」と言ったのだから、彼のメンタリティーは立派である。 新たに1年契約を交わしたヤンキースは、打撃のチームでもある。昨季並みの投球ができれば、最多勝のタイトル奪取も決して夢ではないだろう。しかし、黒田はドジャースでの過去4年間を指して、「登板の度に緊張感で逃げ出したくなった。腹痛を患ったことも…」とこぼしていた。意外だが、黒田は相当なプレッシャー(ストレス)を感じながら、投げ抜いてきたのだ。 ニューヨークの野球ファンが手厳しいのは、今さら説明するまでもないだろう。仮に黒田が好スタートを切れず、その洗礼を浴びた場合、精神的に打ちのめされてしまうかもしれない…。 しかし、プラス材料は他にもある。防御率だけ見れば、黒田は年を重ねるごとにアップしている。在籍年数が違うので一概には比較できないが、4年間の通算防御率『3.45』は、野茂英雄の4.24、松坂大輔の4.25に大差を付けている。黒田はもっとも安定した日本人投手とも言えるのだ。 「ヤンキースは黒田の『守備の巧さ』にも一目置いています。昨季も『ゴールドグラブ賞』の最終選考にも残っており、勝敗以外の投手タイトルを獲得する可能性もあると思います」(米国メディア陣の1人) ダルビッシュにばかり注目が集まっているが、得点能力の高いヤンキースに移籍したことで、今季は黒田が再ブレークするかもしれない。※メジャーリーグの選手、監督首脳陣等のカタカナ表記は、ベースボールマガジン社刊『週刊ベースボール』(2012年2月13・20日号)を参考にいたしました。
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スポーツ 2012年03月28日 15時30分
岡田オリックス心中覚悟? 井川を獲得
元阪神、ヤンキースの井川慶投手(32)が3月28日、オリックスに入団することが決まった。 昨季でヤンキースとの5年契約が切れた井川は「たとえマイナー契約でも」と、米国でのプレー続行を希望していたが、どこからもオファーはなかった。井川には阪神在籍時に監督を務めていた恩師・岡田彰布監督(オリックス)が、かねてラブコールを送っており、今回それに応じた形となった。 井川は自身の公式ホームページで、「岡田監督に熱心にお誘いいただいたこと、この時期までお返事を待っていただいたことを、とても感謝しています。また、メジャー挑戦という夢を応援してくださり、快くアメリカへ送り出してくださいました。そんな岡田監督のもとで再びプレーできることを、とてもうれしく思っております。岡田監督が掲げる優勝という目標に貢献できるよう、全力を尽くし、精一杯頑張りたいと思っています」とコメント。 井川は97年ドラフト2位で茨城・水戸商から阪神に入団。4年目の01年に9勝を挙げて頭角を現し、02年から5年連続2ケタ勝利。03年には20勝(5敗)をマークし、最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得。02、04、06年にはセ・リーグ最多奪三振を記録。03年(星野仙一監督)、05年(岡田監督)の阪神優勝に貢献した。国内での通算成績は190試合86勝60敗1セーブ、防御率3.15。 06年オフにポスティングシステム(入札制度)を利用して、ヤンキースに入団。落札額は約2600万ドル(当時のレートで約30億円)、5年総額2000万ドルの大型契約を結んだ。 しかし、メジャーでは不遇な時代が続いた。初年度の07年は14試合に登板して2勝3敗。08年はわずか2試合の登板で0勝1敗。09年からの3年間は一度もメジャーに昇格することはできなかった。ニューヨークの地元メディアやファンからは、「獲得は完全な失敗だった」と酷評された。 ここで気になるのは、井川が果たして、阪神時代の輝きを取り戻せるかどうかだ。層の厚いヤンキースに所属してチャンスに恵まれなかった面もあるが、08年6月にマイナー落ちして以降、ほぼ4年間、レベルの高い野球をしていない点では大きな不安が残る。 オリックスでは左の先発投手が不足しており、井川にはローテーションの左の柱としての期待がかかる。メジャーで全く通用しなかった井川が、即、日本で活躍できるかどうかははなはだ疑問。オリックスにとって、井川の獲得はいちかばちかの大博打といえよう。(落合一郎)
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スポーツ 2012年03月28日 11時45分
世界にも挑んだ元東洋太平洋王者が恐喝で5度目の逮捕 プロボクサーの不祥事相次ぐ
