社会
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社会 2008年11月15日 15時00分
石原都知事 新銀行東京参考人招致「折り合いつけばの話」にトーンダウン
新銀行東京の取り扱いが焦点になっている金融機能強化法改正案について、石原慎太郎都知事(76)は14日の定例会見で、参院財政金融委員会で25日にも予定される参考人招致に応じる条件を「(公務と)折り合いがつけばの話」などとし、トーンダウンした。 先週7日の会見では、「呼ばれたら出ていく」と発言。一方で新銀行経営者をまず呼ぶべきとする手続き論を展開した。 この日の会見では「私も公務がありますからね。ちょうど大事なアポイントメントもあるんで、これはねえ、あのー、えー、時間が、要するに折り合いがつけば出るつもりでいる。言いたいこともあいますけども、はい」と出欠について明言を避けた。 日程調整の次は、委員会側の質問内容がカギを握る。「何を聞こうとしているか分からない。参考人としてしゃべる主題が分からないんだからね。国民都民に実情を理解していただくためにも、参考人を呼ぶ順番がおのずとあるんじゃないかな」とけん制。 「新銀行の戦略的な問題に関しては、私、責任あるし、自分が提案しました。しかし、そのあとは都も絡んだ銀行という組織の問題ですからね」と、出るのか出ないのかはっきりしなかった。 知事の話を総合すると、なにがなんでも新銀行経営者を先に招致せよということではない。しかし招致に応じるには、 (1)質問内容がはっきりして (2)それが知事の答えるべき質問のとき (3)呼ぶ順番が正しくて (4)優先順位の高い公務との折り合いがつけば の4段階をクリアしなければならない。 民主党は、新銀行を同改正案による公的資金投入対象から除外すべきと主張。同行融資に関するとされる「口利き案件リスト」の取り扱いにも注目が集まっている。
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社会 2008年11月14日 15時00分
ゴルゴ13役は室伏広治 麻生首相は落選
麻生首相が愛読する人気漫画「ゴルゴ13」の連載40周年と単行本150巻発行を祝う記念パーティーが13日、都内のホテルで開かれた。 著者のさいとうたかを氏は、かつて高倉健さんが演じたデューク東郷をいま実写化するなら「ハンマー投げの室伏(広治)さんですわ。役者やないけども」と指名。鋼の肉体がイメージらしく、モントリオール五輪クレー射撃で日本代表経験を持つ麻生首相はお眼鏡にかなわなかった。射撃の腕なら室伏選手に負けないのに…。 さいとう氏はすでに最終回の構想も練っているという。
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社会 2008年11月12日 15時00分
「関東大震災チャンス」暴言の兵庫・井戸知事を、橋下知事が擁護する真意
兵庫県の井戸敏三知事が「関東大震災が起きればチャンスだ」と爆弾発言した問題で、大阪府の橋下徹知事が井戸知事を擁護するコメントをしたことに注目が集まっている。いまや“舌禍騒動製造機”といわれる橋下知事の真意やいかに? 爆弾発言が飛び出したのは、11日に和歌山市で開催された近畿ブロック知事会議の席上。近畿2府4県と福井、三重、鳥取、徳島の知事と副知事が出席。地方分権や近畿地方の経済活性化策などについて議論する中、井戸知事が東京一極集中を例に挙げ、関西経済にとって「物理的には、関東大震災なんかが起これば相当ダメージを受けるから、これはチャンスなんですね。だからチャンスを生かさなきゃいかん、そのための準備をしとかないかん」とぶち上げた。 井戸知事は同日夜、神戸市内で記者団に「言葉遣いが適切でなかったということは反省しなければならない」としながらも発言を撤回せず。「関東で震災が起きたときに、関西が首都機能を引き受けざるを得ないという意味だった。大災害が望ましいとは言っていない」と強弁した。 さらに「(関東圏に住む人に)もっと関東大震災に対して自覚を持ってもらわないといけない」と再び暴走し、謝罪しないのかの問いに「なんで謝らなければならないんですか」と逆ギレした。 阪神大震災の被災地の知事が、ほかの地域での災害発生を期待するかのような発言をし、平然と開き直っていることに猛反発は必至だ。 ところが、会議に同席していた大阪府の橋下知事は「不適切発言ばかりの僕から見ても、不適切だったかなと思う」と遠慮がちに批判するのみ。「真意を測ると、(都市の)バックアップ機能が必要だということだ」と擁護までしたからあきれる。滋賀県の嘉田由紀子知事も「井戸さんだからこそ許される発言ではないか」と擁護するコメントを出した。 橋下知事に「不適切発言」をしている自覚があったとは驚いたが、関西の“仲良し知事仲間”でかばい合っているだけの話。「クソ教育委員会」発言はじめ舌禍騒動に事欠かない橋下知事は、責め立てられる権力者の気持ちには敏感なようだ。
