社会
-
社会 2019年04月28日 06時30分
デートで激怒して医師が交際相手を殺害 その“衝撃的な理由”に 批判の中、同情の声も
近年はLGBTへの理解も深まり、男性同士のカップルや女性同士のカップルも珍しくなくなった。しかし、異性愛者と元男性や元女性との交際がトラブルに発展した不幸な事件もあるようだ。 海外ニュースサイト『METRO』は4月23日、27歳の医師の男が、女性だと思ってデートしていた25歳の相手が元男性だったと知って激怒し、殺害する事件がロシアで起きたと報じた。同記事によると、2人はそれまでに数回デートをしており、事件が起きた日、女性のアパートで初めて性行為に及んだそうだ。その際、男は女性だと思っていた相手が性転換済みの元男性だったと気づいたという。これまで何度かデートはしていたものの、男は相手が元男性だと疑うことはなかった。男は怒り、ベッドの上で女性の首を絞めて殺害した。 その後、男は遺体を切り刻み、胴体をオーブンで焼いたりトイレに流したりして、証拠を隠滅。頭部と手足をスーツケースに入れて自宅に持ち帰り、何らかの方法で処理する予定だったそうだ。しかし、女性の両親が娘と連絡が取れないことを心配して警察に通報。警察の捜査により、男は逮捕された。男の自宅には持ち帰った頭部と手足がまだ残っており、これが決定的証拠になったという。男は有罪判決を受けた場合最高20年、刑務所に入る。 このニュースが世界で報じられるとネット上では「何も殺すことはない」「遺体の処理の仕方が異常」「性転換すれば性別は変わる。殺された女性が気の毒」「元男性だったことを隠され、性行為の際に知ったら怒り狂うのも分かる」など、さまざまな声が挙がっていた。 日本にも性転換手術をして性別を変えた人が、事件を起こしたり、事件に巻き込まれた例がある。 2015年12月には、東京・銀座のクラブでホステスとして働いていた元男性の女K(仮名)が、交際相手の男性を殺害して逮捕された。Kは犯行の動機について「男性が最近冷たくなったから」と供述。別れを切り出されることが怖くなり、男性のマンションで男性の首や胸を包丁で刺し、頭を金属バットで殴って殺害したそうだ。Kは、事件前の2010年にヘアヌード写真を雑誌で披露し、2013年にはセクシーDVDに出演していた。Kには懲役16年の判決が言い渡された。Kは女性ホルモンの摂取の弊害で、精神的に不安定だったのではと指摘する専門家もいたようだ。 また2015年11月には、東京都福生市に住む元女性の当時38歳の男性・Tさん(仮名)が殺害される事件が起きた。Tさんの第一発見者は、Tさんと養子縁組という形で「結婚」した、女性ホルモンを摂取している当時28歳の男性だった。2人は互いを「嫁」「旦那」と呼び合っていたという。男性の通報を受け、警察が現場に駆け付けると、顔の皮膚が刃物のようなもので剥がされ、骨が見えている状態だったそうだ。現場には荒らされた跡はなく、遺体に抵抗した様子もないことから、警察は男性が何らかの事情を知っているものとみて詳しく話を聞いたが、男性は無関係だと主張。2019年4月26日現在、犯人はまだ捕まっていない。一部報道によると、自殺の可能性もあるという。 こうした事件の背景には、騙されたことへの怒りや好きすぎるがゆえ離れたくないという想いがあるのかもしれない。交際において、こうした気持ちを抱くのは異性愛者も同性愛者も同じであろう。ただし、どのような事情があっても殺人を犯すのは許されることではない。
-
社会 2019年04月28日 06時00分
親が子どもに期待することは“虐待”? 『毒親』の定義を巡り物議「親が子どもを心配して何が悪いの」
4月18日、『クローズアップ現代+』(NHK総合)で「毒親特集」が放送され、大きな反響を呼んでいる。出演者は、司会の武田真一アナウンサー、女優の東ちづる、精神科医の岡田尊司氏。番組では、毒親の定義を紹介し、その解決策を探った。 同番組は、毒親の定義として、過干渉や暴言、暴力によって子どもを傷付けたり、子どもを放置して親の都合を優先したりする親のことをさすと紹介。毒親に育てられると子どもは自己肯定感が生まれないなど弊害を生み、大人になってからも仕事がうまくいかず生き辛さを抱えると岡田氏は指摘。また、毒親の「乗り越え方」について、東は実母とのカウンセリング体験をもとに「親の期待に応えようと“いい子”であり続けようとした。