スポーツ
-
スポーツ 2012年10月13日 11時00分
日馬富士は常々“ガチンコ”!?
史上3人目となる2場所連続全勝優勝を成し遂げて、日馬富士が横綱に昇進した。186センチ、133キロ。体格にも恵まれ、今後は白鵬と毎場所、見ごたえのあるモンゴル横綱対決を繰り広げるに違いない。 インタビューの際の口癖は「お客さんを喜ばせる激しい相撲をとりたい」好きな言葉は「なんでやねん」と、人懐っこい一面を見せる日馬富士だが、一方で、彼をよく知る相撲関係者はこう言う。 「口癖がもうひとつあります。『オレは真っ向勝負だ』が大好きなんです。真っ向勝負というのは相撲のガチンコ、つまり真剣勝負という意味。しかし日馬富士にとっては『首投げ』(エッチ)のときにコンドームは着けない、“ナマ派”ということなんです」 実は、あの朝青龍に引けを取らないほど、日馬富士も女性にモテモテとか。 来日中の留学生バトトール夫人と'10年9月に結婚したが、婚約会見の際、「愛の決まり手は何か?」と聞かれ、「首投げです」と答えて笑いを誘っており、その言葉通り「できちゃった結婚」だった。 前出の相撲関係者が続ける。 「朝青龍はモンゴル巡業の際、“通訳の女性と一晩で10発やった”などと話題になりましたが、日馬富士も負けてはいない。ある夏巡業で取材にやってきた親しいレポーターをホテルの自室に引っ張り込んで、“首投げ”にいった、なんて噂も聞こえてくる。その際、隣室にいたさる親方から『うるさい! 寝られねえじゃねえか』とどやしつけられたと、その激しさを物語るオマケまでつくほどです。本当だとしたら、この時も生だったのでは(笑)」 真っ向勝負、大いに結構ではないか。 しかし、すでに稽古場でガムをクチャクチャしたり、ビールを飲むなどして、横綱の品格を懸念する声も出ている。朝青龍のように土俵外の“乱闘”だけはほどほどにしてもらいたいものだ。
-
スポーツ 2012年10月11日 17時30分
ダルビッシュの移籍、斎藤佑樹の2軍降格が響いた! 日本ハムが3年ぶりリーグ制覇も観客動員は大幅減
プロ野球公式戦全日程が10月9日に終了し、12年の観客動員数が明らかになった。 セ全体では1179万536人(平均2万7293人)で、前年の1179万2344人(平均2万7297人)から0.02%減でほぼ横ばい。パ全体では957万9690人(平均2万2175人)で、前年の977万7852人(平均2万2634人)から2%減となった。 セパ両リーグでは、2137万226人(平均2万4734人)の動員で、前年の2157万196人(平均2万4965人)から0.9%減だった。 リーグ別にみると、セでは3年ぶりのリーグ優勝を果たした巨人が、290万3947人(平均4万333人)を動員して6.9%増。また、新球団のDeNAは万年最下位を脱することはできなかったが、中畑清新監督の人気やさまざまな企画チケットの発売が功を奏したのか、116万5933人(平均1万6194人)で前年から5.8%増となった。 逆に大きく動員を落としたのが、5位に低迷した阪神で、272万7790人(平均3万7886人)で5.9%減。終盤は金本知憲外野手の引退効果で盛り返したが、これがなければ、もっと動員を減らしたのは間違いないだろう。 「落合野球では客が入らない」として、監督が交代し、ファンサービス向上を全面に押し出した中日は、3連覇を逸し、208万530人(平均2万8896人)で前年比3.0%減。ファンサービスを良くしても、勝てなければ動員が落ちるという皮肉な結果となった。 一方、パではリーグ3連覇を逃し3位に甘んじたソフトバンクが、244万7501人(平均3万3993人)を動員し、前年より6.7%もアップした。伸び率では巨人に次いで2番目。 逆に最も減ったのはロッテで、123万9168人(平均1万7211人)の動員で、両リーグ最低の7.0%減。10年は3位から下剋上を果たして、日本一となったが、11年は最下位、12年は5位と2年連続の低迷が影響したようだ。 