LINEやViber(Viber Media提供)などのコミュニケーションアプリの大きなメリットの1つは月額基本料が無料で、なおかつ音声通話やメッセージ送信が無料で行えること。
大人気のコミュニケーションアプリだが、問題点がないわけではない。まず、個人情報保護の観点。LINEではスマホ内のアドレス帳データを利用している。ユーザーから利用規約でアクセス権について同意を得ているものの、アドレス帳を取得し、自社サーバーでデータベース化している。ユーザー同士のアドレス帳を突合することで、利用開始時から「自分のアドレス帳データ内にいる○○さんは、すでに同じアプリのユーザーです」というような紹介を行えるようにしてあるのだ。確かに便利な機能ではある。
ただ、自分のスマホに登録されているアドレスはあくまでも“他人”の個人情報である。アプリ上で利用許諾を取っているとはいえ、許諾しているのはあくまで利用者本人で、他人の個人情報の利用許諾を得ているわけではない。
LINEがアドレス帳データを管理することで、個人情報流出の危険をはらんでいる。今年1月にTwitter上で、「アドレス帳のサーバー送信」問題によって、問題視したユーザーによるネット上の騒ぎのような状態を招いた。LINEが利用者に断りなくアドレス帳データを使用していたわけではないが、結果的に利用規約の改定に至り、現在では「第2条(情報の取り扱い)」という項目において、具体的な個人情報の取り扱い方を明記するに至った。
次にLINEが出会い系ツールとして利用されている点である。もちろん、LINE自体に出会い系の機能はないが、非公認のLINE掲示板やLINE友達募集掲示板など、別のコミュニケーションサイトで、LINEユーザー同士によるやりとりがされて、出会いの場となっているのだ。
従って、安易にLINEなどのコミュニケーションアプリを利用することは気を付けた方が良い。自分の持っている知人の個人情報を提供していること、その用途などをしっかり認識しておかなければならない。また、非公認掲示板では不適切な出会いに巻き込まれるリスクもあることを理解した上で、利用する必要があるだろう。ましてや、モノの分別がまだ十分につかない中高生は特に気を付けてほしいものだ。