社会
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社会 2018年12月30日 06時00分
「世田谷一家惨殺事件」犯人が捕まらない理由とは?
2000年12月に起きた『世田谷一家殺害事件』。未だ逮捕に至っていない同事件の犯人像について、警視庁は今年5月、現場に残されていた物証などから、「犯行当時15歳〜20代くらいの細身の男」であるという発表を行なった。「マフラーはチェック柄で、長さ約130センチ。成人の男性用としては短く、製造・販売元は不明だが廉価で、繊維の状態などから少なくとも数年間使用したとみられる。犯人が少年期から青年期にわたり、長期間着用していたことが推測され、首回りが細く、単身ではなく家族と同居していた可能性がある」「ヒップバッグは底が摩耗し、内部にマーカーペンに使われる蛍光塗料やインクが付着していた。文房具を使う学生などが一定期間使用していた可能性がある。 このように明かし、同事件が「家族と同居している中高生ないし、大学生ぐらいまでの青少年による犯行」である可能性を公式に示唆したのだ。 確かに同事件については、殺害された宮澤みきおさん(当時44)宅周辺で、夜間、少年たちによる悪戯や悪ふざけなどが頻発。そうした少年たちと、彼らを注意した宮澤さんとの間でトラブルがあったとする近隣住民の証言などもあった。また、同事件が発生した直後、犯人は宮澤さん一家を惨殺した後で、すぐには逃走せず、インターネットでサイトを閲覧したり、冷蔵庫を物色してアイスを食べるといった不可解な行動をとっていたことを考えると、当局が発表したこの「青少年犯行説」は、どこか頷ける部分がある。 だが、こうした特徴を見ていくと、筆者はその後に起きた“ある別の事件”で逮捕された犯人の姿が頭をよぎるのである。 その別の事件とは、『世田谷一家殺害事件』の発生から約7年後の2007年1月25日に起きた。東京・杉並区桃井二丁目の閑静な住宅街で、無職のN・Tさん(当時86)とその長男のN・Sさん(61)が殺害され、現金約4万7000円やクレジットカード類などが盗まれた、いわゆる『杉並親子殺害事件』である。 実はこの事件で逮捕されたのは、外国人窃盗団でもなければ、チンピラ崩れの強盗でもない、平凡な目立たない大学生だ。N・Tさん宅の斜め裏手に位置する豪邸に住み、事件後も現場近くをしばしば徘徊している姿が確認されていた日大理工学部3年の学生、S・H被告(当時21)だったのだ。 実はこのS・H、事件発生直後から“奇妙な言動”が取材陣の間でもちょっとした話題となっていた人物である。遠くからでも目立つ白いコートに咥えタバコという姿で献花に訪れたり、N・Tさん宅を警備している警察官に対して、「不審な物音がする」「昨夜から自転車がない。盗まれた」「ガラスを割られた。空き巣に入られたようだ」と、再三にわたって被害を訴え、その検証のために自宅へ招き入れたりと、強盗殺人事件の犯人とは思い難い、極めて不可解な言動を連発していたのである。無論、後者については自身も被害者である体をとることで、捜査員の目を逸らすための「工作」という見方もできる。しかし、後にS・H宅からは複数のナイフコレクションが発見・押収されており、仮に「工作」であったとするならば、明らかにハイリスク&ノーリターンな行為であったと言えるだろう。 事件がマスコミで報じられる中、咥えタバコで近隣を徘徊し、捜査員や隣人たちと事件に関する話題をしながら、平然と暮らしていたS・H。筆者はこうした彼の“不可解な行動”が、どこか『世田谷一家殺害事件』の犯人像と重なる部分があるように思われてならないのである。さらに、S・Hという人間を軸に、この2つの事件を並べてみると、両者を繋ぐ“奇妙な線”が浮かび上がってくるように感じるのだーー。 