2等海曹は昨年5月24日、舞鶴市下安久の路上で、自転車で走っていた同市に住む16歳(当時)の少女2人に、車の中からコップの中に入れていた自分の体液をかけたとして、暴行容疑で、同9月に逮捕された。家宅捜索で、2等海曹の自宅からは、女性用の下着など百数十点がみつかり、京都府警舞鶴署では余罪を調べた。
その結果、同4月7日、同市内の50代の公務員男性宅の駐車場に侵入し、干してあった家族の水着や下着、計3点を盗んだ窃盗容疑などで、同10月に再逮捕された。少女への体液ぶっかけや下着泥棒など、おおよそ国を守るべき自衛隊員の仕業とは思えない下劣な犯行は、懲戒免職になっても致し方ない。最初の逮捕から4カ月も経っており、むしろ、その処分決定は遅きに失した感すらある。
犯行動機について、2等海曹は「性欲を満たすためだった」と供述している。護衛艦での長期間の海での生活は、ストレスも性欲もたまるのだろうが、自衛隊員が人様に迷惑をかける形で、そのはけ口にしてはならない。体液をぶっかけられた少女、下着などを盗まれた女性らの被害感情を思えば、クビになって当然のことか…。
昨今、自衛隊員による不祥事は少なくはない。もっと、国防意識を持って、綱紀粛正してもらいたいものだ。
(蔵元英二)