でも大人になって『自分は何がしたいのか』が分からない人間になってしまった。親の物差しで価値判断をしてきたから、自分というものはなかった」と語った。カウンセリング後に母が謝罪してくれたことに触れ「開放された」とも語った。 全国の児童相談所における2014年の虐待相談の対応件数は、1999年と比べて7.6倍に増加している(2014年度、厚生労働省調べ)。虐待の増加に伴い、アメリカのセラピスト、スーザン・フォワード氏の著作『毒になる親 一生苦しむ子供』(毎日新聞社)が1999年に翻訳され、「毒親」というワードが世間に広がった。 番組の中で、武田アナが「毒親という言葉に抵抗がある。自分も“もっと勉強したほうがいいのでは?”と子どもに期待してしまう節がある」と親としての心境を語った。それに対して岡田氏は「ただ、やはり人間、親子といえども、それぞれ違う特性を持った存在。だから、親にとって、これが一番いい正解だと思うことを『こうしなさい』って言うことは、子供にとっては、全然的外れな答えを押し付けることになっているかも分からない」と返し、武田アナが「押し付けだったのかもしれない」と涙する場面もあった。 この放送を受け、「昔、母に叩かれたり暴言吐かれたことを思い出して、すごく胸が苦しくなった。過去に受けた傷はずっと消えない」「私が何をしても無関心で弟ばかりかわいがっていた両親。テストで100点をとっても褒めてもらったことがなかったのを思い出した」との声が。毒親に悩まされている当事者と思われるユーザーが寄せたものと思われる投稿があった。 また、「親が子どもを心配して何が悪いの? 武田アナのいうことは正しいと思う」「親の愛情も複雑なものだから、モンペとか毒親とか一言で決めつけないでほしい」「子どもがかわいいから過保護になるだけなのに毒親と言われると辛い」など親と思われるユーザーからの反応もあった。 親としては「子どものために良かれと思って」という感情から、武田アナの涙に同調する声が多いようだ。しかし一方で、「武田アナみたいに無自覚な毒親がほとんどだよ。うちの親も“あなたのため”とか言って無理やり習い事させてたからな」「休みの日に友達と遊ぼうとすると『お母さんを優先して』を怒られるんだけど、これって毒親?」など、子ども側からの怒りや疑問の投稿も散見された。 2012年、田房永子氏によるエッセイ漫画「母がしんどい」(KADOKAWA)が出版され、毒親である母親と子どもの日常が「リアルだ」と大きな反響を呼んだ。同作では、母親が小学生の子どもの夏休みの工作をほとんど1人で仕上げたり、子どもを無理やり塾に通わせ、愛読しているマンガを勝手に捨てたりなど、母親の過干渉ぶりがうかがえるエピソードが描かれている。暴力などの分かりやすい虐待だけでなく、子どもにていねいに接する「一見良い親」も毒親になってしまう可能性があることが世間に認知された例と言えるだろう。 番組終盤では、毒親問題の解決のために「間違っても大丈夫。そこから修正する勇気を持つことが大事」と岡田氏が持論を展開した。近年世間をにぎわせる毒親問題だが、親本人が自分の言動を反省し、子どもと正面から向き合うことができれば、解決への糸口が見つかるのではないだろうか。
-
社会 2019年04月27日 22時00分
『JR福知山線脱線事故』から14年…今も語り継がれる“不可思議な現象”
2005年4月25日午前9時18分に発生した、JR福知山線脱線事故は、今年で発生から14年が経過した。 スピードを出し過ぎた快速電車がカーブを曲がりきれずに脱線し、マンションに激突。乗客ら107人が死亡し、562人が負傷した大惨事だった。 事件前から、現場では数々の“不思議な現象”が発生していたという。「事故を起こした電車に乗っていた鹿児島県在住の女性が、謎の老女にいきなり腕をつかまれて『この電車には乗ってはいけない!』と叫ばれ、オーバーランをした伊丹駅で無理やりホームに降ろされ、難を逃れました。老女は『携帯電話の電源も切りなさい』と言い、女性が従うと、その直後に事故のアナウンスが流れたといいます。女性は老女が自分を救ってくれたとに感謝し、警察に老女の行方を探すよう依頼しましたが、見つからなかったようですね」(地元紙記者) また、脱線事故の1日前には快速電車の車掌から「路線横を歩いていた人影とすれ違った」とJR西日本に連絡があり、同社は後続の上下線の運転を見合わせ確認したが、誰も見つからなかったという。 