まず、これら2つの事件が発生した現場は、ともに近隣に大きな公園があり、そうした地域柄ゆえのことか、当時は少年による悪戯被害がしばしば報告されているという共通点が存在する。また、宮澤さんについては前述の通りだが、実は『杉並親子殺害事件』においても、その発生直前にN・Tさん宅で、窓ガラスをパチンコ玉で割られるといった被害が発生していたというのだ。宮澤さんのケースと同様、仮にこうした悪戯騒動の犯人に対し、N・Tさんが注意したとするならば、それが原因で犯人とトラブルになり、事件へと発展した可能性は否定できないだろう。無論、N・Tさん宅への悪戯は、S・Hによる犯行と見られているものの、仮にそれが事実であるとするならば、宮澤さん宅周辺で起きていたという悪戯も、「一家惨殺前の悪戯騒動」という点で、奇妙な点で結ばれるのである。ますますもって、S・Hという人物に興味が湧いてきはしないだろうか。 また、これら2つの現場は、奇しくも、環状八号線沿いから少し入った場所に位置する閑静な住宅地という点も見逃せない。実は『杉並親子殺害事件』の発生現場から、ほぼ真っ直ぐに南下した位置に、『世田谷一家殺害事件』の発生現場が存在しているのだ。徒歩で行くには少々骨が折れるものの、自転車ならば“ちょっとした買い物感覚”で行ける距離感なのである。S・Hは事件後、捜査員に対してなぜか「昨夜から自転車がない。盗まれた」とわざわざ訴えているが、仮にこの言動が2つの事件を繋ぐ“奇妙な線”を隠す目的であったとするならば、前述の“ハイリスク&ノーリターン”に見えた彼の工作も、あながちノーリターンではなかったように思えてくるのだ。 ましてや、先頃発表された“犯人像”と同様、『世田谷一家殺害事件』発生時、S・Hは14歳の中学生。ヒップバッグやマーカーペン、チェック柄の小さいマフラーも使う年頃であったことだろう。 無論、杉並の事件はともかく、『世田谷一家殺害事件』は未だ解決を見ていないため、こうした話の多くは憶測の粋を出ないものばかりである。だが、少なくともS・Hが逮捕された『杉並親子殺害事件』については、今なお腑に落ちない部分が存在していることは間違いない。事件後の公判において、S・Hの親は被害者遺族に対して8000万円もの大金を支払い、それを遺族側が受け取ったという事実が明らかとなったが、こうした大金を造作なく支払える富裕な一家の息子が、果たして「遊ぶ金欲しさ」のためだけに近隣住民を殺害し、たかだか4万7000円の現金を奪い、挙げ句、クレジットカードを盗むだろうか。そもそも、S・Hは近隣住民から聞く“良い評判”とは裏腹に、自宅に用途不明のナイフを複数本所蔵していたような青年である。「人を殺す」という欲望が彼の心の奥底に存在し、その発露として、同事件が起きたと考えることもできるだろう。 なお、2009年7月15日、東京地裁はS・Hに対して無期懲役を求刑し、2審の東京高裁もこれを支持。死刑を求めていた検察側は上告を断念し、S・H側も上告を取り下げたことから刑が確定した。S・Hは現在も服役中である。
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社会 2018年12月29日 12時20分
炎上狙いの演出が、TV業界のトレンド? 2018年の“炎上発言”を振り返る
