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夏場所で最高齢優勝の旭天鵬が通算勝ち星で外国出身力士のトップに

 5月の大相撲夏場所(両国国技館)で、昭和以降の史上最高齢(37歳10か月)優勝を果たしたモンゴル出身の旭天鵬(友綱)に、またひとつ大きな勲章が加わった。

 7月の名古屋場所、東前頭筆頭で2勝13敗と負けが込んで、今秋場所(両国=9月9日初日)は東前頭11枚目まで番付を落とした旭天鵬が、初日から8日目(16日)まで土つかずの8連勝。通算勝ち星が812勝となり、ハワイ出身の元関脇・高見山(先代・東関)と並び8位タイとなった。これで、旭天鵬は外国出身力士としては、通算勝ち星でトップに並んだ。

 高見山といえば、外国出身力士のパイオニアで、ファンに絶大な人気を誇った。偉大な先輩に並んだ旭天鵬は「数字の上では先輩と同じところ。うれしい」と笑み。

 参考までに、おもな外国出身力士の通算勝ち星は元大関の小錦が733勝、元横綱の曙が654勝、武蔵丸(現・大島)が779勝、朝青龍が669勝、現役の白鵬が698勝(16日現在)で、812勝がいかに偉大な記録かが分かる。

 高見山は72年名古屋場所(7月)、平幕で初優勝し、翌秋場所(9月)に新関脇となったが、大関に上がることはできなかった。本人は「40歳まで現役」を強く望んでいたが、39歳を過ぎて力は衰え、84年春場所(3月)に十両陥落。翌夏場所(5月)は西十両12枚目で、2勝13敗に終わり、幕下陥落が確実となったため引退した。目標の40歳まで、あと1カ月だった。

 旭天鵬は場所中の13日に満38歳となった。40歳まで、あと2年。旭天鵬の良さはケガが少ない頑丈な体をもっていることで、序二段時代の92年秋場所(9月)での全休以降、故障による休場が一度もない(07年夏場所で人身事故を起こしたことによる出場停止あり)。

 タフネスさが売りの旭天鵬。ぜひとも、高見山が成し遂げられなかった「40歳まで現役」を果たしてほしいものである。
(落合一郎)

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