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少年少女が「LINE」通じて知り合った大学生を美人局で恐喝

 また、スマートフォンのアプリ「LINE」を介した事件が起こった。

 京都府警右京署は11月8日までに、岐阜県在住の男子大学生(22)から、美人局(つつもたせ)の手法で現金を脅し取ったとして、いずれも京都市右京区の無職少年(16)と女子高校生(16)を恐喝容疑で逮捕。別の無職少年(17=住所不定)と女子中学生(14=京都市右京区)を書類送検した。

 16歳の無職少年と女子高校生は、すでに10月に逮捕され、検察に送致されている。また、17歳の無職少年と女子中学生は今月6日、同容疑で書類送検された。

 同署によると、8月21日、スマートフォンの無料通話アプリ「斉藤さん」を介して、被害を受けた男子大学生と女子高校生が会話し、「LINE」のIDを教え合って、会う約束をした。
 翌22日に京都市内で待ち合わせ。右京区内のコンビニや牛丼店などで行動を共にしたが、その頃には、14歳の女子中学生も現場に同席していたという。

 途中、女子高校生が知人の少女(年齢不詳)と携帯電話で、「今、アプリで知り合った人と会ってる」などと話すと、その少女の横にいた17歳の無職少年が、美人局による犯行を発案。ほとんど面識のない女子高校生に「男をホテルに来させろ」と電話越しに指示を出した。

 右京区内のラブホテルの駐車場で、仲間の16歳の無職少年と共に被害男性らを待ち受け、訪れた男性に対し「コイツら(少女2人)が何歳か知っててやってんの? 警察呼ぶぞ!」などと脅し、現金3600円とキャッシュカードを奪った。翌日、計画を首謀した17歳少年が別の傷害事件で逮捕され、カードも未使用のままで、被害は最小限で済んだ。

 同署によると、17歳の少年は「遊ぶカネが欲しかった」、女子高校生は「美人局は面白そうだったからやってみた」などと供述している。

 「斉藤さん」は昨年9月にスタートしたアプリで、無作為に別の利用者と無料のネット電話がつながるもので、10代の若者を中心に広がっている。

 昨今、「LINE」を通じて、若者がトラブルに巻き込まれることが多く、注意が必要だ。
(蔵元英二)

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