社会
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社会 2008年07月19日 15時00分
石原知事 またまた宮内庁一喝
東京都の石原慎太郎知事(75)は18日の定例会見で、またまた宮内庁を一喝した。公式な激怒は4度目。皇太子さまの2016年東京五輪招致活動への協力を難しいとした東宮大夫を「正式なオファーもないのに風聞をもとに判断する資格はない。何者なんだ東宮大夫ってのは」などと叱り飛ばした。 東宮大夫は宮内庁東宮職のトップ。同庁ホームページでは、東宮御所にお住まいの皇太子さま一家に仕える東宮職を「東宮大夫の統括のもと、皇太子同妃両殿下の直接お身近のことを担当しています」などと説明している。知事は、段取りを踏んだうえであっても「あくまで宮内庁長官の問題じゃないか」とした。 この日は皇室論にも言及した。 「皇室ってのは何のためにあるんですか。国民のためにあるんでしょ?国家のためにあるんでしょ?ねっ?この国を形成しているひとりの人間でしょ、皇室の方々は。それがですね、日本の国事に出られて協力される。結構なことじゃないですか。オリンピックは国事じゃないんですか?国民のみなさんに賛否を問うてみなさいよ。おそらく圧倒的に『(協力要請は)当然だ』っていう声が起こってくると思うね」 16日には、石原シンパだった民主党・土屋敬之都議の五輪招致議連脱退が判明したばかり。土屋氏は招致活動で皇室を政治利用すべきでないとし、知事が北京五輪開会式に出席することや、「皇太子」と呼び捨てにしたり、宮内庁を「木っ端役人」とした発言などを批判している。 知事は「宮内庁は木っ端役人だけど、天皇は天皇でしょう。皇太子は皇太子でしょう。呼び捨てになるとは思わない。土屋君らしいパフォーマンスかもしらんけど、それで何だってんだ。全然影響ないよ」と反論。一貫して強気な姿勢を崩さなかった。
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社会 2008年07月18日 15時00分
石原慎太郎知事 全国知事会に風邪をおしてピンポイント出席
全国知事会議が17日から2日間の日程で横浜市で開会し、東京都の石原慎太郎知事(75)は風邪をおして遅刻&早退のピンポイント出席。各道府県知事に2016年東京五輪招致へのさらなる協力を求めた。 丸一日かけて地方消費税などを協議した初日の会議で、石原知事が出席したのはたったの約45分間だけ。五輪開催地を決める来年10月のIOCコペンハーゲン総会での皇太子さまの協力について、全国知事会に“援護射撃”を要請した。 のどがつぶれたガラガラ声で「内部情報によると、IOC会長はしょせん東京とシカゴの戦いなんだから、2都市に絞ったらどうかと発言したそうだ。外務省も珍しく本気でやってくれている。宮内庁がわけのわからんことを言っているが、全国知事会の各知事さんが県民、国民を代表して『皇太子さん、国民のためにがんばってください』と声をあげるのは当たり前のことだと思う」などと強引に訴えた。 石原知事は今週に入ってから体調を崩し、15日の芥川賞選考委員会も欠席するなど予定のキャンセルが続いていた。 早退時には記者団に「風邪ひいているから。死にたくないんだ」と冗談めかしていたが、五輪招致への執念を感じさせるピンポイント出席だった。
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社会 2008年07月14日 15時00分
サミット自粛明け大異変!?パチンコ業界超出玉ラッシュ
厳重なテロ警戒態勢が敷かれた北海道洞爺湖サミットが閉幕し、約1カ月の間、新台入替を自粛していたパチンコ業界が、待望の新機種ラッシュに突入した。自粛明けのホールは集客戦略をどう立てているのか?業界関係者は「パチンコに嬉しい大異変が起こる」と予言する。 自粛期間を設けたのは、新台入替に必要な手続き業務によって、サミット警備で忙しい警察当局に負担をかけないため。各都道府県のホール組合で決めたもので、期間は地域によってバラつきがある。 東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬などはきょう14日から解禁。首都圏では神奈川だけ22日解禁としている。