社会
-
社会 2008年10月14日 15時00分
花田勝氏 無責任名義貸し
元横綱若乃花(花田勝氏)がプロデュースして全国展開している「Chanko Dining若」。その京都四条店などで働く従業員6人が、過去2年間で未払いとなっている残業代1800万円の支払いを求め、同店を経営する「ディバイスリレーションズ」(井上拓也代表取締役)を相手取って京都地裁に訴えを起こした。サービス残業は違法…6人の従業員は一歩も引かない構えだ。 「ディバイスリレーションズ」は、「Chanko Dining若」のフランチャイズ展開を行っている「NHO」と契約し、京都、大阪などで営業している。ところが、1日8時間を越える長時間労働を強いながら、この2年間まったく残業手当を支払わなかったという。 そのため、「全労連全国一般労働組合・京都・ディバイス分会」(岡本泰博分会長)を結成。会社側と交渉してきた。しかし、会社側はタイムカードや就業月報の開示を求めても、それに応じず、まったく改善されなかった。それどころか、6人全員が解雇されてしまった。「月300時間働くことがあっても残業代は出ませんでした。長時間のサービスのため、たくさんの社員が辞めています。会社は残業代を払ってほしい」 提訴に当たって従業員らはこう訴えた。 「Chanko Dining若」は、若乃花の顔写真を看板に使い、現役時代の人気にあやかって急成長してきた。ところが、業界の評判は今ひとつだ。 「ちゃんこ料理なのに、前菜に鶏肉とカシューナッツの炒め物が出てきたりする。ああいうのがチャンコ料理だと思われたら困る。花田氏は名前だけ貸すだけで自分は何もしていない。経営努力なんてしていないようです。今回のサービス残業の件だって、花田氏は承知していないはず。フランチャイズ契約しただけでオレには関係ない。そう思っているらしい。しかし、店の宣伝には『花田氏推奨、若推薦』と何かにつけて花田氏の名前を出している。オレに関係ないでは無責任ですよ」(元力士) こんな話もある。二子山部屋の兄弟子豊ノ海が「NHO」のプロデュースで「2丁目のバンデラ」という串焼き店を今年2月、出店した。 派手な宣伝でマスコミでも話題になったが、たった5カ月で潰れたというのだ。 「コンセプトから何からどんぶり勘定。杜撰(ずさん)な経営であっという間に潰れたが、こういう感覚で店舗だけを増やしているとすれば問題です」(前出・元力士) 「ディバイスリレーションズ」に連絡を取ろうとしたが、ネットにあった会社案内は既に削除されていた。 「サービス残業は過労死や過労自殺を招く一種の犯罪です。それを平気でやっていて従業員から提訴されたとなると、『Chanko Dining若』のイメージ悪化は必至です。お兄ちゃんのタレントとしてのイメージにも関わる。オレは知らない、では通用しませんからね。早急にチェーン店の就業状況を把握して改善すべきはした方がいい。サービス残業による過労が原因で、うつ病の自殺者を出してからでは遅い」(相撲関係者)
-
社会 2008年10月14日 15時00分
三浦元社長他殺の可能性
1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で、サイパンからの移送直後にロス市警の留置場で自殺したとされる三浦和義元会社社長(61)=日本では無罪確定=の死因などをめぐって、遺族は14日までに同市警に徹底調査を求める方針を固めた。何らかのダイイング・メッセージではないか?などとウワサされた帽子については、全く関係ないとする遺族筋の情報が浮上。三浦氏が何者かによって殺害された可能性はあるのか。 三浦氏が亡くなる直前の最新映像として、何度もテレビ画面に流れているロス移送中の黒いキャップ姿。帽子には、パッチワークの大きなワッペン文字で「PEACE POT MICRODOT(ピース・ポット・マイクロドット)」と書かれていた。 この英文はスラング(俗語)で「あばよ」「じゃあな」などと訳される。米国のサイケな若者らが別れ際に投げかける言葉といい、それぞれの単語は「PEACE=禁止薬物の錠剤」「POT=大麻」「MICRODOT=LSDカプセル」という裏の意味を持つ。