スポーツ
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スポーツ 2012年10月31日 11時00分
ザックJAPAN「香川トップ下」で反旗を翻した「オレ様」本田圭
ザッケローニ監督になって強国を相手にアウェーで究極の腕試しをするのは、今回の欧州遠征(10月12日のフランス戦=パリ郊外サンドニと16日のブラジル戦=ポーランド)が初めて。ホームでこそ南米王者アルゼンチンを1-0で破る大番狂わせを演じたことがあるが、相手が本気で挑んでくる敵地は勝手が違う。その意味では今回の遠征はまさに試金石だった。 フランスにはベンゼマ(Rマドリード)、リベリ(バイエルン)、キャバイエ(ニューカッスル)、ブラジルにもネイマール(サントス)、カカ(Rマドリード)、フッキ(ゼニト)と有名選手がそろい、ザックジャパンはとんだ赤っ恥をかくのでは…と懸念されていたのだが、フランス戦の後半43分に香川真司(23、マンチェスター・ユナイテッド)が技ありの決勝ゴールを決め、世界中のサッカーファンをびっくりさせた。 「フランスのデシャン監督は4日後にW杯最終予選のスペイン戦を控えていたこともあり、ちょうどいいかませ犬になると…ナメきっていた。香川をどう抑えるかはポジション次第。本田圭佑(26、CSKAモスクワ)抜きではつなぐサッカーが出来ず、ロングボールを多用するしかないだろう、と上から目線でした。実際、W杯日韓大会を翌年に控えたトルシエ監督時代には、中田英を擁して乗り込んだものの、W杯&欧州選手権王者のフランスに0-5で大敗。それも今回と同じサンドニのフランス競技場が舞台です。そのときの屈辱は今でも『サンドニの悲劇』として語りつがれており、協会首脳も疑心暗鬼でした。しかし、ザッケローニ監督だけは、今回の本田の負傷を好機ととらえ、トップ下を香川にスイッチし、日本とフランスの評価を逆転させるまたとない機会として虎視眈眈でした」(欧州在住のサッカーライター) 今遠征の本田は、右ふくらはぎ打撲を理由にスタメンを外れ、ベンチに控える戦術を選択した。10月7日の国内リーグのSモスクワ戦では1ゴール、1アシストを決め、欧州最大のスポーツ紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』で欧州ベストイレブンに選ばれていたことを思うと、不自然な欠場には違いなく、さまざまな憶測が流れた。 まずは「敵前逃亡説」。スポーツ紙デスクが話す。 「体調が万全でないことは確かでしょうが、試合に出られない状態ではなかった。現地で負傷した前田遼一(磐田)や伊野波雅彦(神戸)は帰国したのに、本田だけはチームにとどまっていた。要は右足負傷を理由に敵前逃亡したのです。フランス、ブラジルに大敗すれば、商品価値がガタ落ちしてしまう、当初それを恐れたのです。ここで活躍すれば、来年1月の欧州移籍市場でビッグクラブへの移籍の道が開けるのに、それを自ら拒んだわけで、日本に勝機はないとハナから決め込んでいたのです」 今夏の欧州移籍市場ではリバプール(英プレミア)とパリSG(フランス)を第一希望として交渉に臨んだというが、スペインを筆頭に欧州の各クラブは経営破綻の危機に瀕しており、移籍金が12億円ともいわれる本田の願いはかなわなかった。 次に市場が開くのは来年1月だが、ブラジル代表のMFカカ、FWアウベス(バルセロナ)、オランダ代表のMFスナイデル(インテル)、フランス代表のFWナスリ(マンチェスターC)でさえ、財政難から放出リストに載っているとされ、それよりランクが下がる本田がビッグクラブに移れる可能性は低い。 「これまでザックジャパンは17勝8分け2敗ですが、その2敗は本田が不在だった北朝鮮とウズベキスタン戦。それを逆手にとって、完敗が予想された今遠征でいかにオレ様の存在が大きいかを見せつける腹だったのです。しかし、結果的にこれが裏目。