社会
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社会 2019年09月02日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(8)政治の師・幣原(しではら)喜重郎
「田中先生の政治家としての真の出発点は、幣原喜重郎元首相と出会ったことにある。陣笠議員の頃は、支援者によくこう話していた。初当選したあとの民主党内で幣原グループに入ったことにより、『幣原外交』で知られた幣原さんから、まず広い世界観を持つことの必要性を学んだ。それまでの土建屋さんの田中先生には、外交という発想は乏しかったと言われている。そのうえで、政治というものは“幣原流”の特徴である、慎重、手堅さが不可欠であることを知った。若い頃から『せっかちの角さん』と言われていたが、政治は重心を低く構える必要があると、幣原さんからイロハを学んだ。田中先生にとって初めての『政治の師』は、幣原さんだったと言っていいのではないか」 田中角栄が首相になる直前、筆者は新潟における取材で、無敵の後援組織と言われた「越山会」の古老幹部から、そうした話を聞いた思い出がある。 田中はのちに、自らの半生を振り返った発言、あるいは著書などで、草間道之輔、大河内正敏、幣原喜重郎を「三人の先生」と呼んでいた。やがて、政治の世界で吉田茂、池田勇人、佐藤栄作といった大物との関係を深めていくが、政界の大先輩としての敬意は欠かさぬ中で、これらの人物を「先生」として受け止めた印象はうかがえなかった。 「三人の先生」の中で、草間道之輔は田中が通っていた新潟の二田尋常小学校の元校長にして高潔な教育者、大河内正敏は理化学研究所など「理研コンツェルン」の総帥である一方、人格者としても知られ、田中は少壮期にこの大河内と出会ったことで、自らの「田中土建工業」を飛躍的に伸ばすことができた。 そして、政界入りしたあと冒頭の越山会古老が証言したように、初の「政治の師」として師事する形になったのが、東久邇宮首相による終戦処理に一応のメドがついたのち、首相を引き継いだ幣原喜重郎ということだった。田中の政界入りに一役買ったのは、「寝業師」として聞こえた進歩党幹部の大麻唯男ではあったが、田中の中には大麻が「政治の師」という認識は、まったくなかったのである。 さて、田中と幣原の出会いは昭和22(1947)年4月での新憲法下における初の総選挙で、田中が初当選を飾ったとき、共に民主党に所属したことだった。時に、すでに幣原は首相の座を吉田茂に譲り、その第1次吉田内閣のもとでの選挙であった。 ところが、この選挙では日本社会党が比較第1党となり、結果的に社会党、民主党、国民協同党の3党連立で、社会党の片山哲委員長が新憲法下で最初の首相に就くことになるのだが、ここに至るまで民主党内での路線争いがあった。 結果、吉田率いる自由党との関係を重視した「保守政党」を標榜する幣原喜重郎派と、民主党は「中道政党」であるとして自由党より社会党との関係を重視する芦田均(のちに首相)派で主導権争いが勃発し、田中は、幣原派に所属していた。結局、民主党内は芦田派が数で優勢、自由党を加えた4党連立を主張した幣原派を押しのけ、自由党抜きの3党連立による社会党の片山政権が誕生したものだった。 ちなみに、この片山政権、民主党の幣原派と芦田派の主導権争いの後遺症と、その頃、社会党内で右派と左派のいがみ合いがピークに達していたことなどから、首相の就任式に閣僚が一人も決まっておらず、片山首相が全閣僚を臨時で兼任という異常事態に陥ったものだった。 また、これを機に社会党は、事実上、左右2派に分裂、以後の社会党は万年野党へ追い込まれていくことになる。平成6年に村山富市内閣が成立したが、いまや党の存続危機にまで低迷してしまったことは読者諸賢ご案内のところとなっている。★幣原派の「台所」を担った1年生 一方、片山首班をめぐって民主党内で幣原派の流れに身を置いた田中だったが、その秘書を長く務めた早坂茂三(のちに政治評論家)は、幣原との関係を次のように見ていたものである。 「あの片山政権誕生の頃、田中は1年生だったが、『チョビひげ野郎』と言われたように意気盛ん、すでに幣原派の“切り込み隊長”的存在だったようだ。田中が自由党を入れて保守色の色濃い政権を望んだのは、〈新潟3区〉(中選挙区制)には有力社会党議員がおり、選挙戦略上の計算も働いたものと思われる。 また、田中はのちに佐藤(栄作)派の“台所”を一人で担っていたように、1年生にして幣原派のそれも担っていたようだ。政治家としての資質の高さの一方で、カネと政治家の関係を、早くから見抜いていたこともうかがうことができる。幣原も政治的能力があり、カネも切れるこの1年生議員を重宝し、吉田茂への“売り込み”に汗をかいてくれたようだ。田中は、言っていたことがある。『吉田(茂)さんは1年生のワシを法務政務次官にしてくれたが、幣原先生がネジを巻いてくれた部分が大きかったと思っている』と」 人生の実質的なスタートの中で誰と出会うかは、その後を決める大きな要因となる。晴れやかに歩めるか、ぬかるみに足を取られつつとなるかの“別れ道”ということである。 敗戦直後の日本で民主化の促進に尽力し、平和外交を貫いた幣原の田中への影響は大きかったようだ。日本列島改造計画に表われた「格差是正」という民主化、日中国交正常化という平和外交を求めた田中の政策は、まごうことなく幣原の影を引きずっているように見えるのである。(本文中敬称略)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2019年09月02日 06時00分