6月上・中旬から約1カ月我慢した直後ゆえ、“回収”に走るホールが多いのではないかとウワサされていた。 しかし、予想に反して“出血大サービス”になりそうだ。業界関係者は「地域ごとに横一線の解禁で、出玉をシブるのは『ヨソで打ってください』と言うようなものだから、出さざるを得ない」と指摘する。 新台入替が集客の起爆剤であることは周知の通り。ファンからすれば、新台は打ちたいものの負けるのは避けたい。そこで、本紙が匿名を条件に首都圏各ホールの関係者を取材したところ、嬉しい異変を予期させるナマの声が集まった。 「自粛はキツかった。出玉もイベントも派手にやる。長いこと新台を打てなかったファンを裏切るわけにはいかないでしょ?この時期に回収するバカなホールはないよ。客が飛ぶ(離れる)から、お盆に回収できなくなっちゃうでしょ」(千葉県内の大型店) 「自粛中は、メイドさんを呼んでおしぼりやジュースを配ってもらいました。ハード(機種)がないぶんソフト(サービス)を充実させたら、予想を上回る売り上げを達成できた。経費がそれほどかからないサービス合戦で、集客に結びつけたのは自信になりましたね。自粛明けは新台導入で弾みをつけ、お客さんをさらにがっちりつかみたい」(都内渋谷区の某ホール) 自粛中は「苦戦組」と「健闘組」がおおよそ7対3の比率。しかし、自粛明けに出玉サービスをするホールは約9割に上った。 ほとんどのメーカーから自粛明け用機種が販売される中、起爆剤としてダントツに期待が高かったのは「CR大海物語スペシャル」(三洋)と「CRぱちんこアバンギャルド」(京楽)の2機種だった。 さっそくメーカーを直撃!三洋は「担当者不在」とのことで取材が間に合わなかったが、京楽はホールの期待を集めていることに感謝して次のように話した。 「うれしい限りですね。ファンも新台を待っていたわけですから、高稼働&長期稼働でみなさんに楽しんでほしい。『アバンギャルド』はアイドルとデートできる機種で、夏といえば…の水着ショットも搭載しています。おかげさまでホールさんにも『にぎやかでいいね』と評価をいただいています」(京楽広報室) さて、どのホールでも出玉サービスが期待できるなら、どこで打ってもよさそうだが、それでも普段のサービスチェックは欠かせないというのは前出の業界関係者。 「どれだけ出玉サービスしていても負ける人がいるのがパチンコ。少しでも勝率をあげるためには、サミット自粛中にも営業努力を怠らなかったホールを選びたい」 クギのチェックはもちろんだが、あくまで勝負は時の運である。新台に浮かれて大枚をはたいて、自分を“パチンコ自粛”に追い込まないように…。【本紙連載パチンコ・パチスロ専門ライター神保美佳さんの話】 新台入替が1カ月できなかったため体力勝負になり、ホールにも格差が生じています。いまは大手チェーンといえども安泰ではなく、チェーン間で人気機種をぐるぐる回す戦略を取る一方で、不採算店を閉めています。自粛期間中はイベントが盛んで、多少は出玉もサービスしていたところが多かったようです。これから8月にかけて登場するのは、ホールと一部のお客さんがもうかるギャンブル性の高い機種。昨年末に4分の1が廃業に追い込まれたパチスロに比べれば、パチンコは活況にみえますが、惑わされずに予算を守って遊ぶことが大切です。【そのほかの注目新機種リスト】 CR華麗なる小林幸子の世界(ニューギン)、ぱちんこCR北斗の拳(サミー)、CRジュラシックパークMAX(藤商事)、CRフィーバー夏祭り(SANKYO)、CR42.195キロ(奥村)、CRミニスカポリス2(DAIICHI)、CRデビルモンスターズ(マルホン)、CR響三姉妹(平和)、CRエルビスプレスリー(TAIYO ELEC)、CR行け!稲中卓球部(Sansei R&D)、CR占星少女ななみ(高尾)、CRAモーニング娘。(ビスティ)、CRAお江戸deモンスター(竹屋)、CRAバーストエンジェル(豊丸)
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社会 2008年07月12日 15時00分
石原慎太郎都知事が宮内庁にキレた
