黄本容疑者はSNSで知り合った女子中学生に、援助交際を持ち掛けた。客は自ら女子中学生になりすまして、出会い系サイトで探していた。
逮捕容疑は4月18〜19日、出会い系サイト「ハッピーメール」で、24〜40歳の男性3人を勧誘。京都府舞鶴市内のホテルなどで、府内の女子中学生に売春させた疑い。女子中学生は3人の男性から計5万円を受け取り、そのうちの3万円を黄本容疑者に渡していた。
府警によると、家族からの捜索願を受けて、家出した女子中学生を探していた警察官が、4月19日未明に同市内のホテルで、黄本容疑者と女子中学生が一緒にいるところを発見したという。
府警は、この女子中学生を買春したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで舞鶴市の男(24)ら3人を逮捕、書類送検した。
同課は、黄本容疑者が同様の手口で、愛知、山口、熊本などで、少女10人に売春させた疑いもあるとみて捜査している。
それにしても、まだ判断能力に乏しい女子中学生を利用して、カネをせしめるとは言語道断。その知り合ったきっかけがSNSで、客を募ったのが出会い系サイト。まさに、ネット社会の象徴ともいえる事件である。
(蔵元英二)