警視庁大塚署は3月26日までに、恐喝容疑でプロボクシングの元東洋太平洋(OPBF)、日本ミドル級王者・保住直孝容疑者(37=東京都豊島区)と、同じく元プロボクサーの矢島拓也容疑者(24=東京都豊島区)を逮捕した。 大塚署によると、主犯格の保住容疑者は8日午前3時40分頃、文京区内のバーに約2時間居座り、同店を経営する知人男性に対し、「オマエは人にしてもらったことに対して最低なことをしている。本当に殺されるよ。こんな深夜営業なんかしやがってよ。今回の件は30で手を打ったらどうなんだ」などと脅し、レジにあった売上金の現金30万円を奪った恐喝容疑で、一緒に店に押しかけた矢島容疑者とともに逮捕された。 保住容疑者と被害男性はともに神奈川県横須賀市出身で、17年前の成人式以来の知人。調べに対し、保住容疑者は「カネは受け取ったが脅してはいない。羽振りが良かった時期に、飲み食いさせていたから、30万はもらったんだ」と容疑を否認している。 保住容疑者は横浜高2、3年次の91、92年のインターハイにてライトヘビー級で2連覇。鳴り物入りでヨネクラジムに入門し、93年6月にデビュー。99年4月に日本ミドル級王座を奪取。01年8月には東洋太平洋ミドル級王座を奪取した。02年10月には竹原慎二からベルトを奪ったWBA世界ミドル級王者、ウィリアム・ジョッピーに挑むもTKO負けし世界獲りはならず。 私生活では98年に暴行容疑で初めての逮捕。01年2月にカジノ店での賭博罪で2度目の逮捕。07、08年には公務執行妨害で逮捕。有罪となったため、08年6月にJBC(日本ボクシングコミッション)からライセンス無期限停止処分を受け、事実上引退に追い込まれた。戦績は37戦30勝(23KO)7敗2KO。矢島容疑者はジムの元同僚。 今でもなお、保住容疑者は元所属先のヨネクラジムの2階にある寮に居住しているが、師匠の米倉健司会長(77)によれば、家賃も滞納しており、「今度こそ出て行ってもらう」と5度目の逮捕に落胆の色が隠せない様子。 米倉会長は柴田国昭(WBA世界フェザー級、WBA&WBC世界ジュニアライト級)ガッツ石松(WBC世界ライト級)、中島成雄(WBC世界ジュニアフライ級)、大橋秀行(WBA&WBC世界ストロー級)、川島郭志(WBC世界ジュニアバンタム級)と5人の世界王者を育てた名伯楽で、重量級の保住容疑者には竹原以来2人目の日本人ミドル級世界王者の期待を抱いていた。マジメに精進していれば、世界王者になっていたかもしれない逸材だった。 また、26日には長野県警中野署が窃盗容疑で自称会社員・蔦野哲平容疑者(22=自称東京都新宿区)を逮捕した。逮捕容疑は、同日午後3時35分頃、長野県山ノ内町の志賀高原にあるホテル売店で、スキーウエアや手袋など4点(計4万8000円相当)を盗んだ疑い。同署によると、蔦野容疑者は友人とスキーに来ていた。 蔦野容疑者は帝拳ジムに所属するC級ライセンスを持つプロボクサーで、戦績は3戦3勝(2KO)。帝拳ジムは西岡利晃(WBC世界スーパーバンタム級)、粟生隆寛(WBC世界スーパーフェザー級)、山中慎介(WBC世界バンタム級)、ローマン・ゴンザレス(WBA世界ライトフライ級)と4人の現役世界王者を抱える有力ジム。 相次ぐプロボクサーの不祥事に、ボクシング関係者も眉をひそめる。プロボクサーはリングを下りたら、紳士でなければならない。全プロボクサーは、それを肝に銘じてほしい。(落合一郎)
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スポーツ 2012年03月28日 11時00分
星野にダメ出し 東北楽天が落合監督に急接近(2)
本当は李大浩、ラミレス、福留孝介、川上憲伸、村田修一、栗原健太にも獲得の触手を伸ばしていた星野監督。李大浩は岡田オリックスとの一騎打ちとなったが、星野楽天が提示したのは『2年3億円』。オリックスの『2年7億6000万円』の半値以下だ。 ラミレスに対しても、「横浜DeNAが2年3億5000万円を提示したと聞き、太刀打ちできなかった」(同)という。 「就任直後の2010年オフ、松井稼頭央、岩村明憲のビッグネームを獲得しましたが、際立った活躍は見せていません。今オフ、三木谷会長が星野監督の補強を金銭面で支援しなかったのはその影響もある。田中将大に3億2000万円(推定)の年俸を提示したように、楽天は活躍した選手にはそれに見合った金額を用意する。活躍する前に札束を出す星野監督の補強とは食い違いがあります」(ベテラン記者) 星野監督が“闘将の牙”を抜かれたのは、補強面の問題だけではない。中日時代の教え子である川上、福留は、交渉のテーブルにさえつかなかった。とくに川上との“仲違い”は他球団にも「もう昔の星野監督ではない」との印象を強くさせたという。 「川上は'97年の星野中日のドライチであり、明治大学の後輩。しかし、北京五輪で代表監督を務めた星野監督に酷使され肩を故障し、それが理由で、メジャーで活躍することができなかった。いまとなっては、師弟関係はあってないようなもの」(前出・球界関係者) 中日の監督だった'87年、パリーグの三冠王だった落合博満を獲得できたのは、故・加藤巳一郎オーナー(当時)の庇護があったから。さらに、阪神に転じた際、片岡篤史、金本知憲、伊良部秀輝、さらに多くの外国人選手も補強したが、それも故・久万俊二郎オーナー(当時)の後ろ楯によるものである。 