社会
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社会 2020年05月18日 06時00分
あおり運転が原因、高速道路上で殴り合いの大ゲンカ 後続の大型トラックにひかれ2人共死亡
ここ数年、あおり運転による事故が頻発して社会問題化しているが、あおり運転は日本だけの問題ではないようだ。 海外ニュースサイト『news.com.au』は5月12日、高速道路上で取っ組み合いのけんかをした男性2人が後続の大型トラックにはねられて死亡したと報じた。 同記事によると、5月11日夜、オーストラリア・ニューサウスウェルズ州の高速道路で、30代の男性が自身のSUV車を運転していたという。走行中、40代男性の運転する丸太運搬中のセミトレーラーが、後ろから極度の接近や幅寄せなど危険な運転行為を繰り返したそうだ。あおり運転に怒った男性は、高速道路脇に車を停車。セミトレーラーも続いて停車した。2人は車から降りて口論を始めたという。 ほどなくして口論は殴り合いのケンカに発展。2人は道路の真ん中で取っ組み合っていたそうだ。そこに後続の大型トラックが走行してきて2人をはねたという。2人はほぼ即死状態で、現場で死亡が確認されたという。大型トラックを運転していた男性によると、脇に止めてあった車両は見えたが、男らの姿は見えなかったと警察に話しているという。記者会見で担当の警察官は「本件事故は未然に防げたもの。あおり運転をされたら自分で解決しようとせず、車を停めて警察に連絡してほしい」と呼び掛けた。 このニュースが広がると、ネット上では「あおられた位で怒り過ぎ。冷静になりなよ」「あおり運転されて警察に通報する発想はなかった」「けんかするにしても、他の場所でやればよかった。高速道路の真ん中でやらなくても。事故のせいで高速道路が閉鎖されて迷惑」「2人をひいてしまったトラック運転手がかわいそう。自分悪くないのに一生トラウマ」「2人をひいたトラックも前方不注意だったよね」など様々な声が上がった。 あおり運転が原因で、死亡事故に発展したケースは日本にもある。「東名あおり運転事故」は各メディアに大きく取り上げられており、耳にした人も多いのではないだろうか。2017年6月に発生した事故で、東名高速を走行中の夫妻が、福岡県在住の男から執拗に追いかけられ、やむをえず車を停車した際に、後続のトラックに追突されて死亡した事故だ。 各社報道によると、静岡県静岡市在住の男性(当時45)一家は、車で家族旅行に出掛け、その帰り道であったという。神奈川県内の東名高速を走行中、途中休憩で寄ったパーキングエリアで、男性が男(当時25)に駐車方法を注意したのが事の発端だ。 注意された男は逆上し、男性の車を追い掛けてきたという。男は、あおり運転を繰り返し、男性の車の前に割り込んで急ブレーキを掛けるなどして、追い越し車線にもかかわらず、無理やり停車させたという。 男は車から降りて男性の車に駆け寄り、男性を車内から引きずり出そうとしたそうだ。騒動の最中、後続車の大型トラックが男性の車に追突。この事故により、男性および男性の妻が死亡。男も重傷を負ったそうだ。事故発生から4か月後、男は過失運転致死傷などの罪で逮捕されたという。2018年12月横浜地裁で開かれた裁判員裁判では、危険運転致死傷罪が認められ、男に懲役18年の有罪判決が言い渡された。しかし、男は判決を不服として控訴。2019年12月に東京高裁で開かれた控訴審では、一審の判決を破棄。裁判のやり直しが命じられた。現在も係属中の事故である。 高速道路での運転は、長時間になりがちでストレスが溜まりやすいものだ。周りの運転行為や些細なことにイライラを募らせて怒りが爆発する前に、ひと呼吸置いて冷静になれていれば、こうした悲惨な事故は防げたかもしれない。