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福岡・中間市の職員が受給者と共謀して生活保護費をだまし取る

 昨今、生活保護費の不正受給が大きな社会問題となっているが、市の職員が受給者と共謀して、生活保護費を不正にだまし取るという、前代未聞の事件が起きてしまった。

 不正の舞台となったのは福岡県中間市。福岡県警捜査2課などは1月30日までに、同市職員で元福祉事務所保護課係員の松尾励路(れいじ)容疑者(38=同県直方市感田)と、受給者ら3人の計4人を詐欺容疑で逮捕した。また、別の市職員の男(40)も逮捕状を取って、行方を追っている。

 松尾容疑者の他に逮捕されたのは、福岡市早良区賀茂のアルバイト・福田運(はこぶ)(62)と、内縁関係にある同居人のフィリピン国籍で介護士のウエノ・マリリン・ヌンシオ(44)両容疑者。そして、無職・釜床(かまとこ)かつ枝容疑者(65)。釜床容疑者は12年3月に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、懲役2年の実刑判決が確定し、現在は刑務所で服役中。釜床容疑者と福田容疑者は姉弟。松尾容疑者はウエノ容疑者の、もう1人の職員は福田容疑者のケースワーカーだった。

 福田、釜床両容疑者は容疑を認めているが、松尾容疑者は「不正に手続きしたつもりはない」、ウエノ容疑者は「釜床容疑者に言われた通り手続きしただけ」とそれぞれ否認している。

 5人の逮捕容疑は、09年7月上旬〜12月下旬、永住権を持つウエノ容疑者が実際は福岡市に住み一定の収入があるのに、中間市在住で貯金も収入もなく生活保護を受ける必要があると偽って提出した書類を、当時、生活支援課に所属していた2人の職員が不正に受理。7回にわたり77万7000円の支給を受けたとしている。また、松尾容疑者を除く4人は09年8月上旬〜9月上旬、福田容疑者を受給者として、ウエノ容疑者と同様の手口で25万5000円を受けたとしている。

 捜査関係者によると、松尾容疑者ともう1人の職員は、見返りとして金銭を受け取った可能性がある。

 同市の松下俊男市長は「ケースワーカーという倫理観が求められる専門性の高い仕事の職員が、逮捕されたことは大変ゆゆしき問題。心よりお詫びする」と陳謝した。
(蔵元英二)

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