スポーツ
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スポーツ 2012年10月23日 15時30分
野球人気捨てたもんじゃなかった! 巨人対中日のCSが高視聴率をゲット
プロ野球のCS(クライマックス・シリーズ)ファイナルステージは、パ・リーグではリーグ制覇の日本ハムが、ソフトバンクに3連勝で日本シリーズに進出。かたや、セ・リーグではリーグを制した巨人が中日に3連敗し、崖っぷちに追い込まれながらも、逆襲の3連勝で日本シリーズにコマを進めた。 昨今、野球人気の低下が叫ばれて久しい。現実に、かつては視聴率が獲れる優良コンテンツだった巨人戦の数字は年々落ちるばかり。そのため、地上波での放送も激減した。 今季に関しては、3月30日の開幕戦(巨人対ヤクルト=日本テレビ系列)でさえ、視聴率(以下、すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)は11.8%とふるわず。年間を通して、巨人戦の視聴率は10%を行ったり来たりで、放送する各局にとっては、“お荷物番組”となりつつあった。 10月17日にスタートした巨人対中日のCSファイナルステージは、日本テレビ系列が全戦生中継。その視聴率は第1戦(17日)=12.1%、第2戦(18日)=8.1%、第3戦(19日)=11.5%と低調だったが、巨人が徳俵に押し込まれたのが視聴者の関心を呼んだのか、それ以降、急上昇。 第4戦(20日)=14.4%、第5戦(21日)=17.5%と、どんどん上がり、第6戦(最終戦=22日)ではついに20.1%と大台を超えた。第6戦の瞬間最高は午後9時18分の30.6%で、今季の野球中継で20%を超えたのは、もちろん初めて。 高視聴率となったのは、連日1点を争う熱戦が続き、最終戦までもつれ込んだことが最大の要因といえる。数字が低かった第1戦ではBS日テレ、第2戦ではNHK・BS1も同時に中継しており、CSでは全6戦を日テレ系のG+が試合開始から終了まで完全中継した。近年、野球ファンは地上波より、CMが少なく完全中継のBSやCSで視聴する傾向にあり、それらで見た人の数を含めれば、最終戦は実質25%程度の視聴率はあったと推測される。 レギュラーシーズンの公式戦ではなく、CSという特別な試合だったという事情もあるが、まだまだ潜在的に野球人気は健在で、捨てたもんじゃないとの証明になった。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月23日 11時45分
巨人が4-2で中日を撃破 日本シリーズ進出へ
最終第6戦までもつれこんだセ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージで、巨人が4-2で中日を下し日本シリーズへ駒を進めた。巨人は今回のクライマックスシリーズで3連敗のあとに3連勝。日本シリーズは27日に東京ドームで開幕。パ・リーグの覇者日本ハムと対戦する。
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スポーツ 2012年10月22日 15時30分
猫ひろし 公務員ランナー川内優輝に惨敗でリオ五輪に不安
東京湾アクアラインを全面封鎖(午前8時〜午後2時)することで注目を集めた「ちばアクアラインマラソン」(木更津・潮浜公園〜木更津市役所/主催=千葉県、千葉県教育委員会)が10月21日に約1万4000人が参加して初開催され、ロンドン五輪代表からもれた公務員ランナーの川内優輝(25=埼玉県庁)が2位に10分以上の差をつけ、2時間17分48秒のタイムで、ぶっちぎりで優勝した。 今年7度目のフルマラソンとなった川内は、4月の「かすみがうらマラソン」、8月の「北海道マラソン」、9月の「シドニーマラソン」に続いて4度目の優勝。川内は来年の世界選手権(ロシア・モスクワ)への出場権を懸けて、12月2日の福岡国際マラソンに臨む。 一方、千葉県市原市出身という縁で、森田健作千葉県知事の肝いりで、PR大使としてカンボジアからの招待選手で出場したタレント・猫ひろし(35)は、2時間35分52秒で7位。当然のことながら、日本のトップランナーである川内とは18分以上の差をつけられての惨敗だった。 猫がフルマラソンを走るのは2月5日の「別府大分毎日マラソン」以来、約8カ月半ぶり。この際は2時間30分26秒で自己ベストを更新して、いったんはロンドン五輪カンボジア代表の切符を手に入れた(後に取り消し)。 タイム的には自己ベストから5分以上も下回る平凡な記録に猫は、「マラソンは甘くない。こんなんじゃあ、4年後は走れない」とガックリ肩を落とした。 カンボジア内ではライバルのヘム・ブンティン選手が、4月15日のパリ・マラソンで猫の自己最高記録を大きく上回る2時間23分29秒の好タイムを出しているだけに、猫が本気で16年リオ五輪への出場を考えているなら、真剣にマラソンに取り組む必要がありそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月20日 19時10分
ワールドシリーズ出場逃したイチロー 大幅減俸でヤンキース残留か!?
