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相撲部屋経営も楽じゃない!? いわくつきの名門・花籠部屋が閉鎖へ

 元大関・旭国(64)が師匠を務める大島部屋が4月24日で閉鎖することが決まっているが、かつての名門・花籠部屋(師匠は元関脇・太寿山=53)も閉鎖する方向で動いていることが分かった。

 大島部屋の閉鎖理由は師匠の定年。同部屋ではモンゴル出身の幕内・旭天鵬(37)が、07年に日本国籍を取得し、親方と養子縁組を結んだ。親方の定年後は、旭天鵬が後を継ぐ準備に入っていたが、本人が現役続行を希望しているため、部屋はいったん閉鎖。所属力士は友綱部屋に転籍する。

 一方、花籠部屋は明確な理由が明らかになっていないが、関係者によると、「部屋の運営が難しくなった」ことが要因だという。親方は5月中にも日本相撲協会に閉鎖の申請を行う見込みで、親方と所属力士10人は同じ二所ノ関一門の峰崎部屋に転籍する方向。

 花籠部屋といえば、横綱・初代若乃花(貴乃花親方の叔父)、横綱・輪島、大関・魁傑(現放駒親方)らを輩出した名門。しかし、81年に部屋を継承した輪島に金銭トラブル等が続出。85年には年寄名跡を担保に借金していたことが分かり、同年12月に親方が廃業し閉鎖された。

 その後、年寄・花籠を襲名し、二子山部屋の部屋付き親方をしていた元太寿山が独立し、92年10月に同部屋を再興した。現花籠親方は幕内・光龍、荒磯部屋から転籍した荒鷲(十両)と2人の関取を育てたが、光龍は八百長関与が認定され、昨年4月に引退。荒鷲は来場所、幕下陥落が確実で関取不在となる。

 関取、横綱や三役など番付上位の力士を多く抱えれば、相撲部屋も潤うが、そうでない部屋の経営は現実として極めて厳しい。関取不在となる現花籠部屋は、その20年の歴史に幕を閉じることになりそうだ。
(落合一郎)

【訂正】文中誤りがありました、訂正してお詫び致します。

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