昨今TV業界には「炎上コメンテーター」がどの番組にも存在している。代表的な人物と言えば、本サイトでも取り上げている『サンデーモーニング』(TBS系)の張本勲氏や、今年、元貴乃花親方を執拗に叩いた横野レイコ氏などが挙げられる。 両者とも激しい批判にさらされているが、どこ吹く風。人々を怒らせることで、視聴率を稼いでいるともとれるほどだ。そんな炎上コメンテーターは、昨今急増している。そこで今回はコメンテーターたちの「今年の炎上発言」を紹介しよう。1:「プロレスって本気の戦いなんですか?」(古市憲寿) 今年2月、『ワイドナショー』(フジテレビ系)で米プロレス団体大手・WWEのロイヤルランブルが取り上げられた。ゲストとして招かれたプロレス好きの芸人・ハチミツ二郎に対し、古市憲寿氏が「え、そもそもプロレスって、本気の戦いなんですか?」と発言したのだ。 ハチミツ二郎は「風邪引けよ、本気に決まってるじゃねえか」と返したが、古市憲寿氏は「相撲くらい本気?」と火に油を注ぎ、プロレス、相撲ファンから非難を受けた。 古市氏は『とくダネ!』(フジテレビ系)でも炎上を連発。もはや炎上コメンテーターの代名詞的な存在となっている。2:「例えばAKBとか欅坂とかが、『こういう人キモい』って一発言えばいいじゃないですかね」(玉川徹) 『モーニングショー』(テレビ朝日系)でたびたび炎上発言を繰り返す玉川徹氏も、日本を代表する炎上コメンテーターとなりつつある。 特に批判を受けたのが、11月、東京メトロ千代田線6000系のラストランで鉄道ファンが先頭車両に殺到しパニックとなった件に対するコメントだった。玉川氏は「一般の人からすると温かい目では全く見れないですから」と断罪しつつ、アイドルグループを引き合いに出した。「例えばAKBとか欅坂とかが、『こういう人キモい』って一発言えばいいじゃないですかねえ」とコメント。視聴者から「鉄道ファンを蔑視している」と批判が殺到することになった。 玉川徹氏はこれ以外にも過剰な中国賛美や政権批判などを連発、政治思想が視聴者に受け入れられず猛批判を受けている。その様子は張本氏を彷彿とさせるもので、「炎上見たさ」に『モーニングショー』を見ている人も多い。しかし特定の政治思想に導くように「印象操作している」とみる視聴者も多いようで「テレビに出してはいけないのでは」と主張する人もいる。3:「山口百恵さんが僕のことを好きで、ラブレターをもらった」(テリー伊藤) 『サンデージャポン』(TBS系)で、テリー伊藤が亡くなった西城秀樹さんとのエピソードを披露。「山口百恵さんが僕(西城さん)のことを好きで、ラブレターをもらった」と西城さんが話していた、と明かした。 本人としては「イイ話」として紹介したかったのだろうが、ネットユーザーからは「それは言っちゃだめだろ」「西城さんも山口さんも家族がいるのに…」と批判が相次ぎ、炎上することになった。 『スッキリ!』(日本テレビ系)降板後は炎上することが少なくなったテリーだが、物議をかもす発言はいまだに多い。4:「テレビ朝日の事実公表はギリギリセーフ」(後藤謙次) テレビ朝日の女性記者が財務省の福田淳一事務次官(当時)からセクハラを受け、局に相談したにもかかわらず事実上対応がなかった件について、『報道ステーション』(テレビ朝日系)で後藤謙次氏が言及。「記者会見で事実を公表したので(テレビ朝日の対応は)ギリギリセーフ」と発言。そして、局の女性記者へのフォローについても「ギリギリセーフ」と述べ、話を政権批判にすり替えた。 このコメントについて、小川彩佳アナは首を傾げ露骨に嫌そうな顔を浮かべた。一部では、彼女が秋で番組を降板した理由はこれだったとも噂される。後藤謙次氏はテレビ朝日から仕事をもらっている人間。その立場で「ギリギリセーフ」とジャッジしたことや、そこから政権批判につなげるやり口に猛批判が集まった。 後藤謙次氏は大阪地震発生時にも政権を批判しており、「なんでも政権批判につなげるマン」と揶揄されていた。 炎上で世間が大いに沸いた2018年。来年は、穏やかな1年になるといいのだが…
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社会 2018年12月29日 12時10分
2018年の『妖怪ウォッチ』、ゲーム延期にアプリ不調 子供の支持は回復する?
