インド・ラージャスターン州で、27歳の男が逮捕を逃れようと、盗んだネックレスを飲み込んだが、警察がバナナなどを食べさせ排便を促してネックレスを回収したと海外ニュースサイト『Times of India』と『NEWS18』が8月23日に報じた。
報道によると、男は市場で買い物をしていた女性の首から金のネックレスを引っ張り、盗んだという。警察は防犯カメラの映像から男を特定し、8月20日の夜、男を逮捕しようと、男の家を訪れた。
男は警察が訪れたことに驚き、警察の前で盗んだ金のネックレスを飲み込んだそうだ。警察は男を病院に連れて行き、レントゲン検査を受けさせて、男の腸にネックレスがあることを確認。医師は警察にバナナとパパイヤを与えるようにアドバイスした。
海外ニュースサイト『BBC』が2015年4月29日に報じたところによると、バナナなどカリウムが豊富な食べ物を食べると、排便が促されるため、便と一緒に盗品が出てきやすくなるという。窃盗の犯人が盗品を飲み込んだ場合、手術をするという方法もあるが、時間と費用がかかるため、インドの一部の地域ではバナナなどのカリウムが豊富な食べ物で排出する方法を用いられることが多いそうだ。
ラージャスターン州の事件で、警察は男にバナナ1ダース(12本)とパパイヤ2つを食べさせた。その翌朝、ネックレスは便とともに排出された。警察は男の体内から出てきたネックレスを回収したという。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「盗みはいけないけど笑ってしまった」「1ダースのバナナを食べることは拷問」「男は大量のバナナを食べたあと、ネックレスを盗んだことを後悔しただろう」などの声が挙がっていた。
インドでは、盗品を飲み込んだ犯人にバナナを食べさせ、盗品を回収した例が他にもある。
インド・マハーラーシュトラ州で金のネックレスを盗んで飲み込んだ当時25歳の男に警察がバナナを食べさせ、ネックレスを体内から排出させたと海外ニュースサイト『Hindustan Times』が2016年1月に報じた。同記事によると、同年1月6日の夜、男は同州にある魚市場で、買い物をしていた女性が首に身に着けていたネックレスを引っ張って盗んだそうだ。
近くで目撃した人が男を取り押さえ、警察に通報したが、警察が到着する前に男は盗んだネックレスを飲み込んだ。事件の翌日、警察は男を病院に連れ、レントゲン検査を受けさせ、男の胃にネックレスがあることを確認した。警察はその夜、男に4ダース(48本)のバナナを食べさせた。翌朝、男は警察によってトイレに連行され、便を出した。ネックレスは便とともに排出され、警察によって回収された。
飲み込んだ盗品をバナナで排出させることを奇妙に思う人もいるかもしれない。しかし海外には独自の方法があるようだ。
記事内の引用について
Police feed bananas to accused to recover gold chain in Bikaner(『Times of India)より
https://timesofindia.indiatimes.com/city/jaipur/police-feed-bananas-to-accused-to-recover-gold-chain-in-bikaner/articleshow/70777791.cms
Police Feed Thief over a Dozen Bananas and 2 Papayas to Recover Swallowed Gold Chain(NEWS18)
https://www.news18.com/news/buzz/police-feed-thief-over-dozen-of-bananas-and-2-papayas-to-recover-swallowed-gold-chain-2281043.html
Indian gold necklace 'thief' fed bananas(BBC)
https://www.bbc.com/news/world-asia-india-32514193
Mumbai thief force-fed 48 bananas to excrete stolen gold chain(Hindustan Times)
https://www.hindustantimes.com/india/mumbai-thief-force-fed-48-bananas-to-excrete-stolen-gold-chain/story-r0nVZcyTMkmuXdmStB7t0M.html