2016年の東京五輪招致に熱を入れる石原慎太郎都知事(75)が宮内庁にマジギレした。皇太子さまの招致活動協力を求めている知事は、これを難しいとする宮内庁に対し、11日の会見で「僭越なんだよ!」と連呼。皇太子さま本人の意向に先回りするかたちで、けん制されたイラ立ちをぶちまけた。 「役人の出てくる話じゃないんだ。国家の事業なんだから」 知事は、開催都市を決める来年10月のIOC総会(コペンハーゲン)に皇太子さまに出席いただけないかと考えている。スペインのサラゴサ万博で皇太子さまと同席する森喜朗元首相を通じて、まず本人の意思を確認してから、政府に正式要請させる段取りだ。 ところが、宮内庁の野村一成東宮大夫が4日、招致活動段階からかかわることは政治的要素も強く実現困難との見通しを示したため激怒。宮内庁幹部が、サラゴサ万博ではそういう話をしてくれるなと森元首相に話したとの情報もあり、これを伝え聞いて大噴火した。 「宮内庁ごときが出てきてだなあ、そんなこと言うとは僭越かぎりだよ。そういう役人が日本を滅ぼしてきたんだよ。とんでもないぞ本当に!だれも許さないぞ!名前言ったかそいつ。だれが何て言ったんだ」 6月の開催地1次選考では、総合トップ通過しながら世論の支持が通過4都市で最下位だった東京。知事は「メディアが足引っ張るからだ」と怒りの矛先を報道陣に向ける一幕も。 会見では、洞爺湖サミットを「何もしなかったじゃねえか。ああいうのを“ムダ騒ぎ”って言うんだ」と切り捨て、カメラ目線で都民にIOC総会への皇太子さま出席要請を呼びかけるシーンも。「どうですか、みなさん。皇太子に行っていただこうじゃないか、国を代表して。総理大臣はだれがいつどうなるかわからねえんだから」。福田首相は一貫してぞんざいな扱いだった。
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社会 2008年07月10日 15時00分
大麻栽培で国交省職員逮捕 裏ビジネスだった可能性も
滋賀県大津市内の自宅官舎で大麻草を栽培していたとして、近畿厚生局麻薬取締部は9日、大麻取締法違反で国土交通省職員、藤田健司容疑者(43)を現行犯逮捕。同容疑者が働く国交省近畿地方整備局大戸川ダム事務所は同日深夜に記者会見したが、職員間売買など“裏ビジネス”の可能性については明言を避けた。官舎での大麻栽培だけでも前代未聞の不祥事だが、もし売買で稼いでいたとすれば同省全体を揺るがす大問題だ。 近畿厚生局麻薬取締部の調べでは、藤田容疑者は9日朝、自宅官舎で鉢植えの大麻草55本を栽培していた疑い。「2年ぐらい前から栽培していた。自分でも吸っていた」と供述しており、育てた大麻を“自家用”だけでなく売買していた可能性が浮上している。 藤田容疑者はれっきとした国交省配下の国家公務員。近畿地方整備局大戸川ダム工事事務所(大津市)で用地課主任をまかされており、主に買収した用地に不法投棄がないかをパトロールする担当という。 職員逮捕を受け、9日深夜に会見した大戸川ダム事務所の岡山公雄所長は「処分歴はなく、予想もしていない出来事で極めて遺憾」と戸惑いを隠せない様子だった。整備局によると、藤田容疑者は4月以降、体調不良を理由に週の半分程度しか出勤しておらず、事件発覚後に職員らにふだんの様子を尋ねたところ、不審な点に気付いた同僚は皆無だったという。むしろ同僚と離れてひとりでいることを好み、無口なタイプだったようだ。 しかし、大胆というか、栽培していたのが官舎だけにさまざまな疑念が浮かんでくる。まさか売買によってもうけていなかったか? 職員間で売買していなかったか? 岡山所長は同僚らへの売買の可能性について「逮捕された事実以上の情報がない」と述べるにとどめた。当然ながら、職員には今後も詳しく話を聞くだろうが、現時点では売買の可能性を100%否定できなかった。 藤田容疑者は大麻の入手先について「インターネットで種を買った」などと供述。4畳半の部屋をアルミシートで覆って天井からライトを吊るすなど細工し、早く成長するよう丹念に育てていたもよう。2回にわたって“収穫”していたとの情報もある。麻薬取締部は日常的に使用していた疑いもあるとみて、具体的な入手経路などを調べている。 藤田容疑者は官舎で妻(36)と暮らしており、米国留学経験のある妻と一緒に吸うこともあったという。 国交省近畿地方整備局の木下誠也局長は「職員が大麻取締法違反で逮捕され、極めて遺憾。事実関係を確認し、厳正な処置を講じる」としている。