乾燥機に飼い犬を入れて回し虐待した動画配信者の少女が大炎上 拡散され警察が動く事態に
SNSの普及によって、人々の注目を集めるために過激な動画を配信するユーザーも現れるようになった。しかし、中にはあまりにも悪質な動画を配信したために視聴者の怒りを買い、自滅した者もいるようだ。 10代半ばとみられる少女が、インスタグラムで飼い犬を虐待する様子を生放送して「あまりにも残酷」と非難が殺到。ついには地元警察が調査に乗り出したと、現地時間8月12日に海外ニュースサイト「The Sun」が、同14日に「Dallas News」が伝えた。 記事によると、米テキサス州ダラス在住の少女は、インスタグラム内の動画配信機能インスタライブで、ドラム式乾燥機に犬を押し込み、電源を入れて乾燥機を回転させる動画を配信。動画は、少女がカメラに向かって「犬を乾燥機に入れるね」と言ってシーズーとみられる小型犬を抱え、乾燥機の中に放り込むところから始まっている。続けて少女は「この子(犬)はこうやって回されるのが大好きなの」と口に。乾燥機が回り始めると同時に響き渡る犬の鳴き声に、手を叩いて爆笑し「あああ!」と奇声を上げる少女の姿が映っている。数秒後、少女が乾燥機の扉を開けると、乾燥機の中でグルグルと回る犬の様子が大写しに。フラフラになり、震えながら居間に逃げ込みうずくまる犬に、少女が「ごめんね」と声をかけて動画は終わった。 この動画は8月10日、ツイッターユーザーにより「この少女の知り合いは誰か警察に知らせて! ペットを飼育する資格がない人間もいる。これは完全に虐待」とのコメントとともに再投稿され、拡散されたという。その後、少女はインスタグラムのアカウントを削除。しかし拡散された動画は別の動画サイトに転載され、8月29日現在も閲覧可能になっている。 このニュースを受け、ネットユーザーは「インスタグラマー気取りでやっているんでしょ、人気になるために。許せない」「すぐに警察に逮捕されるべき」「胸くそ悪くなって動画を最後まで見られなかった」「未成年だからって刑が軽くなったらダラス警察を許さない」「私がこの犬を引き取って世話してあげたい」などと一斉に批判、大炎上した。 なお、「Dallas News」によると、ダラスの地元警察は「動物虐待として捜査は進んでいるが、少女が未成年であるため、情報の公開は差し控える」とコメントしているとのことだ。 SNSで注目を浴びようと、飼い犬を虐待する動画を配信した人物は他にもいる。 ユーチューバーの男が飼い犬を虐待する動画を配信し、大炎上したと海外ニュースサイト「Metro」が同7月31日に報じた。 韓国・ソウル在住のユーチューバーの男は自身のユーチューブチャンネルに飼い犬とみられるハスキーの子犬とのツーショット動画を配信。男が子犬を何度も平手打ちし、子犬の頬を強くかむ様子が映されていたという。 同記事によると、動画の視聴者が警察に連絡し、警察は男の自宅を訪問。犬の虐待を止めるよう忠告したという。警察とのやりとりは男のユーチューブチャンネルで生配信され、警察が帰った後に男は「オレは何だってできる。お前らに言っておくがオレが犬を殴っても、警察は手が出せないんだ」と視聴者を挑発したそうだ。 男のこの発言が大炎上。視聴者の一人がツイッターに動画を共有し「子犬を虐待から助けたい」と訴えたという。この投稿が拡散され、事態は好転。後日、韓国の動物保護団体が男の家から子犬を保護したとの報告がインスタグラムに投稿された。子犬は怪我もなく健康な状態だったという。また、同記事によると、男のユーチューブチャンネルは削除されていないが、一部の動物虐待動画が削除されているようだ。 ネット上には数え切れないほどの動物虐待動画が公開されているという。承認欲求で動物虐待をすることは断じて許されることではない。記事内の引用についてTwisted girl screams with laughter as she throws terrified shih tzu in a tumble dryer and turns it on is sick video ‘for likes’(The Sunより)https://www.thesun.co.uk/news/9705743/twisted-girl-screams-shih-tzu-dryer-video-likes/Dog that was put in dryer in Instagram video released to owner, Lewisville police say (Dallas News より)https://www.dallasnews.com/news/dallas/2019/08/12/dallas-police-investigating-instagram-video-girl-putting-dog-clothes-dryerA vile video shows a Youtuber biting and battering his dog(Metro) https://metro.co.uk/2019/07/31/youtuber-streams-himself-battering-puppy-for-vile-abuse-channel-10495082/