記事内の引用についてWoodburn crash: Victim named after two die in Pacific Highway 'road rage' fight (news.com.auより)https://www.news.com.au/national/nsw-act/news/woodburn-crash-victim-named-after-two-die-in-pacific-highway-road-rage-fight/news-story/03878b8c702c6be147fb76939faaf495東名あおり、審理差し戻し 東京高裁、危険運転成立は認める―一家4人死傷事故 (時事ドットコムより)https://www.jiji.com/jc/article?k=2019120600179あおり、高裁も「危険運転」 東名事故 審理は差し戻し (東京新聞より)https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201912/CK2019120702000156.html東名あおり事故 悪質な危険運転が断罪された (読売新聞より)https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20190227-OYT1T50141/
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社会 2020年05月17日 22時30分
キツネの霊が憑いている!平成時代に発生した悪魔祓い事件【背筋も凍る!女の事件簿】
顧客の依頼に応じて、まじないやお祓いを行う職業・祈祷師。 明治~昭和にかけては、日本中の村には(神職・神主問わず)多くの神様とのつながりを持つとされる人物がおり、多くの人間を救っていたという。 平成時代に入っても、祈祷師は一部コミュニティー内では絶大な力を持っており、多くの人間が祈祷師との接触を図っていた。 1995年(平成7年)7月5日、福島県須賀川市のある住宅街で47歳の女性が逮捕された。彼女は市内で1990年頃から、自宅で「おがみや」と呼ばれる宗教活動を開始。最初は夫婦で活動していたようだが、夫は92年頃に失踪。以来、一人で教祖として地元で信者を獲得していった。 主な信者は持病に苦しむ市民が多く、彼女は「治らない病気はキツネの霊が憑いているため」と悪魔祓いの儀式を日常的に行っていたという。 最初は拝むだけの儀式だったが、その内容は次第にエスカレートし、太鼓のバチなどを使い、信者を殴りつけていたという。 そのような乱暴な儀式ではあったが、信者の数は途絶えなかったという。 儀式は昼夜問わず連日連夜行われ、次第に噂を聞きつけた遠方者も儀式に参加していたという。 しかし、お祓いが暴力行為へと移り変わっていった「おがみや」は徐々に崩壊を迎え、最終的に持病を抱えていた数名の信者たちは教祖と同居するようになり、また暴力行為を日常的に行っていたために6名が死亡した。 この6名はその後、「蘇生」の儀式のため祈祷部屋へ死体を置いていた。しかし、当然ながら死体は蘇生できず腐っていき、同時期に「家族が帰ってこない」と通報を受けた警察により、教祖の悪事が明らかになり、逮捕となった。 教祖は事件から7年後の2002年に死刑判決を受け、2008年に確定。2012年に執行され、戦後日本では10人目の女性死刑囚となった。 奇しくも事件の発覚した1995年は、日本中がオウム真理教による一連の凶悪事件におびえていた時代でもあり、新興宗教に頼らなければならない不安定な時代を象徴した事件と言えよう。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会 2020年05月17日 22時00分
負の連鎖が止まらないテレビ朝日を襲う三重苦
テレビ朝日が、日本政府にならって緊急事態を宣言するかもしれない!? 看板番組『報道ステーション』のメインキャスター、富川悠太アナ(43)がコロナに感染。そればかりか、徳永有美(44)を筆頭に、番組制作スタッフの大半が濃厚接触者として経過観察を強いられるに陥った。「現在、局は大混乱に陥っている。報道局内にクラスター感染の可能性が出てきたからです。富川アナはすでに退院しているが、高熱が出ていたにも関わらず、申告せずに自分の勝手な判断でコロナ菌を局に撒き散らかしたことは万死に値する。世論次第では、このまま降板という事態も起こり得る」(報道局関係者) さらにもう一つ、厄介な難問が持ち上がっている。歌手・浜崎あゆみ(41)の半生をもとにしたドラマ『M 愛すべき人がいて』の初回放送日(4月18日)に“文春砲”が火を噴いたのだ。ドラマでは、浜崎とレコード会社『エイベックス』の会長である松浦勝人氏との恋愛模様が描かれている。