そして、観客動員とチーム成績のバランスが最も取れなかったのが、3年ぶりのリーグ制覇を成し遂げた日本ハム。185万8524人(平均2万5813人)で、前年から6.6%も減少した。前年対比の伸び率では、両リーグでロッテに次いでワースト2位。原因としては、“エース”ダルビッシュ有投手のメジャーへの移籍、“客寄せパンダ”的な役割を担う斎藤佑樹投手が7月下旬に不振で2軍降格し、長期間1軍を留守にしたことが考えられる。 総じて、チーム成績が良ければ、必ずしも観客動員が伸びるというものではなく、動員が落ちた球団は一考を講じるべきだろう。(落合一郎)<2012年プロ野球観客動員数ランキング>(1)巨人 290万3947人(平均4万333人) 前年比+6.9%(2)阪神 272万7790人(平均3万7886人) 前年比-5.9%(3)ソフトバンク 244万7501人(平均3万3993人) 前年比+6.7%(4)中日 208万530人 (平均2万8896人) 前年比-3.0%(5)日本ハム 185万8524人(平均2万5813人) 前年比-6.6%(6)広島 158万9658人(平均2万2079人) 前年比+0.5%(7)西武 152万6028人(平均2万1195人) 前年比-4.1%(8)オリックス 133万676人 (平均1万8482人) 前年比-5.0%(9)ヤクルト 132万2678人(平均1万8371人) 前年比+1.9%(10)ロッテ 123万9168人(平均1万7211人) 前年比-7.0%(11)楽天 117万7793人(平均1万6358人) 前年比+0.8%(12)DeNA 116万5933人(平均1万6194人) 前年比+5.8%
-
スポーツ 2012年10月11日 15時30分
“ワケあり”コーチばかりでWBC山本浩二ジャパンは大丈夫?
10月10日、来年3月に開催される第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表監督に、元広島監督の山本浩二氏(65)が就任することが発表された。前中日監督・落合博満氏(58)、現ソフトバンク監督・秋山幸二氏(50)らの名がとりざたされるなかで、すったもんだの末、現役監督ではないOBの山本氏に落着した。 山本氏は広島での現役時代、4度の本塁打王、3度の打点王、1度の首位打者を獲得したスラッガー。通算2339安打は歴代14位、通算536本塁打は歴代4位、通算1475打点は歴代10位で、まさにプロ野球の歴史に名を残した伝説の選手だ。 監督としては89〜93年、01〜05年の通算10年にわたって、広島を指揮。91年にはリーグ優勝にも輝いており、WBC監督には申し分ない実績をもつ人物だ。 同日、山本ジャパンの人事も発表され、元西武監督の東尾修氏(62=投手総合)、前日本ハム監督の梨田昌孝氏(59=野手総合)、元中日の与田剛氏(46=投手)、元中日の立浪和義氏(43=打撃)、前オリックスコーチの高代延博氏(58=内野守備走塁)、元巨人の緒方耕一氏(44=外野守備走塁)がコーチに就任。特別顧問に第1回大会監督の王貞治氏(72)、シニアアドバイザーに現巨人監督で第2回大会監督の原辰徳氏(54)が就く。 与田氏、高代氏、緒方氏は第2回大会に続く招集。東尾氏、梨田氏も監督として優勝経験を有しており、山本監督を含めて3人の優勝監督が存在するという超豪華版内閣となった。 そこで、気になることがある。コーチ陣に“ワケあり”の人物が多いことだ。東尾氏は現役時代の87年オフ、暴力団絡みの麻雀賭博容疑で書類送検された経験がある。立浪氏は反社会勢力との黒い交際や、タレント・梅宮アンナとの不倫騒動が報じられ、私生活面での印象は良くない。また、与田氏は10年3月、客室乗務員の女性と不倫関係にあった末、妊娠中絶させたとマスコミに報道されたことは記憶に新しい。 なにかと、“ワケあり”のコーチが多くなった山本ジャパン。“身体検査”はちゃんと、したのか気になるところ。野球の指導力とプライベートは別であるが、WBCは国民的関心事。今後、注目される立場に置かれることで、新たな疑惑が報じられることがないか、冷や冷やものだ。そうなったら、WBCに水を差すことにもなりかねないだけに、なにごともないことを祈るばかりだ。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2012年10月11日 11時45分
