スポーツ
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スポーツ 2012年10月06日 17時59分
ダルビッシュ終戦も誇れる成績
ダルビッシュ有投手(26=レンジャーズ)の今季シーズンが、すべて終わった。 ア・リーグ西地区において、逆転でアスレチックスに地区優勝をさらわれたレンジャーズは、ワイルドカードゲームに回り、10月5日(日本時間6日)、東地区2位のオリオールズと対戦。先発したダルビッシュは6回2/3を投げ、5安打3失点(自責点2)と試合はつくったが、打線の援護に恵まれなかった。試合は1-5でレンジャーズが敗退し、地区シリーズ進出はならなかった。ダルビッシュは負け投手となり、今季シーズンが終了した。 ダルビッシュは「全体的に制球は良かった。試合もつくれたし自分自身としては良かった。ただこういう試合なので、勝つことしかない。こういう試合になってみんなと同じ気持ち。こんなに早く終わるとは。今は終わったばかりだから何も考えていない。マラソンを走れと言われて、スタートした時に止められた感じ。終わった感じもない」とコメント。 ロン・ワシントン監督は「相手のいい投球に対し、ヒットが出なかった。ダルビッシュはいい仕事をしてくれた。試合をつくってくれたが、援護できなかった」とかばった。 今季のダルビッシュは29試合に登板、191回1/3を投げ、16勝9敗(勝率.640)、奪三振221で、チームでは18勝(11敗)をマークしたマット・ハリソン投手に次ぐ成績で、レンジャーズの主戦投手の地位を確固たるものにした。 日本人投手の1年目としては、07年の松坂大輔投手(レッドソックス)が32試合、204回2/3投球、15勝12敗(勝率.556)、防御率4.40、奪三振201の成績を収めたが、今季のダルビッシュは、それを上回り、十分に誇れる内容だった。 残念ながら、95年に1年目の野茂英雄(当時ドジャース)が自身のMLBでの自己最多となる236奪三振を記録。ダルビッシュは、この数字には及ばなかったが、来季以降の目標となりそうだ。 球宴後の夏場の不振、終盤の首痛での登板回避は惜しまれるが、来季のさらなる飛躍に期待が懸かる。ぜひ、日本人投手初の20勝を目指してほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月06日 17時59分
斎藤佑樹ダメダメ! 消化試合で炎上しクライマックスは失格
日本ハム・斎藤佑樹投手(26)のCS(クライマックスシリーズ)での先発枠入りは、絶望的となった。 斎藤は7月30日にプロ入り初の不振による2軍降格。ファームでの調整登板でもなかなか結果を出せず、1軍に戻ったのは9月29日。10月2日に日本ハムはパ・リーグ優勝を決め、まさにギリギリで間に合った格好。 9月30日のソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)で、斎藤はビハインドの展開で5番手として登場。プロ入り初のリリーフ登板となったが、1回を1安打1四球ながら無失点に抑えた。 そして、10月5日、チームのレギュラーシーズン最終戦の楽天戦(札幌ドーム)で先発。対戦相手の楽天は前日にCS進出の可能性が消え、完全な消化試合。楽天の士気はかぎりなく下がっていたはずだが、斎藤は4回2/3を投げて9安打6失点の大炎上で、敗戦投手となった。 失意の楽天相手に、メッタ打ちされた斎藤は「ショックです。しっかり抑えることができず、悔しいです」と話した。この登板はCSでの先発枠入りを懸けたラストチャンスといえたが、KO劇に栗山英樹監督は「ボクからは何も言わないです。みなさんで判断して下さい。ここは感情が入るところではない。冷静に判断します」とCS失格を示唆した。 この日の投球内容では、CSでの先発枠どころか、“戦力外”とみなされる可能性もある。斎藤は6日に出場選手登録を抹消された。CSファイナルステージは17日からであるため、計算上は間に合うが、28人の1軍出場選手枠からはずされる懸念もある。 6月6日の広島戦を最後に、勝ち星を挙げられなかった斎藤。残した今季の成績は19試合登板、104回を投げ、5勝8敗、防御率3.98。昨季と同じだった登板数を除けば、勝ち星、投球回、勝率、防御率、奪三振とすべての面で、6勝6敗、防御率2.69だった昨季の成績を下回った。特に防御率は1点以上落ちており、いかに得点を許すことが多かったかの証明だ。 絶対的なエース、ダルビッシュ有投手が抜け、開幕投手に抜てきされた斎藤だが、残念ながら、栗山監督の期待に応えることはできなかった。斎藤の2年目は、プロの厳しさを味わうシーズンとなったようだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月05日 15時30分
