スポーツ
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スポーツ 2013年01月18日 11時00分
宿命のライバルの因縁 松井秀喜「引退」を決断させたイチローのヤンキース残留(1)
「松井は日本には帰ってこないですよ! ましてや将来的に読売巨人軍監督など引き受けるわけがない。あるとすればメジャー。しかも、ヤンキース監督なら引き受けるでしょう。これは相手がある話ですから松井本人の意思で決められることではないですが、現役時代から『僕の本心はヤンキースで引退したい』が願望であり、こだわりでした」 松井秀喜(38)の父親・昌雄氏と親しいマスコミ関係者から聞いた話だ。松井の本心を知る数少ない人物の証言である。 昨年12月27日(日本時間28日)、巨人、ヤンキースで活躍したゴジラ松井が引退を表明した。日米通算2643安打、507本塁打を放ち、20年間に及ぶ現役生活にピリオドを打った。 昨年7月25日、レイズから戦力外通告を受けた後も、ニューヨークでトレーニングを続けていた。「トリプルAからでも這い上がってやる」。自ら鼓舞しメジャー球団からのオファーをひたすら待っていた。 僅かな期待ながらも、古巣ヤンキースからの打診を待ちわびていた松井に、衝撃が走ったのは12月19日だった。FAとなっていたイチロー(39)とヤンキースが2年1300万ドル(約11億円)で契約したことを正式に発表したからだ。 お互いライバル視する松井とイチローには運命の悪戯が隠されている。 昨年7月23日、イチローがヤンキースへ電撃移籍したニュースは日米のファンを驚かせただけでなく、松井の胸には大きく突き刺さった。考えられない衝撃に絶句した。松井が最後の花道として熱望していたヤンキース復帰に、イチローもまたラストを飾る球団に選んだからだ。 しかも、2日前に松井はレイズから戦力外通告−−。常に意識し合ったスター選手からすれば、屈辱以上のものだったに違いない。 また、2人の立場は予期せぬ方向へも波及していった。昨年3月、大リーグ日本開幕戦レセプションで、松井との確執が消えてない渡辺恒雄球団会長が、イチローへ巨人監督要請したことだ。さらに、同8月には、ラジオ番組で将来の巨人監督として「松井かイチローか」という個人名を出した質問に対し「僕はイチロー」と渡辺会長は答えている。 巨人の4番を背負った松井と外様のイチロー。松井は「読売は嫌いだから帰らない」または「ナベツネ嫌い」を発言したことはないが、松井が巨人からヤンキースへ移籍('02年)したときの経緯に携わった側近のアドバイスも、「意地でも読売には帰るなよ」だった。
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スポーツ 2013年01月17日 15時30分
今場所もダメダメ! 3年ぶり4大関総崩れの失態
毎場所、繰り返される大関陣のふがいなさぶり。「今場所こそは…」と期待をしても、結果は出ない。そして、やはり今場所もダメダメだった。 大相撲初場所(両国国技館)はまだ4日目が終わったばかりだというのに、4人の大関陣は早くも優勝戦線から撤退の様相となった。 4日目(1月16日)、琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)が平幕・妙義龍(26=境川)にはたき込みで敗れると、鶴竜(27=井筒)も平幕・安美錦(34=伊勢ケ浜)にはたき込まれ、稀勢の里(26=鳴戸)は大関復帰を狙う関脇・把瑠都(28=尾上)にすくい投げで敗れた。そして、琴奨菊(28=佐渡ケ嶽)は関脇・豪栄道(26=境川)に突き落とされて、4大関が総崩れする大失態を演じてしまった。 4大関すべてが敗れるのは10年春場所(3月=大阪)の中日(8日目)以来、約3年ぶり。この時は日馬富士(28=伊勢ヶ浜=現横綱)、琴欧洲、魁皇(40=現・浅香山親方)、琴光喜(36=解雇)の4人だったが、最終的に、同場所では日馬富士と琴欧洲が辛うじて2ケタの10勝(5敗)。琴光喜は9勝(6敗)、魁皇は8勝(7敗)止まりに終わり、全勝優勝した1人横綱の白鵬(27=宮城野)には遠く及ばなかった。 このていたらくに、北の湖理事長(元横綱)は「大関は全然いいところがない。負け方も悪い。まだ4日目だよ。誰かが優勝争いに残らないと。意地を見せてほしい」と怒り心頭。 今場所、4日目が終わった時点で、琴奨菊がただ一人、3勝1敗。稀勢の里、鶴竜、琴欧洲の3人に至っては2勝2敗。優勝争いは日馬富士、平幕の北太樹(30=北の湖)、栃乃若(24=春日野)が4連勝でトップを走り、白鵬らが1敗で追走している。 この先、中盤戦以降、大関陣には横綱、大関との潰し合いが待っており、1敗の琴奨菊はともかく、すでに2敗を喫している3大関が優勝争いに加わるのは難しい状況。 先場所(昨年11月九州場所=福岡)、5大関のなかで2ケタの10勝(5敗)を挙げたのは稀勢の里だけで、琴奨菊、鶴竜、琴欧洲は1ケタ勝利に終わり、2場所連続途中休場の把瑠都(28=尾上)は関脇に陥落。5人も大関がいても、誰一人、優勝争いに絡むことはできなかった。 今場所もまた同じことが繰り返されそうな気配だ。大関陣が奮起しなければ、優勝争いは盛り上がらない。もはや、この4大関には期待をかけるなということなのか…。(落合一郎)
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スポーツ 2013年01月16日 15時50分
巨人・沢村 原監督の甥・菅野加入で抑えに強制転向か!?
