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キングコング梶原雄太 母親の生活保護受給問題に新事実

 次長課長の河本準一に続き、お笑いコンビ・キングコングの梶原雄太(31)が高額所得者でありながら、母親が生活保護を受給していたことは周知の通り。

 梶原の説明によると、母親は祖母の介護をしながら弁当店で働いていたが、その会社が倒産。収入がなくなった上、足を骨折。年齢的にも働き口が見つからなかったため、福祉事務所における手続きを経て、昨年3月から生活保護を受給。1年3カ月間にわたって計約140万円を受け取った。梶原は自身が購入した母親が住むマンションの住居ローンと共益費で、毎月40数万円を支払っているが、今年8月にローンを完済したら、受給を打ち切るつもりだったという。しかし、河本問題もあったため、母親は「このままもらい続けると誤解されかねない」と5月で受給を打ち切ることを決断した。

 その梶原問題に新事実が飛び出したのだ。6月12日、衆院予算委員会で、自民党の元プロレスラー・馳浩衆院議員が、実名を伏せながら、この問題を追及。

 馳氏は「有名な芸人さんが、お母さんが昨年から生活保護を受けていたことで、先月会見して事情説明した。その瞬間、『あれ?』と思った」と切り出した。2つの高層マンションの写真が載ったパネルを示しながら、「1つは芸人さんがお母さんに買ってあげたマンション。もう1つは、お母さんのマンションの隣にあり、芸人のお兄さん(次兄)が住んでいる。不動産登記情報で確認した」と説明した。

 馳氏は梶原が母親のために購入したマンションのローンの支払い状況や、隣に住む兄が自衛官であることなどを説明し、「扶養義務者のお兄さんが隣に住んでおり、これらの事情をすべて踏まえて(受給が)認定されたのか」と追及した。

 つまり、梶原の母親は隣に自衛官という安定した職業に就く次男が住んでいたにもかかわらず、「なぜ生活保護が認定されたのか?」というのが馳氏の主張だ。

 個人名は挙げなかったが、事実関係から梶原のケースであることは明らか。馳氏は11日付の公式サイトの日記で、翌日の質問のテーマの一つとして「キングコング梶原君のお母さんの生活保護費受給問題」と実名で書き込んでおり、梶原の件であることは明白。

 馳氏の追及に対し、小宮山洋子厚生労働相は「マンションの写真を見ると(受給は)おかしいと思うのは当然。今の仕組みの中でチェックが足りない部分など、適切な対応をしたい」と話した。野田佳彦首相は「生活保護の裏付けは国民の税金。真に困窮している人には必要だが、つけ込む動きがあるなら対策をしっかりやらなければいけない」と述べた。

 馳氏は当日の日記でも、「関西の有名芸人さんのオカンと、次兄の住むマンション。隣同士。でも、オカンは生活保護受給。扶養義務者の息子(次兄)がそばに住んでいるのに。長男は海上自衛官、そして三男は芸人さんで、年収2000万円。この芸人さんに対する個人攻撃ではない。どうして、こういう生活環境で審査が通り、支給決定されたのか、という問題だ」と記している。(坂本太郎)

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