トップ下の香川が目立つ結果になってしまった。この選択ミスで本田のビッグクラブへの夢は消滅したといっていい」(大手広告代理店担当者) もうひとつ。本田がフランス戦出場を拒んだのは、ザッケローニ監督から「ボランチへの配置転換」を打診されたから、という情報もある。 2014年のブラジルW杯出場は決まったも同然の日本だが、急務なのが本大会へ向けてのボランチ陣の再構築。現在は主将の長谷部誠(ヴォルフスブルク)と遠藤保仁(G大阪)が指定席だが、ザッケローニ監督は若返りを図っている。とりわけ長谷部は今季の開幕前に戦力外通告を受けており、今季のリーグ戦はすべてベンチから外れている。「今回が最後の日本代表」という構想もあり、ザッケローニ監督は長谷部の役回りを本田に期待しているのだ。 しかし、本田はあくまで「トップ下」にこだわり、香川とのいがみ合いが続く。そこで先のフランス戦では本田の定位置だった「トップ下」には香川を起用せず、中村憲剛(川崎)を配置。しかし、防戦一方だったため、後半17分に中村と長谷部を下げて乾貴士(フランクフルト)と細貝萌(アウクスブルク)を入れ、香川をトップ下に。ここから日本はリズムをつかみ、カウンターから決勝点をゲットした。 「2列目でC大阪出身の乾、香川、清武弘嗣(ニュルンベルク)の“セレッソ三銃士”が出来上がり、ザックジャパンの完成形が垣間見られた。これこそ香川を最大限に生かすシフトです」(専門誌ライター) 策士策に溺れる。
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スポーツ 2012年10月30日 15時30分
タレント転身への“売り時”逃した!? 競泳の寺川綾が現役続行へ
ロンドン五輪の競泳女子で100メートル背泳ぎと400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得した“美人スイマー”寺川綾(27=ミズノ)が、現役を続行する意向であることが分かった。所属するミズノの上治丈太郎副社長が明らかにした。 寺川は同五輪を現役生活の集大成として考えていたが、ここにきて心境が変化し、現役続行に気持ちが傾いたもようで、11月から練習を再開する。当面は来年4月の日本選手権に照準を絞る。日本水泳連盟の規定で、「ロンドン五輪でメダルを獲得した個人種目において、日本選手権に出場すれば、成績にかかわらず来夏の世界選手権の代表に選ばれる」とされている。従って、日本選手権に出場さえすれば、世界選手権での代表が確定する。ただ、16年リオ五輪を目指すかどうかは未定で、1年、1年様子を見ていく形となるという。 ルックス、スタイルとも抜群の寺川には芸能界が早くから着目。現役引退の際には、タレント、モデル、スポーツキャスターへの転向がとりざたされていた。 ロンドン五輪で競泳競技のコメンテーターとして、引っ張りだことなったのは、00年シドニー五輪、競泳女子400メートルメドレーリレー銅メダリストの田中雅美(33)。 確かに田中も、現役時代は“美人スイマー”として名を馳せた。しかし、旬が過ぎた感は否めない。今年5月には離婚を発表しており、若干のイメージダウンはぬぐえない。ルックス、若さ、五輪での実績とすべての面で田中を上回る寺川の存在は、芸能界にとって、またとない逸材だった。 五輪でメダルを獲って、即芸能界に転身すれば、話題性も十分で絶好のタイミングであったが、寺川は自らこの機会を封印した。これで、来年、ダメだったから引退→芸能界転向となっても、今ほどの値打ちはないだろう。寺川は完全に“売り時”を逸した恰好になる。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月29日 15時30分
女性問題の“禊”すんだ西武・涌井が先発復帰へ
