交際相手だった20代女性へのストーカー行為も確認され、減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。巡査は同日付で依願退職した。
巡査は4月下旬に愛知県名古屋市内でこの女性に付きまとったなどとして、女性から通報され、5月に愛知県警から文書による警告を受けていた。三重県警が事情聴取した結果、個人情報の不正な照会が発覚した。
送検容疑は、昨年12月から今年4月、警察内部の情報管理システムを使って5回にわたり、元交際相手の女性と関係があった男女4人の個人情報を不正に照会、女性の母親に情報を渡した疑い。いずれも勤務中だった。
県警によると、巡査は交際女性と別れて以降、その女性が交際した相手について、女性の両親から相談を受けていたという。照会した情報は女性の母親に携帯電話のメールで送信し、4人の犯罪歴の有無や車のナンバーなどを教えていた。ただ、女性の母親から、情報照会の依頼があったわけではなかったという。
調べに対して、巡査は「女性の親の信頼に応えれば、復縁できると思った」などと容疑を認めている。
三重県警察本部の濱口昇首席監察官は、「県民を守る立場にある警察官がこのような許しがたい行為をして、深くお詫びします。再発防止を図り県民の信頼回復に努める」とコメントしている。
(蔵元英二)