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社会 2008年11月11日 15時00分
麻生首相VS小沢代表 ワンカップ対決へ
大学生との居酒屋懇談で“庶民派”をアピールした麻生太郎首相に対し、民主党・小沢一郎代表の逆襲の一手が注目されている。もともと居酒屋好きで知られる小沢代表。民主党関係者は「完全なパクリ」と激怒している。アピール合戦がエスカレートするのは確実な情勢で、永田町では究極の“ワンカップ対決”を予測する声が上がっている。 人それぞれ、酒のたしなみ方は異なる。飲み方にはおのずと人柄がにじみ出るせいか、党首対決は異例の“夜の部”に熱視線が注がれている。夜な夜な高級店通いを続けていた麻生首相の居酒屋懇談は、国民感覚とずれていないという強いメッセージを込めたものだ。 「居酒屋懇談は自民党がセッティングしました。麻生首相は『ホテルのバーは安い』と発言してヒンシュクを買っていますが、ムキになってそのスタイルを変えようとしない。そこでイメージを和らげようとしたわけですが、『北の家族』はやりすぎ。国民は、またソッポを向いてしまいました」(全国紙政治部記者) JNNが9〜10日に実施した世論調査では、麻生内閣の不支持が50.6%と支持を逆転。共同通信の8〜9日の調査でも、不支持が前回10月中旬の調査より3.2ポイント増の42.2%となり、初めて支持を上回った。数字上、居酒屋懇談は不発に終わった。民主党は手をたたいて喜んでいるに違いない。 「そもそも、政界で居酒屋と言えばこの人というくらい、小沢代表の居酒屋好きは知られています。さらに数年前には民主党の議員有志が、サラリーマンらと気軽に意見交換する場を設けようと居酒屋経営に乗り出したほど。民主党関係者は、麻生首相の居酒屋懇談を『パクリだ』と吐き捨てていましたよ」(前出の記者) 確かに、小沢代表の居酒屋通いは板についている。無類の豆腐好きであることから、豆腐を使ったメニューが豊富な居酒屋が大好き。著書「小沢一郎総理(仮)への50の質問」では、大衆チェーン店の「笑笑」や「庄や」をよく利用すると告白。「最近はもう、すしを食うにしても酒を飲むにしても居酒屋」とすっかり気に入っている。麻生首相のように「ホッケの煮付け」などと間違えることもない。 いわば居酒屋は、小沢代表のフィールドであり庭だった。民主党にしてみれば、マンガ好きの麻生首相が、ヲタク支持層が厚いとされる秋葉原で街頭演説したり、人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台である亀有の商店街を視察するパフォーマンスはまだ許せても、普段行きもしない居酒屋でしれっと庶民派ヅラをするのは我慢ならなかったのだろう。 さすがにイチャモンをつけるようなことではないものの、永田町関係者によると、この与野党党首による居酒屋対決はさらにエスカレートする可能性があるという。麻生首相が東京・宇田川町の「北の家族渋谷本店」で堪能したのは、最も安い3000円飲み放題コース。刺し身の盛り合わせや、ちゃんこ鍋をつつき、ビールをぐいっとあおった。しかし、これ以上安いコースはそうなく、同じようなパフォーマンスでは意味がない。 「麻生首相は全国遊説を始めたが、これも小沢代表の全国行脚のパクリ。最初の茨城県ひたちなか市の那珂湊魚市場ではスーツ姿で上品にあんこうを持ち上げて笑っていたが、あの姿がまさにおぼっちゃん育ちを思わせ、すこぶる評判が悪かった。悪人ヅラを全く活用していない。『ねじり鉢巻きでマグロなんかを持ち上げて、ワンカップで乾杯させたらいい』なんて話が出ているよ」(永田町関係者) 小沢代表は時間さえあれば全国を回って選挙事務所にハッパをかけている。全国のどこかの漁港で、麻生首相とこれまた悪人ヅラの小沢代表のどちらが先にワンカップをあおるか。妙な対決がひそかに期待されている。
