もともと、同事件は前日朝に長男(35)が自宅を訪れて発覚。2階寝室に同家主で『大黒不動産』を営む早川澄雄さん(68)、1階リビングで妻の律子さん(64)、寝室で律子さんの母親・静枝さん(84)が鈍器で頭を殴られた上、ネクタイで首を絞められて死亡しているのが発見されたのだ。
捜査関係者がこう話す。
「この際に長女の部屋には血痕の付いた服と携帯電話、東京や名古屋の友人に宛てた3通の手紙が残されていた。事件後、長女は車と共に姿を消していたため、事情を知っているものとみて、警察が捜していたのです」
玄関が施錠されていたため、警察は内部的犯行とみているが、手紙に自殺をほのめかす記述があり、車に練炭が積まれていたことから、この長女に俄然注目が集まっていたのである。
不動産業を営む早川さん宅は妻と長男、長女が業務に携わり、家族で仕事にあたっていた。ところが経理担当の長女には、酒と男遊びの噂が絶えなかったのだ。
社会部記者がこう語る。
「実は、長女は酔うと見境がなくなるほどの酒好きで、ホスト遊びに狂っていた時期があったのです。また金遣いが荒く、事件前日に家族と夕食を共にした時も叱責されていたのです」
実際、過去の彼女のブログには、〈飲んだサワーむっさ美味しかった〉〈浴びるほど飲んで、飲んで飲みまくり〉〈久保田2升。撃沈しますでしょう〉といった記述がズラリ。一方、名古屋や京都、大阪のホストとの関係も赤裸々に綴られているが、それが'11年の東日本大震災以降、にわかに変わり始めていたのである。
「長女は原発事故で被災した犬、猫の里親探しを始めたのです。ただ、毎週のように東北に通う傍ら東京で豪遊を続け、家族ともトラブルになっていた。そのため、警察は被疑者死亡も検討しているのです」(同)
これが事件の引き金だったのか?