スポーツ
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スポーツ 2013年01月05日 17時59分
ヤンキースが田中マー君に狙い定めるも、よぎる井川慶の苦い失敗例
昨年暮れ、楽天のエース・田中将大投手(24)が3年12億円プラス出来高の大型契約を結んだ。契約更改交渉の席で、田中は球団に将来的なメジャー挑戦の意向を表明。複数年の契約ではあるが、毎オフ、その件で球団と話し合いの場をもつことになり、早ければ13年オフにもポスティングシステム(入札制度)を利用して、MLBにチャレンジする可能性が出てきた。 この報を聞いて、ヤンキースが田中の獲得を本格的に目指すことが分かった。ヤンキースはすでに10年から田中の調査を始めており、メジャー挑戦となれば、日本球界ナンバー1投手獲りに動くことになりそうだ。 ヤンキースは11年オフに、ダルビッシュ有投手(26=レンジャーズ)がポスティングシステムを使って、メジャー移籍に臨んだ際にも争奪戦に参戦。しかし、レンジャーズの落札額が5170万3411ドル(当時約40億円)だったのに対して、ヤンキースの入札額はわずか1500万ドル(当時約12億円)であったとされる。06年オフに、レッドソックスが落札した松坂大輔投手(32=現FA)の落札額が約5111万1111ドル(当時約60億円)だったことを思えば、ヤンキースの入札額は低すぎた印象がぬぐえない。 ヤンキースの根底にあったのは、「井川慶と同じ轍を踏みたくない」との思いだった。06年オフにポスティングシステムを利用した井川慶投手(33=現オリックス)は、ヤンキースが2600万194ドル(当時約30億円)で落札して入団した。 ところが、井川は1年目(07年)、14試合に登板、2勝(3敗)に終わり、2年目(08年)はわずか2試合の登板。09年から3年間はメジャー昇格することはなく、完全な期待はずれ。ブライアン・キャッシュマンGMは「井川の獲得は失敗だった」と発言し、メディアからは「ヤンキースは2600万ドル(落札金)をどぶに捨てた」と酷評もされた。 決して、井川の日本での実績が不十分だったわけではない。阪神時代の02年〜06年、5年連続で13勝以上をマークし、03年には20勝も挙げていた。 それでも、結果を全く残せなかった井川の失敗例が原因で、ヤンキースはダルビッシュのポスティングの際、慎重になり低い入札額となってしまった。そのダルビッシュに匹敵する田中がポスティングに臨むとなると、多くの球団による争奪戦となるのは必至。その際も、井川の事例が頭によぎって再び慎重になれば、他球団に奪われ、田中の獲得も露と消える。田中を落札するには、井川ショックを払しょくするしかなさそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月30日 11時00分
大スポンサー・パナソニックが離れた石川遼の“父離れ”はナシの不安
米ツアーシード権を手にした石川遼(21)に、スポンサー契約を結んでいたパナソニックが12月13日、“契約打ち切り”を通告。同社は「5年間にわたってサポートしてきたが、トッププレーヤーとして揺るぎない地位を築いており、当社の初期の目的は果たした」としているが、来季の主戦が米国となる石川にとっては不安だらけだ。 ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏が言う。 「石川の場合、プレースタイルでいまだ試行錯誤。試合中もマッチメークに集中するのではなく、スイングのことばかりに頭がいっている状態ですから、早く“これぞ”というスイングを見つけないとやっていけない。それには、米国で一流のコーチを付け、二人三脚でやれる体制を作るべきです。宮里藍は米国進出して3年間結果を出せませんでしたが、ピア・ニールセンコーチについてから、ようやく成績を残せるようになった。彼女を見習うべきですよ」 宮里も石川も、“ステージパパ”である父親があれこれしゃしゃり出ることで知られる。 「父親はゴルフの素人なんだから、この際、手を引いてマネジメント業務に徹するべきなんです。