事故後には車両が激突したマンションに住んでいる人たちが、夜な夜な怪奇現象に見舞われるようになる。住民からは「人のうめき声や叫び声が聞こえてくる」との訴えが複数報告されている。中には電車がぶつかる衝撃音を聞き、驚いてベランダに出て事故を目の当たりにしてしまった人もいて、その後、多数の人が心的外傷後ストレス障害 (PTSD) を発症するほどの影響を受けている。 事故直後、松本人志、高須光聖のラジオ番組『放送室』で、高須が不思議な現象があったことをしゃべっている。「高須の3歳の姪っ子が事故の当日夜から突然、『おばけ〜』と声が枯れるほど泣き叫び、それが数日間続いたというのです。高須の姪っ子の家は事故現場から1キロ程の場所だったようで、弟自身もかなりの恐怖を感じたとか。後日、弟が高須が担当する『オーラーの泉』の江原啓之に『見てもらえないか』と相談するほど、異常な空気感だったようですよ」(ラジオ番組関係者) 電車が突っ込んだ9階建て分譲マンション『エフュージョン尼崎』は、事故後、誰も住んでおらず、JR西日本の所有となっていたが、その後、マンションの一部を残して解体し、現在は屋根付きの慰霊施設となっている。 二度とこのような惨事は起こしてはならない。
-
-
社会 2019年04月27日 21時40分
わずか40秒の間に姿を消した4歳児“徳島県貞光町の神隠し”【未解決事件ファイル】
親が目を離した40秒の間に、音もなく子供が消えた不可解な事件がある。 1989年3月7日、徳島県貞光町(現・つるぎ町)で当時4歳の少年T君が忽然と姿を消した。 T君の失踪前日、一家は徳島県小松島市で行われた親戚の葬儀に参列した後、貞光町の親戚宅に泊まった。翌朝8時頃、T君は姉と弟と父親、更に従兄弟の5人で散歩に出かけたが、朝食前だったこともあり、父親は10分ほどで散歩を切り上げて帰ることにした。 親戚宅に向かう父親の後を子供達はついていき、家まであと10メートルほどの場所までT君がいたことを父親は確認している。この時、T君はまだ遊び足りなさそうな顔をしており、家の中には入らず玄関先に留まっていた。父親が家の中に入り、抱いていたT君の弟を母親に預けて玄関先に戻ってみると、T君はいなくなっていた。父親がT君を最後に見てから40秒後のことだ。 すぐさま父親は周辺を探したが、T君を見つけることは出来なかった。地元の消防団の協力も得て、近所の捜索を続けたが結局見つからず、父親は午前10時に警察に通報した。 親戚宅が山間部にあることから、警察はT君が山で迷子になっているのではないかと考え、山間部を中心に捜索することにした。捜索には、地元警察のほかに、県警機動隊、消防署員、地元消防団員、地元住民が集まり、総勢100名近くの人が動員されたが、T君の発見には至らなかった。 父親が目を離した1分足らずの間で、玄関先にいた子供が音もなく消えるという不可解な事件に、世間では「神隠しのようだ」という声まで上がったが、不可解な出来事は事件後にも続いた。 失踪から9日後の3月16日、自宅に帰らず親戚宅でT君の捜索を続けていた家族の元に、奇妙な電話がかかってきた。電話の相手は「ナカハラマリコの母親」を名乗り、「●●幼稚園の父兄です、幼稚園で見舞金を集めたので送り先を教えて欲しい。もう帰って来ますか?」と尋ねた。●●幼稚園はT君の姉にあたる長女の幼稚園だったことから、応対したT君の母親は翌日自宅に帰る旨を伝えたが、その後数日たっても、ナカハラマリコの母親から連絡は来なかった。不思議に思った母親が幼稚園に問い合わせてみたところ、ナカハラマリコという名前の園児は存在していないことが判明。結局、この奇妙な電話は事件解決の手掛かりとはならず、何の意図があったのかも分かっていない。 その後、T君の父親は会社を辞めて自営業を始めた。少しでもT君の捜索に時間をかけたいと考えたからだ。また、情報収集のために自宅の電話番号を公表したところ、全国各地からT君を見たという目撃証言が多く寄せられた。しかし、決定的な手掛かりを掴むことはできなかった。 さらに、2018年1月31日に放送された『緊急!公開大捜索’18春〜今夜あなたが解決する!