こうした背景から、三浦氏が帽子の文字に自殺を暗示するメッセージを込めたのではないかなどと取りざたされていた。 ところが、14日の日刊スポーツがこうした見方に対する「三浦氏の義理の息子」の否定的証言を報じた。帽子など移送時の服装一式は三浦氏の妻がコーディネートして用意したもので、特段意味はないという。 さらに共同通信も、三浦氏の遺族の一人が現地時間12日、「自殺するとはとても考えられない。納得できるまでは(遺体を)日本に連れて帰れない」と述べ、市警に徹底調査を求める考えを明らかにしたと打電した。遺書は見つかっていない。 果たして他殺の可能性はあるのか? 三浦氏の弁護人マーク・ゲラゴス氏は同日、ニューヨークで記者団の取材に応じ、自殺をめぐる警察発表について経緯や状況に疑問が残るとして「(警察以外の第三者による)独立した調査が必要だ」と言明。市警に対して、第三者調査と、三浦氏が自殺に使ったとされるシャツなどの証拠保全を求めたと語った。 ゲラゴス氏は、自殺が留置場で起きたため「監視体制に問題があったのは事実」として独自調査をスタート。死亡した約4時間前に事務所の弁護士が接見したときも法廷闘争に意欲をみせ、自殺をうかがわせる様子は見られなかったという。 ロス郡検視局は12日、三浦氏の遺体を司法解剖。2〜3日中に最終的な死因を発表するとしている。 米当局は自殺以外に考えられないと主張しているが、留置場の管理体制には大いに問題がある。
-
社会 2008年10月10日 15時00分
小泉進次郎氏包囲網拡大
金融恐慌を理由にしているが、結局のところ自らの不人気から解散・総選挙の時期をズルズルと先延ばしにしている麻生太郎首相。しかし、水面下では各政党の候補者探しが本格化している。中でも注目は小泉純一郎元首相引退後の神奈川11区(横須賀市、三浦市)だ。地盤を譲られた次男・進次郎氏が「父の威光を後ろ盾に圧勝する」との予測も出る中、民主党は強力な対抗馬を立てようと画策中。純一郎元首相のお株を奪うような“サプライズ”が飛び出すかもしれない。小泉家4代目へのバトンタッチは案外、困難を極めそうだ。 小泉元首相の突然の政界引退宣言により、これまで「無風選挙区」だった神奈川11区はがぜん「注目の選挙区」へと変貌した。もっとも、地元政界通は「進次郎くんならトップ当選間違いなしでしょう」(会社会長)と、地盤を継いだ次男・進次郎氏に太鼓判を押す。 いつのまにやら“カリスマ政治家”にまで上り詰めていた元首相の息子が、そのまんま地盤を継ぐというのだから、前出のような意見もうなずける。「加えて進次郎氏自身の評判も今のところいい。なにしろルックスがさわやかだから、女性受け、高齢者受けするんです」(前出・会長)と、本人の下馬評も悪くないようだ。 しかし、地元を中心に早くも盛り上がりつつある“進次郎人気”を、世間は冷たい目で見ているようだ。その第一の理由こそ、まさに「世襲」だ。永田町関係者が指摘する。 「いまさらですが、小泉元首相の“最後のサプライズ”は大失敗だった。自分の政治家としての価値をゼロにしたと言ってもいい。『自民党をぶっ壊す』がウリ文句だったのに、その自民党に最愛の息子を委ねるんですから。ぶっ壊してもいなければ、変人を気取った切れ者でもないことを自ら証明してしまった。いまやただの『親バカ政治屋』です。いくらなんでも、まともな有権者なら『化けの皮がはがれた』と思って今まで支持していたことを後悔しますよ。まあ自分は辞めるんだからいいでしょうが、果たして狙いどおり禅譲がまかり通るか、進次郎氏の今後は意外とイバラの道じゃないでしょうか」 こういった指摘から、少なくとも進次郎氏の「楽勝」の線よりは「混戦」の可能性が高そうな神奈川11区。衆院選に政権奪取をかける民主党は、どんな手を使ってでも勝たなければならない選挙区として候補者探しに奔走中だ。 “候補者候補”の第1弾として名前が挙がったのが前長野県知事で民主党と選挙協力する新党日本代表の田中康夫氏。先月末に鳩山由紀夫幹事長が出馬の可能性を匂わせたものだが、民主党広報は「その話自体聞いていない。