藤浪競合覚悟で囁かれる「虎の外れ1位は誰?」
今秋のドラフト会議は「どの球団とも、少人数の指名になる」との見方が強まっている。高校生には『磨けば光る原石』は確かに多いが、大学・社会人を見渡すと「即戦力」の太鼓判を押せる投手は少ない。そんな情報も飛び交うなか、密かに注目が集まっているのが「阪神の外れ1位は誰になるのか?」だ。 ライバル球団のスカウトがこう言う。 「阪神サンは球団史上初となるGM制を敷き、その中村(勝広=63)がどんな戦略を取ってくるのか、見物です。中村GMがドラフトでどんな選手を集めるのか、それを見れば、阪神が今後、どういうチームに変わるのかが分かります」 その通りではあるが、他球団はちょっとイジワルな見方もしていた。 阪神は85年のドラフト会議で清原和博内野手(PL学園=当時)の競合に参加。南海、日本ハム、中日、近鉄、西武と交渉権獲得を争ったが、結果はご周知の通り。そのときの当選確率は「6分の1」と低かったが、以後、阪神はドラフト1位の抽選クジに当たったことがない。目下、12連敗中である。 中村GM、和田豊監督(50)のコメントからして、地元の雄・藤浪晋太郎投手(大阪桐蔭)を競合覚悟で1位入札するのは間違いなさそうだが…。 「いや、決して冷やかしなんかではありません。仮に藤浪クンの抽選に外れた場合、本当の意味で中村GMの手腕が試されるわけですから」(前出・ライバル球団スカウト) 10月10日時点の情報では、オリックスも藤浪の1位指名を“内定”しており、競合は避けられない。 去る10月3日、神宮球場で東都大学野球・東洋大対駒沢大の一戦が行われた(第5週第2日)。ネット裏で蔦村聡・副GMを連れた中村GMの姿をお見掛けしたが…。試合途中で引き上げてしまったが、それまでは身を乗り出すようにしてグラウンドを見入っていた。帰り際、一部関西系メディアの質問に答えていたが、「お目当ては駒大の白崎裕之選手だった」(関係者)という。 白崎選手は今春リーグ戦で首位打者のタイトルを獲得。シャープなバットスイングには定評があり、『右の大型内野手』として注目されており、当方がリサーチした限りでは、横浜DeNA、北海道日本ハム、巨人、広島も熱視線を送っている。 「GM着任後のアマチュア視察はこれが初めて」(前出・関係者) また、中村GMは海外FA権を獲得した鳥谷敬(31)から『残留』の約束を取り付けていない。視察翌日、一部スポーツ新聞には「(白崎選手は)鍛えてショートを守れるようになってくれれば」なる中村談話も掲載されていた。金本、城島の引退、新井貴の不振を考えれば、打撃力のある白崎選手は是が非でも欲しい逸材だが、鳥谷の流出を前提に動いているようにも見える。 主力選手の慰留・説得もGMの仕事ではあるが、この白崎選手が『外れ1位』に繰り上がってくる可能性は高い。 「大阪体育大の宮川将投手は地元の出身。藤浪クンの入札に参加すれば、他球団が間違いなく1位指名する森雄大(東福岡)、大谷翔平(花巻東)、濱田達郎(愛工大名電)、東浜巨(亜細亜大)らの獲得は諦めなければなりません。今年は、即戦力投手は少ないので1位指名の抽選に外れたチームは『将来性の指名』になると思う…」(プロ野球解説者) 阪神スカウトを見掛けた頻度で言うと、広島国際学院・今井金太投手、佐世保工・西川顕人投手、千葉国際・相内誠投手など。大学では、慶応大・福谷浩司投手。強肩の有山裕太捕手(奈良産業大)、社会人・小豆畑真也捕手(西濃運輸)を高く評価しているとの情報も交錯している。彼らは他球団の指名リストに入っており、駆け引きという意味でも、指名の順番が非常に難しい。まさに、中村GMのお手並み拝見といったところだ。 藤浪投手の抽選に当たればいいのだが、そうならなかった場合、同GM招聘で盛り上がっていた再建ムードも一気に萎んでしまうだろう。