2013年末から子供を中心に大ヒットとなったゲームソフト『妖怪ウォッチ』に「黄色信号」が点灯してるという。 『妖怪ウォッチ』は、2013年にゲーム会社のレベルファイブが発売したニンテンドー3DS用ソフトで、2014年にはテレビアニメが放送開始。アニメとほぼ同時に発売された「DX妖怪ウォッチ」および「妖怪メダル」は子供達の間で一大ブームとなり、品切れや転売が横行し社会騒動になるなど、経済界でも大きく注目された。 しかし、2018年『妖怪ウォッチ』は「冬の時代」に突入していたという。 2014年から放送されていたテレビアニメは次第に視聴率が落ちはじめ、2018年4月には新シリーズ『妖怪ウォッチシャドウサイド』がスタート。しかし、ジバニャンやコマさんなど可愛らしい妖怪はデザインが一新され、男の子向けの凶暴なデザインにリファインされ、「妖怪バトル」が中心となり子供からの支持が低下。 また、要となるゲームはレベルファイブ社の社員が大量離脱したことにより、製作が軒並み遅れており、2018年冬に発売が予告されていたNintendo Switch専用ソフト『妖怪ウォッチ4』は2019年春に延期。子供達がおもちゃを買える「クリスマス商戦」を見逃してしまったことにより、ゲーム売上も不安視されている。 さらに、2016年より『妖怪ウォッチ』が推し出している「スマホアプリ」に関しても、業界では冷ややかな目線が浴びせられている。 レベルファイブ社が2018年6月27日にリリースした『妖怪ウォッチワールド』は大手のガンホーと組み、社運をかけて製作したアプリだったが、リリースから半年経った12月現在はダウンロード数200万はなんとか超えたものの、バグも多くプレイを継続するユーザーは減少傾向にあり、来年には規模を縮小するのではないかとされている。 これら不振の要因は、妖怪メダルが品切れになったときに問題となった「ユーザー目線の欠如」、「商売第一主義」が根底にあるのではないかとされており、「もう一度原点に立ち直っては?」とのファンは声は強いという。 クオリティや商売も大事だが、ファンをより大事にし、来年には明るいニュースを期待したいところだ。
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社会 2018年12月29日 07時00分
〈企業・経済深層レポート〉 客離れが加速? 業績好調の“いきなりステーキ”が挑む試練
株式会社ペッパーフードサービスが展開する立ち食いステーキ店『いきなりステーキ』が好調だ。今年11月、秋田市に363店目の店舗をオープンしたことで、初出店の2013年から約5年で全国制覇を成し遂げたことになる。 同社の業績は順調で、まさに破竹の勢いだという。「2018年1月から9月までの第3四半期連結累計期間の売上高は381億1300万円と、対前年比9.4%増。営業利益は36億5700万円で、こちらも対前年比3.8%増と好調です。また、今年9月には日本の飲食チェーンとして初めて米ナスダック市場に上場。昨年2月、海外初店舗をニューヨークにオープンして以来、現在はニューヨーク市内だけで11店舗を展開し、今後も店舗数の拡大を目指しています。業績だけ見れば、いきなりステーキは絶好調としか見えません」(経営アナリスト) ところが、飲食業界関係者の間からは、今後の展開を不安視する声も出始めている。天下無敵とも思える現状のいきなりステーキに何が起きつつあるのか。 そもそもいきなりステーキは、ブックオフの創業者、坂本孝氏が展開する飲食店『俺のイタリアン』などに触発されて、がっつりとした肉を格安で食べられる店をコンセプトに一瀬邦夫氏が立ち上げた。「初出店は銀座。当時は格安の立ち食い肉店として話題になったのです。マスコミでも取り上げられ、一気にブームに火が点いて順調に店舗数を増やしました。さらに2017年にラーメンチェーン幸楽苑グループと組んだことで、新規出店に拍車がかかりました」(飲食業アナリスト) しかし、この急速な拡大路線の勢いはいつまで続けられるか分からない。「開店から15カ月を経た既存店の客足が減り、売り上げが対前年を下回るケースが増加中です」(同) 事実、今年に入り15カ月を経た既存店の売上高が、毎月のように前年割れしはじめている。「今年5月度の実績で、出店から15カ月経た既存店の売上高は、前年同月比9.8%減と減少傾向なのです」(同) 客数は今年2月に12・7%増、同3月13・9%増と大幅な伸びを見せていたのだが、4月から減少に転じ、5月が9.0%減、6月は9.6%減、7月が9.4%減と、4カ月連続で減少。