松坂大輔 バレンタイン監督解任で“クビ”に向け拍車
レッドソックス松坂大輔投手(32)が、無残な形でシーズンを終えた。 6年契約最終年の今季最終登板は、10月3日(日本時間4日)のヤンキース戦。この試合に地区優勝が懸かっていたヤンキース打線相手に、松坂は2回1/3を投げて6安打5失点でKOされた。 ヒジの手術から復活した今季は、8月27日(同28日)に477日ぶりの勝利をマークしたが、勝ち星はこれだけで、11試合に登板、45回2/3を投げて、1勝7敗、防御率8.28の惨たんたる成績に終わった。 試合後、松坂は「ボストンでの6年間が、こういう終わり方になるとは思っていなかった。 (レッドソックスに)残れるなら残りたいと思っていますが、その可能性は限りなくゼロに近いと思っています」とうなだれた。 千葉ロッテ監督時代に、全盛期の松坂の投球を間近で見てきたボビー・バレンタイン監督(62)は、「まだ再生途中だから」と何かと、松坂をかばってきた。しかし、良き理解者だったバレンタイン監督は4日(同5日)、球団から解任された。 今季レッドソックスの監督に就任したバレンタイン監督は、来季の契約を残していたが、チーム成績は69勝93敗で、ア・リーグ東地区の最下位。成績不振の責任を取らされた格好だ。 松坂を戦力とみなしていたバレンタイン監督の解任は、その放出に拍車をかけることになる。3日(同4日)、ベン・チェリントンGMは「何も決めていない。話し合いの予定も決まっていない」と明言は避けたが、「どうしても必要な戦力」としてみなされていないことは明らか。 レッドソックスが松坂を構想外とした場合、メジャーでの移籍先を探すことになるが、その時は慣れ親しんだボストンの街を離れることになる。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月05日 11時00分
年寄株買い上げで揺れる相撲協会
来年11月に提出期限が迫った大相撲改革案をめぐり、現在107ある年寄株を買い上げることになっている相撲協会が、その資金の捻出にいまだ喘いでいる。 「年寄株は協会が買い上げ、一括管理する。それによって資産価値を無くすのが狙いです。1株3000万円で買い上げるとかいわれていますが、2〜3億の高値で買った親方衆もいて、そう簡単にはいかない。単純計算で3000万でも32億ですが、それで収まるわけもなく、その倍はかかるんじゃないかと囁かれています」(協会関係者) 既に自分の夫である親方は亡くなったのに、弟子である現親方を操り、協会から金を引っ張り出そうとする女将の話もあるほどで、そうした連中がタダで引き下がるわけもない。ざっと100億近い大金が協会の金庫から出ていくことになると計算する親方衆もいるのだ。 「かつては超優良企業といわれた相撲協会ですが、最近の不入りはボディーブローのように効いています。そのため、厳しい経費削減を行っています」 と語るのは、スポーツ紙記者。 この秋場所前、恒例だった横綱審議委員会による稽古総見の一般客への開放を見送ったのも、経費削減の一環だという。 「それどころか、職員の給与もカット。1人1台持たされていた携帯電話も、今では3人に1台で、何ともセコイ話。一方である理事などは、相撲協会に客がくると、すぐに銀座に繰り出し、クラブでドンペリを空け大盤振る舞いするんです。それを経費で落とす場合もあるようで、そんな金があるなら俺たちの給料を保証しろと、職員も愚痴っていますよ」(同) こんな状況で本当の改革ができるのか。
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スポーツ 2012年10月05日 11時00分