昨季、日本一を果たした巨人・原辰徳監督(54)が、沢村拓一投手(24)の抑え転向プランを練っている。 昨年12月、優勝旅行先のハワイでのことだった。3月のWBCで抑え候補にリストアップされている沢村のシーズンでの起用に関して、「沢村だって、十分(抑えの)可能性があるんじゃない」と仰天発言。 原監督は「2ケタ勝利を挙げているとはいえ、2年間でいくつ貯金したの? 彼の働きどころとして、もっとふさわしいところがあるのかもしれない」「あれだけのボールを持っているのだから。その辺のところもね、2012年、日本一になったけれども、やはりさらに強くするためには、チームの一人一人の力を、どういう歯車の中で使う方がベストなのか、というのを余計に考えないといけないと思う」と、沢村に抑え転向プランがあることを明かしていた。 これを伝え聞いた沢村は抑え転向を断固、拒否の構え。現在、グアムで自主トレ中の沢村は「原監督が、自分を抑えにしたい意向を新聞で読んだ。でも、自分は先発一本でやらせてもらうつもりでやっています。それしか考えていないです。オフに入ってから、先発としての調整をしていますし、キャンプでは成長したところを見せたい」と話している。 1月15日、客員教授を務める国際武道大で特別講義を行った原監督は、受講した学生から、沢村の抑え転向について聞かれると、「新聞紙上でグチュグチュ言っているようだけどね。拒否しているとか、していないとかではなく、沢村あっての巨人ではなく、巨人あっての沢村。その部分は十分、理解しているでしょう。しかし、強い意志の中で巨人の先発ローテを守りたい、というのは伝わってきた」とコメント。 「今年は先発投手として内海(哲也)同様、多く貯金ができる先発投手になってもらいたい。これがボクの希望です」としながらも、「適材適所の中でチームを作るのも重要なこと。いいコンディションを作って2ケタ勝利は挙げるけども、この2年間、貯金はしていない。そういう現実はある」と、今季の起用については、まだ流動的であることを示唆した。 沢村は11年に11勝11敗をマークし新人王を獲得。昨季も10勝10敗で、ルーキーイヤーから2年連続で2ケタ勝利を挙げた。しかし、貯金はゼロ。投球回は200回(11年)から169回2/3(12年)に減り、防御率は2.03(11年)から2.86(12年)と、ともに大きく数字を落とした。 原監督が引っかかっているのは、沢村の勝率の悪さだ。エースの内海(30)は18勝5敗(11年)、15勝6敗(12年)と2年間で22の貯金を作っている。昨季FAで移籍した杉内俊哉投手(32)は終盤、故障でリタイアしたものの、12勝4敗で8つの貯金をした。二人の勝率と比較すれば、いかに沢村の勝率が悪いか明白だ。 それを思えば、原監督が沢村は先発に向かないと考えても無理からぬところ。沢村の持つ剛速球とハートの強さをもってすれば、抑えの方が先発より適性があると考えるのも自然な流れだ。 しかし、沢村の抑え転向プランの背景は、それだけではなく、かわいい甥の菅野智之投手(23)の加入も影響しているようだ。日本ハムの指名を拒否して浪人してまで、“叔父愛”を貫いただけに、原監督にとっては眼に入れても痛くないほど、かわいい存在であることは間違いない。 某スポーツ紙記者は「原監督はなんとしても、菅野をローテーション投手として育てたいでしょう。菅野が先発で投げられれば、先発枠に余剰人員が出ます。そうなると、誰をリリーフに回すかとなると、沢村が候補に浮上したのでしょう」と語る。 原監督の発言を聞く限り、沢村の抑え転向は決定事項ではなく、状態を見て臨機応変に対応する意向のようだ。だが、菅野が先発で使えるメドが立てば、チーム方針で沢村が強制的に抑えに配置転換される可能性もありそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年01月15日 15時30分
お先真っ暗! 大関復帰目指す把瑠都は風前の灯