しかも、平均9%前後と大きな落ち込みを見せているのだ。「客数が減っている原因は、5月の値上げが大きい。国産牛サーロインステーキが1㌘10円から11円、国産リブロースステーキが10円から11円に変更されました。12月には、さらに値上げするらしいです」(同) また、いきなりステーキは、リピーター客が少ないのも問題だという。「当初は、立ち食いだが美味い肉がガッツリ食べられると人気を博しました。しかし、ランチは1000円台ですが、他メニューでは飲み物も入れると3000円近くになり、割高感は否めません。客も他のファミレスや肉料理店とどう違うのか、吟味するようになりますよね。だから、既存店にはリピーター客が少なくなっているのでは、とも言われています」(同) この客離れを察したのか、株価も5月から大きく落ち込んでいる。「4月には7180円だった株価が、10月には2800円台まで急落。今はやや持ち直しましたが、それでも3765円(12月11日現在)と、ピーク時の半分程度です」(株式アナリスト) さらに飲食業界関係者はこう指摘する。「『いきなりステーキ』も、全国にこれだけお店ができると目新しさはなくなりつつありますね。2019年は、新規出店だけでは勝負できないでしょう。年間200店舗の出店計画も今後はどうなるか、不透明です」 ステーキを提供しているチェーン店の店舗数は、『びっくりドンキー』が300店舗前後、『ビッグボーイ』が270店舗前後と、どのチェーン店も300店付近で伸び悩んでいる。「マクドナルドや牛丼屋の店舗数と異なり、日本のステーキ店は、300店前後、またはそれ以下が適正と言われています。いずれにしても『いきなりステーキ』は近いうちに限界が近づく。これからはリピート客をどう増やすかの方が重要ですね」(同) 加えて、競合他社も増えている。例えば、焼き肉店『牛角』の創業者・西山知義氏が手軽に焼き肉を食べられることをコンセプトに展開する『焼肉ライク』は、5年で300店舗を目指すと宣言。オリエンタルフーズ株式会社が展開するスタイリッシュなステーキ店『マンディーズキューブステーキ』など、続々と新規参入してくる。 いきなりステーキは、今後も新規出店にこだわるのか。2019年は真価が問われる年になりそうだ。
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社会 2018年12月29日 06時00分
31年10月から導入の軽減税率制度にブーイング 小売店、システム開発会社にも動揺
平成31年10月から導入される予定の消費税軽減税率制度。10カ月後にスタートする予定だが、認知は広がっておらず、混乱が予想されている。 軽減税率とは、同年同月の消費税率引き上げに伴い、特定の品目のみを8%に据え置くというもの。据え置きとなるのは、酒・外食・ケータリング出張料理を除く飲料食品と、定期購読契約をした週2回以上発行の新聞となっている。 複雑な税率設定を問題視する声は非常に多い。特に新聞が据え置かれることについて「意味不明」と批判する声は多く「何らかの力が働いた」などの批判を受けている。 そして最も頭を悩ませることになりそうなのが、「外食」と「飲料食品」の境界線となるテイクアウトだ。同じ食品でも「その場で食べると10%」「持ち帰りで食べれば8%」となることに疑問の声が上がっている。 最近、コンビニで人気の「イートインスペース」については、税率設定のあいまいさから姿を消す可能性もある。さらに事務処理も複雑になることは必至。確定申告の際に大きな混乱が予想される。 消費税導入以降、どの商品であっても税率は一律だっただけに、既存のシステムでは対応しきれないことがほとんど。現在システム改修を進めている業者がほとんどだが、計算方法全てを変更する必要があることも多い。実際に始まってみないと運用が分からない部分もあるだけに、システム業者は戦々恐々としているという。 そして「使う側」についても改修となれば導入コストがかさむ。消費増税と合わせて「軽減税率に対応できず倒産」する企業もあるのではないかと見る人もいる。 システム会社に勤務するAさんはこう話す。 「軽減税率については不安しかありません。