記憶喪失・行方不明スペシャル〜』(TBS系)に出演した記憶喪失の男性(推定年齢25歳)がT君に容姿が似ていると、徳島県警に放送後に情報が多数寄せられた。また、ネット上にも同様の書き込みが相次いでいた。この男性は、4歳頃から見ず知らずの男性の家に軟禁されていたと話しており、4歳の時に失踪したT君と状況が酷似していた。徳島県警はこうした反響を考慮し、T君の両親に連絡を取り、両親のDNA採取の了解を得た。しかし、DNA鑑定の結果、T君の両親と記憶喪失の男性のDNAは一致しないことが判明。結局、2019年現在もT君の行方は分からないままである。 たった40秒、その間に一体何が起きたのか。30年たった今も事件は謎に包まれている。
-
社会 2019年04月27日 18時00分
中国の高齢化問題は深刻…「文革世代」が多数を占め“好戦的姿勢”しばらく続く
中国共産党はもともと革命集団であり、「国家は銃口から生まれる」(毛沢東語録)を実践してきた集団だ。古参の党員もまだ多く、彼らは勉学の機会を奪われてきたので、党員の3分の1が「銃の扱いは手慣れていても読み書きはできない」といわれてきた。 その中国共産党がこのほど発表した党内統計公報によれば、中国共産党の党員総数は2018年12月31日時点で約8956万人だったという。1年間で11万7000人増えたことになる。 「党員の構成がどうなっているのかは、毎年大きなニュースになっているのですが、今回、新華社が報じたニュースの見出しは、《17年中共党内 大卒党員が全体の48.3%を占める》と、党員に占める大卒者の割合が上がったことを大きく取り上げたものでした。量より質を重視するように変貌しつつあるということでしょうか」(中国ウオッチャー) 党員は、中華人民共和国の建国後も反右派闘争、文化大革命といった混乱期の中で教育の機会を奪われている。習近平国家主席の若いころもそうで、今、中国の主要なポストは「文革世代」で占めている。だから好戦的なのだ。「党内で61歳以上人口の占める割合は28.11%、約3人に1人が『文革世代』ということになります。彼らは保守的で、狂信的な傾向が顕著ですから党や習主席への批判者には攻撃的にならざるを得ません」(同) 現在、中国・北京にある習主席の母校、名門の清華大学の法学教授が、習主席を批判するエッセーを発表したことで停職処分となり、捜査の対象となっている。 「捜査対象になったエッセーは《差し迫った恐怖、目前の希望》という見出しで掲載され、習主席の下では、中国に自由はなく、彼の皇帝化を批判する内容で、政府が18年に撤廃した国家主席の任期を復活させるよう求めています」(同) この教授は、メールを通じて米紙ニューヨーク・タイムズの取材に応じ「心の準備はできている。最悪の場合、投獄されるかもしれない」と覚悟を述べている。
-
-
社会 2019年04月27日 12時00分
日本とは事情が違う中国と韓国の「帝王切開出産」比率が高い理由
帝王切開はすでに一般的な出産手段となっている。とはいえリスクがあることは間違いなく、WHO(世界保健機関)は各国に、帝王切開手術は出産の10〜15%以内とするように求めている。帝王切開をした場合、妊婦の死亡リスクは7倍になる他、膣や膀胱の損傷リスクは40〜50倍になるからだ。 WHOによると、世界150カ国の平均帝王切開率は19%前後、中南米地域が41%前後で高く、北米は32%、オセアニア31%と続く、アジア諸国は19%と比較的低い。日本は16%だ。 「ところが、韓国の保健社会研究院が、2016年から昨年9月までに出産した15〜49歳の女性1784人を対象に出産方法を調査した結果によると、帝王切開で出産した妊婦が42%、自然分娩した妊婦が58%でした。この調査は3年ごとに実施されており、15年調査(39%)と比べると帝王切開の割合が高くなっていることが分かります」(大手紙ソウル支局員) その理由だが、韓国人は経済的な理由で出産を手控える傾向が年々顕著になっており、相対的に高齢出産の比率が高くなっていることが挙げられるという。「35歳以上になると47%と急増し、40歳を超えると65%に達しています。研究者らは『高齢出産と帝王切開との間には、ある程度の関連性があると解釈できる』と分析しています」(同) 韓国以上に帝王切開率がもっと高い国がある。中国だ。 「60%と驚くべき高さで世界一です。その理由ですが、帝王切開は自然分娩と比べ医療費が倍になることから、病院側は医師に帝王切開を奨励しているのです。患者の健康より病院の経営が優先というわけですよ」(中国ウオッチャー) 中国の場合、帝王切開をすればするだけ病院の売り上げが伸びるという問題にメスを入れない限り、この比率は今後も上昇していくだろう。