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社会 2019年09月01日 22時30分
19歳の少女が青酸ソーダで家族4人を毒殺、衝動的な犯行理由とは【背筋も凍る!女の事件簿】
「もはや戦後ではない」の流行語の元に、戦後復興まっただ中の1956年(昭和31年)。東京都江戸川区の某住宅街で19歳少女が、家族4人を毒殺するという痛ましい事件が発生した。 3月某日、この住宅街に住む5人家族の長女が「お母さんや弟の様子がおかしい」と近隣住民に助けを呼んだ。住民達がその長女の家に立ち入ると、そこには、母親と弟3人の計4人がもがき苦しみながら助けを呼んでいた。4人はすぐに救急車へ運ばれが、母親(46)と末弟(8)は既に絶命しており、残る長男(17)、次男(13)もしばらくして死亡した。 死因は青酸ソーダを飲み込んだことによる中毒死で、家族は長女以外、全員死亡してしまった。警察は動揺する長女に事情を聴いたところ、「母が子供たちに出すジュースに何かを入れていた。私が飲もうとしたら母が『飲むな』と言ったので飲まなかった」と供述していることから、母を中心とした一家心中事件ではないかとされた。 しかし、警察が調べると、ジュースを飲んだ茶碗が台所の水場に漬けてあったことなど、疑わしい点があったため、改めて取り調べたところ、長女は「自分の犯行である」と自白した。 長女には結婚を前提にした交際相手がいたが、長女には父親がおらず、巡回理容師の母とメッキ工場で働く長女の2人で弟3人を育てていた。しかし、交際相手の男性は、長女が3人の弟を育てており今後の生活費がかかること、彼女の住んでいる家が6畳一間しかなく、同居が不可能なことを理由に別れてしまった。 それから長女は荒んだ生活となり、勤めていたメッキ工場を辞め、友人の自宅を転々とするなどしていた。 一家皆殺しの決意は衝動的で、この日、母と弟達が狭い六畳一間で口喧嘩をしていた際、長女も「もうこの家にはいられない」と青酸ソーダによる殺害を思い立ったという。なお、この長女は当初、自分のしたことがよくわかっておらず、留置所へ入れられた際、自分が家族を皆殺しにした罪に震え、大泣きし出したという。 高度経済成長が始まる数年前、東京の中心でも、このような家族はまだまだ多かったのである。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会 2019年09月01日 19時00分
48本の例も! 盗品を飲み込んだ泥棒、排出に使用されたのはバナナ? 「拷問では」の声
泥棒から盗品を回収するのは警察にとって難しいことの一つだろう。海外では独特な方法で盗品を回収しているところもあるようだ。 インド・ラージャスターン州で、27歳の男が逮捕を逃れようと、盗んだネックレスを飲み込んだが、警察がバナナなどを食べさせ排便を促してネックレスを回収したと海外ニュースサイト『Times of India』と『NEWS18』が8月23日に報じた。 報道によると、男は市場で買い物をしていた女性の首から金のネックレスを引っ張り、盗んだという。警察は防犯カメラの映像から男を特定し、8月20日の夜、男を逮捕しようと、男の家を訪れた。 男は警察が訪れたことに驚き、警察の前で盗んだ金のネックレスを飲み込んだそうだ。警察は男を病院に連れて行き、レントゲン検査を受けさせて、男の腸にネックレスがあることを確認。医師は警察にバナナとパパイヤを与えるようにアドバイスした。 海外ニュースサイト『BBC』が2015年4月29日に報じたところによると、バナナなどカリウムが豊富な食べ物を食べると、排便が促されるため、便と一緒に盗品が出てきやすくなるという。窃盗の犯人が盗品を飲み込んだ場合、手術をするという方法もあるが、時間と費用がかかるため、インドの一部の地域ではバナナなどのカリウムが豊富な食べ物で排出する方法を用いられることが多いそうだ。 ラージャスターン州の事件で、警察は男にバナナ1ダース(12本)とパパイヤ2つを食べさせた。その翌朝、ネックレスは便とともに排出された。警察は男の体内から出てきたネックレスを回収したという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「盗みはいけないけど笑ってしまった」「1ダースのバナナを食べることは拷問」「男は大量のバナナを食べたあと、ネックレスを盗んだことを後悔しただろう」などの声が挙がっていた。 インドでは、盗品を飲み込んだ犯人にバナナを食べさせ、盗品を回収した例が他にもある。 インド・マハーラーシュトラ州で金のネックレスを盗んで飲み込んだ当時25歳の男に警察がバナナを食べさせ、ネックレスを体内から排出させたと海外ニュースサイト『Hindustan Times』が2016年1月に報じた。同記事によると、同年1月6日の夜、男は同州にある魚市場で、買い物をしていた女性が首に身に着けていたネックレスを引っ張って盗んだそうだ。 近くで目撃した人が男を取り押さえ、警察に通報したが、警察が到着する前に男は盗んだネックレスを飲み込んだ。事件の翌日、警察は男を病院に連れ、レントゲン検査を受けさせ、男の胃にネックレスがあることを確認した。