引退インタビュー 広島・石井琢朗「スーパーカー・トリオが原点」となった鉄人秘話(2)
−−振り返れば、諸先輩方の影響も大きかったよね。 「僕が横浜に入団した時は、マサさんが中堅どころのバリバリでいて、故・加藤博一さん、屋鋪要さん、高木豊さんの『スーパーカー・トリオ』がいて、投手では斎藤明夫さんや遠藤一彦さんなどの強面のメンバーが揃っていた(笑)。特に博一さんは、よく気遣って下さいました」 −−僕も先輩たちには本当にお世話になったよ。 「『どこも行く所がないだろ』って、遊びに連れて行ってもらって…。そうそう、今でも忘れられないのは、遠征先の広島でディスコに連れて行ってもらった時のこと。博一さんやマサさんたちは踊らずにVIPルームで楽しげにお酒を飲んでいて、そこで何もわからない僕に『踊ってこい!』って急に命令したんです。で、周りがガンガン盛り上がっている所に放り込まれて、ぎこちなく踊らされたなんてこともありました。野球というよりも、遊びっていう点で大切なことを教わりましたね」 −−僕も博一さんのような先輩になりたいと常々思ったな。 「今はそれらの経験が、後輩と接する時に生きているんです。博一さんの凄かったところは、何といっても下の人間に対しても気取らずに“バカ”ができることでした。色々な方も紹介して貰いましたよ。札幌に行った時、たまたま対戦相手だった阪神の真弓さん、岡田さんたちが食事をしていて、『紹介してやる』と博一さんが言うんです。それで一緒に連れて行ってくれるのかと思いきや、一人で行ってこいと(笑)。言われるままに恐る恐る中へ入って行って、『今年入りました! 横浜の石井です!』って挨拶して、優しく声をかけてもらったこともありました。あれもいい経験でしたね」 −−屋鋪さんは怖かったでしょ(笑)。 「当時、堀江賢治という内野手がいたんです。同期で仲がよくて、僕が投手から内野手に転向した年、屋鋪さんが2人を飯に連れて行ってくれて。それで屋敷さんが『2人は仲がいいのか?』と聞くわけです。で、『ハイ』と答えた瞬間、思いっきり張り手が飛んできたんですよ。『お前らライバル同士だろ、仲良くするな!』って。その時は本当にビックリしましたけど、後からなるほどと思いました。プロは食うか食われるかの世界ですから、2人仲良くポジションを与えられるはずもない。同じ内野手、ライバルを蹴落としていかなければならないという厳しさを強烈に教えて貰ったわけです。 また高木豊さんは、ゲームに出るようになって、その都度その都度、本当に丁寧に大事なことを教えて頂きました。とにかくスーパーカー・トリオは憧れでしたから。それを継いでいかなければという気持ちは強くありました」 −−今後は、どのように野球に携わりたい? 「素晴らしい先輩たちの影響もあって、教えることの楽しさが芽生えています。これからの若い選手を見ているのは、すごく楽しい。今のカープは発展途上の選手が多くて、堂林翔太選手などはまさしくそうです。今年一軍で出続けたといっても、来年になったら強力な選手が出てくるかもしれない。だからこそ、今年をベースに2年3年と右上がりに上達しなければいけないし、そのハードルを徐々に上げていかなくては生き残れない。今の自分をさらに超える、そのための手助けをしたいですね」 −−その前に、まずはCS出場だね。 「昨年も同じような状況で、勝率5割の壁を破れずに上位3チームから失速してしまいました。今年はそれと違って、5割に達していないのにもかかわらず、3位のチャンスが残されている(9月21日時点)わけで、モチベーションは昨年とはまったく違います。そんな中、ベテランの僕はチームのために何が出来るかを常に考えています」 −−では最後に、ファンに向けて一言。 「横浜で20年、カープで4年。24年間応援して下さったファンの方々、本当に沢山の人に応援して頂き、背中を押して貰いました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」石井琢朗(いしいたくろう)1970年1970年8月25日栃木県生まれ。栃木県足利工業高等学校卒業。'89年'89年横浜大洋ホエールズに投手登録で入団。'92年'92年内野手に転向。'09年'09年〜広島東洋カープ、'11年'11年より野手コーチ兼任。8月27日、今シーズン限りでの現役引退を表明。盗塁王4回、最多安打2回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞4回。聞き手・高橋雅裕(たかはしまさひろ)1964年7月10日愛知生まれ。名古屋電気高等学校(現、愛工大名電)から'83年、ドラフト4位で横浜大洋ホエールズに入団。同年〜'96年横浜、'97〜'99年千葉ロッテ。'00年〜'02年千葉ロッテ・外野守備走塁コーチ。'95年楽天・守備走塁コーチ。'08年横浜守備走塁コーチ。'11年韓国プロ野球チーム「起亜タイガース」守備コーチ。