米国で成績を残せるかどうかは、“親離れ”できるかにかかっている」(スポーツ紙記者) 石川はパナソニックの他、アパレル契約を結んでいたナイキとも契約打ち切りの憂き目に。 「その他、日本コカコーラ、日本マクドナルドもスポンサーから撤退する方向で調整中。もはや、国内でチヤホヤしてくれる企業はなくなるということです」(スポーツ紙記者) それだけに、米国進出は正念場なのだ。 「再来年のシード権の獲得などと低レベルなところに目標を設定するのではなく、何としても1勝を挙げるという高い次元で勝負してほしい。それぐらいの覚悟でないと、結果を出すことはできない。日本のゴルフの底上げをするには、まず石川が米国で結果を残すこと。そのためにも頑張ってほしい」(前出・菅野氏) まず再スタートは“父離れ”だ。
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スポーツ 2012年12月29日 11時00分
巨人に猛反発「グローバル・ワールドシリーズ構想」の全内幕
巨人vsヤンキースによる夢の世界一決定戦を想定した『グローバル・ワールドシリーズ』創設を話し合う日米コミッショナー会談が、12月13日(日本時間14日)に予定されていたが、当日になってドタキャン。その顛末は…。 日本プロ野球機構(NPB)は12月12日、渡米中の加藤良三コミッショナーが、米国時間の13日にウィスコンシン州ミルウォーキーで米大リーグ機構のセリグ・コミッショナーと会談すると発表していた。 機構関係者によれば、今回の加藤氏の渡米は『ワールド・ベースボール・クラシック』についての意見交換をするとともに、日本シリーズを制したチームと大リーグのワールドシリーズ王者による『グローバル・ワールドシリーズ』を創設するのが目的だったという。 ところが、どうしたことか当日になって会談は中止。理由は加藤コミッショナーの疲労による体調不良のためとされ、トップ会談は後日に実施する方向だという。 「不整脈とのことですが、入院するほどではなく、現地で静養しているそうです。大事を取ったのだとしてもチグハグな印象はぬぐえません。実は、世界一決定戦の方法論を巡って日本サイドの意見が一本化できず、やむなくトップ会談を先延ばしした、という情報も伝わっていたからです」(大手広告代理店関係者) 『グローバル・ワールドシリーズ』は、加藤氏がコミッショナー就任のあいさつを兼ねて渡米した'10年1月6日にセリグ氏と日米トップ会談を持ち、セリグ氏の方から「私の任期中にぜひとも実現させたい」と提案された経緯がある。 以来、日本側は12球団の実行委員会などで具現化に向けて検討を続けており、ようやく素案ができ上がったことで今回のトップ会談が準備されたという。 「加藤氏が取りまとめた案は巨人の意向を強く汲む形になっている。その加藤案に他球団が反発したことで、今回のトップ会談を順延せざるを得なかったのではないか。とりわけ、ソフトバンクと楽天、オリックスのパの3球団は連携して猛反発しており、もし加藤案がそのまま提案されたら、コミッショナー解任の緊急動議も辞さない雰囲気さえありましたから」 と舞台裏を語るのはスポーツ紙デスク。 「日本シリーズ制覇が出場の絶対条件とはいえ、いまもっとも戦力が整っているのは巨人です。自信があるからこそ、『グローバル・ワールドシリーズ』を実現させたいのです。86歳のナベツネさんの最後の夢が『巨人と、イチローがプレーするヤンキースとの世界一決戦』にあることは、読売グループの人間なら誰もが知っている。それを察知しているからこそ、イチローもまた14億円超も減俸されながらヤンキースにこだわり、2年総額10億4000万円で契約延長したのです。来春には間に合わなくとも、再来年の3月にはナベツネさんの夢を実現させられる、と逆算しているのでしょう」(イチローと親しいマスコミ関係者) 絶対、波乱が起きる。
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スポーツ 2012年12月28日 15時30分
メジャーリーグ年金もほぼ満額受給 引退・松井秀喜は“10年目”与えたレイズに感謝すべき!?