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社会 2008年11月11日 15時00分
麻生首相 羞恥発言は「ホッケの煮付け」だけではない
麻生太郎首相は10日、自民党役員会で前日の居酒屋懇談を話題にした際、「(料理は)ホッケの煮付けとか、そんなもんでしたよ」と恥ずかしい発言をしてしまった。北国出身の大島理森国対委員長は「ホッケに煮付けはありません。ホッケは焼くしかないんです」と鋭い突っ込み。思わぬところで世間知らずを露呈したが、実は首相の“おバカ発言”はこれにとどまらない。漢字の読み間違えを連発しているのだ。 麻生首相はよく「ふしゅう」という言葉を使う。腐臭、付臭、俘囚…そのいずれでもない。国会答弁で、過去の政府談話を「ふしゅうする」と述べるのだ。どうやら「踏襲(とうしゅう)」の言い間違えらしい。 「踏(ふ)む」と訓読みを当てはめたのだろう。“こんな言葉も知らないのかよ”とあきれるばかりだが、仮に読めなくても、1つの熟語で音読みと訓読みを混合させて読ませるのは極めてまれ。つまり、どこからどうみても“おバカ発言”というほかないのである。 首相はこれまでも、株式市場の「前場(ぜんば)」を「まえば」と述べるなど、家柄がいい割には常識を知らないことを露呈してきた。 大手紙はこうした恥ずかしいミスをあえて字にするような真似はしないものだが、けさ11日の朝日新聞は政治面で「首相、『踏襲』は『とうしゅう』です…」と思い切って指摘している。あり得ないメニュー「ホッケの煮付け」発言が飛び出し、もはやここまで…と刀を抜いた格好だ。 記事によると、参院事務局は首相の「ふしゅう」発言を「受け継ぐ」という意味の「踏襲」のことだと判断して議事録に掲載。11月7日の参院本会議と10月15日の参院予算委員会のほか、外務大臣だった昨年も「ふしゅう」が炸裂しているという。 さて、首相の「ホッケの煮付け」発言だが、ホッケは大島氏の出身地の青森や北海道などでよく食されるため、突っ込まずにはいられなかったようだ。 煮付けにされないこともないが、東京の居酒屋では焼いて出されるのが一般的。メニューに「ホッケ」とあれば九分九厘は塩焼きを指す。 先の国会答弁でカップめんの値段を「400円ぐらい?」と答えて庶民派感覚を疑われた首相が、今度は居酒屋メニューで“浮世離れ”を証明した。無理に具体的な魚のメニューなど挙げず、「刺し身とかサラダ」などとごまかせばよかったのに…。
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社会 2008年11月10日 15時00分
麻生首相“居酒屋パフォーマンス”終了後、高級ホテルバーで口直し
麻生太郎首相は9日夜、JR渋谷駅そばにある東京・宇田川町の居酒屋チェーン店で、大学生と意見交換する“庶民派パフォーマンス”を行った。わずか1時間で切り上げた首相は、場所を変えて秘書官と飲み直し。いったい何のためのパフォーマンスだったのか、向かった先はさんざん批判を浴びた高級ホテルのバーだった。 麻生首相は居酒屋パフォーマンスで、都内の大学生約30人とビールで乾杯。これみよがしに若者の理解者ヅラをし、乾杯の挨拶では「日本がアジアを引っ張っていく気概を持って」と呼びかけた。 吉田茂元首相の孫という家柄から「おぼっちゃま育ち」と揶揄される首相は、就任以降、庶民派を懸命にアピールし続けてきた。この日の学生との居酒屋懇談も自民党が企画したもの。学生に拍手で迎えられた首相は終始上機嫌で、得意のマンガ談議では「読んでないと時代に追いつかねえと思うんだな。時代のほうが進んでない?」などと親しみやすさをアピールした。 への字にひん曲がった口からは演歌の鼻歌まで飛び出したが、実はそれほど酔ったわけではない。居酒屋での飲み会は約1時間で“お開き”。秘書官とその足で向かったのは、な、な、なんと高級ホテルのバーだった。 「やはり居酒屋では腰が落ち着かないのでしょうか。高級ホテルのバー通いなどを批判され、それに居直る“セレブぶり”を払しょくするためのパフォーマンスも台無しですよ。あくまでも『ホテルのバーは安い』という持論を押し通すつもりなんでしょう。あきれるほど中途半端なパフォーマンスでした」(全国紙政治部記者) 居酒屋から高級ホテルのバーに直行とは、いったい何をどうしたいのか全くもって理解に苦しむところだ。 首相は同日から全国遊説をスタート。初日は茨城県水戸市のJR水戸駅前で街頭演説し、「まず景気対策をやって経済のパイが大きくなったところで皆さんの介護、福祉、医療に使うため消費税を上げさせてください」と訴えた。選挙対策以外に考えられないが、同日午前のフジテレビ「報道2001」に出演した自民党の細田博之幹事長が注目発言。来年1月総選挙の“クリスマス解散”を「もうちょっと先に延びたと思う」と否定した。こちらもまた整合性のとれない展開になっている。