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社会 2008年07月09日 15時00分
続く都庁爆破テロ警戒 サミット閉幕まで引き締める
主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)2日目を迎えた8日、首都東京では依然として厳重な警戒態勢が敷かれた。新宿区の東京都庁では、サミットが閉幕するきょう9日まで、一部で金属探知機を導入した手荷物検査を実施中。閉幕まで気を緩めることなく、見えざる敵による爆破テロなどを警戒する。 「必ずしも会場だけでなく、首都東京が狙われるおそれがある。東京のシンボルである都庁がテロのターゲットになる可能性があることを、来庁者にご理解いただけていると実感している。警備員を何人増やしたかは言えない。最終目的は来庁者や職員をテロから守ること。手のうちを明かすわけにはいかない」(都総務局庁内利用管理課) 2005年の英グレンイーグルズサミットでは開催2日目、開催地から離れた首都ロンドンが狙われ、甚大な被害が発生した。洞爺湖サミット2日目の首都東京は危ぐされたテロや大騒動もなく、警備関係者らをとりあえずホッとさせた。 都庁では、出入り口を5カ所に絞り、そのすべてで手荷物検査への協力を呼びかけている。都内駅頭や繁華街での警戒警備を見慣れたせいか、非協力的だったり警備員に食ってかかる輩はきわめて少ないという。チェックに引っかかったのは、本紙が確認できただけでナイフや土産用の木刀を持ち込もうとしたわずか数人だった。 テロリストにとっては、開催地の洞爺湖よりも人の流れが激しい都市のほうが犯行を仕掛けやすい。東京で騒ぎを起こせば強いメッセージにもなる。都内の高層建造物でいの一番に狙われる危険性を指摘されているのが、地上48階建て、高さ243メートルの都庁第1庁舎ツインタワーだ。 行政サービスの性質上、入庁制限は設けておらず、無料開放する第1庁舎45階の南北展望室には外国人観光客の団体などがひっきりなしに訪れる。軍事ジャーナリストは「都庁爆破テロの危険性はまだ残っている。ツインタワー爆破は2001年の米同時テロを連想させ、格好の標的に変わりはない」。国内に外国人テロリストが潜伏中との情報も飛び交っており、米同時テロ後には、都庁が狙われる設定の小説「都庁爆破」(高嶋哲夫著、宝島社刊)が出版されたこともあった。 7〜9日まで、都庁展望室への直行エレベーターに乗るには、金属探知機のゲートをくぐらなければならない。「外国人のほうが自分からバッグを開けてくれたり、危機管理意識が強い」(警備員)という。ゲートでブザーの鳴ったミニスカートの南米系女性が、求められてもいないのに、探知バーをかざす警備員にパンチラぎりぎりまでめくってみせるシーンに出くわした。 都庁では“レベル1”として6月1日から警戒態勢を取り、7月5日からは全出入り口で手荷物検査をする“レベル2”に強化。7日から展望室への来場者を金属探知機器で調べる“レベル3”に突入している。地下駐車場への入場車両は、行先とトランク内部を確認される。 都は4月、サミットに向けて東京での爆弾テロを想定した避難訓練を実施。5月に石原慎太郎都知事(75)を本部長とするテロ警戒推進本部を設置し、都民らに向けた小冊子「テロや武力攻撃から身を守るために」を約20万部配布した。水面下では海外テロ組織の研究・情報交換も行ってきた。
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社会 2008年07月08日 15時00分
サミット夕食会ぜいたくすぎる超豪華KYメニュー
主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)は7日夜、会場となった「ザ・ウィンザーホテル洞爺」で華やかな七夕歓迎行事が行われた。問題は夕食会のメニュー。会議の主要議題である食料危機をよそに、各国首脳夫妻に豪華な超ぜいたくディナーがふるまわれたからだ。ホスト役に張りきる福田康夫首相の“KYもてなし”が炸裂した。 それでなくとも大自然ゆえの豊かな食材に恵まれる北海道で、夕食会を主催する福田首相夫妻は各国首相夫妻をもてなすため、新鮮な海の幸、山の幸をてんこもりにした超豪華メニューを用意した。 