ところが、ウェブサイト『文春オンライン』で、当の松浦氏がハワイの別荘などで大麻を使用していたという元社員の告白を、データ公開したのだ。「現時点では警察沙汰になっていないため、放送中止の可能性は低い。ただ、今後“文春砲”をきっかけに、警察が動くことも想定されている。その時は大変なことになると思います。1話あたり、2000万円〜の制作費がかかっていますからね」(広告代理店幹部) そんなテレ朝にとって、さらなるダメ押しが、今年度10月期にラインナップされていたドラマ『ドクターX』が7作目にして企画が飛んでしまったのだ。ヒロインの米倉涼子(44)が、出演オファーに首を縦に振らないという。「所属事務所であるオスカープロモーションから独立した米倉に対し、誰も意見できない状態なんです。米倉は1本500万円〜のギャラをもらってきたが、問題は、お金ではないところにある。ここまでこじれると、円満退社報道は本当だったのか? と首を傾げたくなる」(芸能プロ関係者) 特効薬が見つからない。
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社会 2020年05月17日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★新型コロナを収束させる自助精神
新型コロナウイルスの感染拡大によって先の見えない状況が続いているけど、みんな頑張って外出を自粛して耐え忍んでいると思う。俺も家にいる時間が増えたから、気になったことは調べたりしてるよ。 そもそも「ウイルス」って何なんだろうってことを調べてると、世界的な感染なんてのは今に始まったことじゃなくて、100年前、200年前…いや、生命が生まれた頃からずっと人類はウイルスと闘ってきたということが分かる。 ウイルス対策は文明の発展と共に進化しているが、政府が呼びかけている「手洗い、咳エチケットの徹底」「3密(密閉、密集、密接)を避ける」「不要不急の外出自粛」という対策は昔からそんなに変わらないし、「誰でもできる行動」ばかりだ。 俺が関わっている防災・救命活動には「自助」「共助」「公助」という考え方があるんだけど、基本となるのはやっぱり「自助」。今回の呼びかけで、災害時は「自分の身は自分で守る(自助)」ってことの重要性を改めて認識したよ。 あと、自分の身は自分で守るということは正しい知識が必要になってくるから、デマには騙されないように注意しないといけないな。 実は、俺のところに、コロナ関連ビジネスの話が持ち込まれた。アルコールに代わる新しい消毒剤があるから一緒に売らないかとか、免疫力を高めるサプリはどうですかとか。ホントかどうかも分からないから俺は断ったが、多くの企業は新型コロナで経済的な影響を受けているし、個人で見ても、収入が減って、儲け話に飛びついてしまう人も出てくると思う。コロナ対策にしたって、いろんな情報が飛び交っていて、いまは何が正しくて、何が間違っているのか判断できない。 安易に信じてしまうと、被害が広がる危険性があるから気をつけたいが、逆に情報を信じないというのも問題だ。いまだに新型コロナを甘く見て平気で外を出歩く人がいる。ウチの近くでも、家族連れやお年寄りが普通の休日の感じで買い物に出てたりするからね。「国の対策(公助)」が悪いという意見もあるが、どんな災害でも「正しい自助が公助に繋がる」ということは共通しているんだよ。だから、ウイルスから自分の身を守る姿を、俺ら世代が先頭に立って見せなきゃいけないと思うよ。 まぁ、家にずっといると気が滅入ってしまうのも分かるけどな。そういう意味では、若い人のほうが家でのすごし方が上手だよ。うちの子どもなんか、ずっと家に居て、学校に1カ月以上行ってないからストレスが溜まってるのかと思ったけど、友達とLINEをやったり、タブレットを使ったリモート授業をやったり、いろんなコミュニケーションを取って楽しんでる。 とにかく、コロナ対策として「不要不急の外出自粛」は誰でもできる。自助精神が、この事態を収束させる早道ということを肝に銘じて、不要不急の外出は控えてほしい。***************************************1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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社会 2020年05月17日 12時00分