イチロー外野手(38)が所属するヤンキースは、タイガースとのア・リーグ優勝決定シリーズで4連敗と惨敗し、ワールドシリーズ進出はならなかった。 これで、イチローの今季シーズンが終了したわけだが、やはり気になるのは来季の去就。イチローは、今季でマリナーズと交わしていた5年契約が満了しFAとなる。果たして、イチローはヤンキースに残るのか、他球団に移るのかが大きな焦点となる。 プレーオフ敗退が決まった後、イチローは「悔しい思いしかない。ただこういう気持ちは久しく味わっていない。短い時間でしたけれど、本来持っている気持ちを思い出させてもらった」と語った。万年下位のマリナーズ時代は優勝争いの緊張感などなく、淡々とプレーしていたイチロー。移籍したヤンキースで地区優勝、プレーオフを経験し、「ボクがアメリカに来て理想としていたものがここにある。ここでしか味わえないものは確実に存在する」とも話したイチローの心は、残留に傾いたようだ。 現実として、マリナーズに在籍した7月22日(日本時間23日)までは、95試合出場、402打数105安打28打点4本塁打15盗塁、打率.261と低迷し、限界説も飛んだ。ところが、ヤンキースに移籍してからは、67試合出場、227打数73安打5本塁打27打点14盗塁、打率.322と、飛躍的に成績が向上した。シーズン通算安打は178で、昨年の184を下回り自己最低(MLB)となったものの、通算打率は.283で、昨年の.272を上回った。 イチローの働きについて、ブライアン・キャッシュマンGMは「本当に大きく貢献してくれた。グラウンドでもクラブハウスでも好影響を与えた」と評価した。ただ、今後の交渉に関しては「ほかのFA選手とともにオーナーと将来の計画について話し合う」と明言を避けた。 球団がイチローに残留要請を行うかどうかは、他の外野手との兼ね合いがあり、その動向を見極めてからとなりそう。ヤンキースでイチローは主に左翼を守ったが、このポジションには本来、ブレット・ガードナー(29)がおり、故障が癒えれば、イチローが守る場所はなくなる。しかし、FAとなる正右翼手のニック・スウィシャー(31)が、年俸の大幅アップと複数年契約を求めるとみられ、交渉は決裂し退団が濃厚とみられている。そうなれば、イチローが守るポジションが空くことになる。スウィシャーに限らず、レギュラークラスの外野手が流出することになれば、イチローの力が必要になってくる。 ただし、球団は残留要請をするとしても、大型契約を結ぶ考えはない。イチローの今季年俸は1800万ドル(約14億2700万円)といわれているが、提示されるのは400万ドル(約3億1700万円)〜500万ドル(約3億9600万円)程度とみられている。イチローは10月22日で39歳となり、若返りを図るチーム方針に合致はしないが、“単年”での契約なら問題はない。 スポーツジャーナリストのA氏は「状況的には、ヤンキースがイチローに残留を求める可能性は高くなったとみていいでしょう。問題は約4分の1になる大幅減俸を受け入れるかどうかですが、FA権を行使しても、他球団も同程度の条件しか出さないと思います。そうであれば、優勝争いができるヤンキースに残留する道を選択するのではないかと予想しています」と語る。 球団の意向次第ではあるが、来季もイチローがヤンキースのユニフォームを着ている可能性が高くなったといえそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月19日 15時30分
補強に影響も 最下位脱出に向けDeNAが異例の禁煙強化へ
5年連続セ・リーグ最下位に沈むDeNAベイスターズが、球界では異例の禁煙強化に取り組むことになった。 DeNAは10月17日、横浜スタジアムで中畑清監督(58)、コーチ、選手、スタッフらが出席し、専門医を招いて「禁煙セミナー」を実施し、禁煙の勧めを説いた。 球団は今ドラフトから指名した選手には、喫煙を許さない方針を明らかにした。球団関係者は「契約交渉の時にしっかり理解してもらった上で、契約することにします。プロ野球は夢を与える仕事ですし、ウチは変わっていかないといけないチームですから」と説明。 