今季、女性問題で世間を騒がせた西武のエース・西武涌井秀章投手(26)が、臨時に担っていた守護神から先発に戻ることが決まった。すでに、CS(クライマックス・シリーズ)終了後、渡辺久信監督が涌井に、その意向を伝えた。 涌井にとって、今季は苦しいシーズンだったに違いない。昨季、右ひじの故障で9勝止まり。5年間続けてきた2ケタ勝利が途絶えた。巻き返しを懸けた今季は5年連続で開幕投手を務めながら、3連敗で屈辱の2軍降格。1軍昇格後は抑えに回されたが、その直後、5月18日発売の写真週刊誌「FRIDAY」で、福岡・中洲のクラブホステスとの女性問題が報じられ、球団から無期限の謹慎処分を受けた。 謹慎は1軍の出場選手登録抹消から実に1カ月も要した。6月22日に1軍復帰後、涌井は先発に戻ることはなく、抑え役のままでシーズンを終えた。 残した成績は55試合登板、63回を投げて、1勝5敗30セーブ3ホールド、防御率3.71と立派なもの。セーブ王のタイトルには武田久投手(日本ハム)の32に、わずかに2つ及ばなかったが、1カ月のブランクや開幕を先発でスタートしたことを思えば、守護神として十分な成績といえる。 謹慎から復帰後、大車輪の活躍を見せたことで、「周りからの信頼を得た」(渡辺監督)と首脳陣やチームメイトも認めた。 10年オフには球団と契約更改交渉でモメて、NPB(日本野球機構)での年俸調停に持ち込んだことで、球団との間には大きな確執が生まれたといわれる。今回の女性スキャンダル発覚で、一時は「オフにはトレード」との声も聞かれたが、来季はエースとして“復権”することになりそうだ。 涌井は「後ろの大変さも分かったので、より一層、最後まで投げようと。肉体的にしんどくなってくる後半戦、先発が頑張ればメチャクチャ強くなる」と、エースの自覚といえるコメントを残した。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月29日 11時00分
ナメられた稀勢の里の“逆襲”
いつまで引き立て役に甘んじているのか。10月6日から秋巡業が始まったが、大相撲界は相変わらず新横綱日馬富士(28、伊勢ケ浜)一色。本格的な横綱始動となった10月1日の全日本力士選士権(両国国技館)でも、2場所連続で全勝優勝した秋場所の勢いそのままの相撲で優勝したが、このとき決勝戦でまたしても敗れ、日馬富士においしいところを持っていかれたのが稀勢の里(26)だった。 「日馬富士が稀勢の里をかっこうの稽古相手とみなしているのは確かです。アイツは稽古場でも一切手抜きせず、負けるとものすごく悔しそうな顔をする。それを見るのが実に楽しいんだ、と話し、綱取りに成功した秋場所前も4日連続して稀勢の里と稽古し、自信をつけて場所に臨んでいます。言わば、稀勢の里は横綱日馬富士の生みの親で育ての親。期待の大関がこんな状態では当分、日本人横綱が誕生するのは無理ですね」(大相撲関係者) そういえば、稀勢の里がいかに日馬富士に甘く見られているかを象徴するようなこんなシーンも。 「力士選士権の2日前の元関脇栃乃洋の引退相撲のときですが、稀勢の里が新横綱に敬意を表して挨拶すると、日馬富士が支度部屋中に響き渡るような声で言ったんです。『お前、オレが横綱になって喜んで泣いたんだよな』って。稀勢の里は顔を真っ赤にして唇を噛んでました」(担当記者) 日馬富士が白鵬を破って全勝で綱取りを決めた直後のこと。負けた白鵬は大音量で流れる日馬富士の優勝インタビューから逃れるように風呂場に飛び込んだが、稀勢の里は、「(日馬富士は)強かった。学ぶべきところはいっぱいある」と話し、テレビに映る日馬富士の誇らしげな姿から目を離さなかった。 この前向きな姿勢に期待するしかない。
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スポーツ 2012年10月27日 17時59分
ドラフト会場で神妙な面持ち 栗山監督の『優しさ』がシリーズに影響?
