今年7度目のフルマラソンとなった川内は、4月の「かすみがうらマラソン」、8月の「北海道マラソン」、9月の「シドニーマラソン」に続いて4度目の優勝。川内は来年の世界選手権(ロシア・モスクワ)への出場権を懸けて、12月2日の福岡国際マラソンに臨む。
一方、千葉県市原市出身という縁で、森田健作千葉県知事の肝いりで、PR大使としてカンボジアからの招待選手で出場したタレント・猫ひろし(35)は、2時間35分52秒で7位。当然のことながら、日本のトップランナーである川内とは18分以上の差をつけられての惨敗だった。
猫がフルマラソンを走るのは2月5日の「別府大分毎日マラソン」以来、約8カ月半ぶり。この際は2時間30分26秒で自己ベストを更新して、いったんはロンドン五輪カンボジア代表の切符を手に入れた(後に取り消し)。
タイム的には自己ベストから5分以上も下回る平凡な記録に猫は、「マラソンは甘くない。こんなんじゃあ、4年後は走れない」とガックリ肩を落とした。
カンボジア内ではライバルのヘム・ブンティン選手が、4月15日のパリ・マラソンで猫の自己最高記録を大きく上回る2時間23分29秒の好タイムを出しているだけに、猫が本気で16年リオ五輪への出場を考えているなら、真剣にマラソンに取り組む必要がありそうだ。
(落合一郎)