空き巣狙いの泥棒横行? 緊急事態宣言下の繁華街で“治安悪化”が大問題
全国に発令された緊急事態宣言は繁華街の様相を一変させ、さまざまな影響を及ぼした。特に大きな問題になったのが“治安の悪化”だ。 例えば、大阪・ミナミの宗右衛門町周辺では、空き巣狙いの泥棒が横行しているという。「ミナミのあるバーでは、店主が閉店中の店に立ち寄ったところ、シャッターが開けられていて、店内のカウンターからドンペリやマッカランなどの高級酒が消えていた。また別のガールズバーでも同様の被害に遭っている」(大阪市内の飲食店経営者) 犯行に共通しているのが、少人数によるもの。そして、現金よりも物品が狙われている点だという。「現金の類いは、今のように自粛要請が長引いている状況では探すのに手間取る。しかし、高い酒なんかは意外に分かりやすいところに置いてあるし、人を介して横流しすれば換金も容易。質屋も目をつぶるところがありますからね」(同) 被害に遭った飲食店には「まともな店が少ない」ということも共通しているという。「狙われているのはぼったくりバー、悪質なホストクラブ、違法なガールズバーばかり。表沙汰になれば何かと面倒で、警察に被害届を出しにくい店が狙われていますね。今の宗右衛門町は人がいないから、何かやったら目立ちそうなものですが、手際がいいのか、そんな気配が感じられません。監視カメラの死角をしっかり突いていますし、あれは素人の仕事じゃないですね」(道頓堀の案内所関係者) 長らく陰を潜めていたプロの窃盗団か、あるいは小遣い稼ぎのハングレの仕業か…。事態の全容はまだ分からないが、地元の古老がこうつぶやいた。「昔ならこういうときは、地巡りの(ヤクザの)出番やったけどな」 暴対法が整備された今では、彼らの出番は少ない。地元では店舗関係者を中心に「自警団を」との声も。また警察関係も事態の推移に注目し、職務質問のみならず、パトロール強化に乗り出す構えだ。
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社会 2020年05月17日 07時00分
やくみつるの「シネマ小言主義」 演劇人「佐藤二朗」の振り幅の広さ『はるヲうるひと』
佐藤二朗さんとは、テレビのクイズ番組で何度かご一緒しました。冗談ばかり言いながら、気配りも緻密な方で、あの佐藤さんが監督としてどんな映画を撮るんだろうと、かなり期待して見ました。 一言でいうと、「演劇人・佐藤二朗」らしい一作です。 それはどういうことかというと、「愛とは何か」という超普遍的なテーマを「売春島」という特異なシチュエーションで描いているところ。印象的だったのは、主人公の異母兄弟、そして遊女たちが住む「置屋」の息苦しいほどの作り込み。美術賞というものがあったら、差し上げたいくらいです。登場人物たちの絶望と生きにくさが、ごちゃごちゃで、淫猥で、抜けたくても抜けられない沼のような空間に満ち満ちています。この「密室」感、いかにも演劇的ですね。 役者陣も、負けず劣らず濃いです。異母兄弟の長男は佐藤さんが怪演。テレビでは見ないドスのきいた強面と、家に帰ったらいいお父さんという、両面の振り幅を見せつけてきます。 次男は演技力に定評のある山田孝之。今回は、見た目はヤンキーでも心は弱気な男。これにも意外性があります。 病弱で美貌の妹には仲里依紗。直近で見たテレビドラマで、実はかなりの演技派と認識はしていたのですが、屈折した内面を繊細に表現していて、見ていてヒリヒリします。 この3人を軸に、遊女たちの悲哀と希望のサイドストーリーが積み重なっていくのですが、オチが自分的にはやや唐突に感じられて…こんな評価になりました。 話の筋の「腑に落ち」感より、佐藤さんがパンフで語っている「死んだように生きている人々が、それでも生きようともがく壮絶な闘い」を受け取り、何を感じるか、なのかも。 本作の舞台となった売春を主な生業とする架空の島は、実際にあったようですね。 長らく都市伝説化していた三重県志摩市の離島「渡鹿野島」のルポを以前、買っておいて積ん読のままだったのですが、この映画をきっかけに読んでみようと、引っぱり出してきました。