日本ハムは事前発表していた通り、大谷投手を『強行指名』した。ドラフト会場、及び前日の栗山英樹監督(51)の言動が気になる。明らかにいつもとは違うのだ。 「大谷君には本当に申し訳ないけれど…。指名をした。あっ、いや、(指名を)させていただきます」 「大谷君からすれば『何すんだ!?』っていうこともあるだろうし、それに対しては、正直に、本当に申し訳ない…。とりあえず(大谷側に)話を聞いてもらえたら、嬉しい」 キャスター時代の流暢な語り口はユニフォームを着てからも変わらなかった。なのに、このときだけは“オロオロ”し、「えぇ、まあ…」「あのう…」と、記者団の質問に言葉を詰まらせる場面も何度か見られた。 「栗山監督はキャスター時代に大谷クンを取材しており、その才能と志の高さを認めていました」(在京球団職員) ドラフト当日の会見でみせた神妙な面持ちから察するに、野球人・栗山として大谷のメジャー挑戦を応援していたということか…。日本ハム球団の監督として、入団してほしいという気持ちも強く持ってはずだが、その両方の思いの間で揺れていたのかもしれない。 「ソフトバンク、楽天、横浜DeNAも大谷クンの指名を検討したと聞いています」(球界関係者) 一部報道でも、「ソフトバンクが大谷指名を検討」とあった。最終的に東浜巨投手(亜細亜大=4年)を選択したわけだが、『大谷回避』のは、単に「指名しても入団してくれない選手」という後退的な理由だけではない。日本ハムの「その年のいちばん評価の高い選手を獲りにいく」なる方針は正しい。また、ドラフト会場に入場したファンがもっとも沸いたのは、日本ハムの大谷1位指名が明らかになった瞬間だった。この日本ハムの勇気に共鳴するファンはかなり多い。 ドラフトを拒否し、米挑戦したアマチュア選手が帰還する際、高校生は3年、大学・社会人は2年、日本のプロ野球チームとは交渉できない“ペナルティー”が課せられている。俗に言う、『田澤問題』である。この規則を指して、前出の関係者はこう吐露していた。 「大谷クンがどの球団からも指名されなければ、この記録の対象外選手となるんです。大谷クンの将来を考え、指名を見送ったチームもあったみたいですよ」 日本ハムも「交渉の余地アリ」と見たから、強行指名に踏み切ったのだろうが、ドラフト当日に至るまで「2年連続で1位指名選手が入団しなかったら…」の危機意識も内部にあったと聞いている。日米球界の間には両国内のアマチュア選手の獲得を自粛する紳士協定はあるものの、ルールとして明文化されていない。日本プロ野球チームのスカウトは、高校生に対しては『夏の甲子園大会』が終わるまでは直接面談できないが、メジャースカウトにはそのルールは適用されていない。また、日本ハムの大谷投手に対する独占交渉権は「3月末まで」で、現在確認中とのことだが、この間にメジャー球団と本契約してしまう可能性もある。 「内海、長野、澤村、菅野…。たしかに巨人にしか入らないという選手もいますが、『12球団OK』と話すドラフト候補生も確実に増えています。日米間の紳士協定の見直しを含め、ドラフトのルールを見直す必要がまた出てきました」(前出・同) 大谷投手を選んだ日本ハムの『決断』は支持するが、同球団は菅野智之を含め、2年連続でドラフト候補生の人生を変えてしまったわけだ。ドラフト会議当日を「運命の日」とはよく言ったものだ…。ドラフト会場での栗山監督の表情を見て、「日本シリーズでの指揮に影響が出なければ」と思った関係者も少なくないようだ。
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スポーツ 2012年10月27日 17時59分
斎藤佑樹 どんでん返しで日本シリーズ先発も