「昨季は松井稼、岩村を獲ったのに勝てませんでした。今季も楽天を優勝候補に推す解説者は見当たりません。田尾、ブラウン両監督がそうだったように、星野監督だけが特別扱いされることはないでしょう」(同) 楽天最大の功労者とも言われた山崎武司は、未来の“指導者”を打診されつつも中日へ移籍。チーム内に計算の立つ先発投手は心細く、クローザーも不在のままシーズンに突入することになった。 星野監督が「序盤の勝敗」でバッサリ切り捨てられる可能性もゼロではない。 落合氏は中日退団後、「話があれば、一応聞く」と、再登板に関する姿勢を語っていた。どちらかと言えば、補強ではなく、現有戦力を生かす指揮官である。 今も陰で東北復興のために活動する落合氏が、楽天を救うのは自然な流れなのかもしれない。
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スポーツ 2012年03月27日 17時50分
キック25日APKF初興行で真樹日佐夫追悼10カウント
メインイベント前に会場に鳴り響いたのは、1月2日に亡くなった漫画原作者で小説家、空手家の真樹日佐夫氏を追悼する10カウントゴングだった。APKF(アジア太平洋キックボクシング連盟)の「THE SUPER KICKBOXING T.N.T.1st2012〜真樹日佐夫追悼興行〜」が25日、東京・大森ゴールドジムサウスアネックスで行われ、7試合で熱戦が展開された。 メイン5回戦は、APKFウェルター級5位・虎宇輝(こうき/Y'ZD GYM)が、クイントン・アレンサと対戦。リーチで勝るクイントンの力強い攻撃に、機動性で上回る虎宇輝が最終ラウンドまで動きを落とさず攻めて3-0の判定勝ちを収めた。 APKF(アジア太平洋キックボクシング連盟)とは、昨年末にNKB(日本キックボクシング連盟)から離脱した団体で今回が初興行。また、今大会は真樹日佐夫追悼興行としてメイン前に10カウントゴングが鳴らされた。<メインイベント 70kg契約・日本対南アフリカ国際戦 3分5R>○虎宇輝(Y'ZD GYM 日本/APKFウエルター級5位) 判定2-0(49-48・49-49・50-49)●クイントン アレンサ(VERSUS /南アフリカウエルター級 MMA ARENA70kgチャンピオン)
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スポーツ 2012年03月27日 11時00分
星野にダメ出し 東北楽天が落合監督に急接近(1)
震災の爪痕がまだ残る東北の地に、優勝をもたらすのは、楽天の星野仙一監督(65)ではないようだ。 「今、球界はあの人の影響力の大きさを再認識させられています。セ・リーグの予告先発制導入にしても、そうです。猛反対していたあの人がいなくなったから、議論が再開されたようなものです」(球界関係者) そう、“あの人”とは、前中日監督・落合博満氏(58)のことだ。8年間、指揮官を務めてリーグ優勝4回、日本一1回。Bクラスに落ちたことは一度もない。無愛想で、ファンサービスにも消極的なイメージが強かったが、実際は違う。東北・秋田県出身者として、東日本大震災の支援で、「もっとも尽力した野球人」でもあったのだ。 「震災から10日と置かずに義援金サイトを開設し、中日監督を退いた今も復興支援を続けています。チャリティー試合として開催された昨年の球宴後、『(開催球場となった)仙台でやったら終わりなのか!? 来年、再来年とやることに意味があるんじゃないの?』と訴えました。今年、球宴会場が盛岡に決まったのも、落合さんのおかげです。震災支援への思いの熱さはアンチ落合も認めています」(同) その落合氏が低迷する“東北の球団”を救う日も、そう遠くはないようだ。 というのも、星野監督に“闘将”と呼ばれていたころのパワーがなくなったという声が、球団の内外から聞こえるようになってきたのだ。 「楽天は投打ともに不安材料を抱えています。昨季のチーム総得点432はリーグワーストタイ、同打率2割4分5厘、本塁打53は5位。西武からフェルナンデスが帰還しましたが、打線の核になる4番が見当たりません。先発陣は手薄で、阪神から戦力外になった下柳をアテにしなければならない状況です。クローザーも適任者がいませんしね」(某プロ野球解説者) 今までの星野監督なら、大型補強で弱点を補い、オフの話題も独占していたはず。しかし今季は、そういった動きは全く見られなかった。「メジャーリーグの開幕に合わせ、マイナー落ちした投手を補強する」(チーム関係者)との情報も聞かれたが、三木谷浩史・球団会長が首を縦に振らない方針がアリアリ。 「三木谷会長はヤリ手経営者だけあって費用対効果を気にします。また、これまでにも初代監督の田尾安志氏、ブラウン前監督の首を任期途中で切り、一、二軍のコーチを入れ換えてきました。星野監督がオフの補強に動けなかったのは、軍資金を出してもらえなかったからですよ」(球界関係者)