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社会 2008年11月08日 15時00分
石原都知事 新銀行東京参考人招致「呼ばれたら出て行く」
ずさんな融資で逮捕者の出た新銀行東京を対象にすべきかで与野党が激突している金融機能強化法改正案について、石原慎太郎都知事(76)は7日の定例会見で、国会での参考人招致に応じる構えをみせた。 金融機関への予防的資本注入を可能とする同改正案審議では、民主党は新銀行東京を対象除外にすべきと主張。6日の衆院可決を受けて多数派を占める参院では、民主党内から石原知事の参考人招致を求める声が上がっている。 知事は「民主党はどうも政局にしよう、しようというフシがある。来年(7月に)都議会の選挙もありますしね、その前後に衆議院の選挙もあるでしょうけど、そういう思惑で軽々に論じないほうがいい」と批判。 その上で参考人招致について「呼ばれたら出ていきます。しかし、呼ぶならまず銀行の責任者を呼ぶべきじゃないでしょうかな。世の中の常識だと思うし、国会での手続きもそれが正当な手段じゃないか。次の段階で私が必要なら、出ていくのにやぶさかではありませんよ」と述べた。 ところで民主党の小沢一郎代表は7日夜、札幌市内の会合で、解散総選挙を先送りする麻生首相に向けて「いくら逃げ回っても(来年1月の)通常国会の前には衆院解散がある」と予告。しかし石原知事はこの日の発言の中で、なにげなく7月都議選の「前後」としていたのが気にかかった。 一般的に「前後」とはもっと接近した期日を指す。解散はまだまだ先なのか。取りようによっては意味深な発言だった。
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社会 2008年11月06日 15時00分
小室哲哉容疑者は詐欺のデパートだった
音楽プロデューサーの小室哲哉容疑者(49)が著作権譲渡をネタに5億円をだまし取ったとされる詐欺事件。同容疑者は逮捕案件以外にも、いいかげんなビジネスを複数持ちかけていたことが6日までに、本紙の取材で分かった。著作権が手元にあるかのように携帯電話の着うた配信を打診していた疑惑が新たに浮上。米俳優チャーリー・シーン氏(43)の子供服ブランドの販売代理店契約をめぐっては、支払い遅延で訴訟ざたになっている。有名女性タレントUが巻き込まれる寸前だったことも明らかになった。 小室容疑者サイドから、携帯電話の着うた配信ビジネスを持ちかけられたのは、都内でデザイン会社を経営するX氏。昨年春ごろ、ビジネスパートナーを介して小室容疑者のマネージャーと連絡を取った際に「小室の楽曲を着うたにして、携帯電話サイトで販売できないか?」と打診されたという。 「最初は『なぜわざわざ外部に頼むのか』と疑問に思いました。小室さんほどのビッグネームなら、携帯サイトに掛け合って『売りたい』で済む話ですから。初期投資は大してかからないし、ビジネスになると思ったので前向きに検討しました」(X氏) auの携帯サイトで着うたや着メロを販売する場合、配信・課金システムさえサイト運営者が構築すれば、すぐにでもビジネスが始められる。X氏の見積もりではシステム構築費が約500万〜600万円。ネームバリューから新曲のダウンロードにアクセスが集中することを考慮し、ある程度の負荷に耐え得るサーバーの機器レンタル&使用料など、月々のランニングコスト200万〜300万円でスタートできる計算だった。 「もう一度連絡があったとき『全曲配信していいんですか?』と尋ねると、『全部やりたい。売れますかね』と乗り気でした。ぜひ会って詳しく話をしたいというので連絡を待ちましたが、それっきり。いまにして思えば、著作権はないのに売りつけようとしていたのでしょう。いやあ、危ないところでした」(X氏) 兵庫県芦屋市の会社社長(46)が5億円を詐取された事件では、小室容疑者自らが取締役を務める芸能事務所「トライバルキックス」(東京都港区)社長の平根昭彦容疑者(45)、監査役の木村隆容疑者(56)とともに、過去に自作した806曲の著作権を所有しているように装って譲渡話を持ちかけた詐欺の疑いで、大阪地検特捜部が4日に3人を逮捕。