営業はこれをビジネスチャンスとばかりに営業をかけていますが、開発側としては運用のイメージがつかめないので、ロジックが完成していたとしても不安しかない」 業者が使うシステムの古さも不安材料だという。「そもそもシステムを使う人間が制度を理解していないのですから、正解が分からず。とにかくどうなるか分からない。また、いまだにwindows7やXPを使い続けて、現在の環境で開発したアプリケーションが動かないお客様もいる。そうなると新しいサーバーやPCを買う必要がありますが、『そんな金はない。なんとか古い機械で動かせ』と言われる」 Aさんは続ける。「そんなのできるわけありません。とにかく軽減税率導入はシステム担当者にとっては憂鬱。なかには『どこでトンズラするか』と考えている技術者もいますよ」 民主党政権下で消費増税が決まり、それを覆すことなく踏襲し軽減税率を導入することにした安倍晋三首相。外交面での手腕を評価する層からも、消費増税や軽減税率については反対する声が多い。 消費増税と軽減税率導入で悲鳴を上げる国民の声に耳を傾けてもらいたいものだ。
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社会 2018年12月28日 22時00分
美人専門学校生を遺棄した男の“レイプ殺害計画”9枚のメモ
「お宅の娘さんが先月29日から登校していない」12月6日、東京・練馬区の学生寮に住んでいた谷口夏希さん(20)が通う医療系専門学校から、両親の元へと連絡があった。驚いた父親が翌日、娘の学生寮の部屋を訪ねた。施錠してあった部屋の鍵を開けて入ると、中は無人で、ベッドの上のシーツと枕にべっとりと血痕が付着していたという。 谷口さんの遺体が発見されたのは、福島県いわき市の健康ランドの駐車場。スーパー銭湯を楽しむ人々の車に紛れて放置されていた。乗用車の後部座席に寝かされ、布団が無造作に掛けられた状態だった。 「すぐに付近の防犯カメラの解析を始めた。すると、12月2日に彼女のマンションに出入りする不審な男が映っており、翌3日午前3時頃には、この男が台車で“布団”をレンタカーに運び込んでいる姿が確認できた」(捜査関係者) 父親の通報から3日後の12月10日、冒頭の場所で遺体を発見。顔には複数の殴られた痕があったほか、側頭部にも複数の傷が残されていた。 この日の夜遅く、同市内で身柄を確保、死体遺棄容疑で逮捕されたのは、住所不定の熊澤義信容疑者(27)。谷口さんの遺体を乗せたまま、彼女の故郷である長野県松本市などを回り、いわき市にたどり着いたことを自供、殺害も認めている。 「いわき市は、熊澤の出身地でした。地元高校を卒業後、郡山市にある理美容専門学校を中退。その後、上京して池袋や新宿でホストになり、店を転々としていたようです」(全国紙記者) 2人の接点は池袋の飲食店。谷口さんがアルバイトをしていた店に、今年5月から熊澤容疑者も勤務していたのだ。「従業員同士の恋愛は禁止だったんですが、熊澤が谷口さんを口説き始めたので10月にクビになりました。それでも熊澤は、『好きになった』『聞き入れられなければ彼女を殺して、自分も後を追う』と、完全にストーカーと化していた。熊澤は『付き合っていた』と供述しているようですが、一方的に思い込んでいただけです」(飲食店の同僚) 谷口さんの部屋には、熊澤容疑者が殺害の経緯などを記したとみられるメモが9枚残されているという。直筆のメモには詳細な殺害方法や動機が残されている可能性がある。警視庁では強盗目的もしくは強姦(レイプ)目的で抵抗されて凶行に走った可能性もあるとみている。 谷口さんはアイドル並みのルックスで、「何事にも前向きで、しっかりした子」(同級生)だったという。 一方の熊澤容疑者は、いかにもストーカーをしそうな風貌で、とてもホストには見えない。こんな男に狙われた谷口さんは運がなかったとしか言いようがない。ただ、11月28日以降の学生寮付近に設置された防犯カメラの映像には、殺害された谷口さんと熊谷容疑者が部屋に入る様子が映っている。 美人で性格も良く天真爛漫な谷口さんがなぜ熊澤容疑者を自宅に入れるような状況になったのか、それほど親しかったということか、それとも脅されてのことだったのか、容疑者は現在厳しい取り調べを受けている。
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社会 2018年12月28日 12時20分
「モテる男の人たちに共通」ツイートが大炎上 モテる男は“飲食店のキャンセル”をしている?