松井秀喜外野手(38)が12月27日(日本時間28日)、米ニューヨークで会見を開き、現役引退を表明した。 松井は昨オフ、アスレチックスからFAとなったが、新たな所属球団がみつからないまま、今季のシーズンに突入。4月30日(同5月1日)、レイズとマイナー契約を結び、5月29日(同30日)にメジャー昇格した。 しかし、スプリングキャンプを行っていないことも響いたのか、34試合出場、95打数14安打7打点2本塁打、打率.147と極度の不振で、7月24日(同25日)に戦力外通告を受け、8月1日(同2日)に自由契約となった。 その後、獲得する球団は現れなかった。オフになって、アストロズが指名打者要因としてリストアップしたようだが、オファーには至らず。松井の元にはどの球団からも声は掛からず、来季のプレー続行を断念した。 松井は引退の理由を、「今シーズンは3カ月くらいしかプレーできませんでした。マイナーからスタートし、メジャーに上がり、プレーする機会をいただきクリーンアップを打たせてもらいましたが、結果が振るわなかった。これが一番大きな要因です。10年前にメジャーに挑戦するときに話しましたが、『命懸けでプレーし、メジャーという場で力を発揮する』という気持ちでやってきましたが、結果が出なくなったということ。『命懸けのプレー』もこれで終わりを迎えたんじゃないかと思います」とコメント。 メジャーからオファーがなければ、日本に戻って、古巣・巨人への復帰の道も残されていたが、「10年前、ジャイアンツの4番バッターということに対して誇り、責任を持ってプレーしていたつもりです。もし戻ってプレーすることになれば、たくさんのファンの方が10年前の姿を見たいと思うし期待します。正直言いましてその姿に戻れる自信が強く持てませんでした」と語った。 松井といえば、昨オフも日本球界復帰がとりざたされたが、あくまでもメジャーに固執した。その大きな理由に、メジャーリーグの年金問題があるともいわれている。メジャーでは10年在籍すれば、満額の年金を受け取る資格が取得できる。その額は62歳受給で、17万5000ドル(現在のレートで約1513万円)。 年金は1年を172日のメジャー選手登録で計算され、その日数に満たない場合は減額されるが、今季の松井はメジャーで2カ月しかプレーできなかった。ただ、10年メジャーに在籍したことで、ほぼ満額の年金を手にすることができるようになった。 松井のメジャーでのキャリアが昨季で終わっていても、年金は減額支給されるが、10年プレーしたことは、メジャーリーガーとしてステータスにもなる。その意味で今季チャンスを与えたレイズに、松井は感謝すべきではなかろうか。 松井は92年のドラフト1位で巨人に入団。高卒ルーキーながら、1年目に11本塁打を放った。2年目の94年からレギュラーの座を奪取し、毎年本塁打を量産。02年には初の50本塁打を記録した。同年オフにFA権を行使して、ヤンキースに入団。2年目の04年には31本塁打をマーク。09年にはワールドシリーズで日本人初のMVPを獲得し、同軍の世界一に貢献。10年はエンゼルス、11年はアスレチックスでプレーした。 日本で10年、メジャーで10年。出場試合は計2504、2643安打、507本塁打、1649打点を記録した。日米を股にかけて活躍したスラッガーが、今静かにバットを置いた。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月28日 11時00分
限界説が出る白鵬のはしゃぎぶり
大相撲界は年内最後の行事の九州を廻る冬巡業が終わったところだが、先の九州場所で4場所ぶりに優勝をしたばかりの横綱白鵬(27)のはしゃぎぶりが目立つ。 「冬巡業中は完全に大物モード。オレは10勝にも届かなかった日馬富士とは違うぜ、と言わんばかりに、双葉山の出身地の宇佐巡業(大分県)では、『100年後、双葉山関に最も近づいた男は白鵬だったと言われたい』とうそぶいてみたり、全国の生徒に双葉山関と白鵬を比べて読んでもらうのもいいのでは、と学校の教科書に取り上げられることを熱望したり、まさに言いたい放題。これには周りの親方たちも、優勝23回といっても、まだ史上5位じゃないかと、あきれていました」(担当記者) そういえば、巡業最後の熊本巡業では、「(冬巡業が)3カ所では物足りない。せめて1週間はないと」とクレームをつけ、自分が観光大使をつとめている北海道の滝川市や鹿児島県の霧島市など、全国5カ所に橋渡しする意向を示し、「ぜひ、やってもらおうじゃないか」と巡業部関係者は意気込んでいた。1000万円を超える費用がかかる巡業は、誰かがひと言、口をきいたぐらいで簡単にできるものではないのだ。 冬巡業初日には、こんな白鵬の思い上がりぶりを象徴するような出来事も。なんと朝稽古をさぼって姿を見せなかったのだ。 たまたまこの日は翌日の宇佐巡業までの移動時間を考慮し、早めに稽古が打ち切られたこともあるが、白鵬は、「付け人の時間ミスです」とまったく悪びれた様子もみせず、大山巡業部長代行(元幕内大飛)は苦り切った表情だった。 復活優勝したとはいえ、今年の年間優勝回数は2回と横綱になって最も少なく、逆に年間負け数は14個と最も多い。このところ、囁やかれている限界説、衰退説はこれらの数字にも裏打ちされており、「白鵬の悪あがきが始まった」と見る関係者は多い。
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スポーツ 2012年12月27日 15時30分
阪神との福留争奪戦に敗れたDeNA 敗因は禁煙令?