巨人対日本ハムの日本シリーズは、10月27日に東京ドームで開幕する。 日本ハムで良くも悪くも注目されるのが、斎藤佑樹投手(24)。斎藤は10月5日、チームのレギュラーシーズン最終戦の楽天戦(札幌ドーム)に先発したが、4回2/3を投げて9安打6失点の大炎上。調整のため、フェニックスリーグ開催中の宮崎送りとなってしまった。 フェニックスリーグでは12日の韓国ハンファ戦(アイビー)で、リリーフ登板し、2回を1安打無失点。16日の阪神戦(ひむか)では先発で2回を2安打無失点で、プロ入り後最速の147キロをマークした。17日には1軍に合流し、CS(クライマックス・シリーズ)ファイナルステージのソフトバンク戦で、バックアップ要員として待機したが、チームがあっさり3連勝でCSを突破したため、斎藤がベンチ入りすることはなかった。 CS終了後、日本シリーズへ向けての調整のため、宮崎に戻った斎藤は25日のオリックス戦(清武)に先発。5回を投げ3安打1失点の好投で、合格点をもらい、26日に1軍に再合流した。斎藤は「チームが日本一になるためなら、どこでも行けるようにがんばりたい」と先発、リリーフにこだわらない姿勢をみせた。 2軍やフューチャーズ、社会人相手にもメッタ打ちにされていたドン底からは脱出。調子はすこぶる上向きだ。斎藤は日本シリーズでもバックアップ要員とみられており、初戦からベンチ入りするかは微妙。 チームの先発は初戦から第3戦は吉川光夫投手(24)、武田勝投手(34)、ブライアン・ウルフ投手(31)の登板が確実。第4、5戦は中村勝投手(20)、谷元圭介投手(27)が先発候補だが流動的。第5戦以降にもつれた場合、ローテーションを中4日で回せば、先発は4人で足りるが、第4戦の先発は未確定。 栗山英樹監督(51)は「確実に状態は上がっている」と斎藤を評価している。現状ではリリーフでのスタンバイが有力だが、甲子園や東京六大学での大舞台での実績を買って、どんでん返しで、斎藤を第4戦あたりの先発に抜てきする可能性もありそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月27日 11時00分
WBC監督ドタバタ人事に隠された野望 孫ソフトバンクが画策した日米ワールドシリーズ構想(2)
そこで迎えるのが、来年3月のWBCだ。 日程を見ると、A組の日本は第1ラウンド(3月2日〜6日)を福岡ヤフードームで戦い、上位2チームに入れば第2ラウンド(3月8日〜12日)の東京ドームに進む。そこでB組(韓国、オーストラリア、オランダなど)の上位2位と対戦し、第1代表と第2代表を決めるのだ。 その2チームが今度はサンフランシスコAT&Tパークで開かれる決勝トーナメントに移動し、プエルトリコと米アリゾナを舞台に予選ラウンドを戦ってきたC組(ドミニカ、プエルトリコ、ベネズエラなど)、D組(イタリア、メキシコ、米国など)を勝ち抜いた2チームと世界一を競うことになる。 「第2ラウンドはトーナメント形式ですが、もし、韓国に敗れても敗者復活戦があるので最終的に日本と韓国が決勝トーナメントに進むでしょう。赤い稲妻の異名を持つキューバは亡命による主力のメジャー流出で戦力ダウンが否めない。むしろ、気になるのが中6日で始まる決勝トーナメントです。日本が8280km(東京−サンフランシスコ)ある太平洋移動をどのようにこなすか。これがクリアできれば、WBCの全日程がそのまま日米間の交流戦に応用できるわけですから」(スポーツ紙デスク) 要するに、今回のWBCで侍ジャパンがスムーズに日米間の移動をこなせれば、2次テストもクリアとなるわけで、リアル・ワールドシリーズを思い描く孫オーナーの意向を組む王会長が「秋山監督」にこだわったのはそのためだ。自前の監督なら苦情が出る心配が少ないからである。 もっとも、公式戦の日米交流戦導入に関してはセ・リーグが先行している。 3月のマリナーズ×アスレチックス日本開幕戦に伴う巨人、阪神とのオープン戦を読売が主催したように、セ側はダルビッシュを有するレンジャーズも所属するア・リーグ西地区にターゲットを絞って、水面下で準備を進めているからだ。西海岸への移動なら比較的容易なこともあり、年に1回でも巨人×レンジャーズを、ということなのだろう。 本来は人気面で劣ったパ側が苦肉の策として打ち出した日米交流戦プランなのだが、阪神の人気急下降もあり、状況が一変。セ側が国内交流戦に代わる人気回復策としてメジャー交流戦に目を向けだしているのだという。 「一方、孫オーナーは日米決戦の価値を高めるためにもリアル・ワールドシリーズにこだわっているといわれ、両者は微妙に棲み分けられているのですが、主導権争いを巡り読売とソフトバンクが衝突するかもしれません」(球界関係者) 山本ジャパンは誕生したが、評価はイマイチ。 いずれにしても、今度のWBCの太平洋をまたいだ中6日の日米移動が、今後、孫ソフトバンクの野望に大きな影響を与える事は間違いない。