この映画でも、薬局があったりと、当然、普通の島の生活もあるように描かれていますので、秘境好きの自分としては、いよいよ行ってみたくもなります。 といっても、全国緊急事態宣言の今、海外はおろか国内すらも移動できません。楽しみだった「相撲・野球・旅」を奪われ、唯一残ったのは「虫」。今は、部屋に飛んできた体長3ミリほどの未知の虫の名前を図鑑で調べたりする毎日です。______画像提供元_:(c)2020「はるヲうるひと」製作委員会----------------------------■はるヲうるひと監督・脚本・原作/佐藤二朗 出演/山田孝之、仲里依紗、今藤洋子、笹野鈴々音、駒林怜、太田善也、向井理、坂井真紀、佐藤二朗 配給/AMGエンタテインメント 近日公開。■至るところに「置屋」が点在する島に3兄妹が暮らしていた。長男の哲雄(佐藤二朗)は店を仕切り、その凶暴凶悪な性格で恐れられている。次男の得太(山田孝之)は兄にこびへつらい、長女のいぶきは長年の持病で床に伏している。ここで働く4人の個性的な遊女たちは哲雄に支配され、得太を見下し、唯一、女を売らず、誰よりも美しいいぶきに嫉妬していた。***************************************漫画家。新聞・雑誌に数多くの連載を持つ他、TV等のコメンテーターとしてもマルチに活躍。
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社会 2020年05月17日 06時00分
規制が緩和され集会許可のドイツ、数千人規模のデモも勃発 その目的も物議に
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月16日からロックダウンしているドイツ。市民は、買い物や健康のための運動以外の外出は禁止され、街中に人はほとんどいなくなった。 しかし5月に入り、州ごとに外出禁止令が少しずつ緩和され、美術館や図書館が開館。レストランも人数制限を設けることや1.5メートルの距離を取って客が座ること、営業時間を午後8時までにすることなどを条件にオープンし始めた。ロックダウン後は、同居人以外の人と接触することが禁じられ、4月末に同じ家に住んでいる人にプラスして1人のみと接触することが許可されていたが、この度、緩和が見直され、同じ家に住んでいない他の世帯の人とも会うことが許可されている。小学校などは全員が少しずつ学校に戻れるように調整中だ。 また、規制が緩和されたことで、50人までなら屋外で集会をすることも許可された。しかし許可されると、各地で完全な規制撤廃を求めるデモが起こった。特に感染者が多く、規制緩和に慎重な姿勢を見せていたバイエルン州では、数千人単位の人がデモに参加したという。 現地の報道によると、デモに参加した人は「我々は元の生活を取り戻す」というプラカードを掲げ、自由の権利を奪われることに抗議していたそうだ。ドイツでは、デモを行う時は、基本的には事前に各自治体に申請をしなければならず、この度行われたデモも、「50人以下の集まりであること」「マスクを着用すること」「社会的距離を保つこと」を事前に伝え、許可されていた。しかしデモが起こると、人がどんどん集まってきて警察も手に負えなくなったそうだ。 「バイエルン州の中でも一番人口が多いミュンヘンでは、最終的に3000人以上の人が集まってカオス状態だったそうです。社会的距離は保てず、ミュンヘンを拠点とするサッカーチーム、『バイエルン・ミュンヘン』の優勝パレードの時のようだと言う人もいましたね。最初は警察が注意をしていましたが、最後の方は諦めていたそうです。親に連れられ『学校に戻りたい』というプラガードを掲げた小さな子供もいました。これまでは在独日本人の多くがドイツ政府の対応を称賛していましたが、各地でデモが行われ始めたことに落胆し、日本に帰りたいと嘆き始めた在独日本人も少なくはありません」(ドイツ在住日本人) しかし、こういったデモに対しては、ドイツ人の多くが冷ややかな目で見ており、ドイツ国内のネット上では「みんな自粛して頑張っているのに考えられない行動。彼らのせいで自粛期間がまた2、3か月延びる」「自己中心的すぎる行為。元の生活に戻りたいならそれなりの行動をしろ」「感染者がまた増えたら責任を取れるのか」などの声が挙がっている。 実際、規制が緩和されて以降、感染者数は微増しており、緩和がされたとは言え、慎重になる必要がありそうだ。 政府は「新たな感染者が、1週間で10万人あたり50人を超えた場合、該当地域には再び厳しい規制を設ける」と明言しているが、ドイツはこれからが正念場となるだろう。
