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大阪W選挙裏レポート 橋下維新分裂の大逆風(2)

 橋下新党への大逆風は、カネの面ばかりではない。これまで大阪維新の会に属している、いわゆる橋下維新系議員の一部の評判の悪さも大きい。
 「仮病と不倫旅行疑惑で本会議を欠席し、除名となった“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員のレベルの低さは以前から問題になっていたが、大阪維新の会からは続々と政務活動費がらみの不正などが発覚し、市民や府民を呆れ返らせているのです」(同)

 パリコレのモデルにもなったことがある“美人すぎる市議”で橋下氏の側近の伊藤良夏市議の場合は、高級車の購入費の一部に政務活動費を充て、大ひんしゅくを買っている。
 伊藤氏の収支報告書では、自動車リース費用として'12年4月から'14年3月までの各月、政務活動費3万5000円が計上されていた。しかし、この車は高級車『レクサス』で、しかもリースではなく購入していたものだった。
 「大阪市議会の決まりでは確かにリース費用に政活費の計上は認められているが、購入は資産形成に当たるため認められていない。伊藤氏は発覚後、確認不足、勉強不足から適切ではない処理を招いたと謝罪したが、誰も釈明通りには受け取っていない。バレなければ頬かむりで逃げ切ってしまっていたのではと疑われていますよ」(同)

 大阪維新の会の政務活動費のチョロまかしは、それだけではない。例えば、子供の送迎費用に政務活動費を流用していた議員(後に全額返還)、さらには閉鎖したHPに管理費として親族に月7万5000円、計262万円も払っていた議員(同)。また昨年には、女子中学生とのラインでのやりとりに腹を立てた大阪府議が中学生を恫喝するラインを送り除名された例もある。
 在阪テレビ局市政担当記者がこう言う。
 「政務活動費のごまかしや様々な不祥事に、大阪のあちこちで維新議員の評判が落ちているのは事実。最近では、この流れに追い打ちをかけるように橋下氏と松井氏の不仲説も盛んに流されました。まあ、これはごく最近、2人が家族ぐるみのハワイ旅行を複数のマスコミがキャッチし一掃されましたが…。しかし、何とか橋下を潰そうという動きは次々と仕掛けられています」

 さらにここへ来てもうひとつ、心配の種が加わった。
 「9月に行われた、W選挙の前哨戦とも言われた東大阪市議選。橋下氏が何度も街宣に立っただけに8人の候補者全員が見事当選を果たし、橋下パワー衰えずと大いに士気が上がった。ところが最近、このうちの3人の当選者が東大阪市内に3カ月以上住んだ実態がないのではと、市民が当選無効の異議申し立てを市選挙管理委員会にしたのです。市選管では1カ月以内に結論を出すと調査を始めている。3人は言いがかりだと弁明しているようですが、果たしてどうなるか」(東大阪市議)

 橋下氏の正念場はこれからだ。

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