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スポーツ 2012年10月04日 19時00分
引退インタビュー 広島・石井琢朗「スーパーカー・トリオが原点」となった鉄人秘話(1)
聞き手の高橋雅裕氏と石井琢朗選手は、横浜時代の先輩と後輩の仲。互いを「マサさん」「タク」と呼び合う、家族の再会のような熱い会話が始まった。 −−24年間お疲れ様。引退発表の翌日、ヒーローインタビューでの前田健太選手の「琢朗さんのために絶対にCSに行きましょう」という言葉は感動したね。 「チームが一番大事な時だし皆に迷惑をかけたくないということもあって、発表は早かったかなとも思ったんです。ですから、次の日のあの1勝はとても救われました。前田健太のあの言葉で十分。あとはチームのために自分たちの野球をやってほしいという思いです」 −−引退を意識したのはいつ頃? 「横浜を出た時点で、いつ引退してもおかしくない状況だったんです。ただ当時は、引退をする気はさらさらなくて、それこそプライドの塊みたいになっていました」 −−引き金みたいなものはあったのかな。 「体力ってよく言いますけど、野球は144試合ずっと出ているほうが毎日同じリズムでいられて、辛どくても乗り切れるものなんです。結局は気力の問題なんですが、僕の場合は出たり出なかったりする中で、体は動いても気力が萎えてしまった。それで昨シーズンの途中に、コーチ兼任の話がきた時点で、これは球団の気遣いだと思いました。カープは僕たち選手の家族にまで配慮してくれる球団ですからね」 −−その家族はどんな反応だった? 「家内も理解しているようで、『私がどうのこうの言っても、今まで自分の好きなようにやってきたんだから、決めるのはあなたよ』と言ってくれました」 −−会見では「悔しい思いしかない」とも言っていたね。 「後で誤解を生じなければいいなと思ったんですけど、あれは、実はポンと出てしまった言葉。プロ野球選手である以上は色んなこだわりがあって、いざ辞めるとなると悔いだらけなんです。数字にしても、本当の目標はここでも、手前のここまでだったらいいか、という妥協が自分の中にはありました。 それ以前に、野球は打者でいえば3割で一流。残りの7割は失敗していることになりますからね。こんな失敗が多くて認められる職業って他にないじゃないですか。会社で7割失敗していたらクビですよね(笑)。だから、その大半がストレスになる。僕にとってはそれが悔しさなんです。ただし、その成功が3割だからこそ喜びもあって、そのために一生懸命になれ、色々なことを犠牲にやってこられたというのもあります」 −−長く続けられた“タク流”の秘訣は? 「実は健康について気を付けたのは、ここ数年なんです。長く続けられたのは運もあったでしょうけど、それだけでは片付けられない。レギュラーを掴んで、その位置を誰にも渡したくないという思いと、そのために周りの選手以上に練習をする強い意志だと思います。基本、野球が好きかどうか、それに対してどれだけ全うできたかが、長さに結びついているんだと思います」 −−動体視力のトレーニングとか、新しい物にも敏感に反応していたよね。 「今のようにトレーナーが個人的について指導を受けることがない時代でしたからね。齢をとると目の衰えは絶対に出てくる。これは皆さん、年配の方に運転中の事故が増えるのも同じです。イチロー選手も動体視力が非常に優れているし、トレーニングすれば鍛えられるものなので、積極的に取り入れたんです」
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スポーツ 2012年10月04日 15時30分