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社会 2020年05月17日 06時00分
本好きのリビドー
悦楽の1冊『大親分!―アウトレイジな懲りない面々』 北野武 河出新書 780円(本体価格)★浅草時代に出会った面白くて怖い人たち おなじみ著者十八番のヤクザ漫談といえば、往年のファンには即座に思い浮かぶ顔ぶれがいるだろう。 任侠映画の主人公に激しく感情移入するあまり、殴り込みの場面で興奮、助っ人を買って出たつもりで劇場のスクリーンを思わず本当に短刀で切り裂いてしまった“銀幕破りのセイちゃん”や、店員の態度に怒って某デパートの7階から地下までウンコを撒き散らした“オペラのジューちゃん”。また、詰めた小指の先になぜか般若の面を彫り込んでいたという“シャチハタヤクザ”やら、個人的な好みとしては額に全力で「悪」の一文字を刺青にして鬼の形相でのし歩いていたヤクザの話など、みな浅草に実在したとはいえ今となってはもはやファンタジーの香りすら漂う。 暴対法、暴排条例と次々に包囲追及の度が過酷さを増してヤクザの本格的なマフィア化が囁かれる昨今、以上列挙したような“キャラ立ち”した面々は古きよき…とは言わねど、すっかり懐かしき存在と化した観は否めない。本書はそんな、どこか笑えてちょっと奇妙な親分衆の姿を虚実取り混ぜて描く、新書のスタイルでは珍しい短篇集。 壮絶な死に様がいまだに語り草の四代目山口組組長・竹中正久は山岡荘八の『徳川家康』が愛読書で、歴史に造詣が深く、折りに触れて子分衆に蘊蓄を傾けたそうだが、歴史談義ならまだしも、収録の「理系ヤクザ」の組員たちはたまったものじゃない気の毒ぶり。なにしろ親分が東大理科Ⅰ類出身で、興が乗るとひたすら数学、物理学、量子力学に果ては「源氏香」についてまで講義が止まらぬから始末が悪い。小林信彦『唐獅子株式会社』、あるいは今野敏『任侠学園』の系譜に連なる爆笑のパロディー。外出自粛のこの頃、時間消費の友にうってつけだ。_(黒椿椿十郎/文芸評論家)【昇天の1冊】 コロナによる外出自粛でストレスが溜まっているせいか、文句や批判ばかりが目立つ嫌な風潮だ。そういう時はせめて、心が温かくなる書籍でも読んで気を和ませたい。 手にとった1冊は、『何度でも泣ける「沁みる夜汽車」の物語』(ビジネス社/1400円+税)。「ありふれた鉄道で起きたありえない感動の実話」というサブタイトルが付いた単行本。[鉄道がつないだ10のあたたかいストーリー]と題された短編10作が所収されている。「利用者を見守り続ける駅のなかの理髪店〜JR小浜線加斗駅」は、駅内にある珍しい理髪店のストーリー。昭和26年開店、駅員室を改装して営業してきた。無人駅なので、切符の販売も行う一風変わった床屋さん。なぜ、そんな形態に至ったのか、そこには人知れないドラマが…。「夫婦で守り続けたなつかしい釜飯の駅弁」は、今ではほとんど見られない、停車中の列車の乗客にホームで駅弁を立ち売りする仕出し屋が主人公。場所は長良川鉄道美濃太田駅。弁当の立ち売りは昨年6月、惜しまれつつ終了した。愛されて60年、苦渋の決断をした理由とは…。 駅と汽車―誰にでも思い出の鉄道や場所があるだろう。しかも本書の物語は、「旅」といった非日常からくるものではなく生活・暮らしと密着している。だからこそ人生が投影されていて、胸に沁みる。 殺伐とした世相を一時忘れてみたい方にオススメだ。NHK BS1のドキュメンタリー『沁みる夜汽車』の書籍化。(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)【話題の1冊】著者インタビュー 篠原常一郎なぜ彼らは北朝鮮の「チュチェ思想」に従うのか 育鵬社 1,500円(本体価格)★個人独裁を正当化する_ための思想にすぎない――そもそも“チュチェ思想”とはどんなものなのでしょうか?篠原 チュチェ思想とは『主体思想』とも書きます。北朝鮮の建国者の金日成が唱えた国家理念で、マルクス・レーニン主義をもとにして作られました。