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女子高生によるマッサージ店を一斉摘発

 女子高生を雇用したビジネスが、雨後の竹の子のごとく、あの手この手で出てくる。警視庁では昨年2月に「女子高生見学クラブ」と称される業種の多くの店舗を摘発したが、その後、急激に増えたのが「JK(女子高生)リフレ」と称される業種。そこに、ついに警視庁が捜査のメスを入れた。

 警視庁少年育成課は1月27日、18歳未満の女子高生らに個室マッサージをさせたとして、労働基準法違反(危険有害業務への就業)容疑で、東京・秋葉原や池袋などの通称「JKリフレ」のマッサージ店計17店舗を一斉に捜索した。同種店舗の摘発は全国で初めてで、同課は経営者らを同法違反容疑で立件する方針。

 「JKリフレ」は現役の女子高生が、個室で肩や足をマッサージしたり、添い寝をしたりするサービスを行う業種。語源はリフレクソロジー(足裏マッサージ)から来ている。基本料金は30分3000円程度。オプションでひざ枕やハグ(抱きしめる)、さらには「お散歩」と称して、外でお茶を飲んだり、食事やカラオケに行くなどの「店外デート」を楽しめる店舗もあった。

 捜索されたのは秋葉原8店、池袋4店、新宿3店、渋谷と吉祥寺が各1店。警視庁は「JKリフレ」で働いていた100人以上の女性を保護したが、18歳未満は76人もいたという。他に18〜22歳の女性39人もいた。

 同課によると、同種の店舗はここ1年で急増。現在は都内に70〜80店あるといい、店の経営者らから事情聴取し、実態を解明する。

 表向きは性的サービスがないため風俗営業法の規制外とされるが、同課は労働基準法が18歳未満に禁じる「有害業務」にあたるとみて家宅捜索に踏み切った。

 保護された少女らは「友達に『面白くて楽なバイトがある』と誘われた」「気持ち悪かったが、楽に稼げるので我慢していた」などと話しているという。女性従業員の給料は時給ではなく、料金の半分を店と折半する完全歩合制のケースが多かったようだ。

 摘発された17店のうち、13店の経営者らは違法性を認めたが、4店は「悪いことはしていない」「(オプションは)子どもが勝手にやっている」などと容疑を否認している。
(蔵元英二)

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