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下着メーカー社員装い女子中学生の胸をお触り

 残念ながら、わいせつ事件は次から次へと起きている。犯罪を起こす側も、あの手この手で知恵を絞っているようだ。

 昨年9月、福岡の銀行副部長が報道関係者を装って、取材の撮影と偽って、ビルの屋上に女子大学生を誘い出し、女性に後ろ向きでポーズを取らせ、背後から複数回下半身を押し付けるなどのわいせつな行為をしたとして、逮捕された事件があった。今度は下着メーカー社員を装ったわいせつ男が出現した。

 警視庁捜査1課は1月16日、女子中学生の胸を触るなどしたとして、準強制わいせつ容疑で、住所不詳、不動産関連会社の社員・前沢邦彦容疑者(23)を逮捕した。同課によると、「間違いありません」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は、昨年10月下旬の夕方、都内の路上で女子中学生に下着メーカーの社員を装って声をかけ、「ブラジャーをつくる生産部門にいる。アンケートに協力してほしい」などとウソをつき、それを信じた女子生徒を、空き家の敷地内に連れ込んで胸を触るなどしたとしている。

 同課によると、現場周辺の防犯カメラの映像などから、前沢容疑者の関与が浮上した。

 都内では、昨年4〜12月に世田谷区や目黒区などで、小中学生や高校生が声をかけられたり、胸を触られたりした被害が約10件あり、同課が関連を調べ、前沢容疑者に余罪がないかを追及している。

 相手が大人の女性なら、引っかからないであろうケースでも、子どもならだまされてしまうこともあるだろう。このような事件はなくなってほしいものだ。
(蔵元英二)

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