1953年の朝鮮戦争休戦後の国内政治の派閥争いの中で、金日成は、共産主義大国のソ連や中国におもねることなく、朝鮮独自の“主体性”を確立する必要があると唱え、権力を確立していきました。しかし、チュチェ思想の実態は「主体性を発揮するためにはすぐれた指導者が必要であり、それは金一族である、だから、金一族が北朝鮮を支配する」という個人独裁を正当化するために生み出された思想にすぎません。――韓国でもチュチェ思想を信奉する人は多いのですか?篠原 韓国にもチュチェ思想を信奉する人たちがたくさんいます。彼らは「チュサッパ(主思派)」と呼ばれています。韓国では70年代から80年代にかけて、当時の軍事政権に対する学生らの激しい反体制運動があったのですが、その思想的な柱とされたのがチュチェ思想だったんです。その学生運動世代で弁護士出身の廬武鉉が’03年に政権を取った時、首相補佐官を務めたのが、後輩弁護士の現大統領・文在寅です。そして、文大統領の司法修習の同期が現ソウル市長です。私は現政権を「本格チュサッパ政権」と呼んでいますが、彼らはまさに今の韓国を牛耳っているわけです。――チュチェ思想は日本にも広まっていると言います。どのくらい浸透しているのでしょうか?篠原 日本では、’71年以来、各地にチュチェ思想研究会が結成され、近年は沖縄県で毎年、全国的イベントである『チュチェ思想新春セミナー』が開催されています。同会には日本人の教師や大学教授なども多数参加していて、北朝鮮による日本人拉致問題に深く関係しています。 また、’70年『よど号ハイジャック事件』では、赤軍派の犯人らが北朝鮮に亡命しましたが、彼らの配偶者獲得のために拉致された日本人女性の中に、チュチェ思想研究会の参加者が複数いたのです。拉致問題とチュチェ思想研究会との関係については、日本政府は再調査をすべきです。 このような北朝鮮を“理想社会”と教え込み、人々を北朝鮮に奉仕させる“カルト思想=チュチェ思想”の本質を、本書を読んで、学んでいただきたいです。チュチェ思想という“思想ウイルス”に対する、現状では最良のワクチンだと考えています。_(聞き手/程原ケン)篠原常一郎(しのはら・じょういちろう)元日本共産党国会議員秘書。1960年東京都生まれ。立教大学文学部教育学科卒業。公立小学校の非常勤教員を経て、日本共産党専従に。軍事、安全保障問題やチュチェ思想に関する執筆・講演活動を行っている。YouTube「古是三春(ふるぜみつはる)チャンネル」開局中。
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社会 2020年05月16日 22時00分
地域医療に尽くしてきた60代医師が…若い女性患者にワイセツ行為で逮捕
東京都荒川区で60年以上にわたって地域医療に尽くしてきた『斉藤医院』が、去る3月31日にひっそりと閉院した。「閉院したのは、去る4月8日、同医院の内科医が警視庁捜査1課に準強制わいせつの疑いで逮捕されたことが原因だと思われます」(全国紙記者) 逮捕されたのは守屋仁布容疑者(67)。医院の院長である女性医師の夫で、妻とともに病院を支え続けてきたと思われたが…。「今回の逮捕容疑は、昨年11月20日、医院に通う10代女性を診療時間後に診療と偽って呼び出し、服を脱がせて身体を触るなど、わいせつな行為を繰り返したことです」(捜査関係者) 守屋容疑者は今年2月以降に、強制わいせつ、児童ポルノ禁止法違反(製造)の容疑で二度逮捕・起訴されており、今回の逮捕は三度目だという。「『婦人科系のやっかいな病気』とウソを言って、10代女性を時間外に医院に呼び出してわいせつな行為を繰り返し、それをデジタルカメラに撮影していたことも発覚しています」(同・関係者) 捜査1課は、デジタルカメラに収められた画像から、他にも被害に遭っている少女がいると見ている。「守屋容疑者自身も『若い女の身体が見たくて、30年前から十数人に対してやった』と容疑を認めています。供述通りだと、被害に遭った女性はさらに多くなるでしょう」(同) 斉藤医院は長年、地域医療に貢献してきたが、こうした事実が明らかになったため閉院を決断したとみられる。 斉藤医院の閉院を惜しむ声は多い。医院を知る40代男性が語る。「私が知っている限り、斉藤医院周辺に住む家庭の子どもたちは、みんな診てもらっていたんじゃないですか。評判はとてもよかったですからね。本当に残念です」 近隣の住民からは、斉藤医院の早い再開が待ち望まれているというが…。