神奈川11区については候補者を模索中です」と、そっけない。前出・永田町関係者は民主党の苦しい“台所事情”についてこう解説する。 「田中さんの出馬はまずないでしょう。そもそも田中さんが進次郎討伐の刺客となれるのかも疑問。選挙協力体制にある新党日本の代表自ら落選させるわけにはいきませんからね。ただ、民主党はほかにもいろいろ手を考えていて、水面下では動き回っていますよ。インパクトと知名度があって、しかも万が一落選しても党のイメージに傷がつかない人間。これが神奈川11区の候補の条件でしょうね」 民主党が狙いを定める1人が、お笑い芸人として現在ブレーク中のEだという。Eといえば奇声を上げるギャグが一世を風靡したが、前職は「マナー講師」だけあって人柄はかなり折り目正しいと評判で、スーツも似合う。加えて先日某番組の企画でマラソンを完走したことで人気の幅を老若男女にまで広げた。候補として、また進次郎氏の刺客としても十分な器だろう。ただ、「そのマラソンが逆に出馬の邪魔になっているんです。人気が再燃しCM契約などが増えたため、突然の出馬というわけにはいかない。せっかくブレークしたんだから、本人もまだ芸能界を楽しみたいでしょうしね」(芸能事務所関係者)と、実現は微妙な様子。 しかし民主党は、さらなる隠し玉を準備中という説もある。純一郎元首相には、進次郎氏の下に三男がいるのはあまり報じられない本当の話。離婚成立後に元妻・佳代子さんが産んだ子で現在25歳、名を佳長氏という。情報は薄いが、京都外語大卒とも慶応大卒ともいわれる秀才だ。「佳長氏は(進次郎氏のように)親のコネをフルに使って『米シンクタンク出身』なんて経歴を作るボンボンではないですから。育った環境もあって人の痛みの分かる好人物らしい。民主党執行部はこっちを対抗馬に立てられないかと画策しているようです」(野党関係者)。出馬すれば、本邦初となる「小選挙区兄弟対決」が実現するわけで、注目必至だ。民主党関係者が締めくくる。 「いずれにしても党執行部は『神奈川11区はいい候補を立てさえすれば勝算がある』と読んでいます。前回『郵政選挙』での大敗の借りを小泉一族に返してやりたい気持ちもありますし、世襲の象徴的存在ともなった進次郎氏の当選は是が非でも阻止したい。必ずや某かの刺客は送り込みますよ」 ボンボン4代目に今後、さらなるプレッシャーがのし掛かることは間違いなさそうだ。
-
-
社会 2008年10月07日 15時00分
麻生首相訪朝説
支持率低下で追い詰められた麻生太郎首相(68)の“電撃訪朝説”が浮上した。やたら「解散権は自分にある」ともったいぶるうち、中山成彬前国交相の暴言辞任や米金融危機に端を発する景気不安が政権を直撃。解散総選挙を打つに打てなくなった状況を打破するため、麻生首相が解散前に北朝鮮訪問を実現。強いリーダーシップをアピールするのではないかとの見方が永田町で広がっている。 「麻生首相が日の丸をつけた政府専用機でさっそうと平壌空港に降り立つ。動画や写真による動静は伝えられていない金正日総書記とがっちり握手を交わし、拉致問題進展に直接乗り出す。国内問題の何をどう解決しようと、これに勝るリーダーシップのアピールはない。政権浮揚のため何が何でも実現したいはずだ」と全国紙政治部記者。 麻生首相は2日に拉致被害者家族と首相官邸で面会している。これも当初は河村官房長官らが面会予定だったところを、麻生氏が「家族の思いを直接聞きたい」と急きょ、ねじこんだという。 「被害者家族には『拉致問題は時間との勝負』と総力戦を約束した。小泉元首相ばりのサプライズ訪朝を腹に秘めているのだろう。総裁選直後の各種世論調査の支持率が予想を下回るものだったため、そのころから麻生は北朝鮮訪問を本気で考え始めたようだ」(政界消息筋) そもそも、内閣の顔ぶれを見ると極端な“対北朝鮮シフト”を敷いている。 自民党は昨年12月、山崎拓衆院議員を中心に北朝鮮との国交正常化を目指す議員連盟「朝鮮半島問題小委員会」を発足させたが、同委員会の副委員長がそろって閣僚入り。河村官房長官、中曽根外相のほか、中山氏の後任に抜てきされた金子国交相も名前を連ねている。