まずは輪島塗の杯で乾杯。福田首相らは、料理が運ばれる前から杯をいじくりまわして落ち着かない。それもそのはず。利尻島のバフンウニや毛ガニ、子羊のローストなど北海道産食材で“上質な素朴”をアピール。ディナーのテーマを「北海道、大地と海の恵み」とタイトルするほど自信たっぷりのコースを準備したからだ。 前菜はキャビアのコルヌ詰めなど4種。七夕にちなんで笹を飾った皿に盛られた八寸の後には「オホーツク産毛ガニのビスク“カプチーノ”」を出した。庶民には想像しにくい料理だが、新鮮なとれたての毛ガニをミソまで使い、完熟トマト、羊蹄山の流水で仕立てたスープという。 網走産キンキの塩焼きに続くメーン料理は、釧路市に隣接する白糠町で育った子羊のロースト。中村勝宏総料理長が惚れこんで特別注文した乳飲み子羊に、美瑛産アスパラガスを添えた。 豪華な一皿を引き立てる銘酒には、米カリフォルニア州屈指のワイナリー、リッジ・ヴィンヤーズの「リッジ カリフォルニア モンテ ベロ 1997」をはじめ、ハンガリー、フランスの代表的ワインを並べた。国内産では、静岡県・磯自慢酒造の日本酒「磯自慢 純米大吟醸中取り」がさまざまな料理と相性がいいという理由から選ばれた。デザート盛り合わせも豪華だった。 福田首相はぜいたくな料理こそ最上級のもてなしと考えたのだろうが、今サミットのディナーとしては豪華すぎた。この日の午後もアフリカ7カ国の首脳を招いて拡大会合を開き、世界的な食料価格の高騰などを議論したばかり。食料高騰は低所得国に大きな打撃を与え、20以上の国で暴動やデモが起きるなど社会不安が高まっている。議長国の首相が議題を忘れたかのようなぜいたくディナーを堪能しては話にならない。完全に会議の主目的と離れてしまった。 8日には各国首脳夫人が洞爺湖の北約20kmにある真狩村を訪れ、取れたての新鮮な野菜や魚介類を販売する特設の市場「北のまるしぇ」を見学する。隣接するレストラン「マッカリーナ」で福田貴代子首相夫人が昼食会を主催する。
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社会 2008年07月07日 15時00分
お台場爆走!バイクレース〜サミット首都厳戒のさなか〜
東京都の石原慎太郎知事(75)が発案した“お台場爆走バイクレース”が6日、東京・お台場の特設会場で開催された。災害復興を目的に昨年から始めた三宅島バイク祭の第2回「チャレンジ三宅島08モーターサイクルフェスティバル」(10月17〜19日)のプレイベントで、都心で爆音をうならせる魅力に全国からバイク野郎が集結。コース制限付きながら、レース仕様の改造バイクがど迫力のエンジン音を轟かせ、サミット厳戒警備中の首都東京・お台場を爆走した。 昨年11月の三宅島で石原知事が大興奮したドラッグレースは、距離を大幅短縮したデモンストレーション走行となった。本来ならば、大型改造バイクが1対1で直線402.33mのスピードを競う一発勝負。三宅島では空港滑走路を使って公式戦が行われたが、お台場の臨時駐車場に設けられたコースでは十分なエリアが確保できず、全長二百数十メートルで出足を競うにとどまった。 それでも観客は大喜びだ。競技用マシンが爆音と煙をあげて飛び出すと、拍手や歓声が沸き起こった。絶叫MCやレースクイーンが本場ムードを演出し、お台場がサーキットになった。 群馬・GPクラフトドラッグレーシングの鈴木克佳選手(43)は「まさか都心でドラッグレースをやれるとは思わなかった。大勢が立ち寄ってくれてモチベーションがあがった。ぜひ三宅島にも来て本物のレースを見てほしい」と満面の笑み。 公式戦では時速約270kmでゴールするところ、50〜60メートル付近でアクセルを戻さなければならなかったため、2速どまりの時速100km程度しか出せなかったという。 デモ走行にもかかわらず、北海道から九州までランキング上位のライダーが集まり、今年も空港滑走路で実施が決まった三宅島公式戦に向け弾みをつけた。ドラッグレース発祥の米国では10年前からあるという“ちびっこ部門”もエントリーされ、女児ライダーや9歳男児ライダーが出走。観客と記念撮影するなど和気あいあいだった。 ドラッグレースに負けず会場を沸かせたのがフリースタイルモトクロスだ。高さ約10メートル地点で開脚したり宙返りするアクロバチックな演目に、観客はタオルを振り回して興奮した。