-
スポーツ 2012年10月11日 11時45分
余罪ゾロゾロ! 元ソフトバンク捕手・堂上容疑者を3度目の逮捕
またまた余罪が明らかになった。 福岡県警東署は10月9日、短大の女子学生(19)にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつの疑いでプロ野球元ソフトバンクホークス捕手・堂上隼人容疑者(30=神奈川県横浜市旭区)を再逮捕した。堂上容疑者はすでに別の同罪で起訴されており、逮捕はこれが3回目で、常習犯だったようだ。 再逮捕容疑は、7月30日午後10時頃、福岡市東区内の駐車場で、「顔を見るな」などと帰宅中の女子学生を脅し、体を触るなどのわいせつな行為をした疑い。 同署によると、管内で同様の被害が数件あり、堂上容疑者との関連を調べており、さらなる余罪が出てくる可能性がある。 県警は8月19日午後10時半頃、同県粕屋郡内のアルバイト女性(20)の自宅ドア前通路で、女性の髪の毛をつかんだり押さえつけたりして、わいせつな行為をした疑いで、同月23日に堂上容疑者を逮捕。これを受けて、ソフトバンク球団は同月24日、堂上容姿者との契約を解除した。 さらに、県警は7月23日午後9時頃、同県古賀市の駐車場で、同県内に住む少女(17)を「こっちにこい。殴るぞ」と脅し、体を触るなどのわいせつな行為をした疑いで、9月12日に堂上容疑者を再逮捕した。 福岡地検は最初の逮捕容疑は処分保留としたが、再逮捕容疑について10月4日、起訴した。 プロ入り前の社会人時代にも、性犯罪の前歴があった堂上容疑者。更生しているとの認識で、ソフトバンク球団は獲得したが、結果的にその期待は大きく裏切られた。(蔵元英二)
-
-
スポーツ 2012年10月10日 16時10分
4番打者を交換した巨人とDeNA 得したのはどっち?
昨オフ、村田修一内野手(31)はFA権を行使してDeNAから巨人に移籍、アレックス・ラミレス外野手(38)は巨人を自由契約になってDeNA入りした。それぞれ、経緯は異なるが、結果的に巨人とDeNAは4番打者を交換した形になった。今季の公式戦は全日程を終了した。そこで、その損得勘定をしてみたい。 年俸的にはラミレスが3億5000万円プラス出来高5000万円(推定)、村田は2億2000万円(推定)で、DeNAの負担の方が大きい。 「優勝争いがしたい」と移籍した村田は、巨人の第76代4番打者にも就いたが、残した成績は144試合すべてに出場、516打数130安打12本塁打58打点、打率.252。一方のラミレスは137試合出場、476打数143安打19本塁打76打点、打率.300ジャスト。 単純に数字だけを比較すれば、村田が上回っているのは出場試合数だけで、安打、打点、本塁打、打率とすべての面で、ラミレスが上回った。 昨季、村田は144試合出場、530打数134安打20本塁打70打点、打率.253で、本塁打と打点が大きく落ちた。今季の村田は走者がいる際は、一発ではなくヒット狙いにいくケースも多かったので、多少の本塁打減は致し方ないだろう。ただ、もともと村田は打率が低く(今季で3年連続2割5分台)、セールスポイントは本塁打。7年続けていた20本塁打もストップし、村田に求められていた一発の期待に応えられなかったのはマイナスポイント。 一方、昨季のラミレスは137試合出場、477打数133安打23本塁打73打点、打率.279。本塁打と打点は昨年並みだったが、打率は大きくアップして、2年ぶりの3割をマークした。 チームへの貢献度のひとつの指針になるのが、得点圏打率。これは、ラミレスの.281に対し、村田は.230(リーグワースト5位)でチャンスでの弱さを露呈。