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島田洋七が東国原英夫知事を訴える!?

 新たなる遺恨勃発!?先ごろ政務秘書による“暴露本”が発売され、「訴えてやる!」と怪気炎を上げたのは、いまや全国一の人気知事に成り上がった宮崎県の東国原英夫知事(49)。この暴露本騒動での知事の怒りっぷりは「本の売り上げを伸ばしてあげるためのパフォーマンス」との見方が有力だが、そんな折込済みの行動に思わぬ破綻が生じつつある。なんと、ヒガシ知事の行動に、お笑い芸人でベストセラー作家の島田洋七氏がカンカンに怒っているというのだ。

 ことの発端はヒガシ知事と旧知の仲でもある政務秘書・吉川敏夫氏の“暴露本”「知事、まさか今夜もピザですか!?」(双葉社)の出版だった。先月24日にこの本が出版されるや、知事はブログに「訴訟」と銘打った文書を発表。いわく「内容は、余りにも事実と乖離している」「かくなるうえは、名誉毀損、営業妨害、出版差し止め等、出版社と著者に対して、法的手段も視野に入れて対応を考えている」などと、ケチョンケチョンにけなしてみせた。
 しかし、女性誌記者はこの騒動をバッサリ切ってみせる。「一読すれば本が暴露など何もしていないことは明白。それどころかこれほどの“ヒガシ賛歌”もない。知事が心底怒るような内容は皆無だから、怒ってみせたのは販促のための、いわゆるアドバルーン以外の何物でもない」。さらに「その後、吉川氏の出版記念イベントが中止になったのも2人の間では折込済みでしょう。知事の怒りに吉川氏がへこんで、急病を理由にイベントを中止する…ありそうなストーリーですよねえ」と読む。
 事実、出版記念イベントを中止したことで、ワイドショーは即食いつき、朝刊スポーツ各紙もそれなりのスペースを割いて再びこの騒動を報じた。「ただの出版会見なら間違いなくベタ記事ですが、分かりやすいストーリーが添付されてますから!…載せやすいですよね」とは社会部デスク。
 そもそも、この騒動自体の成り立ちに怪しい臭いがプンプン漂う。著者の吉川氏は、知事と25年以上もの交際歴を持つ親友で、現在も宮崎県内のマンションで同居生活を送っている。いわば知事の“恋女房”だから、「本気で訴えるわけがない」(前出・女性誌記者)というわけ。すべて予定調和だった、のかもしれない。
 本を出版した双葉社によると、「今のところ知事からの正式な抗議はきていません」としながらも、当初「延期」としていた吉川氏の出版記念イベントは「中止になるかもしれません」と弱り声。しかし、別の出版関係者は「本の売れ行きは絶好調らしいですよ。編集担当者は知事のリアクションに『ちゃんと裏も取った内容なのに…』と困惑気味だったようですが、想定外だった40、50代の主婦層が買ってくれているようで、『政治色をなくしたのが勝因だ』と、今は笑いが止まらないようです」と証言する。
 本が売れれば自身のPRになるのはもちろん、引いては宮崎県の広告マンとしての功績をまたひとつ増やせることにもなる。ここまでは知事にとっても万々歳の事態なわけだ。
 ただ、ひとつだけヒガシ知事はミスを犯してしまったようだ。前出のブログで、吉川氏の著書を「ある意味、あの『がばいばぁちゃん』より法螺である」と、妙な言い回しでダメ出ししてしまったからさぁ大変。
 「著者の島田洋七さんがカンカンらしいんですよ」(芸能事務所関係者)というのだ。
 洋七氏といえば、ご存知「がばいばあちゃん」ブームを巻き起こした張本人。その関連収益をめぐって吉本興業と対立し、昨年12月をもって完全に契約解除、独立している。
 それだけに「唯一莫大な稼ぎを生み出している『がばいばぁちゃん』にダメ出しをされてしまっては立つ瀬がないわけですよ」(前出・事務所関係者)。
 同じお笑い芸人同士。さらにヒガシ知事の師匠であるビートたけし氏と洋七氏が親友同士ということもあり、2人の仲は良好だった。2人の対談集「絆 佐賀のがばいばあちゃんと宮崎のてげなかあちゃん」(徳間書店)では、ともに九州で貧乏な少年時代を送った過去を語り合い、互いの母の愛の深さについて“激しく同意”している。
 「逆にだからこそ、洋七とすれば『なんで?』となっているらしい。それこそ『訴えてやる!』なんてことも言っているようですよ」(前出・芸能事務所関係者)
 果たして、知事のブログの文言は、これも話題づくり、との読みからのものか、それとも単なる飛び火なのか。いずれにしても、自身の立場を「どげんかせんといかん」…なんて事態に陥らないことを祈るばかりだ。

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