警察はその夜、男に4ダース(48本)のバナナを食べさせた。翌朝、男は警察によってトイレに連行され、便を出した。ネックレスは便とともに排出され、警察によって回収された。 飲み込んだ盗品をバナナで排出させることを奇妙に思う人もいるかもしれない。しかし海外には独自の方法があるようだ。記事内の引用についてPolice feed bananas to accused to recover gold chain in Bikaner(『Times of India)よりhttps://timesofindia.indiatimes.com/city/jaipur/police-feed-bananas-to-accused-to-recover-gold-chain-in-bikaner/articleshow/70777791.cmsPolice Feed Thief over a Dozen Bananas and 2 Papayas to Recover Swallowed Gold Chain(NEWS18)https://www.news18.com/news/buzz/police-feed-thief-over-dozen-of-bananas-and-2-papayas-to-recover-swallowed-gold-chain-2281043.htmlIndian gold necklace 'thief' fed bananas(BBC)https://www.bbc.com/news/world-asia-india-32514193Mumbai thief force-fed 48 bananas to excrete stolen gold chain(Hindustan Times)https://www.hindustantimes.com/india/mumbai-thief-force-fed-48-bananas-to-excrete-stolen-gold-chain/story-r0nVZcyTMkmuXdmStB7t0M.html
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社会 2019年09月01日 06時00分
開いたエレベーターが突然落下、30歳男性が挟まれて死亡「もうエレベーターに乗らない」恐怖の声も
エレベーターによる事故は世界各地で発生しているが、「自分は事故とは関係ない」と思って乗っている人も少なくないだろう。しかしまた、エレベーターで男性が死亡するという痛ましい事故が発生した。 海外ニュースサイト『NEW YORK POST』と『NEW YORK DAILY NEWS』は、米ニューヨーク・マンハッタン東部で、30歳の男性がエレベーターに挟まれて死亡したと、それぞれ8月22日および8月24日に報じた。 記事によると、事故が発生したのは、23階建ての高級賃貸アパートのエレベーター内。午前8時30分頃、同アパートに住む男性が1階のロビーで停止したエレベーターから先に降りた男性に続いて降りようすると、体半分が出たところで扉が閉まり始め、エレベーターが突然下降。両腕で扉を押さえ、しがみついて這い上がろうとしたものの、下降するエレベーターの天井と1階の床の間に挟まれて押しつぶされた。その際、エレベーター内には被害に遭った男性以外に5名の乗客が閉じ込められたそうだ。 通報を受けた救助隊が現場に駆け付けたが、その場で男性の死亡が確認されたという。閉じ込められた乗客らにケガはなかったそうだ。8月24日に公表された男性の司法解剖結果によると、死因はエレベーターに挟まれた時に、首と胸部を激しく打ち付けたことによる強い打撲だという。さらに、エレベーターに挟まれた際に、首と胸部が強い圧迫を受けて窒息したとみられている。 同アパートの住人女性によると、同エレベーターは、常に問題が発生していたそうだ。行き先階を行き過ぎて停止したり、ドアが完全に閉まらないなど、不安定な状態が続いていたという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「恐ろしい!これからはエレベーターには極力乗らない。階段を使います。健康にも良いし」「高層マンションだったら40階や50階とかの場合もあるからエレベーターは必要だけどこれは怖い」「運が悪かった。避けられない事故。かわいそうに。ご冥福をお祈りします」「エレベーターが保守点検で停止しているとイライラするが、大切なものだと実感した」など様々な声が上がった。 日本でもエレベーターによる死亡事故は報告されている。有名なものでは、東京都港区マンション内のエレベーターで、2006年6月3日に発生した事故がある。「シンドラー社エレベーター死亡事故」と呼ばれており、男子高校生がエレベーターに挟まれて死亡した事故だ。 当時こぞって各社が伝えた報道によると、男子高校性は、同マンションの1階で自転車を引いて前向きにエレベーターに乗り込んだという。行き先階の12階に到着したので、自転車にまたがって後ろ向きで降りようとしたところ、扉が開いたまま、エレベーターが突然上昇。男子高校性は、エレベーターの床部分と入り口の天井部分に挟まれたという。後に救急隊員により救助されたが、死亡した。 