-
社会 2019年04月27日 06時00分
専門家が警鐘を鳴らす GWに最大級の富士山噴火と巨大地震
富士山の噴火史を振り返ってみると、江戸時代中期の1707年の宝永噴火から300年以上、静穏な時期が続いているが、3・11の東日本大震災(2011年)の影響で日本全国の火山が活動を活発化させたと見る専門家は多い。直近でいえば、4月16日午後6時半頃、阿蘇山中岳第一火口で小規模な噴火が起きている。 武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が言う。「東日本大震災では、宮城県牡鹿半島が東南東に5.4メートル、関東地方でも30〜40センチ動いた。この急激な地殻変動が火山に影響しないわけがありません。富士山はマグマが300年間蓄積されているわけですから、次に噴火する際は、宝永噴火同様、最悪のシナリオになることもありえます」 今では考えられないが、奈良から平安時代は、富士山山頂から煙が上がり、火山ガスが出ていたそうだ。「宝永噴火前の富士山は、地下のマグマが出にくい状態にありました。ところが、相模湾側で発生した1703年の元禄地震、日本最大級とされる1707年の宝永地震と、相次いで巨大地震が起こり、富士山のマグマの上昇を誘発させた可能性があるのです」(サイエンスライター) とはいえ、火山噴火の予知は非常に難しいという。「世界的に見ても、火山は何カ月、何週間も前から予知するなんてことはできません。せいぜい1週間前、数日前ということがよくある。富士山の場合、いきなり噴火ということも考えられます」(前出・島村氏) 前述した阿蘇山も警戒レベルを2に引き上げた途端、噴煙の高さが200メートルの小規模な噴火に至っている。 実は、富士山の周辺では6年前、噴火の兆候らしき現象が発生していた。河口湖(山梨県)の水位が約2メートルも下がったのだ。 富士五湖の中で標高が最も低い河口湖で、約半年間にこれほど水位が下がった記録は過去に例を見ないという。さらに山頂を挟み南東側の静岡県富士宮市では突然、大量の地下水が湧き出した。その他にも斜面で噴気が観測されたり、山麓の洞窟の氷柱が短くなるなどの現象が報告された。 もっとも、これらの現象は現在収まっているが、富士山の火山活動に何らかの異変をきたしていると言えはしないか――。 富士山が噴火した場合、噴煙が10㎞程度の高さに上がると、火山灰は季節によっては時速数十キロの偏西風に乗り、100㎞離れた東京まで数時間で到達する。宝永噴火の際は2時間で新宿に火山灰が降ったとの記録があるほど。世界遺産に指定され、世界各国から観光客が訪れるゴールデンウイーク10連休中に富士山が噴火したらどうなるか。 防災ジャーナリストの渡辺実氏が警鐘を鳴らす。「富士山噴火の兆候をキャッチしたら、遊園地などの観光施設は閉園すべきです。噴火してから避難するのでは遅きに失しますから。行楽地周辺もバスやマイカーで大混乱になるはずです。中央高速、東名高速、首都高は閉鎖され、車は一般道を走ることになるが、いつになったら帰宅できるのか、遊びにきた人は気が遠くなるような時間をすごすことになると思います。だからこそ、気象庁は空振りでもいいですから警報アラームを発すべきなのです」 次の噴火が富士山のどの箇所で起きるかは分からないが、宝永噴火を基にしたシミュレーションによると、富士山の南東斜面から白い雲のようなものが湧き上がり、急速に大きくなったという。噴火の始まりだ。 そして、富士山の東斜面には高温の軽石が大量に落下し、家屋を焼き田畑を埋め尽くした。夕暮れには噴煙の中に火柱が見え、火山雷による稲妻が空を飛び交うのが目撃された。また、西湖・精進湖・本栖湖の湖岸でも溶岩が見られた。 降灰の範囲は噴火の規模や風向きなどによって大きく変化するものの、東側では千葉県まで達するとされる。火山灰が10センチ以上、道路に積もると通行不能になる他、空港は0.2〜0.4ミリ以上で滑走路の表示が見えにくくなり、空港閉鎖の可能性がある。