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大相撲八百長裁判で行列・北村弁護士敗れる!

 「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系列)でおなじみの北村春男弁護士をもってしても、裁判に勝つことはできなかった。

 一連の大相撲の八百長問題で、日本相撲協会から八百長を認定され、昨年4月11日に引退を勧告されながら、潔白を主張して、これを拒否。同14日に解雇処分となったモンゴル出身の元十両・星風のボルド・アマラメンデ氏(28)が、協会を相手に力士としての地位確認などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は5月24日、八百長があったと認定。解雇は有効と判断し、アマラメンデ氏側の請求を退けた。昨年2月に発覚した八百長問題で解雇の是非をめぐる司法判断は初めて。

 判決によると、協会の特別調査委員会は昨年初場所の元千代白鵬との取組で、八百長があったと認定。アマラメンデ氏は八百長関与を否定したが、渡辺弘裁判長は、協会の特別調査委員会が八百長関与の根拠とし、八百長を認めた元千代白鵬、仲介役の元恵那司の供述が信用できると判断。渡辺裁判長は「国技と称される相撲の最高水準である本場所で八百長をしたことは、協会の存立基盤に影響し、信頼関係を大きく損ねた」と指摘した。

 会見した北村弁護士は「元千代白鵬と元恵那司が八百長や仲介をしたというのは、合意形成過程において矛盾が生じている。これを信用することが理解できない」と怒り心頭。

 現役復帰を希望するアマラメンデ氏は「ちゃんと白黒をつけてほしい。(旭天鵬が)37歳で優勝したばかり。自分はまだ29歳だし、やれる力はある」と話した。

 一方、協会の北の湖理事長(元横綱)は「裁判所も今回の相撲協会による一連の処分と手続きが正しい対応であったと判断した。我々の主張が認められた正当な判決に満足している」とコメントした。

 両者は昨年6月、協会が11年6月から1年間、十両の月給に当たる103万6000円を、アマラメンデ氏側に仮払いすることで、暫定的に和解していたが、この支払いは今月で終わる。収入を絶たれるアマラメンデ氏側には今後厳しい闘いが待ち受けている。

 北村弁護士は「勝訴を確信していたので残念でならない。必ず復帰を成し遂げさせるために、ふんどしを締め直して全力を尽くしたい」と話し、アマラメンデ氏も「あきらめない」と語り、控訴審に望みをつなぐ意向。
(落合一郎)

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