同マンションで使用されていたシンドラー社のエレベーターによるトラブルは、2006年当時全国で100件以上、発生しており、海外では3件の死亡事故が確認されていたという。その後、シンドラー社は2016年4月に日本市場から撤退している。 「シンドラー社エレベーター死亡事故」の後も、エレベーターによる事故は多発している。 東京消防庁がHPに掲載している「緊急搬送データからみる日常生活事故の実態」によると、エレベーターに関わる事故で、2017年(平成29年)には134人が搬送されているという。大半が転んだり、挟まれたりしたことによるもので、ケガの程度は、中程度以下が97.8%を占めている。エレベーターによる事故で重傷となるケースはかなり少ないが、注意は必要だ。 普段から乗るエレベーターで、行き先階を飛ばすなど、いつもと違う様子が見られた場合、直ちに管理会社に連絡を取るなど、早めの対応を心掛けたい。記事内の引用についてGraphic video shows moment man crushed by elevator at Manhattan Promenade building(NEW YORK POSTより)https://nypost.com/2019/08/22/video-shows-moment-man-crushed-by-elevator-at-manhattan-promenade-building/?utm_source=reddit.comManhattan man crushed by elevator suffered massive injuries to neck and chest: medical examiner(NEW YORK DAILY NEWSより)http://www.nydailynews.com/new-york/nyc-crime/ny-man-crushed-by-elevator-ruled-accident-20190824-jikvdgqp2fg6tkk4zakzazltr4-story.html特定非営利活動法人 失敗学会 2006シンドラー、エレベーター事故よりhttp://www.shippai.org/shippai/html/index.php?name=nenkan2006_04_Schindler東京消防庁の「緊急搬送データからみる日常生活事故の実態」http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201710/nichijoujiko/data/all.pdf#search=%27%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%B6%88%E9%98%B2%E5%BA%81+%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E4%BA%8B%E6%95%85%27
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社会 2019年08月31日 22時30分
バイト退職日に殺害された16歳女子高生、野犬を利用して証拠隠滅をはかった犯人とは?【未解決事件ファイル】
1997年3月16日、香川県仲多度郡まんのう町(旧琴南町)で、アルバイト帰りの女子高生が何者かに殺害される事件が発生した。女子高生の遺体が発見されたのは、バイト先から30キロも離れた山林の中だった。一体彼女の身に何が起きたのだろうか。 被害者は、香川県三豊市(旧高瀬町)在住で当時16歳のAさん。3月15日の午後10時過ぎ、バイトを終えた後に行方が分からなくなっていた。バイト先は自宅のある三豊市内のコンビニエンスストア。Aさんは15日を以ってバイトを退職していた。また、Aさんはいつも自転車でバイト先まで通っていたが、この日は小雨が降っていたため、バイト先に行く時は姉に車で送ってもらったという。ちなみに、Aさん宅からバイト先までは自転車で5分程度の距離にある。肌寒い時期だったが、Aさんは薄い綿のTシャツ一枚で、公衆電話をかけるための小銭以外、財布も持っていなかったそうだ。 Aさんがバイトを終えた午後10時過ぎ、バイト先の同僚が、傘も差さずにバイト先であるコンビニの向かい側にある歩道に立っているAさんを見かけたのが、最後の目撃証言となっている。 その頃、Aさん宅では父親と姉は既に就寝しており、母親だけは起きていたものの、仕事の書類を作成しているうちに寝入ってしまったという。翌16日の朝5時過ぎ、母親が目が覚ますも、未だにAさんが帰宅していないことに気づいた。慌ててバイト先へ問い合わせると、「15日の夜10時過ぎに退店した」との返事が返ってきたそうだ。 その後、16日の午前10時過ぎに、Aさん宅にAさんの友人から電話がかかってきた。Aさんの友人はAさんと待ち合わせをしていたものの、約束の時間になっても来ないので、心配して電話をかけてきたという。Aさんが事件に巻き込まれたのではないかと考えた家族は、警察に捜索願を提出すると同時に、手分けしてAさんの捜索を始めた。 しかし、Aさんは見つからなかった。 事件が動いたのは17日の午前9時20分。Aさん宅から30キロ程離れた場所に位置するまんのう町の山林で、「マネキン」らしきものが捨てられていると地元の琴平警察署に通報が入った。