金融機関への予防的資本注入を可能とする同改正案審議では、民主党は新銀行東京を対象除外にすべきと主張。6日の衆院可決を受けて多数派を占める参院では、民主党内から石原知事の参考人招致を求める声が上がっている。
知事は「民主党はどうも政局にしよう、しようというフシがある。来年(7月に)都議会の選挙もありますしね、その前後に衆議院の選挙もあるでしょうけど、そういう思惑で軽々に論じないほうがいい」と批判。
その上で参考人招致について「呼ばれたら出ていきます。しかし、呼ぶならまず銀行の責任者を呼ぶべきじゃないでしょうかな。世の中の常識だと思うし、国会での手続きもそれが正当な手段じゃないか。次の段階で私が必要なら、出ていくのにやぶさかではありませんよ」と述べた。
ところで民主党の小沢一郎代表は7日夜、札幌市内の会合で、解散総選挙を先送りする麻生首相に向けて「いくら逃げ回っても(来年1月の)通常国会の前には衆院解散がある」と予告。しかし石原知事はこの日の発言の中で、なにげなく7月都議選の「前後」としていたのが気にかかった。
一般的に「前後」とはもっと接近した期日を指す。解散はまだまだ先なのか。取りようによっては意味深な発言だった。