12月25日、クリスマスの日にある美容ライターのツイッター投稿が大炎上した。投稿は、自身が知っている“モテる男の人たち”に共通しているポイントとして、フレンチ、中華、和食など3軒ぐらいを予約し、女性には予約していることは言わずに、どれが食べたいかたずね、スマートに入店できるようにしておくということだという内容だった。 これに対し、Twitterユーザーからは「飲食店の予約キャンセルを推奨するなんて、許せない」といった怒りの声が殺到。すでに元ツイートは削除されており、ライター自身は謝罪ツイートを行っているが、それに対してもユーザーからは怒りのリプライが大半。元ツイートはスクリーンショットで拡散されている上に、著名人も引用する、テンプレ化されて一般人も内容をもじったツイートをするなど、波紋が広がっている。シャープ株式会社公式アカウントが投稿したネタツイートも人気を呼んだ。 元ツイートの“モテる男”、“スマートな男”という点にスポットを当てたものでは、「そもそも平気でドタキャンをするような男はスマートではないし、モテるわけがない」というごもっともな意見が多数。もっと具体的な指摘だと、「男としては、その三択にイタリアンや、相手の女性によって違うであろう好みが網羅されていない時点でダメな男だと思ってしまう」「私にとってのモテる男は、わざわざいくつも選択肢を用意しなくても、自分の好きな飲食店をチョイスしてくれる人なんだけれど」「同棲中、彼氏が手作りのご飯を毎日のように作ってくれた。今はその人が夫。スマートでしょ?」と、深みのある“モテる男”、“スマートな男”に対して言及する意見が見られる。 また、「こういう男性がモテる男というのはこの人にとっての基準であって、架空のモテる男像を作っているだけ。こんな男性は存在しない」「なんでモテる男やスマートな男=飲食店を選ばないといけない、なの?女が決めたっていいじゃん」「スマートより不器用な男性のほうが好きだっていう私みたいな女もいる」と、そもそも“モテる男”、“スマートな男”という言い方に対しての疑問の声も上がっていた。 今回の場合は、「飲食店のキャンセル」を前提としているかのような書き方にしてしまったことが大問題だったことは間違いない。ただ、“モテる男”、“スマートな男”が「こうである」というのは、今のご時世、一人ひとりの多様性、人それぞれの恋愛スタイルがある以上は、誰かが基準を定めようとする時点で、炎上対象になりかねないことは確かだろう。
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社会 2018年12月28日 06時00分
排泄物を児童福祉施設に放置し63歳の男が逮捕される…福祉施設に放置という非道さに非難の声殺到
北海道・函館市の施設の前に排泄物などが入ったポリ袋を放置した疑いで、63歳の男が逮捕された。1日、函館市入舟町の児童福祉施設の敷地内に、排泄物とティッシュなどおよそ0.7キロが入ったポリ袋が放置されているのを職員が見つけ、警察に通報。その後、廃棄物処理法違反の疑いで近くに住む男が逮捕された。男は容疑を認め、この施設では11月にも3回ほど袋に入った汚物が放置されており、以前の件に関しても、男は「一度置いたら処理してもらっていたので置いた」などと話しているという。警察は在宅捜査に切り替え、事件について調べている。 この事件に対して、ネットユーザーからは「排泄物って…気持ち悪い。吐きそうになった」「この年齢にもなってこんな嫌がらせをするなんて、最低。なんらかの異常性があるとしか思えない」「動機がめちゃくちゃすぎる。一度置いたら処理してもらえたので、って理由にはなっていないだろう」と、単純に男の行為を非難する声が多数上がった。また、「それぐらいのことでも犯罪とみなされるの?確かに迷惑極まりないけれど、嫌がらせとしては珍しくないよね」「犯罪として扱われていないだけで、排泄物を放置したというケースは、身近でも聞いたことがある」「この事件は確かにおかしいと思う。でも、それだったら酔っぱらいの吐瀉物とかもちゃんと取り締まってほしい」という、今回男が逮捕されたことに関する疑問の声も上がっていた。 また、「児童福祉施設といってもいろいろな施設があるが、なんにせよ児童のための施設であることは確か。その敷地内に排泄物を置くなんて許せない」「片づけた職員、その施設にかかわっている児童にとっては、どれほどの迷惑で、恐怖だっただろうか」「この男に自分に問題があるという自覚が少しでもあるなら、男自身がしかるべき施設に入ってほしい」のように、児童福祉施設に排泄物を何度も置くという非道さに対しての意見も見られた。 男の供述が無茶苦茶なだけでなく、児童福祉施設に何度も排泄物を放置するというのは前代未聞。年が明ける前に犯人が見つかっただけでもよかったものの、施設の職員や利用者にとっては本当に不愉快極まりない事件だったことだろう。文/浅利 水奈