まさにお先真っ暗というしかない。 大相撲初場所(両国国技館)で大関復帰を目指す関脇・把瑠都(28=尾上)が、2日目で早くも手痛い1敗を喫した。 昨年秋場所(9月=両国)で右足親指をはく離骨折、九州場所(11月=福岡国際センター)では左太ももを肉離れし、2場所連続で途中休場し負け越した把瑠都は、関脇に陥落。今場所、10勝以上を挙げれば特例で大関に復帰できる。 初日(1月13日)こそ、平幕の豊響(28=境川)を上手投げで破ったものの、2日目(14日)は大関・琴奨菊(28=佐渡ケ嶽)にいいところなく寄り切られ、早くも黒星がついた。 現行の制度となった69年の名古屋場所以降、大関から関脇に陥落した例は16あるが、そのうち大関に復帰できたケースはわずか3割の5例しかない。しかも、2日目までに黒星を喫して再昇格できた例は一度もない。 九州場所で痛めた左足は完治にはほど遠く、場所前満足な稽古はできず、7日の横綱総見も欠席した。相撲内容が良ければ、まだ希望も見いだせるが、この状態では残り13日で9勝以上をマークするのは至難のワザだ。ノルマの10勝を挙げられなければ、一からやり直しとなる。 北の湖理事長(元横綱)は「前半戦でこの1敗は痛い。前に攻めていく相撲を取らないと厳しい」と、ほとんどダメ出し。 体調は万全ではなく、稽古も不十分となれば、頼れるのは気力と地力だけ。残る13日間でサバイバルを懸ける把瑠都だが、大関復帰は風前の灯といえる。(落合一郎)
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スポーツ 2013年01月14日 15時30分
たなぼたでソフトバンク馬原獲得したオリックスのFA損得勘定
オリックスは1月12日、FAでソフトバンクに移籍した寺原隼人投手(29)の人的補償として、かつての抑えのエースである馬原孝浩投手(31)を獲得したことを発表した。 馬原は07年に38セーブを挙げて最多セーブ王のタイトルを獲得するなど、ソフトバンクのクローザーとして君臨。通算180セーブは球団最多で、歴代7位。現役では岩瀬仁紀投手(中日=38)の346、藤川球児(カブス=32)の220に次ぎ3位で、日本球界を代表する抑え投手の一人だ。 その馬原が流出してしまったのだから、ソフトバンクは絶句するしかなかった。馬原は11年7月に右肩を故障し、12年2月に右肩腱板及び関節唇のクリーニング手術を受けた。昨季はシーズンをリハビリに費やし、1試合の登板もなかった。 ソフトバンクではまだリハビリ段階の馬原を、まさか人的補償でオリックスが指名することはないと判断し、王貞治会長(72)も同意の元、28人のプロテクトから外していたが、この読みが甘かった。馬原は秋山幸二監督(50)と同じ地元九州の熊本出身で、選手間の人望も厚かっただけに、ソフトバンクではショックを隠せない。 してやったりなのはオリックスだ。まさか、馬原が人的補償で獲れるとは思っていなかったはず。11年に12勝を挙げたローテーション投手の寺原の流出は痛かったが、馬原が復活を果たして全盛期並みの働きをみせれば、寺原が移籍したマイナス分は十分カバー可能。オリックス森脇浩司新監督(52)は、今季から守護神の岸田護投手(31)を先発に転向させる意向で、馬原がカムバックできれば、その思惑もぴったりはまる。そうなれば、オリックスにとっては人的補償どころか、最高の補強となる。 一方、オリックスは阪神から浮いた存在になっていた平野恵一内野手(33)をFAで獲得。内外野をこなすユーティリティープレーヤーの平野の加入は、プラスとなるのは間違いない。人的補償で阪神に流出したのはプロわずか3勝で、昨季はわずか1試合の登板に終わっている高宮和也投手(31)で、オリックスにダメージはない。 馬原が復活できればという条件付きになるが、FA絡みで馬原、平野を獲得したオリックスのFA損得勘定は大きなプラスになりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年01月12日 17時59分
前日本ハム・田中賢介 マイナー契約で控え要員でもジャイアンツ入りしたワケ
