読売新聞によると、この監督はノックの練習中、集中力を欠いたように見えた1年生部員に対し、「頭にボールが当たったら死ぬぞ」などと発言。部員はこれにショックを受け練習を休み、不登校になっているという。
学校側は監督や部員、生徒の母から聞き取り調査を実施。その結果、「言い方が部員に不安感を抱かせる不適切なものだった」と判断し、監督を謹慎処分としたという。
このニュースが報じられると、ネットユーザーが反応。「頭に当たったら死ぬのは当たり前ではないか」「じゃあどう言えば良いのか」「この発言だけで謹慎したのならおかしい」「不憫(ふびん)すぎる」などと非難殺到。その声は広がり、「野球部監督」がTwitterのトレンド入りする事態に発展した。
批判の一方で、「あの発言だけではないのではないか」「何か別の発言もあったのではないか」など、裏を勘ぐる声も。詳細については不明な点も多いが、現在のところ判明しているのは「頭に当たったら死ぬぞ」という発言のみとなっている。
ちなみに、頭部に硬式ボールが直撃し死に至ったケースは過去に存在する。特に知られているのが、阪神タイガースに在籍したスコット・クールボー氏の兄、マイク・クールボー氏が試合でコーチャーズボックスに立っていた際、頭にファールボールが直撃し、死亡した事故だ。
不幸な事故をきっかけに、メジャーリーグや日本プロ野球をはじめとするほぼ全ての硬式野球で、コーチャーズボックスに立つコーチにも、ヘルメットの着用が義務付けられることになった。
この事例から見ても分かるように、硬式ボールが頭に直撃すれば死に至ることは明白。監督の発言は、的を射ているようにも思えるのだが…。
いずれにしても、まだいろいろと裏がありそうなこの一件。学校と高野連は、今後事態の詳細を発表する必要がありそうだ。