鉄道も火山灰が線路上を覆いつくし、長期間の運休は必至だ。 迫りくる富士山の噴火は火山灰を噴出させた宝永噴火のようなタイプなのか、それともダラダラと溶岩が流れ出す貞観噴火(864年)のようなタイプなのか。 琉球大学理学部名誉教授の木村政昭氏が語る。「過去の例を見てみると、交互に繰り返しているようです。つまり、次に発生する噴火は貞観噴火のように、溶岩が流れ出すタイプの噴火のような気がします。もし、このタイプの噴火だとすると、降灰によって生じる複合的な被害は生じなくなる。溶岩が流れ出すエリアだけ気をつければいいことになります」 前出の渡辺氏が補足する。「溶岩が流出するタイプの噴火も、最初に降灰し噴石が飛び交うので要注意です。その後に溶岩が流れ出るが、市街地の中を流れた場合、心配なのは火災です。火災が広がり、一般市民、観光客の区別なく、大惨事に巻き込まれていきます。観光客などは、どこへ避難したらいいのか分からず、右往左往して現場は地獄絵図となるでしょう」 火山噴火と大地震はセットで起きるのが定説だ。ちなみに、貞観噴火の1年前の863年は、新潟でM8の越中・越後地震、宝永噴火の49日前には宝永地震が発生している。 ゴールデンウイーク中も警戒が必要だ。
-
社会 2019年04月27日 06時00分
「ロボット版のトロール人形」と結婚! 初恋はランプ、29歳男性の恋愛遍歴がスゴい
アメリカ在住の29歳の男性・ジョーイさんが、ロボットとの結婚を計画中しているとイギリスのニュースサイト「デイリー・ミラー」が17日に伝えた。 同記事によると、メリーランド州在住のジョーイさんは、“トロール人形“のロボット版に当たる「ロボット小人のトロール人形」と恋に落ち、結婚を計画しているというのだ。 トロール人形は日本でも90年代に、幸運をもたらすラッキーアイテムとして女子高生を中心に流行。そもそもはノルウェーの妖精がモチーフ。リスザルのような容貌に大きな目と、逆立ったカラフルな色の髪の毛が特徴的で、今なら“キモカワ“系に分類されそうな人形である。 そのトロールと「特別な関係」になったジョーイさんの恋愛遍歴は筋金入りだ。10歳のころにランプに“恋をして”夢中になり、その後もトラックが変身する『トランスフォーマー』のオプティマス・プライムの人形やハロウィンの置物など、これまでにもいくつかの「パートナー」がいたそう。「でも、どの恋も長続きしなかった」と、ジョーイさんは取材に答えている。 ジョーイさんに運命の出会いが訪れたのは2017年12月。インターネット・オークションサイトのeBayに出品されていた「ロボット小人のトロール人形」を発見したときだったという。「彼の青い目は、銀と青の(身体の)配色が似合っていて、ピンク色の髪の毛は本当にポップ」とぞっこんになった彼は、15ドル(約1700円)で落札。ジョーイさんいわく、付き合って2年目になる現在、「私は休日にフロリダ州のオーランドへ彼と一緒に行くつもりです。いつの日か結婚式も行うかもしれません」と、同記事の取材に語ったそうだ。 ネット上では「おめでとう」「悪いことしているわけではない」「人それぞれですな」など、肯定的な声が挙がった。しかし、一方で「幼少期に親から愛されてなかったな」「意味がわからない」などの否定的なコメントも散見された。中には「ロボットは結婚に同意したのかw」「結婚初夜が興味深い(笑)」などと、ジョーイさんの恋愛をネタにして楽しむ様子のコメントもあった。 ロボットと恋に落ちた人の例は他にもある。 2016年には、フランス人女性のリリーさんが、自分にとって最高のロボットを3Dプリンターで作成し、結婚を考えていると「NEWS.COM.AU」が報じた。彼女も昔から人間よりもロボットが好きで、19歳のころロボットに性的魅力を感じる“ロボセクシャル“だと自覚したという。「人間の男性と交際していたこともありますが、ロボットの方に惹かれるんです」とリリーさんは同記事の取材に語っている。彼女は最高のロボットができ次第、婚約を済ませ、フランスでロボットとの結婚が合法化されてから、ゴールインする予定だとのことだ。 中国では2017年の4月、ロボットエンジニアのテイさんが、自らの手で作り上げた“伴侶と結婚した”と「Theguardian.com」が伝えた。