日本ハムからFA権を行使して米メジャー入りを目指していた田中賢介内野手(31)が、ナ・リーグ西地区に属するジャイアンツとマイナー契約で合意したことが、1月9日に分かった。 ジャイアンツは昨季のワールドシリーズ覇者で、10年にも世界一となった強豪チーム。田中は招待選手として春季キャンプに参加し、開幕メジャー入りを目指すことになる。 田中の守る二塁には昨季のリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝き、シーズン通算で打率3割をマークした堅守のマルコ・スクタロ内野手(37)がどっかり座っており、田中がいきなりレギュラーを奪うのは至難のワザ。まずは、控えの内野手として、メジャーのメンバーに入ることが目標となる。 田中には他球団からも複数のオファーがあった。にもかかわらず、あえてマイナー契約でメジャー昇格できても控え要員となるジャイアンツを、なぜ選択したのだろうか。 関係者によると、田中は「一番自分の能力が発揮できる場所」と話しているという。ジャイアンツのブルース・ボウチー監督(57)はスモールベースボールを掲げ、日本式な送りバント、進塁打も多用する。ボウチー監督が描くち密な野球は、バントが得意で、正確なバットコントロールが売りの田中には最適な球団ともいえるのだ。 某スポーツ紙記者は「決め手となったのは、1年後にFAになる契約条項が含まれている点です。マイナー契約からのスタートでも、今季結果を残すことができれば、オフにはFAとなって、ジャイアンツを含めて、好条件でオファーを待つことができます。あくまでも、結果が出せたらの話ですが、この条項は契約するにあたって、大きかったようです。また、ナ・リーグには指名打者制がありませんので、ア・リーグより代打として出場機会が増える可能性が高くなります」と語る。 とはいえ、メジャーに昇格して試合に出場する機会を得て、結果を残さなければ、田中の思惑は机上の空論に終わってしまう。前年、マイナー契約でマリナーズ入りした川崎宗則内野手(31=元ソフトバンク)は、開幕メジャー入りを果たしたが、打撃面で結果が出せず、1年で自由契約となり、いまだに今季の所属先が決まっていない惨状だ。 レギュラーを期待されてアスレチックス入りした前西武の中島裕之内野手(30)とは、その待遇に大きな開きがある。控え選手を承知で、あえて厳しい競争に身を置く田中のサバイバルは吉と出るのか?(落合一郎)
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スポーツ 2013年01月11日 15時30分
新弟子不足浮き彫りに! 横綱・大鵬ら輩出した名門・二所ノ関部屋が104年の歴史に幕
昨年5月、元横綱の初代若乃花(貴乃花親方の叔父)、輪島、元大関・魁傑(現・放駒親方=前理事長)らを育てた名門・花籠部屋が閉鎖されたばかりだが、またひとつ、伝統ある相撲部屋が消滅する。 1909年(明治40年)1月に創設され、史上最多の優勝32度を誇る元横綱・大鵬、玉錦、元大関・佐賀ノ花、大麒麟らを輩出し、初代若乃花や元横綱・玉の海らも在籍した二所ノ関部屋(師匠は元関脇・金剛)が今年初場所(1月13日初日=両国国技館)を最後に閉鎖することが分かった。 同部屋は実に104年もの歴史をもち、後にプロレスに転向して成功した元関脇・力道山、元幕内・天龍(源一郎)らも籍を置いた。 師匠である二所ノ関親方が今年11月の九州場所を最後に定年退職する予定であるうえ、昨年秋に脳梗塞に倒れ、長期入院中で部屋の運営が困難になっていた。同部屋には北陣親方(元関脇・麒麟児)、湊川親方(元小結・大徹)、富士ヶ根親方(元小結・大善)と3人の部屋付き親方がおり、後継を探したが話はまとまらず、閉鎖の結論に至った。 というのが表向きの理由だが、実態として、深刻な角界の新弟子不足に大きな要因がある。かつて、隆盛を築いた同部屋だが、現在は関取もおらず、所属力士は三段目、序二段、序ノ口に1人ずついるだけで、わずか3力士のみ。 これでは部屋に入ってくる収入も限られ、相撲人気低下の状況下では弱小部屋の新弟子獲得はままならならず、運営は極めて厳しい状態。3人の部屋付き親方が苦労するのを分かっていて、後継したくないのは当然のことといえる。 