福田前政権で拉致問題担当相を務めた中山恭子参院議員は、首相補佐官。安倍政権下で拉致事件捜査を指揮した元警察庁長官の漆間氏は官房副長官に充てた。 さらに、民主党への逆質問ばかりクローズアップされた所信表明演説では、北朝鮮との「過去清算問題」について言及している。 前出の政治部記者は「特に歴史認識で暴言の目立つ麻生氏にしては、慎重な言い回しだったのが印象的だった。明らかな北朝鮮へのメッセージだろう。重厚な布陣にも、もちろんそれなりの理由がある。問題は金総書記の病状だが、ヒル米国務次官補が今月初めに訪朝していることからも分かるように健在とみていい。でなければ北朝鮮が訪問を受け入れるはずがない。進展があって10月末にも6カ国協議が開かれれば、11月の解散直前に麻生氏訪朝というプランになるのではないか」と話す。 しかし、訪朝を画策したとしても、現実はそう甘くない。北朝鮮事情に詳しい河信基氏は「現時点では北朝鮮が麻生を受け入れるとは考えにくい。最低でも制裁の一部解除が必要だ」と指摘する。つまり、“手土産なし”では訪朝できないということだ。 小泉元首相は2002年、04年と2度にわたって訪朝し、金総書記から拉致事件への謝罪を引き出し、5人の拉致被害者を帰国させた。麻生氏が電撃訪朝して新たな拉致被害者が帰国すれば支持率は上昇するだろうが、何の成果もなければ急落は避けられない。 「麻生首相の言動を見ると、何を考えているかがはっきり分かる。イチかバチかのマンガ的発想をするタイプだ。麻生がモデルとしているのは小泉元首相だが、悲しいことに小泉ほどの構想力はない」(前出の政界消息筋) 訪朝は“諸刃の剣”。所詮、奇策は奇策でしかないのか?麻生氏の動向に注目が集まる。
-
社会 2008年10月06日 15時00分
一転“不出馬” 東国原知事の作戦勝ち
突然の“不出馬宣言”だった。宮崎県の東国原英夫知事は5日午前の民放番組に出演し、次期衆院選宮崎1区で浮上している自らの擁立論に関し「降ってわいた話で(出馬の)イメージも計画もしていない。現時点ではないと断言する」と述べた。一時は出馬に向け、かなり色気の見えるコメントをしていた知事だが、一転して完全否定。この事態に永田町関係者は「東さんの作戦勝ちですよ」と苦笑しているという。そのココロは。 数日前までは、いかにも出馬しそうなコメントだった知事だが一転、完全否定。この事態に永田町関係者は「最初から、今回の出馬は『見送り』のつもりだったと思いますよ」と予測した上で、その根拠として「宮崎にスポットライトをあててもらうチャンスだと思ったのでは?」とした。 お笑い界から県知事への華麗な転身をキメてから1年半あまり。「宮崎の広告マン」を自任する知事は、メディアをうまく利用することで県特産品の地鶏やマンゴーなどの売上、知名度を飛躍的に伸ばすことに成功した。しかし、「その役割もある程度まっとうした感が出ている。ひと言で言うと、メディアも地元有権者も知事のそのポジションに飽きがきているのは否めません。長い任期中のいわゆる“中だるみ”といっていい状態です」(前出・関係者)。 逆に今回、知事が出馬に色気を見せることで次期衆院選での宮崎1区は、がぜん「注目の選挙区」となった。これも「どんな手を使ってでも宮崎の露出を高める」という知事の狙いによるものか。 自民党関係者は「あれだけの人気知事が出馬の意向を見せれば、その後、出馬を取りやめて別の人が立っても、『注目の選挙区』という位置は失わない。当然、選挙中にメディアが取り上げる機会も増えるでしょう。中山さんの醜聞を逆手に取ったうまい戦略ですよ。完全に一本取られた感じですね」と苦笑い。完全に主導権を握られた様子だ。 また、別の永田町関係者は「本当に国政に打ってでるときの布石にもなる」と読む。ヒガシ知事一流のパフォーマンスは、周到に練られた“計画的犯行”だった可能性が高まっている。
-
-
社会 2008年10月04日 15時00分
石原都知事、日本相撲協会に“ケンカ”売る
