丸一日かけて地方消費税などを協議した初日の会議で、石原知事が出席したのはたったの約45分間だけ。五輪開催地を決める来年10月のIOCコペンハーゲン総会での皇太子さまの協力について、全国知事会に“援護射撃”を要請した。
のどがつぶれたガラガラ声で「内部情報によると、IOC会長はしょせん東京とシカゴの戦いなんだから、2都市に絞ったらどうかと発言したそうだ。外務省も珍しく本気でやってくれている。宮内庁がわけのわからんことを言っているが、全国知事会の各知事さんが県民、国民を代表して『皇太子さん、国民のためにがんばってください』と声をあげるのは当たり前のことだと思う」などと強引に訴えた。
石原知事は今週に入ってから体調を崩し、15日の芥川賞選考委員会も欠席するなど予定のキャンセルが続いていた。
早退時には記者団に「風邪ひいているから。死にたくないんだ」と冗談めかしていたが、五輪招致への執念を感じさせるピンポイント出席だった。