初場所後、北陣親方、湊川親方と所属の行司1人、床山1人は松ヶ根部屋(師匠は元大関・若嶋津)に、富士ヶ根親方は貴乃花部屋(師匠は元横綱・貴乃花)に転籍する見通しで、3力士は引退する予定。 横綱・大乃国(現・芝田山親方)を輩出した放駒部屋も、親方の定年により初場所後に閉鎖されることが決まっており、相撲部屋を取り巻く環境は年々厳しくなっている。 大鵬の納谷幸喜氏は古巣の消滅に、「いろいろな方々で築いてきたものがなくなるのだから、わびしいし、寂しい。二所ノ関一門の力で何とか再興してほしい」とコメントしたが、「かつての名門」というだけで、部屋が再興できるほど、今の角界は甘くはないだろう。(落合一郎)
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スポーツ 2013年01月09日 17時15分
レンジャーズが“ダルビッシュ効果”でちゃっかり入場料値上げ!
MLBのレンジャーズは1月8日(日本時間9日)、本拠地レンジャーズ・ボールパークで開催する今季公式戦のチケット料金を値上げすることを発表した。 ほぼ全席で、昨季より最大10ドル(約870円)の入場料がアップする。ただ、最上階の一部座席は対戦相手や先発投手、その時のチーム成績などが加味されて値段が上下する変動制になる。 昨季のレンジャーズは、81試合で球団新記録となる346万280人の観客を動員するバブル景気となった。これまでの最高は前年(11年)の294万6969人で、実に51万3311人の大幅増。昨季のチケット料金は1階内野席で100ドル(約8700円)前後で、1人当たりの入場料を100ドルとすると、5133万1100ドル(約44億8530万円)の増収となった。 レンジャーズの大幅な観客動員増の要因はいうまでもなく、ダルビッシュ有投手(26)の加入。レンジャーズはポスティングシステム(入札制度)で、ダルビッシュを落札するのに、5170万3411ドル(当時約40億円)の費用を要したが、それもわずか1年の入場料収入増で、元が取れた計算になる。 ダルビッシュ効果で潤ったレンジャーズは、強気にチケット料金の値上げを強行した。今季の観客動員が昨季並みとしたら、10ドルの値上げでも、約3460万2800ドル(約28億8500万円)程度の増収が図れることになる。 ただ、値上げは諸刃の剣で、それが原因で観客動員が落ちる可能性もある。また、ダルビッシュも2年目となり、新鮮さは失われてしまう。果たして、昨季同様のダルビッシュ効果が、今季も期待できるかどうかは疑問だ。値上げがネックとなり、観客動員減にでもなれば、レンジャーズの増収計画は露と消える。(落合一郎)
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スポーツ 2013年01月08日 15時30分
ゲーム事業好調の金満DeNA 今度は駅伝に進出へ
この不景気のさなか、カネがあるところにはあるものである。 10年オフにプロ野球・横浜ベイスターズ(親会社はTBS)を買収したソーシャルゲーム大手のDeNA(本社・東京都渋谷区)が、今度は陸上界に進出することが分かった。 DeNAでは今年3月で廃部となる、かつての名門・エスビー食品陸上部をチーム丸ごと受け入れることになった。1月10日に発表される予定。 同社陸上部はマラソン界のスーパースターといえる瀬古利彦氏(56)を擁し、80年代には黄金期を築き、84年からは全日本実業団駅伝で4連覇を達成した。しかし、マラソンなど個人の強化を優先したため、チームは弱体化。01年以降は同大会に出場することすらなかった。 昨年8月、同社の経営合理化により、廃部が決まった陸上部は受け入れ先を模索。この度、DeNAへの移籍が決まった。同社陸上部にはスポーツ推進局長の瀬古氏を始め、スタッフが6人。選手は08年北京五輪・長距離代表の竹沢健介(26)ら6人が在籍するが、12人全員がDeNAに移る。 個人競技のマラソンと違って、企業名がクローズアップされる実業団駅伝は宣伝効果も高く、DeNA陸上部は駅伝に力を入れることになる。 野球では1年目の昨季、最下位脱出はならず。