石原慎太郎都知事(76)が45年のときを経て再び日本相撲協会に“物言い”をつけた。大相撲八百長疑惑裁判に横綱朝青龍が証人出廷した3日、都庁の定例会見で「相撲協会は一切八百長はございません、って言いきれるだけのアレがあるのかね」などと挑発。作家時代にスポーツ新聞に「八百長ショー」などと書いて訴訟沙汰になった苦い過去を忘れたのか、再びケンカを売るに等しい発言を連発した。 記者団から「都政とは関係なくて恐縮ですが…」と質問を受けると、待ってましたとばかりに熱弁を振るった。 「これは言いたいことがいっぱいあるんだ。都知事は恒例で横綱審議会の委員になるんだけど、私は辞退しました。大相撲にうんざりしてるから。『八百長はない』とはなかなか言い切れないんじゃない?現役の横綱が(法廷に)出てって『あります』とは言わないだろう、そりゃ」 たいていの場合、「都政と関係のある質問してくれよ」とうっちゃる知事ががっぷり四つに組んだ背景には、45年前の怨念がある。人気作家だった1963年9月場所の千秋楽、全勝同士の横綱対決となった柏戸-大鵬の一番を観戦し、スポーツ新聞に「尊い国歌をあんなつまらぬ八百長ショーのあとにぬけぬけと歌わないでくれ」などと書いた。しかも協会ぐるみの八百長と断じたため、名誉棄損で東京地検に告訴される騒ぎになった。 のちに告訴は取り下げられたが、いまも苦々しい思い出のようだ。 自ら当時を振り返って「例の柏戸-大鵬の取組についてコメントして問題になったんだけど、その取組じゃなくても、砂かぶりに座っていると、『おい押せよ!早く押せ!なにしてんだ押せよ!』ってみんなゲラゲラ笑って見てんだよ。そんなおおらかな時代があったな。あれは八百長でしょうな(笑)」と証言した。 さらに「それがなんとなくまかり通ってて、ごっつぁんで済んだ時代だけど、カネが絡んでくると変なことになっちゃったね。私が問題を起こした事件なんかでも、『あれは片八百長かな最低(でも)』って言ったら、あとでいろんな人が証言し出して、あれも歴然とした金の動いた八百長だったという記事を読みましたがね。その信ぴょう性については分かりません」と慎重な言い回しで付け加えた。 八百長疑惑裁判は、週刊現代が昨年1月から「横綱・朝青龍の八百長を告発する!」などの見出しで打ったキャンペーン記事に対し、協会と朝青龍ら力士が発行元の講談社とライターの武田頼政氏らを相手取り、損害賠償と謝罪広告を求めて東京地裁に提訴。この日は異例の横綱出廷で注目を集めた。記事は白星売買に切り込んでいるが、朝青龍は法廷で「いつでも真剣勝負」と疑惑を完全否定した。 知事は「八百長でいかなる権威が保たれても権威じゃない。カネで支えられてるんだったら」と45年前と考えに変わりがないことを明らかにした。石原知事VS朝青龍の“場外乱闘”もあり得るか?
-
社会 2008年10月03日 15時00分
難波個室ビデオ放火殺人小川容疑者最後の“おかず”に関心集まる
15人の犠牲者を出した大阪・難波の個室ビデオ店放火殺人事件で、無職小川和弘容疑者(46)=現住建造物放火と殺人などの疑いで逮捕=が犯行直前、DVD観賞していたことが3日までに分かった。同容疑者を狂気に駆り立てた最後の“おかず”は何だったのか、と下世話な関心が集まっている。40歳前後で不良中年デビューし、ギャンブル狂で借金まみれの破滅型生活を送っていたことも明らかになった。 在阪のジャーナリストは「現場検証で、小川容疑者が使っていた個室内のデッキからDVDソフトが出てきたらしい。間違いなくアダルトビデオ(AV)だろう。死者15人を数える過去最悪の無差別大量殺人で不謹慎だからと、表立って口には出さないが、最後の“おかず”は何だったのか、と関心が集まっている」と話す。 そもそも個室ビデオ店はAV観賞目的で始められた業種。1980年代、家族の目を気にせず“抜ける”などとして男性客を集めた。部屋内にはヘッドホンやティッシュが配備されており、思う存分観賞できる。最近は漫画喫茶と同様、カプセルホテル代わりにする利用客が増加。半面、ソフトの充実も著しく、業界関係者によるとマニアが試写室代わりに利用するケースもあるという。 浪速署捜査本部のこれまでの調べでは、小川容疑者は1日午前1時半ごろ、常連客だった知人に連れられ、「試写室キャッツなんば店」に入店。