前ヤンキース傘下3Aスクラントンの福留孝介外野手(35)を巡って、阪神、DeNA、中日の3球団がし烈な争奪戦を繰り広げていたが、12月25日に阪神入りが決まった。 所属球団を自由契約になった福留には、3球団が早くからラブコールを送った。ただ、あくまでもメジャー志向の福留は米球界の動向を最優先したが、12月初旬のウインターミーティングを経ても、米国からいいオファーはなかった。 日本球界復帰に絞った福留だが、古巣の中日は条件面(単年1億円プラス出来高)で劣り、早々に脱落。阪神とDeNAの一騎打ちとなった。 夫人が在京球団希望ともいわれたため、当初はDeNA有利が伝えられたが、最終的に阪神は3年契約(3年目は球団に選択権)年俸1億5000万円プラス出来高を提示。DeNAは2年契約を3年に修正し、総額6億円を提示したとみられる。 両球団ほぼ同等の条件下で福留が選択したのは、阪神だった。関係者によると、福留は高校時代(PL学園)にもプレーした思い入れの強い“聖地”甲子園球場を本拠にして、野球をすることを希望したという。 表向きは「甲子園球場でプレーしたい」というのが阪神入りの理由だが、福留はある面でDeNA入りをちゅうちょしたともいわれているのだ。 それは、10月にDeNAが発表した禁煙令。同球団では新人選手は全面禁煙、それ以外の選手にも禁煙を強く勧める方針を示した。前述の関係者によると、「福留は喫煙者であるため、DeNAの禁煙令はネックになったようです。ベテラン選手でも、喫煙ぐらいでうるさくいわれたのではたまりません。提示条件がほぼ同じなら、『DeNAに行って気を遣うより、阪神に行った方がいい』と結論しても、致し方ないところです」と話す。 プロは結果を出して、なんぼの世界。禁煙令が原因でDeNAが大魚を逃したのなら、チーム強化の意味で、その方針にも疑問が残る。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月25日 11時45分
寺原のFA帰還は計算済み? オリックスが『人的補償』要求でホークスは戦々恐々
本当の駆け引きは「これから」だった。オリックスバファローズが先発ローテーションの一角、寺原隼人(29)を喪失したのは11月23日だった。同日はベテラン・日高剛捕手(35)が阪神入りを正式表明している。「本人たちの意思が固かった。仕方ない…」と村山良雄・球団本部長は肩を落としたが、年の瀬が迫るにあたって、「オリックスの強かさ」を感じる声も強くなってきた。 「寺原が『故障者特例措置』で(国内)FA権を取得するのは分かっていたこと。シーズン中盤以降、(フロントは)意見交換レベルで話をしており、この時点で慰留交渉は難しいと判断していました」(プロ野球解説者の1人) 今でこそだが、寺原の『ホークス愛』と『九州への帰郷願望』はオリックス入りした昨季から持っていたのではないだろうか。 昨季、寺原は初のオールスター戦出場を果たしている。『プロ10年目』(当時)での初出場と言うと「遠回りをした感」は否めないが、 「見渡せば、ファースト小久保さん、セカンド本多、ショート宗(川)、サード松田…みんなソフトバンクやしね!」 と、自身のオフィシャルブログでその感想を述べている。古巣を懐かしむ思いはファンも感じていたわけだから、オリックスフロントも当然、気付いていたはずだ。 「寺原に対し、阪神も興味を示しているとの情報も交錯していましたが、移籍先がソフトバンクとなれば、話は別です。戦略を二重、三重に立てられる」(前出・同) ソフトバンクは人材の宝庫だ。選手層の厚いソフトバンクは「28人のプロテクト枠」では有力選手をガードしきれない…。 現在の国内FAに関する補償だが、FA権行使で戦力を喪失する側の球団は金銭か人的補償のいずれかを主張できる。オリックスは「寺原の慰留失敗」を前提に、人的補償を期待していたような節も見受けられる。 寺原がソフトバンクと交渉に入った直後から、関西メディアは昨年、ソフトバンクがFAで帆足和幸投手を獲得した際、前在籍チームの埼玉西武に『獲得可能選手のリスト』を提出。両球団の関係者談として、ベテランの松中信彦がプロテクト漏れしていたのは当時も伝えられたが、そのことを改めて報じられている。