MCから“バイクの異種格闘技”と紹介されたモタードは、モトクロスバイク十数台がコース上のジャンプ台をクリアしながら抜きつ抜かれつのデッドヒート。別のエリアでは、軽トラックで片輪走行する曲芸乗りまで披露された。 なんでもござれの充実ぶりに、三宅島関係者は「出展社も多いし、本番より盛り上がったんじゃないか」と心配する。同島からは、各地区青年団や観光協会関係者ら約60人が上京。あしたばの天ぷらなどを販売し、なかでも150kgずつ用意したサザエとトコブシのしょうゆ焼きは短時間で完売する大好評だった。三宅島観光協会の横山知己事務局長は「出血大サービス価格ですが、本番を盛り上げるためにサザエは出したい」と気合を入れた。 大会本部によると、入場者数は1万6912人で、目標の1万5000人をクリア。都内のライダーカップルは「予想以上の迫力。三宅島は遠いけど、行ってみたいですね」と興奮冷めやらぬ様子だった。【レースクイーン増員】 プレイベントにすぎないのに、昨年の三宅島では3人だったレースクイーン(RQ)が、本紙が確認しただけでも8人に増えた。 各バイクチームは「レースクイーンはモータースポーツの華。チーム任せでなく主催者がセッティングしてくれれば賑やかになっていい」などと押せ押せムード。F1レースでは、主催者側が美女十数人をゲストとして招く慣習があるという。 ドラッグレースチーム「BRAVES」の三島千佳さん(25歳 T172 B87 W60 H90)は「都内では画期的なイベントだった。今度は三宅島に行きたい」。浅倉ちほさん(23歳 T169 B86 W57 H88)は「どこまででも行く。ドラッグレースオタクなんです(笑)」とアピール。下乳がのぞく穴開きコスチュームには、2人して「もっと大きな穴でもいいよね」と大胆だった。 ドラッグレース公式戦次戦(8月17日)を控える栃木・ツインリンクもてぎエンジェルズの井上裕美子さん(年齢未公表 T160 B80 W60 H82)、葉月ななこさん(年齢未公表 T162 B78 W57 H84)は口をそろえて「オファーがあれば三宅島に行ってみたい」と微笑んだ。 ほかにも、昨年三宅島を沸かせた「ハニーエンジェルズ」3人のうち2人が参加したほか、三宅島行きが内定しているRQも2人いた。【警視庁女性白バイ隊登場】 警視庁の女性白バイ隊「クイーンスターズ」は、精鋭6人が日ごろ鍛えたバイク技術を披露し、来場したライダーらに安全運転を呼びかけた。 イベント用の赤いバイクスーツをまとった女性隊員が、1台ずつ交差する「X走行」やシンクロナイズドスイミングのように円を描く技をみせると、大きな拍手が送られた。美女ぞろいだった。 山口祥世巡査長(27)は「頑張って!と声をかけられ嬉しかった。みなさんセーフティーライダーだと思いますが、バイクにはプロテクター着用で安全運転を心掛けてほしい」と話した。
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社会 2008年07月02日 15時00分
島田洋七が東国原英夫知事を訴える!?
新たなる遺恨勃発!?先ごろ政務秘書による“暴露本”が発売され、「訴えてやる!」と怪気炎を上げたのは、いまや全国一の人気知事に成り上がった宮崎県の東国原英夫知事(49)。この暴露本騒動での知事の怒りっぷりは「本の売り上げを伸ばしてあげるためのパフォーマンス」との見方が有力だが、そんな折込済みの行動に思わぬ破綻が生じつつある。なんと、ヒガシ知事の行動に、お笑い芸人でベストセラー作家の島田洋七氏がカンカンに怒っているというのだ。 ことの発端はヒガシ知事と旧知の仲でもある政務秘書・吉川敏夫氏の“暴露本”「知事、まさか今夜もピザですか!?」(双葉社)の出版だった。先月24日にこの本が出版されるや、知事はブログに「訴訟」と銘打った文書を発表。いわく「内容は、余りにも事実と乖離している」「かくなるうえは、名誉毀損、営業妨害、出版差し止め等、出版社と著者に対して、法的手段も視野に入れて対応を考えている」などと、ケチョンケチョンにけなしてみせた。 しかし、女性誌記者はこの騒動をバッサリ切ってみせる。「一読すれば本が暴露など何もしていないことは明白。それどころかこれほどの“ヒガシ賛歌”もない。