CS(クライマックスシリーズ)進出に向け、なりふり構わぬDeNAは、カネにモノを言わせて、中日から4番打者のトニ・ブランコ内野手(32)を始め、ホルヘ・ソーサ投手(35)、エンジェルベルト・ソト投手(30)の即戦力3人を強奪した。 やる以上は、元日恒例の全日本実業団駅伝日本一を目指す。アマチュア陸上界では、引き抜きは御法度だが、DeNAでは正式に受け入れが発表された後には、新卒選手など新戦力の獲得にも着手する。 野球に続き、陸上への進出は“カネ”の裏付けがあってこそ。ゲーム業界では昨年5月に課金制のアイテム商品・コンプガチャ問題が発生。業界大手各社はコンプガチャの廃止を決定した。これが影響して、ライバル企業のグリーは減益したが、DeNAは絶好調。 DeNAはコンプガチャ問題以降もゲーム事業は順調で、昨年11月に発表された12年度第2四半期(6月〜9月)決算によると、売上収益は503億円で前年同期比45%増。営業利益は204億円で前年同期比38%増、四半期利益は201億円で前年同期比48%増と、大幅に増益している。 アマチュアスポーツ界では、不況により実業団が次々に廃部するケースが相次いでいる。DeNAは右肩上がりの業績を背景に、野球、陸上にとどまらず、スポーツ界を席捲しそうな勢いだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年01月07日 15時30分
元巨人のスター選手・趙成ミン氏 自殺の真相
新年早々、お隣り韓国から残念なニュースが飛び込んできた。 巨人でも活躍した元プロ野球選手の趙成ミン(チョ・ソンミン)氏(39)が、1月6日早朝、ソウル市内の交際女性のマンション浴室で、首をつって死亡しているのを交際女性が発見し警察に通報した。警察は自殺とみている。 警察や地元メディアによると、趙氏は5日夜、交際女性から別れ話を切り出されたという。その後、女性がいったん外出し、6日午前3時40分頃に帰宅すると、趙氏はシャワーにベルトを引っ掛けて、首をつっていたという。女性が発見した時は、すでに息を引き取っていた。 趙氏は亡くなる前に、「これまでありがとう。私がいなくても強く生きていって」とのメールを女性に送っていた。母親の携帯電話にも「韓国では生きていけない。息子はいなかったと思ってほしい」という内容のメッセージを送っていた。 11年から趙氏は韓国・斗山ベアーズで2軍コーチを務めていたが、契約は更新されず。昨年11月には、ソウル市内の飲食店で知人と暴力沙汰のトラブルを起こしていた。 周囲には「(野球の)現場復帰は難しい」と漏らしていたという。失業そして、失恋…趙氏を襲ったダブルパンチが失意のドン底に追い込み、自ら命を絶ったのだろうか。 趙氏は韓国・高麗大から、巨人と異例の8年契約を結んで96年に入団。2年目の97年に頭角を現し、リリーフで1勝(2敗)11セーブの成績を収める。98年には先発で7勝(6敗)を挙げ、オールスター戦にも出場した。 だが、その後は右ヒジの故障に悩まされ、出場機会も激減。契約を1年残し、02年シーズンで巨人を退団した。 帰国後はシュークリームのチェーン店事業を起こすが失敗。2年のブランクを経て、05年にハンファ・イーグルスで復帰。3年間プレーしたが、全盛期の輝きは取り戻せず、07年シーズンで現役引退。08年からは解説者を務めるなどしていた。日本では通算11勝10敗11セーブ、韓国では3勝4敗の成績を残している。 私生活では00年に韓国の人気女優・崔真実(チェ・ジンシル)さんと結婚。一男一女をもうけたが、04年8月に親族への暴行事件を起こし逮捕されるトラブルを起こし、同年9月に離婚。元妻は08年10月に自殺。2人の子どもは元妻の母親が育てている。 入団からデビュー当初は脚光を浴びたものの、故障に泣かされ、プライベートでも不運が続いた。その一方で暴力沙汰も多く、自らの首を絞める恰好となった。一時は巨人のスターとして活躍した選手の最期としては、あまりにも寂し過ぎる。(落合一郎)
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