元来、村田は得点圏で打てないことで有名。昨季は両リーグでワーストの.196だった。それを思えば、今季は頑張ったといえなくもないが、得点圏で.230しか打てないのでは、クリーンアップの役目を果たしたとはいえない。 そして、DeNAは村田の人的補償で、巨人から藤井秀悟投手(35)を獲得した。年俸は3500万円(推定)と格安。昨季、1試合登板しただけで無勝利だった藤井が、今季は16試合に登板し、7勝(7敗)を挙げた。これはチーム内では最多勝の三浦大輔投手(38)の9勝に続き、高崎健太郎投手(27)と並んでチーム2位。年俸を考えると、上出来でうれしい誤算だった。 一概に数字だけで比較するわけにはいかないが、藤井の活躍を含めて、トータルで見れば、得をしたのはDeNAといえそうだ。(落合一郎)
-
スポーツ 2012年10月09日 15時30分
“世紀のKY男”誕生! オリックス西がノーヒットノーランでソフトバンク小久保の引退試合潰す
まさに前代未聞というべきか…。オリックス西勇輝投手(21)が、ソフトバンク小久保裕紀内野手(41)の引退試合を潰してしまった。 小久保の引退試合となった10月8日のソフトバンク対オリックス戦(福岡ヤフードーム)で、プロ通算わずか17勝の西がノーヒットノーランを達成した。 ノーヒットノーランは今季では、4月6日の前田健太投手(広島=DeNA戦)、5月30日の杉内俊哉投手(巨人=楽天戦)に続き3人目。パ・リーグでは00年6月20日のナルシソ・エルビラ投手(近鉄=西武戦)以来、実に12年4カ月ぶり。両リーグ合わせて、史上76人目(87度目)の快挙となった。 すでに両チームは順位も確定しており、完全な消化試合。まさに、小久保のための試合だった。消化試合ながら、小久保の雄姿見たさに、球場には3万8561人もの大観衆が詰めかけた。 ところが、西は1回から快投を続け、5回一死後から松中信彦外野手(38)に四球を出しただけで、ソフトバンク打線を無安打に抑えた。4番一塁で出場した小久保は3打数無安打に倒れ、自らの引退試合に“華”を添えることはできなかった。 近年、野球界では打者の引退試合では、打ちやすい直球を投げることが暗黙の了解となっている。そこをガチンコ勝負して、西はノーヒットノーランを成し遂げた。 実は伏線があった。前日、報道陣の取材に答えた小久保は「真剣勝負がしたいね。最後だから全部真っすぐとかはやめてほしい。ちゃんと勝負して、打てなかったら仕方がない。そりゃ真っすぐに自信があって、投げてくるならいいけどね」とガチンコ対決を望んでいた。 その記事を見たという西は真っ向勝負で、小久保と対戦。「7回、小久保さんに回ってきて、本当にどうしようかと思った。新聞に『ガチで来い』と書いてあったので、思い切って真っすぐを投げた」と話した西。また、「(小久保の)引退試合なので、どう喜んでいいのか。ガッツポーズができなかった」と、気遣いも見せた。 スポーツジャーナリストのA氏は「去年、初めて規定投球回に達して、初の2ケタ(10勝7敗)を挙げた西への首脳陣の期待は大きかったのです。ところが、今季その期待に応えられなかった西はここまで7勝。小久保の引退試合とはいえ、来季に向けアピールする必要がありました。本来なら、小久保に華をもたせるべきだったかもしれませんが、西の立場としては全力で行くしかなかった。ましてや、ノーヒットノーランが懸かっていたわけですから、小久保の最終打席で力は抜けないでしょう」と語る。 大スターの引退試合で快挙を達成したことで、当日のスポーツニュースや、翌日の新聞では、皮肉なことに、小久保より西が大きく扱われ、小久保の引退試合は完全にかき消された格好だ。 消化試合とはいえ、大記録を成し遂げた西は大いに評価されてしかるべき。しかし、偉大な選手の引退試合を結果的に潰したことで、“世紀のKY男”として、終生語り継がれることは間違いなさそうだ。(落合一郎)
-
スポーツ 2012年10月08日 17時59分