実はすでに今季入団した新人選手に対しても、喫煙を禁止にしており、ルールを破った選手に罰金などのペナルティーを科していたことが明らかになった。宮崎で開催中のフェニックスリーグに派遣されていた飛雄馬内野手(21)、西森将司捕手(育成=24)が球場で喫煙したとして、神奈川・横須賀の2軍施設に強制送還されていたことが判明。フェニックスリーグに出場する若手選手には、7日の宮崎入り前に「禁煙セミナー」を開いていた。池田純球団社長は「球団のルールに違反したものは厳しく処分した」と話している。 新人ではない若手については全面禁止ではないが、強く禁煙を勧める方針。また、実績を残している選手には禁煙を強制はしないが、やはり禁煙を勧めていくことに変わりはない。6年前にたばこをやめたという中畑監督は「喫煙は運動能力の低下につながるので、最下位脱出のために、ぜひ禁煙を勧めたい」と話し、野田尚志チーム統括部長は「若い世代が中堅になった時に、吸わないのが当たり前というチームにしたい」と語った。球団では横浜スタジアムのベンチ裏の喫煙スペースを、廃止することも検討するという。 義務となる新人のみならず、実績を挙げていない若手選手も事実上、禁煙同然。喫煙者の主力選手にとっては、禁止はされないが、このチームに居心地が悪くなることは間違いない。 こうなると、問題になってくるのが補強への支障。ドラフト、FA等で獲得を希望する選手が喫煙者であった場合、「DeNAには行きたくない」となってしまう可能性も十分。プロ野球選手の喫煙率は推定で3〜4割といわれており、相当数いるのは確か。禁煙を強化するばかりに、喫煙者の有望選手を補強できなくなってしまえば、「最下位脱出のため」との目的達成はできなくなってしまう。逆に現在、DeNAでプレーする喫煙者の主力選手が「このチームでは、たばこが吸いづらい」として、FAで流出する危険性もはらんでいる。 時代の流れとはいえ、このDeNAの施策は、果たして吉と出るのだろうか? プロ野球は“結果”がすべての世界である。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月18日 15時30分
逮捕された我龍だけじゃない K-1戦士の不祥事
“喧嘩師”と称し、暴走族キャラで活躍した元K-1戦士の格闘家・我龍真吾(本名・山本真吾)容疑者(37=住所不定)が、離婚した元妻を脅したとして、10月16日、警視庁高尾署に暴力行為法違反容疑で逮捕された。 逮捕容疑は16日午前0時半すぎ、東京都八王子市内を走行中の自家用車内で、約8分間にわたり、元妻の30代会社員の女性に対し、暴力団の名前を出して「家族をメチャクチャにするぞ」などと脅した疑い。 同署によると、我龍容疑者は脅したことは認めたが、「暴力団の名前は出していない」などと供述しているという。2人は子どもの親権をめぐり、トラブルになっていた。 我龍容疑者は新日本キックボクシング協会でデビュー。99年には同団体の初代日本ライト級王座に就いた。05年10月にK-1初参戦。09年5月23日、東京都渋谷区内で大麻約2グラムを所持していたとして、大麻取締法違反(所持)の容疑で警視庁代々木署に逮捕された。だが、初犯であることから不起訴処分となった。これをもって、K-1から追放された。11年7月に引退し、後進の指導に当たるなどしていた。 2度目の逮捕となった我龍容疑者だが、日本人K-1戦士が起こした不祥事は彼だけではない。07年8月23日には、宮本正明(44)が乾燥大麻5グラムを譲り受けた疑いで、大麻取締法違反(譲り受け)容疑で、大阪府警薬物対策課と住吉署に逮捕された。 また、同年10月25日には、天田ヒロミ(39)が東京都荒川区の車道を自転車で走っていたところ、トラックに幅寄せされたと思い、運転手を殴打。傷害容疑で書類送検された。天田はK-1から出場停止処分となったが、先の新生K-1の10・14両国国技館大会で、5年ぶりに参戦した。 決して少なくはないK-1戦士たちのトラブル。リング上で暴走族キャラを演じるのはいいが、リングを下りたら紳士であってほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月16日 15時30分
ドラフト直前・怪情報! やっぱり、アイツはメジャーに行く!?