人工知能が備わった女性型ロボットは“インイン“と名付けられ、簡単な会話も可能だという。中国では一人っ子政策により、未婚の男性が多い傾向があるためか、テイさんは「彼女ができないことを嘆いていた」と、友人が同記事の取材で明かしている。3月31日に、テイさんは、母と友人に祝福されながら女性型ロボットとの結婚式を開いたという。将来は「家事もできるように、グレードアップしたい」とテイさんは語っている。 万人に理解できるとは考えづらいが、愛の形は人それぞれだ。世界では同性婚も今や珍しいことではなくなっている。今は奇妙に見えるロボットとの恋愛や結婚が、当たり前になる近未来がいずれやってくるのかもしれない。 文/萩原孝弘
-
社会 2019年04月26日 22時10分
韓国で吊るし上げを食らう“財閥子女”たち…「有銭無罪・無銭有罪」時代が終焉
「今上天皇は戦犯の子」と日本に向かって妄言を吐いた韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が、女性国会議員に対するセクハラ騒動で渦中の人となり、「低血糖ショック」を理由に病院に逃げ込んだ。これまでの韓国は、社会的地位のある国会議員や財閥オーナーらが「有銭無罪」になってきたが、これからはそうはいかない。 「昨年、忠清南道の前道知事であり、廬武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の最側近も務めたスター政治家の安熙正(アン・ヒジョン)氏は、元秘書の女性に数回にわたって性的暴行を加えた罪などで起訴されました。当時、韓国内でも高まりを見せていた『#Me Too』運動の中で高い注目を集めていましたが、無罪となり、国民から猛批判を浴びています。また『ナッツ姫事件』で注目が集まったように、財閥オーナーも逮捕されたり、起訴されたりすることは珍しくありませんが、『逮捕は恥だが、痛くも痒くもない』というのが韓国の高位層の社会認識です」(韓国ウオッチャー) ところが、現在これら財閥オーナーの2、3世が猛烈な制裁下にある。まず、韓国乳業第2位の『南陽乳業』の洪斗永(ホン・ドゥヨン)名誉会長の孫に当たる“ミルク姫”こと洪ハナ(31)だ。彼女は2015年に麻薬使用の疑いで立件されながら、警察が洪容疑者を取り調べることもなく、証拠不十分で不起訴とする意見書を付け、検察に送致していた。 このもみ消し疑惑を週刊誌が報じ、テレビ各局がこれを追随報道したことを受けた京畿南部警察庁麻薬捜査隊は、4月4日、入院中の洪を逮捕し身柄を拘束した。またソウル警察庁知能犯罪捜査隊は、洪容疑者が前回不起訴処分となった過程についても捜査を開始している。 「これ以外にもSKグループの創業者、故崔鍾建(チェ・ジョンゴン)会長の孫に当たる男(31)が麻薬常習の疑いで4月3日に逮捕され、現代グループの鄭周永(チョン・ジュヨン)名誉会長の孫(28)についても、同じ種類の液状大麻を使用していたと見て調べられています。また、世界のサムスンの李健熙会長の長女で、ホテル新羅の李富真(イ・ブジン)社長には『プロポフォール』の常用疑惑が浮上しています。“牛乳注射”と呼ばれるプロポフォールは中毒性が強く、11年に麻薬類に指定された向精神薬です」(同・ウオッチャー) 財閥子女らの“酒池肉林”のウワサは根強くあったが、ようやく白日の下にさらされた格好だ。これまで韓国の庶民は「有銭無罪」の判断を下す司法の前に沈黙するしかなかったが、ようやく特権階級にあぐらをかいてきた人々に鉄槌が下る日が来たようだ。
-
-
社会 2019年04月26日 22時00分
豊洲市場に非常事態宣言!『ターレ』死亡事故と不気味な“黒い粉塵”
東京・江東区の豊洲市場では、昨秋の開場からわずか2カ月強だけでも事故が82件に上り、エレベーターがらみの重大事故が多発していた。4月8日午前0時ごろ、荷物運搬車『ターレ』を運転していた50代男性がエレベーターの扉に挟まって死亡した。 こうしたターレの事故による犠牲者は、開場わずか半年で2人目となった。「今回はエレベーターの扉に挟まって死亡したと発表されましたが、実はエレベーターのワイヤーが切れたことで挟まれたんです。開場から約半年、豊洲市場の構造は欠陥だらけ。事故だけでなく健康被害も起きています」(水産仲卸業者) 小池百合子都知事による『安全宣言』で昨年10月11日に開場した豊洲市場だったが、約1カ月後にはターレに乗った70代の女性が荷台から転落して死亡する事故が起きた。 