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スポーツ 2012年10月26日 15時30分
赤井英和が不祥事で廃部の近大ボクシング部を復興へ
タレントで近畿大学(大阪府東大阪市)ボクシング部OBの赤井英和(53)が、廃部となった同大ボクシング部の復興に乗り出すことになった。 同部は43年に創部し、全日本大学王座決定戦を11度制し、近畿学生リーグを36連覇した関西の名門。赤井を始め、68年メキシコ五輪銅メダリストの森岡栄治、元WBA世界スーパーフライ級王者・名城信男らの強豪OBを輩出した。 ところが、09年6月、東大阪市の路上で通行人に因縁をつけて暴行、現金を奪う事件が発生し、同月17日に同部員2人が強盗容疑で逮捕された。翌18日に同大は廃部を決定した。2人は強盗致傷や恐喝など計17件の罪に問われ、実刑判決を受けた。 その後、部員は反省の姿勢を見せるため、学内や近くの商店街の清掃活動を続け、大阪市内のジムで練習をしてきた。OB会は復活を望む署名活動で、アピールしてきた。今年3月にOB会が同大に復活の嘆願書を提出していたが、事件から3年余が経ったこともあり、同大ではそれを認めた。 10月25日に関西アマチュアボクシング連盟の緊急理事会が開かれ、同大の来年度の関西学生リーグへの参加が承認された。赤井は同部の総監督として、復興の手助けをする。 赤井は同大在学中、80年モスクワ五輪の日本代表候補だったが、日本のボイコットでプロ転向。“浪速のロッキー”の異名でKOを積み重ね、83年7月にWBC世界スーパーライト級王座に挑戦するもTKO負け。85年2月の試合でKO負け後に意識不明に陥って開頭手術を受け、一命を取りとめたが引退。その後、タレントに転身した。昨年8月7日、日本アマチュアボクシング連盟が元プロでもアマの役員や指導者になれるように規則を改正し、赤井は申請を認められて、改正規則の適用第1号となっていた。 赤井の所属事務所によると、タレント活動は継続し、指導はプライベートの時間を割く形になるという。現実として、復帰できても3部リーグからの再出発で、部員集めも一からとなり、復興への道のりは平坦ではないが、赤井の情熱と手腕に期待したい。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月26日 11時00分
WBC監督ドタバタ人事に隠された野望 孫ソフトバンクが画策した日米ワールドシリーズ構想(1)
来年3月、太平洋を跨いで第3回WBCが開催されるが、そこに潜むのがソフトバンク孫正義オーナーが画策する野望だ。日本プロ野球とMLBの公式交流戦、そして真の世界一を決める「リアル・ワールドシリーズ」開催である。 侍ジャパンの監督を巡ってすったもんだした球界だが、10月10日、元広島監督の山本浩二氏の就任が正式に決まった。話をややこしくしたのは、加藤良三コミッショナーの特別顧問を務める王貞治ソフトバンク球団会長が、自前の秋山幸二監督起用にこだわり続けたからだという。 福岡の地元放送関係者が舞台裏を明かす。 「日本、中国、キューバらによるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の第1次ラウンドが福岡ヤフードームに決まったことが背景にあるのは確かです。王会長にすれば、興行的にもメンツの面でも秋山監督に指揮を執らせたかったのでしょう。しかし、自前の監督にこだわったのはそんな単純な構図だけではない。