通報から40分後、地元警察官が現場に到着し、マネキンらしきものを確認すると、実際はマネキンではなく若い女性の遺体であることが判明。上半身は長袖の白いTシャツで、下半身は片足に靴下を履いていただけの状態だったという。警察による司法解剖の結果、死因は首を絞められたことによる窒息死であることが分かった。遺体発見現場を管轄する琴平警察署では殺人・死体遺棄事件と断定し、県警からの応援を得て捜査を開始した。 翌18日、地元新聞の朝刊に、まんのう町の山林での死体遺棄事件の記事が掲載された。Aさんの父親は記事を見て「もしかしたら娘ではないか」と考え、すぐに琴平署へ出向いて確認することにしたという。そして、指紋を照合した結果、遺体がAさんであることが判明した。 Aさんを殺害したのは一体誰なのだろうか? 捜査本部では、延べ約5万6千人の捜査員を投入し、交友関係から、地元住人など約3万3千人に聞き込み調査を実施。21日には、捜査員が高瀬町の公園でAさんの靴を発見。Aさんが発見されたコンビニから約8キロ離れている場所だった。しかし、それ以降事件解決の決定的な手掛かりは見つからず、2019年現在も犯人は捕まっていない。 事件の犯人像については様々な推察が飛び交っている。遺体が発見された時、Aさんの衣服が脱がされていた事から暴行目的の犯行だという意見。また、Aさんの靴が発見された公園から遺棄現場まで距離があったことから、身近な人による犯行という推察もあるようだ。Aさんの家族は、遺体発見現場には野犬が多く生息していることから、犯人が野犬を利用して証拠隠滅を図ったのではないかと考えたという。 ネット上では、Aさんがバイト最終日だったことを知っていた身近な人物による犯行ではないかという意見もあった。2017年11月10日には、香川県警捜査1課が、Aさんの靴が発見された公園付近で不審車両が目撃されていた事を明らかにしたと「産経WEST」(産経新聞社)が報じている。土地勘のある人物の犯行だったのだろうか。 Aさんが最後に目撃されたコンビニから遺体発見現場まで約30キロ。犯人とAさんはどのように接触したのだろうか。15日の夜何が起きたのか、真相は未だ分からないままである。記事内の引用について香川・まんのう町の女子高生殺害、20年前の不審車情報公開 白っぽい丸み帯び…「エスティマ」? 県警(産経WEST)https://www.sankei.com/west/news/171110/wst1711100048-n1.html
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社会 2019年08月31日 19時00分
警備員の男が3歳女児を遊び場に預けた母親に説教も、女児へのわいせつ行為が発覚 怒りの声が殺到
世の中には、悪事を働いておきながら、もっともらしい言い訳をする呆れた犯罪者がいるようだ。 海外ニュースサイト『news.com.au』は8月28日、母親と買い物に来ていた女児を連れ去りわいせつ行為を働いたとして逮捕、起訴されていた男の裁判で、男に実刑判決が下ったと報じた。 同記事によると、事件のあった2016年12月当時、豪・シドニーに住む現在30歳の男は、市内のショッピングセンターで警備員として働いていたという。そのショッピングセンターに、被害に遭った当時3歳だった女児と当時7歳になる被害者の姉を連れて買い物に来ていた母親は、買い物をする間、姉妹をショッピングセンター内の遊び場に預けていたそうだ。透明の壁に覆われた遊び場に、担当の職員はおらず、事件当時は十数人の子供が遊び場にいたようだ。 なお、豪在住の日本人によると、シドニーのショッピングセンター内にある遊び場は、子供だけがこの遊び場の中に入って遊び、親たちは壁の外で子供を見ていたり、近くのカフェなどで遠巻きに眺めているのが一般的だとのことだ。 男は遊び場から女児を連れ去り、施設内の人気のない場所で自身の下半身を露出させ、下着の上から執拗に女児の体を触ったという。 買い物が終わって遊び場へ戻って来た母親は、姉から女児がいなくなったと聞き、慌てふためいた。そこへ女児を連れて戻って来た男が、保護者が子供を遊び場に残して買い物をすることがどんなに危険なことか、母親に説教したという。 男を警察官と思っていた女児は、この日家に帰ってから父親に「お巡りさんのお尻に無理やりキスをさせられた」と話し、事件が発覚した。 両親から通報を受けた警察は捜査を開始。男が女児の手を引いて従業員専用廊下を歩く様子が、ショッピングセンター内の監視カメラに映っていた。さらに、女児の下着などからDNAを採取し鑑定した結果、男のDNAが検出され、男はわいせつ行為容疑で逮捕、起訴されたという。 その後、裁判で「迷子になった子供と一緒に母親を探していた」と、男は一貫して容疑を否認。しかし、裁判の結果、実刑判決を受け、4年6か月の刑務所行きが確定した。裁判官は男が母親に説教したことに触れ、「どの母親にも、本来安全な場所であるはずのショッピングセンターが提供する遊び場に、子供だけを残して買い物を楽しむ権利がある」と述べたそうだ。 このニュースが世界に広がると、ネットでは「男を警察官だと思って信用してついて行った女の子の心と体の傷が心配」「娘を残して買い物に行った母親はきっと自分を責めて苦しんでいると思う」といった被害者と家族に同情する声とともに、「男は悪事を働いておきながら母親に説教するなんて、呆れて物も言えない」「こいつは4年半経って出所したら性犯罪を繰り返すに決まっている」「幼児をわいせつ目的で誘拐して、いたずらするような奴は終身刑にすべき」といった男に対する怒りの声が多く寄せられていた。 