知事が心底怒るような内容は皆無だから、怒ってみせたのは販促のための、いわゆるアドバルーン以外の何物でもない」。さらに「その後、吉川氏の出版記念イベントが中止になったのも2人の間では折込済みでしょう。知事の怒りに吉川氏がへこんで、急病を理由にイベントを中止する…ありそうなストーリーですよねえ」と読む。 事実、出版記念イベントを中止したことで、ワイドショーは即食いつき、朝刊スポーツ各紙もそれなりのスペースを割いて再びこの騒動を報じた。「ただの出版会見なら間違いなくベタ記事ですが、分かりやすいストーリーが添付されてますから!…載せやすいですよね」とは社会部デスク。 そもそも、この騒動自体の成り立ちに怪しい臭いがプンプン漂う。著者の吉川氏は、知事と25年以上もの交際歴を持つ親友で、現在も宮崎県内のマンションで同居生活を送っている。いわば知事の“恋女房”だから、「本気で訴えるわけがない」(前出・女性誌記者)というわけ。すべて予定調和だった、のかもしれない。 本を出版した双葉社によると、「今のところ知事からの正式な抗議はきていません」としながらも、当初「延期」としていた吉川氏の出版記念イベントは「中止になるかもしれません」と弱り声。しかし、別の出版関係者は「本の売れ行きは絶好調らしいですよ。編集担当者は知事のリアクションに『ちゃんと裏も取った内容なのに…』と困惑気味だったようですが、想定外だった40、50代の主婦層が買ってくれているようで、『政治色をなくしたのが勝因だ』と、今は笑いが止まらないようです」と証言する。 本が売れれば自身のPRになるのはもちろん、引いては宮崎県の広告マンとしての功績をまたひとつ増やせることにもなる。ここまでは知事にとっても万々歳の事態なわけだ。 ただ、ひとつだけヒガシ知事はミスを犯してしまったようだ。前出のブログで、吉川氏の著書を「ある意味、あの『がばいばぁちゃん』より法螺である」と、妙な言い回しでダメ出ししてしまったからさぁ大変。 「著者の島田洋七さんがカンカンらしいんですよ」(芸能事務所関係者)というのだ。 洋七氏といえば、ご存知「がばいばあちゃん」ブームを巻き起こした張本人。その関連収益をめぐって吉本興業と対立し、昨年12月をもって完全に契約解除、独立している。 それだけに「唯一莫大な稼ぎを生み出している『がばいばぁちゃん』にダメ出しをされてしまっては立つ瀬がないわけですよ」(前出・事務所関係者)。 同じお笑い芸人同士。さらにヒガシ知事の師匠であるビートたけし氏と洋七氏が親友同士ということもあり、2人の仲は良好だった。2人の対談集「絆 佐賀のがばいばあちゃんと宮崎のてげなかあちゃん」(徳間書店)では、ともに九州で貧乏な少年時代を送った過去を語り合い、互いの母の愛の深さについて“激しく同意”している。 「逆にだからこそ、洋七とすれば『なんで?』となっているらしい。それこそ『訴えてやる!』なんてことも言っているようですよ」(前出・芸能事務所関係者) 果たして、知事のブログの文言は、これも話題づくり、との読みからのものか、それとも単なる飛び火なのか。いずれにしても、自身の立場を「どげんかせんといかん」…なんて事態に陥らないことを祈るばかりだ。
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社会 2008年07月02日 15時00分
サミット目前首都厳戒 合言葉は「トイレ洗浄剤を購入したらパクれ!」
北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議、7〜9日)が目前に迫る中、首都・東京は厳重すぎるほどの警戒警備態勢が敷かれている。首都圏に潜伏中の外国人テロリスト予備軍をマークする警備当局筋では「トイレ洗浄剤を購入したらパクれ!」が合言葉のひとつになっているという。 「サミットを妨害するテロが計画されているとすれば、東京で仕掛けてくる確率が高い。テロを企てている可能性のある要注意人物は当局が24時間マークしている。たとえば対象者が、薬局などで某トイレ洗浄剤を購入したら、即パクれという指令さえ出ている。そのくらいの厳戒態勢だ」(公安関係者) トイレ洗浄剤を購入しただけで逮捕!?これはあくまで警戒対象者に限った話であり、一般人が薬局やスーパーでトイレ洗浄剤を買うたび、レジで身柄拘束されるわけではない。