別々の個室に入って約1時間半後に放火したとされる。 この知人は、東北地方から仕事で関西に来ていた42歳男性で、事件の数日前に知り合ったばかりだったことが新たに判明。数日間行動をともにしており、捜査本部は同様の施設を転々としていた可能性があるとみて足取りを調べている。 一方、小川容疑者のズタボロな転落人生も明らかになった。高校卒業後、大手電機メーカーに勤務して社内結婚。1男1女をもうけ家族4人で幸せに暮らしていた。 しかし、10年以上前に離婚。40歳前後でパチンコ、競馬にはまってサラ金に手を出し、追い込みをかけられた。近所で「100万円勝った」と自慢することもあったというが、最近は古い知人を頼って「1万円貸してください!」と土下座して断られていた。数百万円の借金があり、戸籍を売ったとの一部報道もある。
-
社会 2008年10月03日 15時00分
メダリストもAKB48もたじたじ 2016年夏季五輪開催都市決定1年前イベントで石原知事猛ゲキ
東京都が立候補している2016年夏季五輪開催都市決定まであと1年となった2日、石原慎太郎都知事(76)が六本木ミッドタウンの1年前イベントに出席、観衆に向かって「反対の人は手を挙げろ。みんなでやろうじゃないか」などと猛ゲキを飛ばした。 フェンシング銀の太田雄貴選手ら北京五輪メダリストは、石原知事から「メダルが少ない。国力からすればもっと獲ってしかるべき。気合が足りないんじゃないか」と迫られてタジタジ。 五輪招致気運を盛り上げるための「TOKYO体操」を披露した人気アイドルグループAKB48や漫画家蛭子能収さんも、あまりの迫力に気おされた様子だった。 石原知事は「言いたくないけどオリンピックってもうかるんです。3兆円の経済効果が見込まれている。もうけるためにあるんじゃないけど、ホームで日本が活躍するのは心ときめくよ」などと説得した。 来年のこの日はIOCコペンハーゲン総会でシカゴ、マドリード、リオデジャネイロとの勝負が決まる。東京は6月の1次選考をトップ通過しているものの、世論支持率は最終候補4都市で最下位だった。
-
社会 2008年10月02日 15時00分
小沢代表 代表質問で“戦略ミス”
民主党の小沢一郎代表(66)は1日、衆院本会議で代表質問に立ち異例の“野党側所信表明”を強行した。麻生太郎首相(68)が所信表明でぶつけてきた質問には答えず、政権奪取時の公約をとうとうと述べた。シナリオ通りの展開だが、結果的に目立ったのは麻生首相の反論。暗黙の攻守交代が裏目に出た形で、永田町関係者からは「民主党は明らかな戦略ミスだ」などと指摘する声が上がっている。 代表質問で小沢氏が“所信表明”する作戦は、ある意味大人の対応だった。麻生氏が9月29日の所信表明で民主党に売ったケンカを受け流し、クールに切り返した。 ところが、与野党党首攻防の第1ラウンドを伝えたテレビのニュース番組では、麻生氏が「私がたずねたいのは賛否だ」などと声高に小沢氏を攻め立てる姿ばかりが映ったからたまらない。 永田町関係者は「これではどちらが野党か分からない。金融恐慌危機対策や汚染米問題など麻生首相を追い込む攻めどころはいくらでもある。しかし結果的には、党首の“顔”ではなく力量をみせつける絶好の機会を放棄してしまった。劇場型政治がいいとは思わないが、現実に即したやり方というのがある。要するに、大観衆を前にいくら小さな声でいいことを言っていても、だれの心にも響かないわけです」と民主党の戦略ミスを指摘する。 民主党のマニフェストを説明する小沢氏は終始うつむいたまま。ハイライトシーンは、麻生氏に向けて「1年足らずの間に2代続けて政権を投げ出した自民党総裁が、総選挙を経ないで三度、ここにこうして首相の座にすわっているのは信じがたい光景だ」などと嫌みを言ったぐらいのものだ。 キャラ的にほえるタイプではなく、小沢氏流の美学を貫いたのだろうが、言葉は厳しくともインパクトは弱かった。 一方の麻生氏は「私がおたずねしたいのは、補正予算案への賛否、消費者庁創設への賛否、インド洋での給油継続の賛否だ」などと野党真っ青の迫力。