子どもに対しわいせつ行為をしておきながら、呆れた言い訳をした犯罪者は日本にもいる。 神奈川県相模原市に住む当時33歳の無職の男が、女子児童2人の体を触るなどし、その様子を動画撮影したとして、強制わいせつなどの容疑で再逮捕されたと、「産経新聞」が2019年1月11日と2月12日、報じた。 記事によると2018年7月、同県海老名市の路上で男が、「保健の先生に頼まれて給食の中に虫などが入っていないか検査しているので、おなかをみせて」と言って、当時7歳と10歳の小学生の女子児童に声をかけ、民家の敷地内に連れ込んだという。そして2人の体を触るなどし、その様子をスマートフォンで動画撮影したそうだ。 男は同様の手口による犯行で、2017年10月に1回目の逮捕をされ、その後も強制わいせつ罪などで逮捕、今回は4回目の逮捕だった。2019年1月に開かれた初公判で、「わいせつな漫画を描こうと思った。そのためにリアルな状況が必要だったので犯行に及んだ」という犯行についての男の身勝手で呆れた動機が明らかになったそうだ。 悪事を働いた者は往々にして身勝手な言い訳をする。日本でも海外でも、信用できる大人の目が届かない場所では、子供から目を離すことは危険だ。記事内の引用についてFormer Homebush DFO security guard Mohammad Al Bayati sentenced for touching toddlerhttps://www.news.com.au/national/nsw-act/courts-law/former-homebush-dfo-security-guard-mohammad-al-bayati-sentenced-for-touching-toddler/news-story/0c45acae10070191e4c1d74cebfd5e97女子児童に強制わいせつ容疑 相模原市の男を4回目の逮捕https://www.sankei.com/affairs/news/190212/afr1902120019-n1.html検査装い女児にわいせつの被告、初公判で一部否認 横浜地裁https://www.sankei.com/affairs/news/190111/afr1901110045-n1.html
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社会 2019年08月31日 06時00分
柴山文科大臣のツイートが大炎上! 自ら消火を試みた結果…
柴山昌彦文部科学大臣のツイッターが炎上している。事の発端は、先日行われた埼玉県知事選で起きたトラブルにさかのぼる。自民党推薦の候補者の応援に入った柴山文科相に対して、大学入試改革への反対を訴えた大学生が警官に取り囲まれ、現場から遠ざけられるという事態が発生したのだ。ツイッター投稿によると、この男性は現役大学生だといい、「柴山やめろ」と声を上げ、プラカードを掲げて抗議を行ったという。 この行動に対して、フリージャーナリストの安積明子氏が、《排除ではなく、街宣車に乗り込もうとした学生をSPが取り押さえ、近くのビルの入り口に連れて行くも、すぐに解放されて、学生はプラカードを掲げて示威活動。柴山大臣がいなくなると姿を消した。そもそもこの暑い中を大きなマスクは目立ち過ぎ。それと植え込みくらい、飛び越えなさい。》 とツイート。これに当該学生が「悪質なデマ」と反論すると、柴山大臣は安積氏のツイートを引用するなどして、ここから一般人を巻き込んだののしり合いのような事態に発展してしまった。 当該学生の「みなさん抗議の電話しましょう」というツイートに、柴山大臣が《業務妨害罪にならないよう気を付けて下さいね》とリプライを返すと、これに怒りの声が殺到。《手下の傷害罪についてはいかがお考えで》《一般人を脅迫ですか。恥ずかしくないんですか権力者が》《それ、脅しって言うんですよ》 など、約300件のツイートがメンション欄から送られた。 しかし、柴山大臣は懲りることなく、「市民が街頭演説で政治家に怒りの声を上げるのは選挙妨害にならない」という意見に対しても、《大集団になるまで警察は黙って見ていろと?》と反論。このツイートにも、《動員かけて支持者の「大集団」で賞賛の声を上げてても、警察は黙って見てると思いますが》《自らを権力者ではないと仰っている?》《小集団であっても演説が困難になるほどのすごいヤジになれば、そのときに対処すべきことでは? そうなってもいない段階で予防的に制限するなら、公選法はいくらでも権力者の思い通りに拡大解釈できることになりませんか? 日本はヤジ全般が禁じられる国ということですか?》 こうしたリプライが送られてしまった。 その後、柴山大臣はこの件について一切沈黙し、自らの政治活動や信条をつぶやくだけになってしまった。 どうやら炎上の消火は失敗したと認めたようだ。
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社会 2019年08月31日 06時00分
12歳少女が車を運転、47歳男性を轢き殺す「親の責任」の声が殺到のわけとは?