元K-1王者・京太郎がTBS大みそか特番で世界ヘビー級王座挑戦も
元K-1ヘビー級王者でボクシングに転向した藤本京太郎(26=角海老宝石)が、大みそかにNHK「紅白歌合戦」の裏で世界ヘビー級王座に挑戦する可能性が出てきた。 京太郎は9月19日、WBC世界ヘビー級15位のチャウンシー・ウェリバー(米国)を3-0の判定で下し、デビュー以来5連勝を飾った。 この結果、京太郎は東洋太平洋ヘビー級2位、WBC同級15位にランクインした。日本人で主要団体の同級世界ランクに入るのは、史上初の快挙。 京太郎の次戦は大みそかに予定され、陣営では東洋太平洋同級3位のソニービル・ウィリアムズ(ニュージーランド)との空位の同級王座決定戦を軸に検討しているが、新たなビッグマッチも浮上した。 陣営はダメ元で、WBC同級王者のビタリ・クリチコ(ウクライナ)にオファーを出すことを明言。また、IBFでミドル、スーパーミドル、クルーザーの3階級を世界で制したジェームズ・トニー(米国)との対戦も視野に入れた。 クリチコは9月8日(日本時間9日)に9度目の王座防衛に成功したが、政界進出をもくろんでおり、引退が濃厚な情勢。だが、突破口が開ければ、大みそかに日本人として初めての同級での世界挑戦が実現する。 クリチコにしても、トニーにしても、対戦にこぎつけるためには、ビッグマネーが必要。しかし、それはテレビ放映権料でクリアできそうな様相でもある。 TBSは大みそかに、ミニマム級で世界2団体統一王者となった井岡一翔(23=井岡)の試合を2年連続で放送することを内定済み。昨年末は紅白の裏番組だった「ビートたけしの勝手にスポーツ国民栄誉SHOW2011豪華アスリート総登場5時間半生放送SP」の枠内で、井岡の世界戦がオンエアされた。今年、ボクシング中継が「単独」で、紅白の裏番組に抜てきされれば、潤沢な資金が用意できる。 京太郎の試合は井岡のアンダーカードに予定されており、TBSとの交渉がうまくいけば、ビッグマッチ実現も十分可能だ。思えば、京太郎は10年大みそかには格闘技イベント「Dynamite!!」で、同局の紅白の裏に登場している。2年の月日を経て、ボクシングに舞台を変えて、再び紅白の裏を彩ることになれば、これは壮大なドラマとなる。(落合一郎)*写真中央
-
スポーツ 2012年10月08日 17時59分
WBC“山本ジャパン”の目玉は松坂も認めたアノ男!
第3回WBCは、元広島監督の山本浩二氏(65)の指揮が確実となった。正式発表はこれからだが、同年代のプロ野球OB、解説者、広島球団の関係者からの激励の電話に対し、前向きな返答をしていたという。 何故、山本浩二氏なのか…。代表監督選出の件では、王貞治・ソフトバンク会長が一任されていた。その王会長が秋山幸二監督の説得に失敗した経緯もある以上、今後の国際大会における『監督選出』について、何かしらのルールを決めるべきだろう。NPB事務局の内部からは「コージさん(山本氏)に救われた」なる声も出ていた。その言葉から察する限りだが、山本氏が代表監督を辞退したら、次の候補はいなかったのではないだろうか。 「大会不参加の件、監督人事とモメ事が続いたせいか、選手たちのモチベーションが上がっていません。過去2回の大会で米国の代表チーム入りした投手の何人かが故障し、その年のシーズンを棒に振っています。そういう経緯を考えると、レンジャーズが裏で手を回してダルビッシュをプロテクトしてしまうかもしれません」(プロ野球解説者の1人) “山本ジャパン”が『選手選出』で苦しむ可能性も捨てきれない。 実は、NPBは選手選考に着手する前段階として、12球団監督に「代表に相応しい選手は誰か?」という主旨のアンケートを内々に行っている。詳細は教えてもらえなかったが、過去2回大会も同様に行われたという。そして今回、そのアンケートにNPB幹部が「これは!?」と驚く選手名が書かれていたそうだ。 「田澤(純一)クンですよ。今季後半、レッドソックスで著しい成長を見せ、『今の彼なら、先発でもストッパーでも、どちらでも通用するはずだ』と…。