松坂との直接対決は黒田に軍配! ヤンキースが地区優勝果たす
MLB、ア・リーグ東地区でオリオールズと優勝を争っていたヤンキースが、10月3日(日本時間4日)、レッドソックスとシーズン最終戦で激突。試合途中に2位・オリオールズがレイズに敗れたため、その時点で2年連続18度目の地区優勝を決めた。ヤンキースは14-2で大勝し、有終の美を飾った。 優勝を懸けた大一番は、黒田博樹投手(37=ヤンキース)と松坂大輔投手(32=レッドソックス)による直接対決となった。松坂はこの日も踏ん張れず、2回1/3を投げて6安打5失点でKOされ、7敗目(1勝)を喫した。対する黒田は7回を投げて7安打2失点の好投で、自己最多の16勝目(11敗)を挙げた。 黒田は「ホッとした。いつもと同じ気持ちで、何も考えずにマウンドに上がった。(16勝は)でき過ぎの部分もあるが、何とかここまで来られた」と話した。 黒田はダルビッシュ有投手(26=レンジャーズ)と並ぶ16勝で、日本人では今季最多の勝ち星を挙げた。2人は同一リーグだが、黒田は219回2/3を投げ、防御率は3.32で、ダルビッシュの191回1/3投球、防御率3.90を上回る好成績を収めた。 一方、ダルビッシュが所属するレンジャーズはア・リーグ首位を独走していたが、アスレチックスが猛追。3日(同4日)、シーズン最終戦の直接対決でアスレチックスが12-5でレンジャーズを破り、6年ぶり15度目の地区優勝を遂げた。最大13ゲーム差を追い上げての大逆転劇となった。 この結果、地区優勝を逸したレンジャーズは、5日(同6日)にオリオールズとのワイルドカードゲームに臨むことになり、その試合でダルビッシュが先発する予定。その勝者チームが、プレーオフでヤンキースと対戦する。 ダルビッシュは「いつも通り、試合をつくって。チームに勝てるチャンスを与える投球をするしかできない」とコメントした。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月03日 15時30分
“黒い疑惑”で中日に戻れない立浪がWBCの打撃コーチに就任へ
来年3月に予定されている第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の監督人事はう余曲折の末、元広島監督の山本浩二(63)に内定した。その組閣が表面化し、元中日の“ミスター・ドラゴンズ”こと立浪和義(43)が打撃コーチに就任することが有力となった。 立浪は09年で引退したが、晩年の2年間は打撃コーチを兼任し、若手の指導に当たった。通算2480安打(歴代8位)を放っており、その卓越した打撃理論、指導力には定評がある。 中日ファンの間では、「最も監督になってほしい男」として、監督就任を熱望されている立浪。昨オフ、落合博満が監督を退任し、高木守道が新監督になった際、コーチでの入閣もなくファンをやきもきさせたものだ。今季は球団史上初のリーグ3連覇を逃しただけに、依然、東海地区では立浪監督待望論が根強い。 ところが、あることが原因で立浪が中日の監督になることはないという。某スポーツ紙記者のA氏は、「中日の白井(文吾)オーナーが、立浪を毛嫌いしているので、白井氏がオーナーであるかぎりは、立浪監督は実現しません。ネックになっているのは、そのプライベートな問題です。立浪は反社会勢力との交際や、タレント・梅宮アンナとの不倫騒動が報じられるなど、私生活面での“黒い疑惑”が多い人物です。白井オーナーには、これが引っかかっているのです」と語る。 「そんな立浪が国際試合のコーチになるのはどうかという意見もありますが、山本氏の肝いりなので、外せないでしょう。世界的な舞台で経験を積むことで、立浪は将来的に中日監督の座を狙っていくことになりそうです」(前述のA氏) WBCは全国民が関心を寄せるビッグイベント。立浪には、その開催期間中に、また新たな黒い疑惑が出ないことを祈るばかりである。 なお、立浪の他には、投手コーチに元西武監督の東尾修(62)、守備走塁コーチに前オリックス・ヘッドコーチの高代延博(58)の入閣が濃厚となっている。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月01日 15時30分
福原愛の登場にオフィス街が「かわいい〜」とうっとり!