いずれも容疑を認めている。 著作権ビジネスのすき間をかいくぐった二重、三重譲渡の構図が浮上。X氏の件は未遂とはいえ、金策尽き果てた小室容疑者のなりふり構わぬ“詐欺商法”といえる。 さらに驚くべき事実が判明した。X氏によると、小室サイドと接点を持ったのは、映画「プラトーン」などに主演した米俳優チャーリー・シーン氏の子供服ブランド「Sheen Kidz(シーンキッズ)」の販売委託がきっかけ。一部報道の通り、小室容疑者の経営する芸能プロダクション「ティーケーシーオーエム」(TKCOM、東京都港区)が06年9月、同ブランドの日本における販売代理店契約を約20万ドル(約2000万円)で結びながら、14万ドル未払いで東京地裁に提訴されている民事事件で、新証言が飛び出した。 訴えたのはチャーリー・シーン氏サイドとのパイプ役である貿易業を営む女性経営者(39)。X氏はネットや携帯サイトを含む販売協力を依頼されながら、小室サイドの契約金未払いによって準備がストップ。いまも、X氏が運営する女性誌モデルのブログを集めたファッションサイト「GLANDY」では、シーンキッズのバナー広告がむなしく張られたままだ。 「小室さんはハナから洋服には興味がなかったようです。チャーリー・シーン氏のビジネスパートナーになるのが目的であり、チャーリー・シーン氏の父親マーティン・シーン氏の製作映画で音楽を担当したかったのではないか。ハリウッドセレブに接近する狙いもあったようです」(X氏) 昨年6月にサイト販売開始予定だったものの、X氏のもとには最初にサンプル品150〜160着が届いただけで商品は送られてこなかった。一部サンプルは小売店でさばき、残りは返品。X氏は「この先、販売展開するのは難しい。損失はありませんでしたが、準備は無駄骨に終わりました」と肩を落とす。 販売をめぐっては、特段の相乗効果がないため当初から小室の名前は使わない予定だった。しかし、ファッション界への進出を考えていた女性有名タレントUが興味を示した時期があり、危うく小室ビジネスに巻き込まれる寸前だったという。 90年代にミリオンセラーを連発した超売れっ子音楽プロデューサーのなれの果て。これではまるで“詐欺のプロデューサー”ではないか。○逮捕劇が民事訴訟にも影響? 子供服販売契約をめぐる民事訴訟は、今後の小室容疑者サイドの出方に注目が集まりそうだ。 訴状や原告側陳述書などによると、女性経営者が提訴に先立ちTKCOMの預金口座を差し押さえたところ、残高は6259円。6月から小室容疑者と同社のダブル代表に就任したN氏は9月、「なんとか音楽関係の仕事を盛り上げて完済したい」と小室容疑者の非を認め、誠意ある回答を示した。チャーリー・シーン氏は小室容疑者とビジネスができることを喜んでいたという。 原告の女性経営者サイドは、約2年間事態の打開がはかれなかったことから、話し合いをするとしても裁判上で行いたいとして9月17日に東京地裁に提訴。 被告が前向きな対応であれば年内の分割払いを検討したいなどと、和解に向けた話し合いに柔軟に応じる姿勢だ。 4日に同地裁で開かれた第1回口頭弁論で、TKCOM側は「請求棄却を求める」とした答弁書を提出。法廷戦術の可能性はあるが、争う姿勢に転じている。 原告側代理人の望月賢司弁護士は、今後の法廷戦術について「小室容疑者の逮捕がなければ、社会的影響やファンの心情も考えて静かにことを進めるつもりだった。こちらの請求を認めて支払い猶予などを求めるのか、全面的に争うのか相手側の出方を待つしかない。証人尋問となれば、大阪から小室容疑者を移送することになるのか」などと困惑ぎみに話した。 次回期日は12月2日。
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社会 2008年11月01日 15時00分
石原都知事 Qちゃんにラブコール