購入即逮捕というのも言葉の勢いだろうが、それにしても、なぜトイレ洗浄剤がアウトなのか。 裏社会に詳しい事情通は「塩酸系のトイレ洗浄剤には必ず『まぜるな危険!』の注意表記がある。あるモノをまぜれば有毒ガスが発生する危険性があるほか、別のやり方では爆薬をつくることもできるといわれている」と説明する。ある程度の化学知識があれば悪用できるというから恐ろしい。 まさか紙面で紹介するわけにはいかないが、取り扱いに注意が必要なことは間違いない。前出の公安関係者によると、トイレ洗浄剤のほかにも対象者による購入をマークしている薬品系市販商品があるという。水面下では薬局サイドに協力を呼び掛けているとの情報もあり、サミットなんて遠い北海道の話だと思っていたら、なにやら物騒な雲行きになってきた。 いまや都内は超のつくテロ厳戒態勢下にある。警視庁は「東京が主戦場」と位置付け、JR、私鉄、地下鉄各駅に警察官を配備して警戒を強めているほか、銀座や秋葉原などの繁華街や各国大使館近辺など主要ポイントを重点的にパトロール中。鉄道各社もまた、爆発物などを仕掛けられるおそれのあるゴミ箱を撤去するなど緊迫感が高まっている。 前出の公安関係者は「サミットは洞爺湖で開かれるが、テロは北海道でやる必要はない。首都でテロを起こして大騒ぎになれば、それはそれで注目され、テロリストの目的は達せられるからだ」と話す。 実際に、2005年の英グレンイーグルズ・サミットでは、開催地から遠く離れた首都ロンドンを標的に同時多発テロが起きた。狙われたのは地下鉄とバス。死者55人を数え数百人が負傷する大惨事となった。 「当局は少なくとも十数人を徹底マークしている。事前に入国していたり、国内居住者を協力者にしてテロを起こす可能性のある外国人だ。爆破テロや毒ガステロを想定している」(公安関係者) なんとしてもテロを未然に防ぎたいということなのだろう。監視活動には通常チームを組んであたるのがセオリーで、24時間マークするには交代要員も必要になってくる。いわば総力戦で外国人テロリスト予備軍を徹底マークするなか、先に述べたトイレ洗浄剤購入にまで神経をとがらせているわけだ。 6月29日には、都内でサミット開催に反対する反グローバリズム勢力や過激派らがデモ行進をして機動隊と衝突、暴力行為に及んだ8人が逮捕されたばかり。昨年の独ハイリゲンダム・サミットでも反グローバリズム勢力が暴れる騒動があったため、より警戒を強めざるを得ないのだろう。 一般市民には、全く関係のない善良な市民が巻き添えになった秋葉原無差別殺傷事件のショックが生々しく残っている。日常生活を送るうえで都内の厳重警戒にげんなりさせられることもあるだろうが、いまは無事にサミットが終わることを祈るばかりである。○都庁厳戒 首都を象徴する東京都庁(新宿区)では、建物の入り口などに「サミットに備えテロ警戒強化中」と書いた張り紙をデカデカと掲げ、警備員を増やすなどテロ対策にぬかりがない。 JR新宿駅から都庁に向かう西口地下通路は、2人組の警官が数十メートル間隔で行ったり来たり。それでなくとも、新宿駅頭には大勢の警察官が配備され、各改札口では複数の警察官が不審者に目を光らせている。踏み台に乗った警官が一段高い目線から警戒しているため、悪いことをしていなくても軽いプレッシャーを感じるほどだ。 都内では、主要ターミナル駅に立つ警察官が日に日に増えている印象がある。警視庁は警戒レベルを最高水準に引き上げており、9日のサミット閉幕まで最大で1日2万1000人を動員する予定。不審者への職務質問や、幹線道路での検問も実施している。 一方、開催地の北海道洞爺湖周辺では、北海道警を軸に超厳戒シフトで警戒を強めている。警察官を大量動員しているほか、付近をめまぐるしくパトカーが巡回中。1日には福岡県警のダイバーが湖に潜って、不審物がないかチェックした。○反グローバリズム勢力とは 地球規模でのさまざまな活動に反対する一派。先進国主導で“地球のため”として推進されることは、先進国には都合がよくても、発展途上国などにとっては格差拡大などマイナス面が大きいと考える。市場独占を警戒して、世界各国に拠点を持つ多国籍企業を嫌う側面もある。1990年代から国際会議などでデモ・抗議活動を活発化させている。主張が微妙に異なる諸派に分かれ、当局は「反グロ」と呼んで警戒を強めている。