12月13日午後5時35分頃、同市西国分寺台の住宅街で、歩いて帰宅途中だった近所の私立高校1年の女子生徒(16)が、後ろから近づいた男に靴下を奪われた。男は走って逃げ、女子生徒にケガはなかった。
男は女子生徒の背後からいきなり左足首をつかみ、女子生徒が尻もちをついた後、左足の靴下を奪った。男は30〜40代くらいで、身長約160センチ。黒いダウンジャケットを着ていたという。
千葉県警市原署によると、9月初旬以降、同市内で女子高生ばかり、計5人が靴下やスパッツを奪われる事件が頻発している。同署では、一連の事件が同一犯の可能性が高いとみて、窃盗容疑で捜査している。
それにしても、なんとも奇妙な事件である。変質者の男が路上で、女性の衣服をはぎ取って盗む事件はあるにはある。ただ、それらのほぼすべては下着が目的。下着には見向きもせず、靴下のみを奪うというのは、ちょっと聞いたことがない。
犯人はよほどの靴下フェチであることが予想されるが、女子高生ばかりを狙っている点から、ロリコン趣味でもあるのだろう。
被害者が乱暴されたり、ケガを負わせられたりしていないことは不幸中の幸いだが、襲撃を受けた恐怖感やショックの大きさは想像に難くない。これ以上、被害者を出さぬよう、早期の犯人逮捕が望まれるところだ。
(蔵元英二)