日本では高齢化社会に伴い、高齢者による交通事故が相次ぎ問題となっているが、日本以上に車社会のアメリカでは、逆に子供の運転による事故が起こり、大人の責任が問われているようだ。 海外ニュースメディア「CNN」と「INDEPENDENT」は2019年8月18日、12歳の少女が車を運転し、散歩中の男性と男性の犬をはねて即死させた事件で、運転を許可した少女の父親が過失致死と子供を危険に晒した罪で逮捕起訴されたと報じた。 記事によると、8月15日、アメリカ・テキサス州ヒューストンの住宅街で12歳の少女が運転する車が、集合住宅地の駐車場から急発進し、駐車場内を歩いていた近隣住民の男性と男性の犬をはねたという。車はそのまま木にぶつかり停止、男性と男性の犬は即死したそうだ。車は少女の父親のSUV車で、事故当時は助手席に少女の父親が、後部座席に2歳の妹が乗っていたという。2歳の妹はベビーシートに乗せられており、少女含めSUV車の同乗者に怪我はなかったそうだ。 父親は当初警察の調べに対し、「運転をしていたのは自分だ」と供述していたが、その後の調べで運転をしていたのは12歳の少女だったことが判明。父親は警察に運転の仕方を教えるため、少女に自宅周辺を運転させていたと供述したそうだ。テキサス公安局のホームページによると、テキサス州では15歳から仮免許が取れ、そのため14歳から教習コースを学べるそうだ。教習コースは、正式な教習所のもの、学校のもの、両親から受けるもの、といった3つの選択肢があるという。 死亡した男性は近隣に住む47歳の男性で、犬を散歩させている姿を普段からよく目撃されていたそうだ。 このニュースを受け、ネット上では「歩行者には非がないのに即死だなんて 、痛ましい」「12歳に人のいるところで運転させるなんて、これは完全に親の責任だ」「轢いた人と犬が即死とは、父親のせいでこの少女はトラウマになるな」など父親の無責任な行動を責める声が集まり、中には「12歳はテレビゲームで十分」といった12歳の子供が運転したことに呆れる声もみられた。 また、同じくアメリカ国内では、親が子供に運転を許し、他人に怪我を負わせたという事故が他にもあるようだ。 海外ニュースメディア「AP NEWS」は2019年8月、アメリカ・アイオワ州ウォータールーで12歳の少年に車の運転を許可し、4歳の男の子に怪我をさせたとし、34歳の男を逮捕したと報じた。 同記事によると、男は少年に運転を許し、自身は同乗していたそうだ。少年が運転する車は自転車で通りがかった4歳の男の子をはね、男の子は病院に搬送されたという。2019年8月現在、男の子の容体は明らかになっていない。また、警察は男性と少年の関係を明らかにしていないという。 車は凶器になりうることを子供に教えるのが本来の大人の役目であり、安易な判断で子供に運転を許し事故を起こさせるなど、決して許されることではない。記事内の引用についてA father is charged after 12-year-old girl hits a man and a dog with an SUV, killing themhttps://www.cnn.com/2019/08/18/us/houston-car-death-charges-trnd/index.html12-year-old girl killed man and dog as father ‘taught her to drive’ with 2-year-old in back seathttps://www.independent.co.uk/news/world/americas/girl-kills-man-crash-driving-lesson-houston-texas-tomas-mej-a-tol-enrique-vazquez-a9064401.htmlTexas Department of Public Safety(テキサス公安局)https://www.dps.texas.gov/DriverLicense/teenDriver.htmIowa man arrested after 12-year-old driving his car hits boyhttps://www.apnews.com/839d380127e943b390dcd7b28d7925ae
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社会 2019年08月30日 22時00分
「何かのお役に…」愛媛県庁に届いた札束は本物 送り主を特定せず使用へ
29日、愛媛県が今年1月に県庁に届けられた札束について、「全て本物だった」と発表し、驚きの声が広がっている。 この札束は今年1月、愛媛県知事宛に匿名で段ボールに入れられた状態で届けられたもの。札束は変色しくっつき、剥がすことができなかったものの、全て本物の1万円札だった。また、段ボールには手紙が入っており、「何かの役に立ててほしい。差出人の氏名や住所は架空です。そっとしておいてほしい」と書かれていた。愛媛県では、日本銀行に調査を依頼し、新しい札に交換する方針を示していた。 県庁は方針通り、札束を日本銀行松山支店に預け、調査を依頼。29日になり、その結果が判明し、1万円札として確認できたのは1億619万円、さらに半額で引き換えられた1万円札が84枚で42万円あり、総額で1億661万円。そして判別できなかった1万円札が19枚あったことも確認された。 なお、ダンボールに入った1万円札は旧札の聖徳太子ではなく、福沢諭吉ではあるものの、デザインは昭和59年から発行されていた古いタイプだったという。どうやら長くどこかの場所で眠っていた公算が高いようだ。 愛媛県の中村時広知事は、この調査結果を受け、「善意に対して心から感謝申し上げたい」とコメントし、お金の使いみちについては、災害対策や子育て対策に使っていく方針だ。なお、現状では、差出人の特定に繋がる情報などを流す予定はないという。偽名だとはいうが、リアリティ追求のために実名報道を行うのは止めてもらいたいものである。 このニュースに、ネットユーザーからは「心温まるとまでいかないよね…」「悪いことで儲けたお金かもしれない…」「なかったことにしたいお金かな」「脱税したお金じゃないの?」など、懐疑的な声が。しかし、「ありがたく使ったほうが良い」「詮索はしないほうが得策だと思う」「最終的に寄付なんだからいいのでは」と、「使うべき」という意見が大半だった。 どのようなお金かわからない以上、少々気持ち悪い気もするが、素直に使っておいたほうが良いのかもしれない。
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