ホークスで長くコーチを務めた森脇浩司・新監督の「小久保、松中は本当によく練習する」なる談話は、寺原獲得を狙うソフトバンク側への牽制となり、また同時に、「オリックスは寺原流出を前提に人的補償のシミュレーションをすでに始めている」との印象を受けたプロ野球関係者も少なくなかった。 「名簿を提出する側も一苦労ですよ。第一、28人までしかプロテクトできないので、相手球団がどんなタイプ、どのポジションを守れる選手を欲しているのかなどを調べ、主力選手の中からその標的外と思われるタイプをプロテクトから外します。前年、松中がプロテクトから外れたというのは、高額年俸選手だから『手を出しづらい』と読んだからでしょう」(前出・同) ソフトバンクには出場機会を待っている有能な若手も多い。オリックス側に28人のプロテクト選手を除いた『獲得可能な選手リスト』が届けられたのは、12月12日。ルール上、その内容は公表できないことになっているが、オリックスは昨年オフ、韓国の主砲・李大浩(30)を獲得したように、『大型補強』を行う資金力は持っている。「高額年俸でも躊躇しない」といった関係者の声も出ていただけに、ビッグネームの一本釣りを狙ってくるかもしれない。 人的補償の回答期限は1月13日だ。寺原のFAは『パの勢力分布図』を変えてしまうかもしれない。
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スポーツ 2012年12月25日 11時45分
“痔主”の上原浩治 レッドソックス入団の意外な決め手
レンジャーズからFAとなっていた元巨人の上原浩治投手(37)が、同軍からの残留オファーがありながらも、レッドソックスと年俸425万ドル(約3億5900万円)プラス出来高で合意。12月18日(日本時間19日)に入団が発表された。契約は1年だが、一定の成績を収めれば、2年目も延長される。レッドソックスではセットアッパーとしてのみならず、クローザーでの期待も懸かる。 今季の上原は背筋痛で苦しみ、37試合の登板にとどまったが、セットアッパーとして36回を投げて、0勝0敗1セーブ7ホールド、奪三振43(奪三振率10.75)、与四球はわずか3、防御率1.75と安定した成績を残した。レンジャーズから残留要請を受けたのは当然のことだったが、レッドソックスに移籍した決め手となったのは、意外な理由だった。 上原は巨人入団1年目の99年、新人ながら20勝(4敗)をマーク。勝率.833、防御率2.09、奪三振179で、最多勝、最高勝率、最優秀防御率、奪三振王に加え、新人王、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞の8冠に輝く大活躍をみせた。その一方で、実は血便に悩ませられる日々が続いた。その後、痔の手術を受けたが、それ以降、トイレには過敏になっている。 国内ではかなり普及している温水洗浄便座付きトイレだが、米国での普及率は低い。そのため、スプレー式の尻拭きを常に携帯しているのだ。当然、各球場のクラブハウスで温水洗浄便座付きトイレが設置されているケースは少ない。 その点、レッドソックス本拠のマサチューセッツ州ボストンのフェンウェイ・パークには、それが付いていたというのだ。上原は「クラブハウスのトイレの一つに付いていた。うれしかった。99%、入団は決めていたけど、最後の1%の決め手はそれだった」とホンネをポロリ。 むろん、それ以外の条件が前提でレッドソックス入団を決めたわけだが、温水洗浄便座付きのトイレの存在も、侮れなかったようだ。これで、上原は来季、トイレの心配をせずに野球に集中できそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月24日 16時00分
2年目のダルビッシュに大きな不安要素 新女房は米球界きってのトラブルメーカー
今季、16勝(9敗)を挙げ、1年目の日本人投手としては最高の白星をマークしたレンジャーズ・ダルビッシュ有投手(26)の2年目に、大きな不安要素が噴出した。 レンジャーズはホワイトソックスからFAとなっていたA・J・ピアジンスキー捕手(35)と、1年750万ドル(約6億3300万円)で合意した。レンジャーズではFAの正捕手マイク・ナポリ(31)が、レッドソックスと3年総額3900万ドル(約32億9200万円)で合意しており、ピアジンスキーはナポリの後釜となる。 そのピアジンスキーだが、とかくトラブルメーカーとして有名。