今大会には8年あまり温めてきた孫正義オーナーのワールドワイドな構想が潜んでいるのです」 孫オーナーは2004年に球団を買収した際、「将来、大リーグのワールドチャンピオンと日本一球団の“リアル・ワールドシリーズ”を実施したい」との遠大な構想をぶち上げ、度肝を抜いた。昨季の日本一を背景にいよいよ実現に動き出したのである。 究極的な目標はリアル・ワールドシリーズの実現だが、布石にしようとしているのが、公式戦での日本プロ野球とMLBとの交流戦実施。シーズン中にMLBのチームが日本に来る、もしくは日本のチームが渡米してMLBチームと対戦ということになれば、欧州サッカーに奪われつつあるスポーツファンを呼び戻すことができる。 ネックになるのは日米間の距離と時差。公式戦で交流するのは無理がある、というのがこれまでの定説だった。しかし、複数のチームが一緒に来日し、複数のカードを組むことで問題は解決するのでは、という流れができつつある。 大手広告代理店関係者によれば、すでにテストは始まっているという。 「今年3月にはイチローがいたマリナーズとアスレチックスが来日し、東京ドームでMLBの日本開幕戦を開催した。見逃せないのはその際に両チームが巨人、阪神と交互にオープン戦を実施したことです。単独チームでの来日では1カード3試合しか出来ませんが、2チームなら2カード6試合が組める。3チームなら3カード9試合。ドーム球場を使用すれば、雨天中止の心配もない。1度の来日でそれだけの試合をこなせれば、日米の交流戦が十分に可能なわけで、一次的な問題はクリアできるのです」
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スポーツ 2012年10月25日 15時30分
川崎ムネリン大ピンチ! マリナーズが戦力外に
ムネリンこと川崎宗則内野手(31)が、大ピンチに陥った。 MLBのマリナーズは10月24日(日本時間25日)、川崎とのメジャー契約を解除し、40人枠から外したと発表した。川崎は来季も米国でのプレーを希望しているという。 昨オフ、川崎はソフトバンクからFA権を行使し、「イチローさんと一緒にプレーがしたい」として、マリナーズとマイナー契約を交わした。スプリングキャンプは招待選手で参加し、オープン戦で首位打者となって、開幕メジャーの座をつかみ、メジャー契約に昇格した。 ただ、メジャーでの年俸は100万ドル程度(当時約8200万円)とみられ、11年の2億4000万円(推定)から大幅減俸となった。 川崎は二塁、三塁、遊撃をこなし、非常時の第3捕手に指名されるなど、ユーティリティープレーヤーとして、ベンチには欠かせない選手だった。しかし、スタメン出場はわずか25試合にとどまり、大方、代走や守備固めでの出場が多かった。 残した成績は61試合出場、104打数20安打0本塁打7打点で、打率は.192と2割にも満たなかった。セールスポイントの足も2盗塁に終わり、アピール不足は否めなかった。 7月には師と慕ったイチロー外野手がヤンキースにトレードとなり、川崎がマリナーズに入団した意義自体が薄れていた。 今後、川崎は新たなプレー先を模索することになりそうだが、日本で首位打者も獲得した西岡剛内野手(前ツインズ)ですら、満足なチャンスを与えられないまま、自由契約となるなど、メジャーでの日本人内野手に対する評価は低い。日本でもこれといった勲章がない川崎が、今季の成績で、他球団と“メジャー契約”を勝ち取るとなると、険しい道のりが待っているとしかいいようがない。 折りしも、ヤンキースでは正遊撃手のデレク・ジーター内野手がプレーオフで左足首を骨折し、完治には4、5か月かかる見通しで、来季の開幕に不安が残る。イチローがチームに残留するなら、いっそ「イチロー・ストーカー」の初志を貫徹して、ヤンキースに押しかけ入団志願するのもいいかもしれない。(落合一郎)【訂正】文中に打点2とありましたが打点7の間違いです、訂正してお詫び致します。
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