問題のツイートは以下で、1月11日10時50分になされた。
「稲本潤一と田中美保がご来店 田中美保まじ顔ちっちゃくて可愛かった…今夜は2人で泊まるらしいよ お、これは…(どきどき笑)」
その約4時間後の翌12日2時40分に「2ちゃんねる」のニュース速報板に最初のスレッドが立てられた。早くも3時15分頃にはツイッターのアカウント名やプロフィール、登録リストなどの情報に基づいてmixiのアカウントが発見された。
そしてmixiの参加コミュニティから大学名や入学年度が明らかにされた。アカウントから類推される氏名と大学名でインターネットを検索した結果、所属サークルも割り出され、氏名も確定した。さらに4時頃にはfacebookのアカウントも発見され、そこから顔写真も入手された。
一方、勤務先の情報はツイッターから割り出された。掲載された写真からウェスティンホテル東京であることが確認され、過去のツイート「○階から見る景色」「そんなに○○が食べたいか」からホテル内の店舗が特定された。
炎上に対するアルバイトの反応も決して遅いものではなかった。遅くとも4時半までにはツイッターやmixi、facebookのアカウントを変更・削除した。それでも既に情報がとられたあとであり、アルバイトのフルネームがGoogleの急上昇ワードになるほど拡散してしまった。
ツイッターで暴露していた以上、過去のツイートが漁られることは当然である。アルバイトにとって痛かった点は、SNSの情報が露見したことだろう。ウェブサイトやブログと比べてクローズドな雰囲気のあるSNSでは、他では載せない情報も載せたくなるが、それは必ずしも安全ではない。この事件は大桃美代子の不倫暴露と並び、表面的には手軽につぶやけるツイッターの怖さを印象付けたが、むしろSNSの情報管理も重要である。
(林田力)