「ディバイスリレーションズ」は、「Chanko Dining若」のフランチャイズ展開を行っている「NHO」と契約し、京都、大阪などで営業している。ところが、1日8時間を越える長時間労働を強いながら、この2年間まったく残業手当を支払わなかったという。
そのため、「全労連全国一般労働組合・京都・ディバイス分会」(岡本泰博分会長)を結成。会社側と交渉してきた。しかし、会社側はタイムカードや就業月報の開示を求めても、それに応じず、まったく改善されなかった。それどころか、6人全員が解雇されてしまった。「月300時間働くことがあっても残業代は出ませんでした。長時間のサービスのため、たくさんの社員が辞めています。会社は残業代を払ってほしい」
提訴に当たって従業員らはこう訴えた。
「Chanko Dining若」は、若乃花の顔写真を看板に使い、現役時代の人気にあやかって急成長してきた。ところが、業界の評判は今ひとつだ。
「ちゃんこ料理なのに、前菜に鶏肉とカシューナッツの炒め物が出てきたりする。ああいうのがチャンコ料理だと思われたら困る。花田氏は名前だけ貸すだけで自分は何もしていない。経営努力なんてしていないようです。今回のサービス残業の件だって、花田氏は承知していないはず。フランチャイズ契約しただけでオレには関係ない。そう思っているらしい。しかし、店の宣伝には『花田氏推奨、若推薦』と何かにつけて花田氏の名前を出している。オレに関係ないでは無責任ですよ」(元力士)
こんな話もある。二子山部屋の兄弟子豊ノ海が「NHO」のプロデュースで「2丁目のバンデラ」という串焼き店を今年2月、出店した。
派手な宣伝でマスコミでも話題になったが、たった5カ月で潰れたというのだ。
「コンセプトから何からどんぶり勘定。杜撰(ずさん)な経営であっという間に潰れたが、こういう感覚で店舗だけを増やしているとすれば問題です」(前出・元力士)
「ディバイスリレーションズ」に連絡を取ろうとしたが、ネットにあった会社案内は既に削除されていた。
「サービス残業は過労死や過労自殺を招く一種の犯罪です。それを平気でやっていて従業員から提訴されたとなると、『Chanko Dining若』のイメージ悪化は必至です。お兄ちゃんのタレントとしてのイメージにも関わる。オレは知らない、では通用しませんからね。早急にチェーン店の就業状況を把握して改善すべきはした方がいい。サービス残業による過労が原因で、うつ病の自殺者を出してからでは遅い」(相撲関係者)