今秋のドラフト会議の1位指名が見えたのは、10月11日だった。大阪府東大阪市内で、大阪桐蔭の甲子園大会優勝の祝勝会が行われ、“主役”藤浪晋太郎投手(3年)が大勢の記者団に囲まれた。 その囲み取材も和やかなムードで進められ、この日までに予定されていたプロ野球3球団との面接に同席した経緯も同投手の口から説明された。その3球団とは−−。 初陣を切って臨んだのは、いち早く『藤浪1位』を表明した阪神。続いてソフトバンクと日本ハムが面談を行っている。この3球団の動きを知り、在京球団スカウトがこう解説する。 「『もう1人』の主役はメジャー挑戦の可能性が高いということですね…」 もう1人の主役とは、160キロをマークした花巻東・大谷翔平投手(3年)のこと。こちらもNPB12球団から『調査書』が届いているが、プロとの面談に関してはメジャー球団に割く時間の方が多いようだ。 「大谷クンのところにも12球団が『調査書』を送っています。すでに各メディアが伝えている通り、ドラフトの注目は藤浪クン、大谷クン、そして、東福岡の好左腕・森(雄大=3年)クンです。あと、指名重複の可能性が高いのは、東浜巨投手(亜細亜大=4年)です。大谷クンの『決断』によっては、藤浪クンへの入札がさらに集中するか、森クンの方に行くか…」 奇しくも、同じ11日、大谷投手はレッドソックスとの面談に臨んでいた。 すでに、ドジャース、レンジャーズとも会っており、同日、レ軍のエディ・ロメロ国際スカウト部長は「(大谷投手側は)コミュニケーションの部分で不安があった。そういう要望を聞けて良かった」と、面談後に語っていたという。現時点で、大谷投手はメジャー挑戦に傾きつつあると言わざるを得ない。 「日ハムさんが藤浪クンのもとに来たのも、ある意味、大谷クンの米挑戦を裏付けています。センバツ大会前から日ハムさんが大谷クンを1位指名の最有力候補と位置づけ、複数のスカウト体制で追い掛けていました。栗山(英樹=51)監督もキャスター時代に大谷クンを取材していて、その才能、将来性を高く評価していたと聞いています。日ハムさんの『大谷クン1位』はテッパンだと思ったんですが…」 日本ハムが大谷投手にゾッコンだという話は、多く聞かれた。もちろん、日本ハム関西担当スカウトも藤浪投手を追い掛けてきた。ここに来て、藤浪投手の方に挨拶をしたということは「大谷投手は獲れない」、つまり、メジャー挑戦の意志は固いと判断したからではないだろうか。 「ちょっと大袈裟な言い方になりますが、日本ハム内部には『2年連続で1位指名選手が入団しなかったら…』という危機意識みたいなものもあります。藤浪クンは12球団OKの姿勢も表明していますから、前年の菅野(智之)投手のように指名後の交渉が難しくなることはありません」(球界関係者) 他球団も、今回の日本ハムの動きを見て「大谷投手の米球界挑戦」を覚悟したような向きも感じられた。現時点で大谷投手側は「検討中」としかコメントしていないが、『メジャー挑戦』の見出しを立てるスポーツメディアもないわけではない。 10月11日は、高校球界を代表する両投手にとって、意味のある1日になったようである。※大谷投手とレッドソックスの面談に関するコメントは共同通信社等の報道を参考にいたしました。
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スポーツ 2012年10月15日 15時30分
クライマックス失格のらく印押された斎藤佑樹にいちるの望み
パ・リーグのクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ(10月17日から)の先発枠争いから脱落した日本ハム・斎藤佑樹投手(24)が、条件付きでベンチ入りする可能性が出てきた。 不振のため、7月30日に2軍に降格した斎藤は、9月29日に1軍復帰。同月30日のソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)でプロ入り初のリリーフ登板に臨み、1回を無失点に抑えた。そして、日本ハムの優勝決定後の10月5日、楽天戦(札幌ドーム)で先発した斎藤だったが、4回2/3を投げて9安打6失点と大炎上。今季8敗目を喫した斎藤は翌6日に1軍出場選手登録を抹消され、先発枠どころか、CSのベンチからも外される危機にさらされた。 10月12日、宮崎で開催中のフェニックスリーグでの韓国ハンファ戦(アイビー)で、リリーフとして登板した斎藤は、2回を1安打無失点に抑え3三振を奪った。さらに、プロ入り最速の146キロをマーク。CSへのラストチャンスともいえた試合で好投した斎藤は、「自分で取り組んでいる課題が、うまく出来た」と手応えを感じていた。 栗山英樹監督は14日、札幌入りするメンバーに斎藤を選ばなかったが、その好投には満足げで、「最大6戦ある。登録、抹消しながらいかないといけないかもしれない」と話した。斎藤は追試ともいえる16日の阪神戦(ひむか)で登板する予定で、その投球内容が良ければ、1軍から招集される可能性も出てきた。 とはいえ、そうなっても、CSファイナルステージの初戦から28人の枠に入ることはなさそうだ。1軍に合流しても、斎藤に与えられるとみられるのは予備要員。闘いがもつれた際に、出場選手登録を抹消される投手が出た場合、代わりに登録されるケースも出てくると思われる。いずれにせよ、宮崎から札幌に帰還するためには、次回登板でも結果を出すしかないようだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月14日 11時00分
