この事件に対して、ネットユーザーからは「苦労して歯科医師になったのだろうに、自分自身も被害者の将来も台無しにしてしまって、どうするのだろう」「勉強ができるということと、頭がいいということはイコールではないということだね」「親などの身内にとっては、歯科医師の男の存在は自慢だったはず。本当に残念な話だろうし、何よりも被害者の心を傷つけたことが許せない」と、歯科医師がわいせつな行為の疑いで逮捕されたことに関する非難の声が殺到した。
また、一部のユーザーからは「こういった状況(医師が治療中に患者に対して)のわいせつな行為って、AVの設定でよく見かけるんだけれど…」「この男はAVと現実を混同してしまったのか?」「あくまでもシチュエーションとしてならいいが、現実で行ったら最低」といった、“まるでAVのシチュエーション”という意見も見られた。だが、AVのような作り物とは違い、現実の事件には傷つく被害者が存在する。実際に歯科医師からわいせつな行為を受けた経験があるという女性に話を聞いた。
「近所の行きつけの歯医者で、診療室内で歯科医師と2人だけになったときに、わいせつな行為を受けました。最初は胸を軽く触られましたが、たまたま胸に手が当たってしまったのだろうと思ったんです。まさか、歯医者の先生が変なことをしてくるとは思ってもみませんでしたし。しかし、そこから下腹部までを露骨に触られたので、二度とその歯医者には行けなくなりました。今でもその歯医者の前を通る度に恐怖でいっぱいになりますし、歯医者という場所自体に行きにくくなってしまいました」
性犯罪自体が許しがたい行為であるというのに、ましてや、医者という立場を利用して患者にわいせつな行為をするなど、言語道断だ。
文/浅利 水奈