小沢氏に「論戦に真正面から当たっていただけますようお願い申し上げます」と再度の宣戦布告をしてのけた。 「失言癖を気にして慎重になったのか、麻生氏本来の持ち味はみられなかったが、与野党の攻守交代が功を奏して、まずまずのデキだったのではないか。『解散については私が決めさせていただきます』とぶっきらぼうに述べたシーンでは強いリーダーシップをアピールできただろうし、本人も満足でしょう」(前出・永田町関係者) 第1ラウンド終了後、麻生氏は記者団に囲まれて「議論がかみ合わない感じ。こちらがうかがったことには答えてもらえなかった。残念?そうですね」と一転、クールに感想を述べた。さらに補正予算成立直後の解散総選挙を求めている民主党に対して「解散より景気対策に関心を持つのが世論だと思う」と揺さぶりをかけた。 選挙日程をめぐる水面下の攻防は激しさを増している。そもそも福田前政権から、連立を組む公明党の意向をくんで年内解散総選挙は既定路線になっており、国民軽視もはなはだしいなどと散々批判されてきた。それがいまや、民主党に解散を迫られている形。米国に端を発した金融恐慌危機に乗じて、この情勢下で解散しろというのか!と言わんばかりのポーズである。 全国紙の政治部記者は「どちらにせよ解散総選挙の流れは止められない。代表質問では、麻生首相が福田政権下での大連立構想を持ち出して、それが頓挫した際に小沢代表自ら民主党に政権担当能力がないことを認めているなどと責めた。これではあべこべ。民主党に吹いている追い風が弱くなってしまう恐れすらある」と話す。 政権与党は「攻撃こそ最大の防御」を実行している。麻生政権の出はなをくじくことに失敗した小沢民主党は、戦略転換を余儀なくされそうだ。
-
-
社会 2008年10月01日 15時00分
大阪・難波雑居ビル火災個室ビデオ客15人死亡
1日午前3時ごろ、大阪・難波の繁華街の雑居ビルから出火、1階の個室ビデオ店で逃げ遅れた男性客15人が死亡した。32の個室が並ぶ店内には白煙が広がり、“迷路”状態になったとみられる。2001年秋に44人の犠牲者を出した新宿・歌舞伎町雑居ビル火災の悪夢がよみがえった。 この火災でほかに男性9人、女性1人がけがをし、うち4人が重症を負った。けが人は32歳から77歳。死亡した15人の死因は一酸化炭素中毒や気道熱傷とみられる。大阪府警浪速署が身元の確認を急ぐとともに、出火原因を調べている。 火災があったのは、大阪市浪速区難波中3丁目の鉄筋7階建て雑居ビル「檜(ひのき)ビル」。1日午前3時ごろ、同ビルから煙が出ていると119番通報があった。大阪市消防局によると、約37平方メートルと天井や壁を焼いて約1時間半後に消えたが、1階の個室ビデオ店「試写室キャッツなんば店」の客15人の尊い命が奪われた。 調べでは、同店は個室が32室並ぶ大型店で、島本和典店長は「個室の1つから出火したのではないか。客は寝ていたと思う」と話している。出火当時、26室が使用中で、店長と店員2人、26人前後の客がいたとみられる。大小ある個室は広さが2〜3平方メートルで、木製の仕切り板で隣室と仕切られ、大人一人が横になれるリクライニング式ソファやテレビ、ビデオデッキなどが置いてある。 昔の個室ビデオはアダルトビデオ(AV)鑑賞のためのスポットだったが、現在は“女の子付き”などの一部店舗をのぞけば、漫画喫茶のように仮眠目的の利用客が多い。キャッツは「AV見放題!!」などとうたっており、ナイトコース(23時〜翌10時)が1500円とリーズナブルな価格設定だった。 2001年9月には、新宿・歌舞伎町の地上4階地下2階建ての雑居ビル「明星56ビル」から出火し、4階のセクシーパブ「スーパールーズ」などで犠牲者が出た。同年10月にも近くの6階建て雑居ビル「歌舞伎町三洋ビル」5階の風俗マッサージ店「ひまわり」で死者2人を出す火災が発生し、02年消防法改正のきっかけとなった。しかし、繁華街の雑居ビルをふたたび悪夢が襲った。 現場は南海電鉄難波駅から南西約150メートルの繁華街の一角。難波は大阪を代表する繁華街で、飲食店の入る雑居ビル、風俗店が立ち並ぶなど“西の歌舞伎町”といえる賑わいをみせる。