石原知事がQちゃんに熱烈ラブコール!東京都の石原慎太郎知事(76)は10月31日の定例会見で、現役引退を表明した“Qちゃん”こと女子マラソンの高橋尚子さん(36)に2016年東京五輪招致活動への協力を求める考えがあることを明らかにした。国民的人気の高いQちゃんを助っ人に得て、招致レースのぶっちぎりVを狙う。 招致活動への協力要請は、本紙の質問に答えて明かしたもの。「非常にいいサジェスチョン(示唆)だ。私も同じことを考えていた。関係当局と相談して、ぜひああいう素晴らしいタレントを、走らなくてもですな、これから走る者のために、活用させていただきたいと思っています」と胸の内を述べた。 2000年シドニー五輪金メダリストで国民栄誉賞ランナーの高橋さんは、プロ引退後も市民ランナーとして走り続ける意向を示している。今後のスケジュールは白紙、陸上競技の普及活動などに一役買う姿勢を見せており、石原知事のラブコールに応える可能性は低くない。 知事は、小出義雄監督と離れてチームQを結成、牽引した高橋さんについて「あれはどうなのかねえ。小出さんという“名幕僚”の下にいたからね。自分のグループでやると難しいところがあるんだろうけど、うーん、まあしかし残念だった」と引退を惜しんだ。 さらに「ただ彼女の練習ぶりなんか見てると、よくまあ、あそこまで体を酷使してやってきたもんだと思う。(引退を)決心したからにはゆっくり休まれて、いい指導者になってもらいたい」と労をねぎらった。 世間には引退を残念がる声もある。しかし知事は「いろんな才能を持っているからあそこまでいけるんでね。Qちゃん、これから今まで以上に個性、能力を発揮して、活躍する世界があると思いますよ」と期待を込めた。 実際、高橋さんの再出発をめぐっては、一部で政界転身説がささやかれるなど、陸上競技界にとどまらない展望が開かれている。本人はまず“さよならラン”を走りたいと述べていることから、来年3月22日の東京マラソンに電撃参戦するプランなどが検討されそうだ。 都は東京五輪開催への世論喚起のため、大物タレントのみのもんた氏や萩本欽一氏、北京五輪野球代表監督の星野仙一氏らビッグネームを招致大使に任命。競泳の北島康介選手や女子レスリングの浜口京子選手ら現役アスリートも協力し、招致イベントを連発中だ。 来年10月のIOCコペンハーゲン総会での開催都市決定まで1年を切っている。1次選考トップ通過の東京は、鮮やかなラストスパートで感動を与えたQちゃんを味方につけ、招致レースで加速してぶっちぎりたいところだろう。
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社会 2008年10月31日 15時00分
小沢代表「3年後消費税アップ」阻止へ 麻生首相を追い込む
民主党の小沢一郎代表が猛反撃に転じそうだ。麻生太郎首相は30日、事業総額26兆9000億円の追加経済対策を発表。国民に多少の期待感を持たせると同時に、どさくさにまぎれて「3年後の消費税率引き上げ」を表明した。解散総選挙先送りにイラ立つ小沢氏が、この“セット販売”阻止に動くことはほぼ間違いない。 セット販売。抱き合わせ販売ともいうが、ご存じ、売れ筋商品を人気薄の商品とセットにしてさばく手法。売れ筋商品が欲しければ、セットの組み合わせがいらないモノであっても買うしかない。ありていに言って汚いやり方である。 麻生首相の「3年後消費税率上げ」はもちろんいらないほうだ。 永田町関係者は「解散総選挙の当面見送りを表明したとはいえ、解散のタイミングをはかっているさなか。選挙直前、歓迎されないと分かっている政策をあえて発表する神経を疑う。小沢氏がこれを見過ごすはずがなく、国民の足元をみたあからさまな“セット販売”だとして、首相案阻止をぶちあげるだろう」と推測する。 実際、すでに野党の反撃は始まっている。民主党の鳩山由紀夫幹事長は「3年後に増税すると言えば、国民は財布のヒモを緩めない」と景気対策の効果を疑問視。「首相が解散権を行使しないまま、麻生政権は死に体になりつつある。これからも早期解散を求めていく」とファイティングポーズをとった。 共産党の志位和夫委員長は、追加経済対策で実施が決まった生活支援定額給付金について「公金を使っての選挙買収と言われてもしょうがない」と批判。「大増税が待っていると宣言すれば、暮らしの不安はなくならない」と切り捨てた。 社民党の福島瑞穂党首は記者団に「『(給付金という)天丼をごちそうするよ』と言われ、わーっと食べて『ごちそうさま』と言ったら、しばらくして1万円の請求書が来る感じ。こんな経済政策ではダメだ」と皮肉った。 与党内でもこの時期の増税表明に驚く声が続出している。公明党幹部は「消費税率引き上げは、特に女性の支持者から反発がある」と警戒。“3年間は景気回復に全力を挙げるということ”と置き換える論法で、決定事項ではないことを強調している。