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石原都知事 新銀行東京参考人招致「呼ばれたら出て行く」

 ずさんな融資で逮捕者の出た新銀行東京を対象にすべきかで与野党が激突している金融機能強化法改正案について、石原慎太郎都知事(76)は7日の定例会見で、国会での参考人招致に応じる構えをみせた。

 金融機関への予防的資本注入を可能とする同改正案審議では、民主党は新銀行東京を対象除外にすべきと主張。6日の衆院可決を受けて多数派を占める参院では、民主党内から石原知事の参考人招致を求める声が上がっている。
 知事は「民主党はどうも政局にしよう、しようというフシがある。来年(7月に)都議会の選挙もありますしね、その前後に衆議院の選挙もあるでしょうけど、そういう思惑で軽々に論じないほうがいい」と批判。
 その上で参考人招致について「呼ばれたら出ていきます。しかし、呼ぶならまず銀行の責任者を呼ぶべきじゃないでしょうかな。世の中の常識だと思うし、国会での手続きもそれが正当な手段じゃないか。次の段階で私が必要なら、出ていくのにやぶさかではありませんよ」と述べた。
 ところで民主党の小沢一郎代表は7日夜、札幌市内の会合で、解散総選挙を先送りする麻生首相に向けて「いくら逃げ回っても(来年1月の)通常国会の前には衆院解散がある」と予告。しかし石原知事はこの日の発言の中で、なにげなく7月都議選の「前後」としていたのが気にかかった。
 一般的に「前後」とはもっと接近した期日を指す。解散はまだまだ先なのか。取りようによっては意味深な発言だった。

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