赤い羽根共同募金運動のキックオフイベントが1日、東京・千代田区霞が関で開催。西村智奈美厚生労働副大臣、卓球の福原愛選手(ANA)、日本相撲協会の浅香山親方(元魁皇)、大河ドラマ『平清盛』から俳優の藤本隆宏と石黒英雄らが出席し、運動への協力を呼びかけた。 66回目を迎える赤い羽根共同募金運動。西村副大臣から「歴史と実績のあるこの共同募金運動を今年はさらに力強く前進させていきたい」などと語られた。本年度は、募金が活用される市区町村を選んで募金ができる「ふるサポ(ふるさとサポート募金)」を充実させ、東日本大震災の災害ボランティアやNPO活動を支える「ボラサポ(災害ボランティア・NPOサポート募金)」と併せて、『赤い羽根「募金3兄弟」』として推進。期間は10月1日から12月31日までで、新たな取り組みとして、東京都と富山・福井・三重・広島・山口・沖縄の各県では、2013年3月31日まで期間を拡大して展開。 マイクを持った福原選手は、「一人一人の協力が大きな力になって、たくさんの方を助けることができると思いますので、ぜひ、一人でも多くの方に協力していただいて、私自身もがんばりたいと思います」と協力を呼びかけた。また、被災者や被災地でボランティア活動をしている人へ、「一日でも早くみんなが心から笑顔になれるように願っています。みなさん、健康に気を付けてほしいです」とメッセージを送った。 福原選手は、ゲスト紹介の際、司会者から「本日は、ロンドンオリンピックで獲得した銀メダルをお持ちいただきました」と告げられ、はにかみながら、銀メダルを胸に掲げた。そんな福原選手の登場に、昼休み時のオフィス街では、「愛ちゃん、来てるんだって!」「ほんと? 昨日、テレビ出てたよ」「愛ちゃんがいる!」「かわいい〜」「意外とちっちゃい」などの声が飛び交った。(中村道彦)
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スポーツ 2012年10月01日 15時30分
西岡剛 ツインズを自由契約で阪神入りへ前進
MLBのツインズは9月28日(日本時間29日)、西岡剛内野手(28)を自由契約にしたと発表した。西岡側の申し入れによるもので、契約が残っている来季の年俸300万ドル(約2億3300万円)は支払われない。これで、西岡はどの球団とも自由に交渉可能となった。 西岡は10年オフ、ポスティングシステム(入札制度)を利用して、千葉ロッテからツインズに入団。落札額533万ドル、3年契約約925万ドルの総額約1458万ドル(当時のレートで約12億円)の大型契約を結んだ。 しかし、昨季は故障も多く、わずか68試合出場、打率.226、本塁打0、打点19、盗塁2と不本意な成績だった。今季は開幕からマイナー暮らしが続き、8月にメジャー昇格を果たしたが、わずか3試合出場、12打数無安打1打点とふるわず、1週間でマイナーに逆戻り。その後、メジャー昇格の前提となる40人枠からはずされ、再昇格はならなかった。 西岡に関しては、かねて阪神が獲得に向け調査を進めていたが、ネックとなっていたのは残っている来季の契約だった。しかし、ツインズが西岡の求めに応じ、自由契約としたため、その交渉には何の支障もなくなった。 阪神は今季、二塁の平野恵一(33)が国内FA権、遊撃の鳥谷敬(31)が海外FA権を取得し、その動向は未確定で、2人ともにチームを去る可能性もある。三塁は新井貴浩(35)、新井良太(29)の兄弟が交代で務めるような状態で固定されていない。西岡は二遊間だけではなく三塁も守れ、阪神にとっては格好の人材。 金本知憲外野手(44)、城島健司捕手(36)が相次ぎ引退し、守護神・藤川球児投手(32)はメジャー移籍を目指しており、スター選手がごっそり抜けてしまう阪神。地元大阪出身で、首位打者、最多安打、盗塁王を獲得した経験がある西岡は、新たなスター選手として、どうしても欲しい選手だ。そのために、阪神はツインズに残留した場合に、西岡に支払われた来季年俸300万ドルを上回る条件を提示するもよう。 ツインズを自由契約になった後、古巣のロッテも獲得に乗り出す意向を表明した。スポーツジャーリストのA氏は、「メジャーで活躍したならともかく、満足に働けず、契約を途中で打ち切ったわけですから、西岡にとっては『どのツラ下げて、ロッテに戻るのか?』ということになるでしょう。現実的に西岡は離婚問題を抱えているため、条件面は重要な要素。マネーゲームとなれば、とてもロッテは阪神には勝てません。西岡が自らツインズに自由契約を申し出たのは、『移籍先のメドが立っているから』と見る向きが多いです。西岡の阪神入りの確率は高いと見ています」と語る。 西岡自身は9月29日付のブログで、「今現在、野球がどこかのチームでプレー出来る保証もありませんし、日本球界が必要としてくれるかも分かりませんが、必要とされるところで仕事が出来ることほど幸せな事はありません!」と、日本球界復帰をほのめかしている。(落合一郎)