トランプ遊びに熱中して、投手の投球練習に付き合わなかったり、守備中には過度なささやき戦術で打者を挑発。ラフプレーも多く、乱闘騒ぎも度々起こしている。 今年6月に米男性誌メンズ・ジャーナルが現役選手100人を対象に「最も嫌われている選手」のアンケートを取ったところ、ピアジンスキーはダントツの1位になった。また、昨年9月にスポーツ・イラストレイテッド誌が現役選手215人を対象に行った「最も卑劣な選手」のアンケートでも堂々1位になっており、文字通り、“札付きのワル”なのだ。 ただ、打者としては、今季135試合に出場、27本塁打77打点、打率.278をマーク。108試合出場、24本塁打56打点、打率.227のナポリの成績を上回っており、攻撃面では十分にナポリの穴は埋められそうだ。 問題は守備面。今季、ダルビッシュは打撃優先で雑なリードをするナポリとは相性が合わず、前半戦では、ヨービット・トレアルバ捕手(34=ブルワーズからFA)とコンビを組むことが多かった。そのトレアルバが7月31日(日本時間8月1日)に戦力外通告を受け、再びナポリと組むようになると、ダルビッシュは精彩を欠き不振に陥った。その後、カブスからトレードで移籍したジオバニー・ソト捕手(29)とバッテリーを組むようになると、繊細なリードをするソトとのコンビネーションは上々で、終盤はソトがダルビッシュの専属捕手となっていた。 今オフ、レンジャーズではFAとなっていた今季43本塁打、128打点の主軸打者ジョシュ・ハミルトン外野手(31)がエンゼルスと合意。マイケル・ヤング内野手(36)がフィリーズへトレードされるなど、打撃面では戦力ダウンとなりそうで、今季のダルビッシュのように打線の援護で勝つケースは減ることも考えられる。 今季はロン・ワシントン監督(60)の意向で、ダルビッシュの女房役は打撃より相性が優先された。だが、来季、チーム事情で打撃優先ともなれば、当然、ダルビッシュは問題児のピアジンスキーと組まざるを得なくなる。ピアジンスキーとのコンビがうまくいかなければ、果たして今季のような活躍ができるかどうか、暗雲が垂れ込める。幸いなのは“恋女房”のソトが、チームに残留したことだが…。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月21日 15時30分
野球の五輪復帰に向け苦肉の策
08年北京五輪を最後に五輪種目から外された野球が、20年夏季五輪での復帰を目指し、苦肉の策を検討していることが分かった。 国際野球連盟(IBAF)はソフトボールと1競技2種目としての採用に向け、「世界野球ソフトボール連盟」(WBSC)の名称で、両競技を統括する国際団体の設立を決めている。 20年夏季五輪の実施競技は来年5月の理事会で絞り込まれ、9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で決定する見込みとなっている。 五輪競技に採用されるために、ネックになっているのがテレビ放送に適しているかどうか。すなわち、野球は試合時間が長すぎることが懸案事項なのだ。 ご承知の通り、野球の試合時間はサッカーなど、他の競技に比べると明らかに長く、3時間前後かかってしまう。それが、テレビ放送に適さず、五輪競技とする上での障害にもなっているのだ。 IBAFでは五輪復帰を最優先事項として、時間短縮のために、9回ではなく7回制を検討しているというのだ。野球は終盤の8、9回の攻防が面白いとの意見も多いが、五輪復帰優先の苦肉の策だ。 すでに北京五輪でも時間短縮のため、延長11回からはタイブレーク制(※注)を導入したが、それでもIOCから「長い」と批判が出た。ただ、試合時間を決めて、打ち切るシステムは野球には向かないとして、7回制導入を検討している。 これは五輪の1次リーグなどの予選で採用し、メダルが懸かる準決勝、決勝には採用しない方向。IBAFでは今後、タイブレーク制の継続も含め、試合時間を短縮する方法を詰めていく方針だ。 試合時間の長さが原因で、五輪に復帰できないのであれば、競技のルール変更もやむを得ず、背に腹は代えられぬところだろう。(落合一郎)※注※08年北京五輪では延長11回から無死一、二塁で攻撃を始めるタイブレーク制が採用された。打順は監督が任意で決めるものとされた。
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