このアンケート結果はコージさんもお見せします。多分、田澤クンに興味を示すと思う」(関係者) そう言われてみれば、レッドソックスの同僚で、WBCのMVP投手・松坂大輔も「田澤はWBCでクローザーもできる!」と絶賛していた。田澤は8月のメジャー昇格以降、17試合に登板し、防御率1.53。メジャーリーグで「リリーバーを評価する指標」の1つである『1四球当たりの三振数』は、40イニング以上投げた投手でメジャー最高の9.00をマークしている。 「日本ハムの栗山監督が強く推薦していました。アンケートの件はそれ以上言えませんが…」(前出・同) この田澤が山本ジャパンのリリーフ陣に加われば、大きな戦力になるのは間違いない。しかし、田澤は“ちょっと強引な手法”でメジャー挑戦を果たしている。ドラフト候補に挙がった08年、12球団に“指名辞退”の文書を送付。日本プロ野球界を経由しないでのメジャー挑戦は、「ドラフト制度の崩壊に繋がる」として、今日も不快感を示すNPB関係者がいないわけでもない。 「武田久、岩瀬仁紀、山口俊もいますが、外国人投手にクローザーを託す球団もないわけではない。西武の涌井? リリーフは一時的なコンバートのようですし、阪神の藤川はメジャー挑戦が確実視されているので、今回は招集できないと思われます。クローザーが務める日本人投手は少ないので、ヘンなメンツは捨てて、田澤を招集すべき」(在阪球団職員の1人) 出場問題で揺れ、監督人事でさらに混乱…。田澤の成長を素直に認め、山本体制をもり立てるべきだと思うが? ※松坂大輔の田澤純一に関するコメントは共同通信の配信記事を参考にいたしました。
-
-
スポーツ 2012年10月07日 11時00分
チラつく朝青龍の“影” 協会に蔓延する日馬富士の悪評
ついに新横綱誕生だ。9月23日に幕を閉じた秋場所(東京・両国国技館)で、大関日馬富士(28=伊勢ケ浜)が、鮮やかに綱取りに成功した。1差で追いかけていた白鵬の逆転優勝の目もあった千秋楽。ウムを言わせぬ相撲内容で横綱をブン投げ、先場所に続いて全勝優勝をやってのけたのだ。しかし、相撲協会は、5年ぶりに誕生したこの新横綱を決して手放しでは歓迎していない。 というのも、千秋楽の昼過ぎ、鏡山審判部長(元関脇多賀竜)が北の湖理事長に、「14日目まで全勝できている。先場所も全勝優勝しているし、すでに星は十分(合格)。これは審判部の総意です」と、26日の番付編成会議に合わせて理事会を開くように要請。ところが北の湖理事長は、「ちょっと待て。その話は結びの相撲を見てからだ」と、厳しい表情で申し入れを差し戻したのだ。 この理事長発言を聞いた一部の親方たちから、「これでも横綱にしないのなら、日本人力士は永遠に横綱にはなれない」という声も上がっていたが、なぜ北の湖理事長はそんなに日馬富士の横綱昇進に慎重だったのか。 「問題横綱、朝青龍が暴行事件を起こして引退して以降、大相撲界は横綱の品格が一種のトラウマになっています。日馬富士は“ミニ朝青龍”とも呼ばれ、気迫を全面に押し出した激しい相撲が身上。この秋場所10日目にも、高安を左からの強烈な張り手でKOしている。また、勝負がついたあと、相手を突き飛ばすダメ押しも多く、過去には審判部に呼び出されて注意を受けたこともある。自分勝手で乱暴な横綱はもういらないという共通認識が親方たちにはあり、それが北の湖理事長の発言につながったのです」(相撲記者) また、ある協会関係者も言う。 「土俵外の行動も問題です。朝青龍はもう大相撲界とは無縁の人なんですが、日馬富士は入門以来、兄のように慕い、この場所中も電話やメールでアドバイスを受けていました。日馬富士自身、朝青龍に負けず劣らず“遊び好き”という話も聞こえてくる。こうした日馬富士の行動を不愉快や、不安に思っている人間は多いのです」(協会関係者) 新横綱日馬富士の実力はともかく、品格はあきらかにB級。大相撲界はまた厄介な火種を抱え込んでしまったのかもしれない。