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社会 2020年05月16日 19時00分
深夜の自室で強姦殺人された女子大生、泥酔状態だった隣室の容疑者が語った真実とは【未解決事件ファイル】
1981年6月27日、大分県大分市のアパートで当時18歳の女子短大生Aさんが何者かに殺害される事件が発生した。ほどなくして、隣室に住んでいた当時25歳の男性Bが逮捕され、第一審で無期懲役の有罪判決が下される。しかし、控訴審では、自白強要の事実や被告人以外の真犯人の存在が示唆され、逆転無罪が言い渡された。結局、警察による再捜査は行われず、2020年5月現在も犯人は見つかっていない。 事件が起きたのは6月27日の夜遅く。この日、Aさんは所属する音楽サークルのコンサートに出席し、終了後の打ち上げに参加していた。サークルには、同じ短大に通う姉も所属しており、打ち上げもAさんと共に出席していたそうだ。22時30分ごろに1次会が終わり、姉は2次会へ向かったが、Aさんは「風呂に入りたい」と姉に伝えて帰宅。ほかの女子学生3人と一緒に1人の男子学生に送ってもらい、自宅アパート付近の交差点で「すぐそこだから」と言い残して彼らと別れている。このときの時刻は23時15分頃だったという。 一方、姉が参加していた2次会も、Aさんらを送っていった男子学生が戻ってほどなくお開きとなったそうだ。そして、6月28日0時30分頃、友人と共に自宅アパートに帰宅した姉は、台所で横たわる妹を発見。姉らは近くに住む友人のもとに助けを求め、事情を聞いた友人が公衆電話から警察に通報した。しかし、警察官が到着した時にはすでにAさんは死亡していた。 発見当時のAさんの姿は、上半身はTシャツを胸までめくられ、下半身は裸の状態だったという。警察による検死の結果、死因は首を絞めつけられたことによる窒息死であることが確認された。 警察は現場検証と共に、付近に住む住民への聞き込み捜査を開始。中でも、被害者の隣室に住むBには執拗な事情聴取が行われた。AさんとBは廊下ですれ違う程度の面識はあったが、会話した事はなかったという。Bは「酒を飲んで寝ていたので何も覚えていない」と繰り返すだけであったが、警察はBに対して下着や毛髪の任意提出、さらには身体に残された傷の写真撮影を行った。しかし、長引く事情聴取に嫌気がさしたBはこれ以上の聴取を拒否。この時点ではBの逮捕に結びつくような証拠は何も無かった。 事態が動いたのは同年12月28日。科警研からBの毛髪鑑定の結果が届き、被害者の部屋に残された体毛と同一であることが判明した。物証を手に入れた警察は、翌年の1982年1月14日にBを逮捕。逮捕当初は容疑を否認していたBだが、1月18日は「私がやったのに間違いありません。遺族や市民の方に迷惑を掛けて申し訳ありません」と犯行を自白した。 しかし、Bは第一審が始まると再び供述を変更。「被害者の部屋にいたことは覚えているのですが、自分がやったという記憶がありませんので、はっきり分かりません」と述べた。 第一審ではBの自白と科警研の毛髪鑑定を重視して無期懲役の有罪判決が下されるも、控訴審では「事件現場の遺留品であった犯人の毛髪は直毛であり、事件当時パンチパーマだった被告人と一致しない」といった矛盾が指摘され、1995年6月30日に無罪判決が出された。その後、検察は上告を断念してBの無罪が確定。この時すでに事件発生から14年が経過していた。 裁判では、弁護側から毛髪鑑定の曖昧さが指摘され、決定的な個人識別はできないものと主張。後にDNA鑑定も行われたが、これにおいても実際に鑑定結果の信用性が疑われており、結果的に有罪判決に繋がる証拠にはならなかった。 犯人が土足で侵入した形跡がないことや、「どうして、どうして」「教えて」といった叫び声を近隣住民が聞いていた事から、事件当初から顔見知りの犯行が疑われていた。しかし、Bの無罪判決が確定後も警察は再捜査を行っていない。事件当初からBをマークしていた警察だが、彼への徹底した捜査活動が、結果的に真犯人を取り逃がす大失態を招いてしまったのかもしれない。
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