しかも、豊洲市場では「トラックにぶつかりそうになり、慌ててハンドルを切ったらターレから振り落とされた」「ターレがマンホールのくぼみにハマり、体ごと投げ出された」といった事故が毎日のように起きているそうで、2月にもケガ人が救急搬送されたという。「開場2カ月で人身・物損事故は82件。中でも問題になっているのは、今回の死亡事故の要因になったエレベーターの扉にターレが衝突する事故なんです」(水産加工業者) 豊洲市場は築地市場と比べて踊り場が狭いため、ターレごと乗れるエレベーター前はいつも渋滞。水産仲卸業者は早く乗り込もうとするためスピードを出す。結果、ターレ同士が衝突した揚げ句、エレベーターまで故障してしまうトラブルが絶えないという。 さらに、謎の“黒い粉塵”によって「市場内で咳が止まらない」「のどが痛い」といった症状を訴える健康被害も出ている。「研究機関の調査で、謎の黒い粉塵は、高濃度の猛毒物質アンチモン、4大公害病の一つイタイイタイ病の原因物質のカドミウム、それにビスマスだったことが明らかになった」(関係者) 自然界ではあり得ない物質が高濃度で検出されたのだ。黒い粉塵はコンクリートやターレのタイヤの成分だと考えられるが、これは非常事態宣言だ。今回は1カ所だけだったが、大気中も含めた複数箇所の成分を大至急調査して、全容をつかむことが急務だ。
-
社会
石原知事 オカルト発言の鳩山幸夫人を「おもしろい」とヨイショ
2009年09月19日 15時00分
-
社会
札幌弁護士会副会長の“シャブ弁”転落劇が招く波紋
2009年09月19日 15時00分
-
社会
鳩山首相 70%超高支持率発進の裏で愛犬死す
2009年09月18日 15時00分
-
社会
鳩山首相 五輪招致出陣式に熱烈ラブレター
2009年09月18日 15時00分
-
社会
鳩山来留夫が“街頭演説”
2009年09月18日 15時00分
-
社会
鳩山新首相のB級グルメ通情報 “料亭政治”から“ファストフードテイクアウト政治”へ!?
2009年09月17日 15時00分
-
社会
鳩山新首相 「未知との遭遇」発言
2009年09月17日 15時00分
-
社会
アキバで鳩山首相菓子大セール中
2009年09月17日 15時00分
-
社会
新人議員が初登院するなか、2度門をくぐった議員が
2009年09月17日 15時00分
-
社会
“親”から救いの手 酒井長男 名門校転入!?
2009年09月16日 15時00分
-
社会
田中美絵子氏がついに認めた! 裸一貫からの議員生命を誓う
2009年09月16日 15時00分
-
社会
金欠酒井被告 500万の壁
2009年09月15日 15時00分
-
社会
東京湾岸署前14日“保釈から騒ぎ”ドキュメント
2009年09月15日 15時00分
-
社会
鳩山政権誕生を前に鳩山来留夫が熱いエール
2009年09月15日 15時00分
-
社会
田中美絵子氏 仰天過去がまたまた発覚
2009年09月15日 15時00分
-
社会
次期ファーストレディー鳩山幸夫人の“オカルト伝説”
2009年09月14日 15時00分
-
社会
田中美絵子議員の乳揉みDVD人気大爆発!
2009年09月12日 15時00分
-
社会
田中美絵子氏 今度は出会い系サクラ過去発覚
2009年09月10日 15時00分
-
社会
鳩山夫妻アニメ映画鑑賞デート、ヲタク化加速中!?
2009年09月10日 15時00分
特集
-
あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
芸能
2025年10月03日 12時00分
-
TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
芸能
2025年09月26日 18時00分
-
-
元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
芸能
2025年09月18日 17時00分
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
芸能
2025年09月16日 11時00分