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社会 2018年12月28日 06時00分
参院選“大阪代理戦争”自民2人候補に「共倒れや」の声
自民党は12月11日の党役員会で、来年の参議院選挙・大阪選挙区に現職の太田房江氏(67)を擁立する意向を固めた。すでに同選挙区では、新人の柳本顕氏(44)が党からの公認を受けており、自民党は異例とも言える複数の候補者で臨むことになった。 太田氏は旧通産省のエリート官僚で、全国初の女性首長として大阪府知事に就任。赤字財政の立て直しや、「大阪都構想」に道を開いたまではよかったが、講演のギャラや事務所費用の不手際で3選出馬を断念した。「その後、大阪維新の橋下徹の天下になったことから、『太田さんがしっかりしていれば橋下の出番はなかった』と嫌味を言われ、長らく冷や飯を食わされていた。'13年の参院選に自民党から出馬した際も、同党の比例区候補者としては最下位で、あやうく落選するところだった」(地元関係者) そんな太田氏を、なぜ今ごろ担ぎ出すのか。「本当は柳本一本でいく予定でした。ところが、本部から“複数候補者擁立”の指令が出た。そこで、この夏に党員や支持者を対象に“世論調査”をやったら、太田さんのほうが柳本さんより人気やったんです」(自民党大阪府連の関係者) しかし、今回の決定には、党内の力関係も大きく影響しているようだ。「柳本さんは二階派の切り札。しかし、細田派が強い大阪府連にしてみれば、これが面白くない。そこに複数擁立の指令が飛んだので、細田派で官邸の覚えもめでたい太田さんを担いだんでしょう」(政治部記者) 二階派と細田派の“代理戦争”ということか。「野党も強力な看板候補が出そろっています。大阪選挙区の改選定数は4。自民党はうまくいけば2議席獲得できますが、共倒れの危険性もあります」(同) 大阪維新の代表も務める松井一郎大阪府知事は、早くも政策論争で太田氏を牽制し、さらに強力な2人目を擁立する構えまで見せている。激戦は必至だ。 大阪選挙区では、公明党が現職の杉久武氏(42)、立憲民主党が新人の亀石倫子氏(44)、共産党が現職の辰巳孝太郎氏(42)、日本維新の会が現職の東徹氏(52)の公認候補の擁立を決めている。いずれも侮れない面々だ。果たして自民2人両立は正解なのか? 大阪では「共倒れするんやないんか?」の声が聞こえてくる。
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社会 2018年12月27日 22時00分
ドタキャンに怯える銀座すし店と中国人観光客の“予約戦争”
先週号で、飲食店の無断キャンセルの“被害総額”が年間2000億円と報じたが、銀座の高級すし店では、中国人観光客のドタキャンに悲鳴が上がっている。「店は、予約が入った段階で魚を仕入れて、他の予約が入っても断る。それをドタキャンされたら採算が取れない。中国人は大声で話すし、食事マナーも悪く、他の客にも迷惑がかかる。だから、ウチでは中国人観光客の予約はすべて断っています」(銀座のすし職人) 約3年前、ミシュランの2つ星を獲得している銀座の有名すし店が、中国人ジャーナリストの予約を断ったことで論争に発展した。「その時は『人種差別だ』なんて批判もあったけど、こっちも商売だからね。リスクがある客の予約を受ける必要はないだろう」(同) 当時、批判を浴びたすし店は、海外通信社の取材に、〈日本人以外の客の予約はホテルのコンシェルジュかクレジットカード会社経由でなければ断っている〉と答えていた。ところが、「それでも中国人観光客は平気でドタキャンする」と憤るのは老舗店の店主だ。「ホテルの紹介だと断れないから、予約が入った日は、他の客に迷惑がかからないように、中国人観光客との時間をずらしてもらう。そこまで気を遣っても大人数でドタキャンされると、その日の売り上げはゼロです」 こうした場合も、ホテルにキャンセル料を請求できず、泣き寝入り。最近は、事前にクレジットカードのナンバーを聞いて、ドタキャンは全額請求すると念を押してから予約を受け付ける店も増えているという。「さすがに中国国内でも、自国民のマナーの悪さが世界各地で問題になっていることを嘆き、メディアが『国の恥になることはするな』と呼び掛けてはいますが、民度が先進国に追いつくには数十年かかりそうです」(現地の邦人記者) 銀座は今、高級店が乱立する“すし戦争”状態。彼らは今から東京五輪期間中のドタキャンに怯えている。
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