念願の全国大会出場を勝ち取った「自衛隊野球部」
3年ぶりにリーグ優勝を決めた巨人。圧倒的な強さを見せつけたが、特にドラフトからの生え抜き選手の活躍が目立った印象だ。 古い話だが、巨人は1967年のドラフトで陸上自衛隊所属の選手を指名したことがある。 「自衛隊の硬式野球チームは日本野球連盟に所属しています。特有の諸事情もあって、なかなか本戦には出場できませんでしたが、社会人野球日本選手権北海道予選で航空自衛隊千歳基地硬式野球部が代表決定戦に勝ち、11月3日から始まる全国大会(京セラドーム大阪)への初出場を決めたのです」(地元紙スポーツ担当記者) 社会人野球といえば『都市対抗野球』が有名だが、同大会は補強選手(各地方予選で敗退したチームから選手をレンタルできる)という独特の制度があるのに対し、日本選手権にはこの制度がなく、別名“単独チーム日本一決定戦”といわれている。 「空自千歳は、新日鉄室蘭などいわゆる“北海道5強”の厚い壁に出場を阻まれていましたが、これらが経営難などにより休廃部したことが追い風となり、創部32年目でようやく初出場にこぎ着けたのです」(同) 現在連盟に加盟している自衛隊チームは、千歳以外に空自防府クラブ、自衛隊青森、同福島、海自岩国クラブがあるが、活躍しているのは“元高校球児”がほとんどだという。 「高校球児の受け皿となるノンプロチームは、本戦に出場できるようなチームの多くが大企業ですから、高卒ではなかなか入社できません。就職難ですし、国家公務員である自衛隊員という身分で野球を続けたいという高校球児は増えています」(別のスポーツ紙記者) しばらく途絶えている自衛隊出身からの指名者が現れるかもしれない
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スポーツ 2012年10月13日 17時59分
将来の保障よりカネ? 争奪戦激化の福留はDeNA入り有力
阪神、中日、DeNAの3球団がし烈な争奪戦を繰り広げている前ヤンキース・福留孝介外野手(35)が、DeNA入りに傾いていることが分かった。 福留はシーズン終盤の9月3日(日本時間4日)、ヤンキースから自由契約を通告された。その後、上記3球団が獲得の意向を示して接触したが、福留は「国内ならDeNA」と決意を固めつつあるという。 昨オフ、楽天を自由契約になった山崎武司内野手(43)、米メジャーのブレーブスとの3年契約が終了した川上憲伸投手(37)は、低年棒をのんで古巣の中日に復帰した。2人は年俸より将来、指導者として中日に残る“保証”を優先したといわれている。 中日は福留にも、将来の保証をちらつかせたようだが、福留の心には響かなかったようだ。DeNAは他の2球団を上回る2年総額3億円程度の条件提示をしたとみられ、最終的には“カネ”を選択したもようだ。 スポーツジャーリストのA氏は「福留はメジャー移籍後もオフには中日の施設を借りて練習しており、恩義もある。中日なら過去に一緒にプレーした選手も多く、すんなりチームに入っていけるでしょう。戻れば、引退後の保証も約束されたはず。ただ、プロとしての評価は金銭でもありますから、それを優先するのも当然のことでしょう。それと、奥さんが強く在京球団を希望しているともいわれ、それも決め手になったようです」と語る。 とはいえ、これで落着したわけではない。福留はあくまでもメジャー志向。今季はホワイトソックスで24試合に出場、41打数7安打4打点0本塁打、打率.171と低調で自由契約となった。移籍したヤンキースでは一度もメジャーに昇格できず、不慣れな一塁にも回された。今季、散々な成績に終わっただけに、リベンジの気持ちが強いという。 10月12日、家族の待つ米シカゴへ旅立った福留は「すぐに決まることはありません。クリスマスの頃には…。メジャーを待ちますから。そうすると、ウインターミーティング(12月初旬)でどう状況が動くかを見なければいけません」と話し、メジャーからオファーがあれば、そちらを優先する意向を明らかにした。 ただ、ここ数年の福留の成績を見ると、メジャー球団から、いいオファーが届く可能性は低く、その時は日本球界復帰を決断するようだ、福留は国内については、「条件があるとしたら、まずは外野。それも右翼(ライト)ができるとこと。それと僕を最も欲しいと言ってくれるチームでやりたいと思います」と語っている。 まだまだ長期戦になるため、現時点ではDeNAが優勢でも阪神、中日が新たな条件提示で巻き返すチャンスもある。福留争奪戦は年末まで予断を許さない情勢となりそうだ。(落合一郎)